スコログ

リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間

このエントリーをはてなブックマークに追加

さて,プレミアリーグもいよいよ佳境に。我々リヴァプールファンとしては,当初からCL出場権に手が届けば御の字…と思っていたところ,年明けからのスアレス&スタリッジのコンビを中心とした攻撃陣の大爆発が,大失態続きですっかりネタキャラと化しアンフィールドのサポーターからすらブーイングを食らうようになってしまったコロ・トゥレ大先生を中心とする守備陣の崩壊を補って余りあるといった状態。

加えてアーセナルに毎年恒例「黄金のたれ」がまた今年も旬の季節を迎えつつある傾向が見られ,青いのと水色のはしぶといもののそんなことより自分たちが好調だからいいよねもしかしたらもしかしちゃうかもね~なんて春が来る前に心の中では桜が満開,みたいな感じであります。

もっともこれだけウキウキしてしまうのは,ここ数シーズン毎年毎年苦杯をなめさせられ続けてきたからなのです。プレミアリーグに入ってから優勝が無いというのは勿論,イスタンブールを見てファンになった私のような“新参者”ですら,2年くらい前まではもうこのまんまプレミア中堅から這い上がれなくなるのでは,という覚悟すらしたほどの状態でした。いまユナイテッドファンが阿鼻叫喚になるのも分からんでもないですが,そんなこといったらこっちは何年ガマンしたと思ってるんだ!…と時たま叫びたくなります(もっともそれを言うなら,ノエル・ギャラガーが吠えたようにシティーファンの方がよっぽど長いこと耐え忍んでいたんですけれどw)。

そんなこんなで,ここ5年くらいのリヴァプールがどんなもんだったか,その間ファンがどんな気持ちでクラブを見守ってきたのか,ふり返ってみましょう。


'~08-09シーズン~
【順位:2位/監督:ラファ・ベニテス】'
ベニテス体制の円熟期。4-2-3-1のフォーメーションはその完成度を増し,シーズン序盤から絶好調で首位争いを演じる。トーレス,ジェラード,カイトの3人だけでじつに42点を叩きだし,リーグ最多の77得点と攻撃陣は大爆発,リーグ最少の2敗という素晴らしい成績を残す…も,やっぱりベニテスの限界なのか勝ちきれない試合が多くてリーグ3番目タイの11引き分けを喫し,宿敵ユナイテッドに屈して2位に終わる。

シーズン序盤から「優勝するなら今シーズンしかない!」と思って,確かブログにもそういうことを書いてた気がします。上述したとおり,ベニテス体制の集大成であり,またその限界が如実に現れたシーズンだったかと…


'~09-10シーズン~
【順位:7位/監督:ラファ・ベニテス】'
シーズン開始前にシャビ・アロンソが移籍。アクイラーニを獲得するものの怪我で出遅れた上にそもそもアロンソとはタイプが違うというのにラファはまったく新しい戦術を構築できず,シーズン序盤から絶不調に。CLではグループステージで早々に敗退。トーレスが18ゴールと気を吐いたものの,最終的には7位に。ラファはこのシーズンでお役御免。それ以上にあの忌まわしき共同オーナーたちが…アーこれ以上は思い出したくなーい!

あまりにまるでいいことがなかったシーズンでした。何となく個人的には,ラファ体制は良くも悪くも前年のシーズンで終わったと思っていたので,このシーズン成績が悪かったこと自体については,今でもどこか納得している部分はあります。とにもかくにも,この時期はあの共同オーナーたち(名前を出すのもイヤなので出しません)のせいで,暗黒臭がものすごかったなぁ…


'~10-11シーズン~
【順位:6位/監督:ロイ・ホジソン→ケニー・ダルグリッシュ】'
若干の期待とともにホジソンが監督に就任するも,オーナーのごたごたに輪をかけてチームが大失速。しかーし遂にメシアことジョン・ヘンリーが現れチームを買収,続いてレジェンドであるダルグリッシュが監督に復帰!これがいいカンフル剤になり,チームは上り調子に。冬の移籍市場で獲得したスアレス&キャロルの2人はあらゆる意味で暴れてくれるのではないかと伝説の男ベラミー以来の妙な期待を抱かせる。ダルグリッシュはスピアリング,ケリーらユースチーム上がりのイングランド人若手選手を登用するも,なんとなーくナショナリズムに傾倒する一抹の不安を感じさせながらシーズン終了。

とにもかくにもオーナーが変わったのがでかかった!ホジソンがどうとかダルグリッシュがどうとか,後から考えるとそんなのが些細な出来事に思えてくるくらい!ユナイテッドファンの皆さんにも言いたい,監督問題なんてのはトカゲのしっぽ切り程度の意味合いしかもってないことだって,ままあるということを(笑)


'~11-12シーズン~
【順位:8位/監督:ケニー・ダルグリッシュ】'
シーズン前の主な補強がチャーリー・アダムっていう時点でろくな予感はしていなかったものの,案の定イングランド人に頼りすぎるダルグリッシュの采配は完全に裏目に出てしまい,チームは大失速。キャロルなんて知らん。カイトやマキシ・ロドリゲスあたりはかなりがんばっていたにも関わらず,出番は限られおまけにチームの不振の時期と在籍期間が重なるという,いま思い返してみても随分とかわいそうな状況におかれていた。シーズン終了後,マキシが退団を発表した際にやたらファンからあたたかいメッセージが寄せられていたことを思い出すにつけ,多くのファンは彼らの不遇を察して同情していたと思われる。

