2008年04月12日

清水と名古屋、流れの差に明暗 【Jリーグ】

Shimizu S-Pulse 0-2 Nagoya Grampus
【NG:9.Ogawa Yoshizumi, 89.Sugimoto Keita】

◇久々に見ました(笑)◇
シーズン開幕直後あたりに「今年こそ見るぞー」と書いておきながら、次にちゃんと試合を見てこうして記事にしているのが第6節という体たらく。5節に1試合じゃあ1年間で10試合も見られないわけで、何じゃこりゃといった感じですね。自分が情けなくなってきます。

とはいえもうすぐヨーロッパはシーズンオフになるわけで、CLの試合なんかもだんだんと減ってきましたから、そういう点では徐々にJリーグにシフトしていけるのかも。ま、それこそサイクルロードレースなんかはこれからがシーズン真っ只中なわけで、そういう点では結局変わらないのかもしれませんけど。まぁ何にせよ、もうちょっと定期的に見られるようにしなければ・・・・


◇意図は分かるのだけれども・・・・◇
さて試合はというと、序盤からお互い積極的に攻めあう展開となりましたが、9分に名古屋の左サイドで阿部が起点に。そこから吉村が粘ってボールを前に流すと、市川の背後をカットした小川が市川を振り切って至近距離からどーん。で、名古屋があっさりと先制。

名古屋のサイド攻撃を警戒する清水の選手は、ボールがサイドに流れた段階でプレッシャーをかけていたのですが、マギヌンや小川が多少強引にいくとけっこう簡単に前を向く事ができたり、ちょっと下がり目の位置にいる阿部にボールが入ったらこちらは放置して簡単にクロスを上げられたり、竹内に簡単にオーバーラップを許したり・・・・と、意図は分かるもののいまいち選手がそれをやり切れていないという状態。おかげで名古屋にけっこう好きなようにやられてしまい、1点を失ってしまいました。

まぁとはいえ名古屋もこれ以降追加点が奪えず、試合はまったりとした展開に。途中20分すぎくらいからウトウトしてしまったのですが、ぱっと起きてみると長谷川監督が本田に変えて原を投入。怪我でもしたのかと思ったのですが実況でそんな事は何も言っていなかったので、純粋に流れを変えたくて入れたということなのでしょう。でも流れは変わらず、前半のそのほかの見せ場はCKの流れからバヤリッツァのヘディングシュートがバーを直撃したシーンくらいで、まったりとしたまま終了。


◇適材適所?◇
さて試合は後半になりますが、前半と同じくまったりとした展開。ただ前半とは違って清水の最終ラインも落ち着きが出てきて、これはいつもどおりなんでしょうけど竹内と阿部が前線に出てくる回数が徐々に減ってきます。一方清水は足元で繋ぐ攻撃に活路を見出し、フェルナンジーニョのテクニックを生かしつつ枝村がオーバーラップする形で何度も惜しいチャンスを作ります。

ところが、ここで長谷川監督が正直わけの分からない采配を。62分、マルコス・アウレリオに代えて岡崎を投入。岡崎は見た目からしてフィジカルが強そうだったので前線に入れるのかと思いきや、左サイドに入れてフェルナンジーニョを2トップの一角に。そして矢島に放り込むという作戦を取ります。

これで、それまで作っていた流れが台無しに。空中戦で矢島はバヤリッツァと吉田を相手に全敗したと言ってもいいくらいの悲惨なマッチアップとなり、これ以降枝村がバイタルエリアでまったくボールに絡めなくなった上、左サイドの岡崎も殆ど有効な形で攻撃参加することが出来ず。確かにマルコス・アウレリオは良くありませんでしたが、しかし上手くいきかけていた攻撃のパターンを崩したばかりか、フェルナンジーニョと岡崎のポジションは明らかにミスマッチ。後々の展開で、それははっきりするわけですが・・・


◇時既に遅し◇
一方の名古屋は先にも書いたとおり竹内と阿部のオーバーラップが影を潜め、中盤以前の選手に攻撃を依存する状態に。まぁ両SBの選手はかなりエネルギーを使う動きを求められていますから、後半になったところで、後々力尽きないよう意図的に運動量を落としているのでしょう。一時期はけっこう押し込まれていましたが、清水の放り込み作戦を完封して、前線の選手にもいい形でボールが繋がるようになり、68分に投入された杉本を中心に、徐々にリズムを取り戻します。

長谷川監督は76分、ついに矢島を諦めて西澤を投入。これで岡崎と西澤の2トップにしてフェルナンジーニョを再び左サイドに下げ、放り込み作戦を続行。岡崎は闘志溢れるプレーでボールを落とし、何度か惜しいチャンスを作ります。それだけに、放り込みをやるのであればなんで岡崎を最初からトップに入れておかなかったのか、まったく理解しがたい・・・・ もっとも岡崎も、身体は強かったですがパスの精度は・・・といった感じでしたが。

