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陸上競技

もはや美談にできない野口みずきの「走った距離は裏切らない」

■超一流であることは間違いないが… 初めに断わっておくが,私は野口みずきという選手の輝かしい功績に関して,一切けちをつけるつもりはない。オリンピック金メダルという快挙というその価値はアスリートとして何物にも勝るものであるし,絶望的な状況から昨年の世界陸上出場までこぎつけたその過程における精神力は,並大抵のものではない。間違いなく,彼女は優れたアスリートである。 しかし,だ。だからといって,もはや彼......続きを読む»

川内優輝が示す、様々な“走り方”

■証明した、タフさとスピード 今年の東京マラソンは、非常によくコンディションに恵まれた。快晴、また例年有明の沿岸部で選手を苦しめる向かい風も無く、気象コンディションは万全。レースの方も、昨日の福岡クロカンで圧勝したカロキの完璧なペースメイクにより、淀みない流れが作られた。 それに乗る形でレースはハイペースで進んだ。優勝はエチオピアのメコネンだったが、やはり今大会一番の輝きを放ったのは、3位に......続きを読む»

帰ってきた“エース”藤原正和 【東京マラソン】

■栄光の学生時代 藤原正和――― 長年の陸上ファン、及び箱根駅伝を見てきたファンにとっては、忘れられない名前である。 彼は中央大学在学時代、押しも押されぬ学生長距離界のエースであった。のみならず、今後10年の日本の長距離ロード界のエースに君臨するであろうと目された、紛れもない天才ランナーだった。 2000年の第76回箱根駅伝、1年生にして5区を任された藤原は、1時間11分36秒(......続きを読む»

東洋、黄金時代幕開けの予感 【箱根駅伝・復路】

6区 ◎千葉健太(駒澤) ○山下隆盛(中央) 田口恭輔(山梨学院) 高関伸(大東文化) △池谷健太郎(日大) ×加藤創大(早稲田) 高尾博教(日体大) 何と言っても駒澤の1年生、千葉の走りに尽きる。クロスカントリーで鍛えた佐久長聖出身選手のアップダウンへの対応という点で、往路の村澤と同様、強さを見せつけた格好。昨年6区に起用された藤山を押しのけての起用となったが、その期待に見事に応え、駒澤......続きを読む»

“柏原だけ”ではない東洋の往路優勝 【箱根駅伝・往路】

1区 ◎北條尚(明治) ○矢澤曜(早稲田) 宇野博之(東洋) △森本卓司(神奈川・学連選抜) 佐藤直樹(城西) 出口和也(日体) 谷口恭悠(日大) 森本が勝負をかけ、五ヶ谷、矢澤がそれに乗ってペースを作り、今年は1区から「様子見」ではなく「振い落とし」が掛かった。森本が先鞭をつけたという事はあるにせよ、このように力のある選手が積極的にレースを動かす強気の走りを見せた事は、まず1区全体の評価を......続きを読む»

日本マラソン界の大いなる一歩 【ロンドンマラソン】

◆“春の世界選手権”ロンドン◆ 今年のロンドンも、豪華なメンバーがそろった。 男女とも世界記録保持者のゲブレセラシエ、ラドクリフこそ出場しなかったが、北京オリンピックのメダリストが一堂に会することとなった。このうち男子のワンジル、ガリブ、ケベデの3人は最後までデッドヒートを見せ、ガリブとケベデの順番こそ入れ替わったものの、トップ3でゴール。力を見せた格好となった。 近年のロンドンには、......続きを読む»

猛烈な風と、相変わらずの運営の甘さ 【東京マラソン】

◆風との戦いとペースの上げ下げ◆ 先日のびわ湖毎日マラソンも向かい風でのレースとなったが、今日の東京はその比ではなかった。ただでさえ吹く海風に加え、今日は日本海の海上に低気圧が発生しており、太平洋上の高気圧の存在と合わせて、関東地方では猛烈な南東の風が吹いた。東京湾沿岸のビッグサイトに向けて走るレース終盤は、まさしくこの猛烈な風が、選手たちの真正面から吹き付ける格好となった。 序盤からこの風......続きを読む»

“余裕の無さ”が生んだ勝利 【名古屋国際女子マラソン】

◆積極的だが、余裕なし◆ 今日の藤永のレースは、終始このようなものだった。 5km過ぎでの白雪の飛び出しに、日本人で真っ先に反応した。しかしその後、白雪、キレル、新谷との4人の集団になってからは、位置どりは常に一番後ろ。10kmを過ぎた地点から、離れては追いついて、離れては追いついてという展開が延々と続いた。キレル、そして新谷が勝負に打って出た30km地点でも、当然反応できない。序盤から苦し......続きを読む»

向かい風の中、可能性見せた日本勢 【びわ湖毎日マラソン】

◆世界と渡り合った清水将也◆ タイムとしては平凡なものだったが、国内でこれほどの選手たちが出場した大会の中では、清水将也は近頃の日本人選手では一番、“世界”に対抗できた選手となった。福岡でケベデのスパートに日本人が全く対抗できなかったのに対し、このレースでの清水将也は実績では雲の上とも言える選手たちを相手に、40km付近まで互角に渡り合った。 後半は強い向かい風の中でのレースとなり、清水将也......続きを読む»

2つの“殻”破った渋井 【大阪国際女子マラソン】

◆真の力を発揮するレース◆ もはや改めて書くまでもないが、これまでのマラソンにおける渋井陽子のイメージは「速い。しかし、失敗しやすい」というものだった。 10,000mの第一人者として日本の他のランナーには無いスピードを持ち、それが爆発すれば2時間19分台を出す力も持っている。しかしその一方で、積極果敢なレース運びが仇となった30km以降での失速を、これまで幾度となく繰り返してきた。日本人は......続きを読む»

冷静さ保った東洋に軍配 【箱根駅伝復路】

6区 ○佐藤匠(大東文化) 板垣辰矢(帝京) 川内優輝(学連選抜・学習院) △加藤創大(早稲田) 藤山修一(駒澤) 芳村隆一(東海) 6人が1時間をカットするという、過去にないハイレベルな争いとなった。昨年も活躍した佐藤はタイムを縮めて区間記録を獲得。前日の5区に続き、奈良監督の下“山の大東”が完全復活したことを印象づけ、復路のレースに勢いをつけた。帝京の板垣、学連選抜の川内も、後半区間へもた......続きを読む»

スピーディ且つスリリングな展開 【箱根駅伝往路】

1区 ◎矢澤曜(早稲田) ○染谷和則(神奈川) 鎧坂哲哉(明治) 松村康平(山梨学院) 小島康彰(国士舘) △末松裕一(駒澤) ×関戸雅輝(順天堂) 全日本の1区では5位に終わった矢澤が見事にその教訓を生かし、トップで襷を繋いだ。序盤は集団の中で我慢し、勝負どころと見るや一気に他の選手を引き離した冷静さは、まさに1年生らしからぬもの。その後の早稲田各選手の快走に繋がる、勢いと刺激を与えた。......続きを読む»

新鮮味溢れた3つ巴の争い 【全日本実業団駅伝】

◆"2強"から"3つ巴"へ◆ 近年の全日本実業団駅伝は、専ら「コニカミノルタか中国電力か」という争いだった。年によってはその他のチームが優勝争いをすることはあっても、昨年までの8年間では、コニカミノルタが6回、中国電力が2回優勝しており、優勝チームの欄にその他のチームの名は無い。まさに2強の時代だったと言える。 ところが今大会では、最後まで熾烈なトップ......続きを読む»

「3年連続6分台」の意味 【福岡国際マラソン】

◆無限の可能性見せたケベデ◆ 今回のメンバーではタイム、実績ともケベデとリモの2人がずば抜けていた。そんな中、25km過ぎからペースメイカーを急かして事実上自らレースをコントロールし、30kmからは他の追随を許さなかったケベデの強さは圧巻だった。これぞまさに世界基準の走り、といったものを見せてくれた。 まだマラソン3回目、21歳という若い選手だが、年齢、経験の面での不足、42.195kmとい......続きを読む»

最後まで“マラソン”を見せてくれた「東京」 【東京国際女子マラソン】

◆マラソンの厳しさ象徴した、四谷の坂◆ 本当にこの坂こそ、マラソンの厳しさ、俗に言う「30km、35kmからがマラソン」という言葉を象徴するような存在だった。選手の疲労が精神的にも肉体的にもピークに達する35kmから始まる、まさにその余力を試すような坂。まさにこれが、30年にわたって多くの選手の前に壁として、立ち塞がってきた。 ごまかしは、利かない。その選手にマラソンを走りきる、勝つだけの力......続きを読む»

駒澤大学に死角なし 【全日本大学駅伝】

◆日本一たる所以◆ 私はこの全日本大学駅伝こそが、真の意味で各大学の力を測ることができる、まさに“日本一”を決める駅伝だと思っている。注目度では国民的なイベントとなっている箱根駅伝に劣るが、全日本大学駅伝はその名の通り全国の大学が集う場というだけではなく、各区間の距離のバリエーション、そして区間の数という点でも、スピード駅伝の出雲、1区間約20kmという“あまりにも長距離すぎる”箱根に比べると、バ......続きを読む»

エースの共演に熱狂 【箱根駅伝予選会】

今回は特に下調べとかするでもなく(陸マガは買ってるけど、積んでます・・・)ただ“見ただけ”といった感じだったので感想程度にとどめますが、一応見るには見たので記事を書いておきます。 まずはレースの方から。何と言っても優勝した東農大の外丸!この選手は本当に安定感があるというか、駅伝にしろこういう箱根の予選会みたいなのにしろ、ロードでは本当に安定して強さを発揮しますよね。勿論トラックでの実績も素......続きを読む»

北京オリンピックの思ひ出

結局水泳のレビューも尻切れトンボ、マラソンについても書けずにオリンピックが終わってしまいました。当ブログ的には悔いが残りますが、まぁとにかく終わりました。殺人事件があったりとかはありましたが、運営としては概ね上手くいったのではないでしょうか。 自分が見ていたのは競泳と陸上の中盤以降(最初の3日くらい見逃した・・・)、あとは男子トライアスロンに男女マラソン、サッカーを日本戦少しずつと男子決勝、野......続きを読む»

陸上日本選手権感想&代表について

本当は等々力に見に行きたかったのですが、ユーロ観戦による連日の疲労具合等の点から断念しました。来年はぜひ行きたいものです・・・・ おまけに疲れで寝コケていたら1日目のTV放送すら見逃すという大失態をやらかし、軽く自己嫌悪に陥りましたorz おかげであまりとやかくは言えないのですが、とりあえず個人的に気になる種目の競技&代表について、順不同で軽く書くことにします。 男子10000m ......続きを読む»

心・技・体が揃ったスポーツドキュメンタリー

今、NHKスペシャル“ミラクルボディー”の第3回、ハイジャンプ 翼なき“天才”を見ました。 この番組は、各競技のトップアスリートを多角的に分析、解説するドキュメンタリーです。スーパースローカメラを使った、“瞬間”の技術の分析、また身体的なデータの計測、練習内容のピックアップ、そして各選手へのインタビュー等から、トップアスリートがどのようにしてその競技をこなしているのか、とても詳しく解説されてい......続きを読む»

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