ダルグリッシュの悪いところが全部出ちゃったようなシーズンでしたが,スアレスはいたしオーナー問題が無かっただけで,不思議と底はうったような感覚になっていたシーズンでした。幸いにもシーズン終了時にダルグリッシュはやめることが発表されたので,前シーズンにチームの窮地を救ってくれた点も合わせて,今でもそんなに彼には悪い印象はありません。ただ,上述したとおりカイトとマキシの2人が冷や飯を食わされたことだけは,今でもちょっと残念に思っていますが…


'~12-13シーズン~
【順位:7位/監督:ブレンダン・ロジャーズ】'
監督がロジャーズになったこともあり,シーズン前には「CL出場権争いに絡めるかも?」という淡い期待を抱いて始まったものの,やっぱり世の中そんなに甘くはない。結局7位でした。でもルーカスが戻ってきたり,シーズン序盤にはスターリングが活躍したり,後半戦ではスタリッジやコウチーニョが加わって選手層が厚くなってきたことを感じさせ,順位の割に悲壮感は薄れ,むしろ期待感が高まっていったシーズンでした。

この頃になるとだいぶ希望が持てるようになってきました。オーナーが代わり,ようやく監督も数年任せられる人になり,かなり前を向けるようになりました。


そして今シーズンに至る(笑)


いかがでしょう。繰り返しになりますけど,特に09年のシーズン入りから11年年明けくらいまでの暗黒っぷりが本当にハンパなくて,今思い返しても息が詰まるような思いがします。場合によっては本当にクラブが破産しかねないという恐怖でした。すべてはあいつらが悪いんですけれどね(名前は出さないよ)。

…ということで,今シーズンここに至るまで,リヴァプールやそのファンはこういう苦労をしているのであります。これも繰り返しになりますが,ユナイテッドファンの皆さん,少なくとも私は,あの監督が根本原因だとは思わないんだけどなぁ…



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
FAプレミアリーグ
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間

川の果てさん

キャロルはビッグ・サム体制下のウェストハムで、そこそこ使われています。ただビッグ・サムも以前ほどのゴリ押しビッグ・サムではない感じのフットボールをやっていて、キャロルもカールトン・コールよりマシだから出てるって程度です(後者の方も、もうちょっとどうにかならんかったのか…という感じですがw)

リーズとかノッティンガム・フォレストとか、上がれそうで上がれないですよね~。今シーズンも自動昇格2つはレスターとバーンリーでほぼ決まりかなぁという情勢ですし…

リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間

Only footballさん

いや本当に面白いですよね。ベニテス時代の4-2-3-1もすごい破壊力でしたが、あのころとは少し違いつつも、ロジャーズ流のピッチをダイナミックに使ったフットボールは、リヴァプールらしくて本当に見ていて痛快です。

前もそうですけど、屋台骨を支えるヘンダーソンの貢献が大きいですね。

リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間

マティヒェンさん

ドルトムントの件はちょうど本格的にフットボールを見始めた辺りなのでリアルタイムではちょっとしか見ていませんでしたが、あそこから考えると今の彼らはすごいですよね。

ベースに健全な経営さえあれば、良い指導者によって流れに乗れるタイミングを待つことができる。ドルトムントやリヴァプールが、クラブ再建の良いお手本になるといいですね。

リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間

あさん

ユナイテッドはいま変化の時代、今後数年は少し苦しくなるのは、致し方ないと思います。オーナー問題はもっと突っ込まれていいと思うんですけどね…

こんな記事も読みたい

エバートン、ロドウェル獲得に興味?【ManchesterCity応援日誌】

移り行くフットボールの年月【Football, bloody hell】

「美しいフットボール」とは「美しいゲーム」でしか成り立たない。『お茶漬け屋』の選ぶ「美しいゲーム」ベスト3 ☆【お茶漬け唐辛子】

ブロガープロフィール

profile-icons_co_log

HN:Alan Hetarade (アラン・ヘタレイド)
  • 昨日のページビュー:46
  • 累計のページビュー:3094035

(02月26日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. もはや美談にできない野口みずきの「走った距離は裏切らない」
  2. 本当にモイーズが諸悪の根源なの?
  3. リヴァプールvs.ハル・シティー観戦記~夢のアンフィールドへ~
  4. レスターじつは守備も良くなってるよ
  5. “アディショナルタイム12分”を見て色々調べてみた
  6. 私が選ぶEURO2012ベストイレブン
  7. リヴァプールファン悲喜こもごもの5年間
  8. それでいいの?イングランド代表…
  9. 帰ってきた“エース”藤原正和 【東京マラソン】
  10. アトレティコ・マドリーvs.ヴァレンシア観戦記 ~シメオネ監督大人気~

月別アーカイブ

2017
02
01
2015
12
09
2014
05
04
03
01
2013
12
10
02
2012
11
10
08
07
06
2011
05
04
03
02
2010
10
09
06
05
04
03
02
01
2009
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2008
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2007
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2006
12
11
10
09
08
07
06

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年02月26日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss