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ユーロ2012グループリーグ『もっとも○○だったチーム』

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さて復活記事第一弾として、ユーロについて書こう!と思ったはいいのですが、グループリーグは終わってるし、昨日はお休みだったりということで、ひとまずグループリーグのまとめ記事を書こうと思います。

その際、普通にまとめたり感想書くのも何なので、タイトルにあるように「もっとも○○だったチーム」という視点で、感想を書いてみようと思います。



もっともサプライズだった決勝T進出チーム ~チェコ~

今大会も懲りずにチェコを応援していた私ですが、正直今回、チェコのファンといえどグループリーグ突破を確信していた者はいなかったはず。まして初戦でロシアにボコボコにやられた際には誰もが頭を抱え、「嗚呼、やはり終わったか。せめてグループ最下位でなければ…」などと考えていたはず。

ところがギリシャ戦、ポーランド戦にあれよあれよと勝利してしまい、終わってみれば大逆転でグループ首位突破!

まぁ、逆・死の組とも呼ばれるくらいドングリの背比べ状態だったグループとはいえ、初戦に大敗を喫したところからの巻き返し、さらにギリシャ戦の後半以降は大エースのロシツキーを欠いた中で開催国のポーランドを下したというのは、評価していいのではないでしょうか。

バロシュは相変わらずバロシュだなぁといった感じですが、中盤はイラーチェク、ピラシュがひっかき回し、安定のプラシルに加えて核となれる存在になったなぁという印象。そのほか、ゲブレ・セラシエとリンベルスキーというチェコ国内でのキャリアを積み力を蓄えた選手たちが、ヨーロッパ最高峰の舞台で十分に通用するところを見せたというのは、ガンブリヌスリーガにとっても良い事だったのではないでしょうか。

何かスポーツナビのコラムではレベルの低いグループだったから突破できた的にボロクソに書かれてましたが、それでも今回の決勝トーナメント進出は、大いに意義、価値のあるものだったと思います。どうせポルトガルにゃ勝てんでしょう、存分に散ってほしいものです(笑)


もっともサプライズだったGL敗退チーム ~オランダ~

たぶんこの項目ではほぼ全員がオランダを挙げると思います。「死の組と言いつつ、何だかんだドイツとオランダじゃねーの?」とみんなが思っていたからこそ、オランダの敗退がサプライズとなるわけではないでしょうか。

オランダの試合を全部見たわけではないですが、あまりに各個が前へ前へという意識を持つあまり、ゲームを落ち着かせてコントロールできる選手がいなかったのかなぁと思いました。イングランドで言うならジェラード、スペインならシャビ・アロンソ、クロアチアならモドリッチになるでしょうが、そういうゲームの流れを読んで指揮をとれる存在がいなかったような。

最後のポルトガル戦ではラフィーがそのポジションに起用されましたが、彼も本来はもっと前で、シュートに直結する組み立てを行う選手。スパーズではモドリッチとパーカーに後ろを任せている選手ですから、ボランチという役割はちょっと違うのかなぁと思います。といってスナイデルもどうにも視野が狭いプレイに終始していましたし、今回のメンバーで後ろから組み立てられる選手っていなかったのかなーと。

結局うまくいっているときは良いんだけれども、一たびその流れが止まってしまったときに、一度リセットして再度一から試合を構築できる選手がいなかったからこその、グループリーグ敗退なのではないでしょうか。ドイツ戦なんかはこの典型でして。

あとロッベンはCL決勝からずっとあんな感じのまま終わってしまい、不幸であると同時に何だかなぁという思いを強くした次第であります。


もっとも決勝Tに行ってほしかったGL敗退チーム ~クロアチア~

あのスペインをあわや敗退直前まで追いつめたクロアチア。あのゲームは選手のがんばりもさることながら、リスク覚悟で攻撃的な姿勢を貫き玉砕したビリッチ、ゼロトップを軸にコンサバな戦術で勝利をもぎ取ったデル・ボスケという、対照的な指揮官の姿が見てとれました。

個人的に、もっともガッカリだったチームを選ぶとすれば、間違いなくスペインなわけですが、それとクロアチアの姿勢について絡めて書こうと思います。

まずプロスポーツである以上、結果が絶対的な正義です。スペインが勝ち、クロアチアが負けたことは間違いありません。

ただそういうのを差っ引いても、私としてはクロアチアに残ってほしかった。

ゼロトップ戦略に関しては、べつにそれで攻撃がうまくいっていたり、チーム全体としてうまく機能していれば問題はないんですが、こと今回のスペインに関して言えばゼロトップは明らかに機能していなかったでしょう。前線でスペースを作り出す動きをする選手がいなくなってしまうばかりに、結局パスの出し手と受け手だけの直線的な関係にとどまり、連動性が見られない。サイドではヘスース・ナヴァスが孤立し、クロスに合わせる選手もいない。

じゃあゼロトップの何がいいかというと、守備でしょう。スペイン代表の中盤は、バルセロナ勢にしろシルヴァにしろ、守備面での貢献度は非常に高い。つまり極端にいえば、勝つ必要は無くて負けなければいいんだからリスクを冒さずにいって得点はまぁ取れればラッキーかなくらいのテンションなわけです。

まぁこれ自体は特に問題ではないのですが、これを“スペインがやっていた”のが問題。普段から散々イングランドなんかをコンサバだと批判してやれ攻撃的なパスサッカーだとか何とかサッカー界に革命をと言っているスペイン代表が、実際には保守的な戦略を採り、魅力を削ぎながらも負けないフットボールをしているわけですから。

なんかどっちかというとスペインの批判になってしまいましたが、そのスペインに対し捨て身の覚悟でアタックし、最後まで勝利を求めたクロアチアには好感を覚えました。クロアチアも、前半はゴールレスで折り返せばいいという戦術でしたが、それは後半の攻勢を見据えた「攻め」の戦略の一環としての姿勢。スペインのそれとは、性質が異なるわけです。

初めに述べたとおりスペインがクロアチアを上回った事に異論はありませんが、しかしクロアチアの攻撃姿勢と健闘というのは、忘れてはならないでしょう。


もっとも敢闘したチーム ~アイルランド~

率直に言って、予選を突破しただけでも快挙といっていいアイルランド。何せレギュラーの殆どの選手が、プレミア下位~チャンピオンシップのレベルなわけで、言ってしまえばそんなチームが本戦で勝ち上がれるわけがない。しかも運の悪いことに、スペイン、クロアチア、イタリアという優勝してもおかしくない3チームと同じグループになってしまった…

或いはチェコとアイルランドのグループが反対であったら、結果も入れ替わっていたかもしれません。

しかしそんな状況下でも、アイルランドの選手たちはスピリットを失わず、久々の国際大会で母国のユニフォームを着て堂々と戦った。特に素晴らしかったのはスペイン戦で、4点を取られても最後まであきらめずボールを追い、前に繋ごうと懸命にプレイし、サポーターもそれを後押しした。あの試合でのアイルランドの敢闘精神、そしてサポーターとしてのあるべき姿を見せたファンたちの姿は、これぞフットボールというものを見せてくれたと思います。



長くなってしまいましたが、以上で。明日はいよいよチェコの試合、がんばってほしいものです…



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この記事へのコメントコメント一覧

ユーロ2012グループリーグ『もっとも○○だったチーム』

>londonaz19さん

お久しぶりです!
…なーんて言ってたら更新が1ヶ月以上も空いてしまいました(苦笑) まぁ今後はこういうスタンスでやっていこうと思います。学業のほうも、暫くはちょっとがんばらないといけませんし。

チェコは下の世代も出てきてはいますが、やはり代表の主柱は今30歳くらいの選手たちが中心なので、抜けてしまうと心許ない感は否めませんね。ただ若い選手たちも、パスワークを重視して綺麗に崩すというチェコのスタイルは忠実に踏襲しているので、この路線で地道ながら精一杯戦ってほしいなーと思っております。ハイ。

ユーロ2012グループリーグ『もっとも○○だったチーム』

おひさしぶりです。

復活されるということで、コメントを付けてみます(笑)

心機一転と書かれていましたが、一発目からAlan Hetaradeさんらしさ全開じゃないですか。

オランダは予想外のような想定の範囲内のような。可能性と危うさ共に大のチームでしたからね。クロアチアもそうでしたが、ロシアあたりももう少し見ていたかったチームだったような気がします。

チェコはチェフが何回も最優秀選手を獲っていて、違った意味で少し心配もしていましたが。今後は世代交代もやりながらW杯予選をいうことになるでしょうけど、ブラジル大会にたどり着いて欲しいものです。チェルシーには個人的に大いに期待している若手チェコ人選手もいますが、彼はW杯予選のどこかで選ばれるレベルまで来てくれないかと思ってるんですがねー。

ユーロ2012グループリーグ『もっとも○○だったチーム』

>キッドさん

個人的には単純に、ゼロトップって機能してたのかな?ってのがそもそもの疑問点です。またカウンターの脅威を与えるという点でも、破壊力のあるストライカーを1人置いておくのは、相手の攻めへの抑止力になるのかなぁとも思います。

もっともスペインの方向性に関しては、キッドさんの仰るとおりだと思います。ただ、そこでゼロトップを敢えて選択することに、どれほどの価値があったのだろうか…と考えてしまいます。

…まぁ、個人的にネグレドかジョレンテを出せ!って思い続けてたのが、一番大きいんですけど(笑)

ユーロ2012グループリーグ『もっとも○○だったチーム』

スペイン好きとして擁護させて頂きたい!!

まず、予選リーグ最多得点チームはスペインだし、クロアチア戦に関してはクロアチアは引き分けだと敗退の場面ですから捨て身の攻撃は当然です。
相手が前をどんどん増やして前がかりになってくるのに付き合って、1発決めるか決められるかの勝負に決勝ならまだしも、あの試合でいくのはクレージー過ぎますよ。

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