そうこうしている間に時間は過ぎ、ストイコヴィッチ監督はヨンセンを下げて山口を投入。85分を過ぎたあたりから前がかりの清水に対し名古屋はカウンターをかけるようになり、バヤリッツァがドリブルで随分と攻めあがることができたりと不穏な空気が流れます。そして遂に89分、カウンターから中央を一気に駆け上がった山口が右側にいた杉本にパス。杉本は落ち着いてゴールに蹴りこみ、勝負あり。清水も最後にFKのチャンスを得ますが、フェルナンジーニョの完璧なキックがクロスバーを直撃するなど、最後まで報われず。そのままフルタイムとなりました。


◇これが流れの差か◇
ゲーム中盤の名古屋はかなりのんびりしていましたし、清水にも勝つチャンスは充分にあったと思いますが、采配を含めてこれが好調なチームと不調のチームの差なのかな、という気がしました。手を打つたびに流れを手放してしまった清水と、落ち着いた試合運びで最終的に勝利を収めた名古屋。選手交代というのはいかなる試合でも難しいものですが、今日の清水の交代策は完全に裏目に出てしまいました。

何というか、負けが込んでいる焦りがあるがために、変なところで動いてしまったのでしょうね。原の投入もすぐにチームに変化をもたらすまでには至りませんでしたし、あのまま繋ぐフットボールを展開していたら・・・・と思うと。まぁたらればを言うとキリがないですが、この試合に関してはそれを言いたくなりますね。わざわざ吉田とバヤリッツァを相手にフィジカル勝負に持ち込む必要なんて、あの時間帯では絶対にありませんでしたから。

posted by Alan Hetarade |16:36 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月10日

90分?45分+45分?

たまにはこういう「素朴な疑問」系のエントリーも良いかな、と思うので、書いてみる事にします。

当ブログでは、フットボールにおける時間のカウントとしては、一貫して「90分制」を採用しています。例えば55分といえば後半10分のことです。以前は私も前後半45分ずつのカウントをしていたのですが、プレミアリーグやCLを見るようになって以来、完全に90分でカウントするようにしました。海外のサイト等を見ても、大抵はこの方式で時間を表記しています。

しかし、日本で広まっているのは前後半の45分ずつに分けてカウント、表記する方法です。TVの中継、インターネットでも、この方法が用いられていますし、アナウンサーもこちらで時間を示しています。


で、まぁどちらが良いかというのは一概には言いにくいでしょうが、当然私が90分の方を用いているのは、自分でその方が使いやすいと思っているからです。いざ90分の方での表記になれてしまうと、たまに日本代表の試合なんかを観たときに、前後半45分ずつの表記をじれったく思ってしまうことすらあります。

それぞれに利点はあるのでしょうが、やはり試合は前後半に分かれていても90分で1試合なわけで、こちらで表記した方が試合全体の中での時間をイメージしやすい、というのがあります。

70分

後半25分

というと、両者は同じ時間を指しています。ゲームの残り時間は20分です。しかしこの両者を比べた場合、残りの20分というものの印象が異なるものに感じられるのは、私だけではないはずです。20/90というとだいぶ少ないような気がしますが、20/45で表記されると、まだだいぶ残っているように感じられます。

ここからは完全に感覚的な話になってしまいますが、個人的にこの両者、どちらがフットボールの1試合を語る上でその時間の意味を的確に表現しているかというと、やはり70分の方だと思うのです。後半何分、という言い方だと、試合が二分されているように感じられ、あまり実像を捕らえていないように思われます。

残り20分というのは、非常に少ない時間です。選手交代等の場合も、残りが20/90というと「早く動けよ」と思うシーンでも、20/45と表記されてしまうと、「まだいいかな」という気になりかねません。私はこの90分表記でフットボールの試合を見るようになってから、なんとなくではありますが、1試合の中における“一点の時間”の捉え方が、変わったように思われます。


ま、ここまで書いておいてなんですが、どちらも同じ時間の事を指しているわけで、さしたる違いは無いんですけどね(笑) ただ上述のとおり、個人的には1試合を90分で表現した方が的確だと思っているので、日本でもこっちの表記を使うメディアがもっと出てこないかなぁ、なんて思っているんですけど・・・・

posted by Alan Hetarade |21:15 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月08日

名古屋はまずまずの出足 【Jリーグ】

Nagoya Grampus 1-1 Kyoto Sanga
【NG:48.Frode Johnsen】
【KS:9(PEN).Paulinho】

ってことで、観ましたよJリーグ!これだけ真面目に観たのは2年ぶりくらいでしょう(笑)


いきなりのPK
まずどんな感じかな~と思っていたら、ドリブル突破を図ったパウリーニョをバヤリッツァが倒してしまい、京都にPK。これをパウリーニョが普通に入れて先制。

件のシーンはまぁバヤリッツァが完全にレイトで対応に行っていたのでペナルティという事で良いのですが、いざパウリーニョがPKを蹴るときに気になったのが、京都の側でこぼれ球に対応しようと構えている選手がぜんぜんいなかったこと。左サイド側に誰かいた気がしますが、その内側に名古屋の選手が3人もいたんですよね。これじゃ意味ないだろ、と。それだけパウリーニョのキックを信頼しているという事なのでしょうが、もうちょっと備えておくべきなんじゃないか、と思いました。細かいところですけれどね。

1点が入ったことで名古屋の選手も緊張が解けたのか、そこからは名古屋が一方的に攻め立てる形となります。竹内、阿部の両SBに玉田、マギヌン辺りが絡む攻撃でたびたび京都のゴールを脅かし、特に小川の中央に入ってくる動きが抜群で再三決定機を迎えますが、ヨンセンの足があと一歩届かなかったり、京都の平井のファインセーブに阻まれたりと、なかなか点を奪えず。

とはいえ京都の方もノーチャンス。3トップにしたのですがセンターの西野は画面から消えている時間が殆ど、柳沢とパウリーニョも守備に回らざるをえず、いざ西野にボールが入っても後ろが追いつかずまったくチャンスにならないという有様。そのうち名古屋の両SBもバテてきて、ぐだぐだ~っとなったところで前半終了。


同点から先は・・・・
後半に入って加藤監督が西野を諦め角田を投入。京都がリズムを作りかけますが、しかし遂に竹内のクロスボールにヨンセンが頭で合わせて名古屋が同点に。再び竹内と阿部が攻撃参加できるようになり、またしても名古屋が一方的に攻め立てる展開になりますが、小川のシュートは枠を捕らえられず、なかなか点が入らない。

ここからかなり大雑把な描写になってしまいますが、ストイコヴィッチ監督はあまり有効な形で攻撃に絡めなかった中村に代えて藤田を、疲れが見えた小川に代えて片山を入れるも、状況は打破できず。最後は玉田を下げて杉本を入れ前線を活性化させますが、如何せん前半からフル稼働したサイドの選手が疲れてしまい、遂に得点を奪えず。逆に終了間際、カウンターから京都が決定的なチャンスを迎えましたが、柳沢の十八番QBKが炸裂してゴールならず、そのまま引き分け~。


京都はコンセプトの確立が急務
引き分けとはいえ終始ペースを握っていたのは名古屋で、特に小川の再三のシュートは可能性を感じさせただけに、ストイコヴィッチ監督も苦虫を噛み潰しているところでしょう。とはいえ、両SBを生かしマギヌンと小川が流動的に動いて、ヨンセンと玉田の2トップを生かそうという明確な戦術が見て取れましたし、そういう点では狙った動きが上手くできたということで、手ごたえもあったはず。杉本は暫くはスーパーサブになりそうですね。

あと、小川はなかなか面白い選手だな、と思いました。シュートの精度、狙いも悪くないですし、これから期待して良いのではないでしょうか。サイドアタッカーがああやって中に入ってシュートを打てると攻撃の幅も広がりますし、ヨンセンと玉田にとっても心強いサポートになるでしょう。チーム全体としてそうでしたが後半かなり息切れしてしまったので、課題はそこですかね。

一方京都のほうはアウェーで引き分けたとはいえ、見せ場を殆ど作れず。特に加藤監督の采配は迷走極まれりというか、最初は3トップでスタートして前半途中から西野の1トップ或いは柳沢との2トップ気味、後半はパウリーニョと柳沢の2トップでスタートしたと思ったら田原を入れて再び3トップに、まぁ最後パウリーニョが怪我をしてアタリバと代わってしまいましたが、こうして見ると前線のパターンだけでも1試合の中で5つか6つくらい変遷を経ているんですよね。

これに中盤の話も加えるとわけが分からなくなってしまうのでひとまず前線の話のみに留めておきますが、ここら辺で名古屋と比べると、まだまだチームとしてのコンセプトを確立できていないと言えます。開幕戦ということもあるでしょうが、柳沢は何でもないところでファウルをアピールしたり自分から相手に当たってシミュレーションを取られかねない場面もありましたし、最後のQBKにせよやっぱり柳沢だなぁという印象。個人的には田原とパウリーニョの2トップが良いと思うのですがクラブの新しい顔となり得る新戦力をじゃけんにするわけにもいきませんし、なんかいや~な感じがします。

posted by Alan Hetarade |16:29 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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