2010年02月27日
両者手探りの中で 【ゼロックス・スーパーカップ】
今シーズン初の現地観戦は、昨年と同じくゼロックス・スーパーカップ。小雨が降る中、11時過ぎに国立競技場に着きました。 まず、前座試合のU-18Jリーグ選抜vs高校選抜のゲームについて、軽く。 ほぼ後半しか見ていないようなものなのですが、その範囲で言うのであれば、やっぱり両者ともまだまだな部分が目立つゲームでした。これといって目覚ましい活躍を見せた選手というのもいなかったですし、時折光る技術やフィジカルを見せる選手もいたものの、全体的には1つ1つのプレイの判断だとか、精度だとかを欠くシーンの方が目立ち、お世辞にも良い内容の試合とは言えませんでした。 注目された柴崎ですが、鹿島のサポーターから「柴崎!柴崎!」としきりにコールが飛んで、本人もそれに応えるべく何度かおっと思わせるようなスルーパスなりシュートなりを見せていました。が、それ以外では特段目覚ましい活躍を見せていたというわけでもなく・・・・・考えてみれば、昨年のこのゼロックスでは鹿島の大迫はすでにベンチ入りメンバーに入っていたわけで、ポジションが違うと言えど今回の柴崎はそこには入っていないのですから、昨年の大迫と比較してもまだまだこれからの選手なのかな、というのが現実でしょう。(柴崎選手は、現在まだ2年生でした。大変失礼いたしました)もっとも、じゃあこのゲームを見て誰が一番うまいかと思ったかといえば、それは柴崎なんですけど(笑) まぁ、高校選抜は高校サッカーを終えた直後で、おそらくその後に受験をした選手もいたでしょうし、Jリーグ選抜の方も開幕に向けてコンディションを上げている最中。そういう点を考慮すると、こういう内容になるのも致し方ないかなーという感想を持ちました。 さて、それでは本編へ(笑) Kashima Antlers 1-1 (PEN:5-3) Gamba Osaka 【K:26(PEN).Marquinhos】 【O:45.Akira Kaji】■単調な鹿島の攻撃 選手紹介では、鹿島側はいつものように全ての選手に対しブーイング。対するガンバ側は、新井場に対してのみ凄まじいブーイング。そして今シーズンのJリーグのチーム紹介の際、セレッソのところでまたブーイング(笑) 試合はというと、まずは開始20秒ほどでその新井場のボーンヘッドからルーカスがシュートを打ち、ガンバが勢いに乗ります。最初は右にルーカス、左に二川という布陣でスタートしましたが、早くも6分ほどでこの2人はサイドをチェンジ。ガンバの中盤はかなり流動的に動いていました。 全体的な攻撃の組み立て方としては、ガンバは中盤の選手がワンタッチでボールを繋ぎつつ、リズム感を持ってサイドに展開。それも完全な横パスというよりはサイドのスペースにパスを出してSBを走らせる、というイメージのパスが多く見られました。遠藤や橋本にダイナミックな展開をさせるというよりは、密集してパスを繋ぎつつスペースにどのタイミングで出していくか、という事を重視していたと思われます。 対する鹿島の方は、序盤はイマイチ狙いがハッキリせず。何となく裏を狙いたいんだろうなーというのは分かったのですが、それがただ単に1本縦パスをぽーんと放り込むだけで、綿密なビルドアップというものができていませんでした。この辺りはガンバのディフェンス陣も上手く対応していた・・・・というより、まったく捻りが無い攻撃だったので、簡単に対応できたのではないでしょうか。 16分になると、ルーカスと二川は再びサイドを入れ替え、試合開始時のポジションに戻りました。 ■不意の失点、フェリペ・ガブリエルの躍動 そんな中18分、右サイドから鹿島のFKというシーンで、高木が岩政を倒して鹿島がPKをゲット。スタジアムで見る限り明確なPKかどうかは分かり難かったのですが、すぐさまワンセグの映像で確認したところ、確かに岩政の肩に高木の手がかかっていて、不当判定とも言えないかなぁ、と。要するに、岩政が上手くやったという事なんですけど(笑) このPKをマルキーニョスが入れて、鹿島が先制。しかしこれで鹿島が良くなったかというと全くそういう事もなく、上記のように煮え切らない攻撃に終始。 そんな中、20分過ぎから目立ち始めたのが、左サイドでスタートした新戦力フェリペ・ガブリエル。こう着状態にあったゲームの中で、新井場や中田と上手く連携して、左サイドからチャンスを作ります。余談ですがこの選手、序盤にクロスボールを全身でブロックした際にガッツポーズを見せてスタンドを沸かせ、なかなかファンの心を掴みそうな選手だなぁという印象を持ちました(笑) そして前半終了間際の45分、まるで降ってわいたかのように加地が左足で見事なミドルシュートを決め、ガンバが同展に追い付きます。ただこの前に、新井場・・・・だったと思うのですが(違ったらごめんなさい)、鹿島の選手がルーカスのプレッシャーの前に簡単にボールロストしてしまい、そこの展開から平井が決定的なシュートを放つ、という“予兆”とも言えるようなシーンがあった事も、留意しておかねばならないでしょう。 ■機能する鹿島の縦パスと遠藤康の投入 前半は手元の集計で鹿島がシュート2本、ガンバが4本と共に攻めあぐねた展開となりましたが、後半になるとマルキーニョスにボールが収まるようになり、鹿島が徐々にリズムを掴み始めます。 1つのポイントとなったのが、65分にフェリペ・ガブリエルに代わって投入された遠藤康。健闘していたものの決定的な崩しにまでは至っていなかったガブリエルに代わった遠藤は、ガブリエルのようなサイドに開いてのプレイはあまり無かったものの、2列目の効果的な位置でボールを受けると、思い切った縦への展開で何度もチャンスを演出します。 この時間帯、同じ縦に向かうのでも前半の鹿島と決定的に違ったのは、ただ単に放り込むだけではなく、きちんと手順を踏んでガンバを崩しにかかっていた事。まずキープ力のあるマルキーニョスにボールを預け、それを落とす形でMFがボールを受ける。そこからサイドが空いていればSBらの上がりを生かし、ここぞという場面では縦パスを通す。前半の縦へのパスは最終ライン近くからのロングフィードが中心であったのに対し、後半はよりピッチの中央で、余裕を持ってボールをキープしたMFがパスを出せた点が、決定的に違っていました。 さらに本来こういった“出し手”の役割は小笠原のみが担っていたものの、この時間帯に遠藤が投入された事により、その供給源が2人になりました。さらに遠藤が左サイドにとどまらず自由なポジショニングを取ったため、ガンバ側の対応は後手に回り、結果的に小笠原の負担も軽くなり、より有効な形で攻撃に絡む事が出来ました。 ■オープンな展開も・・・・・ そんなこんなですっかり押し込まれてしまったガンバでしたが、決してノーチャンスだったというわけでもなく、カウンターになった際にはルーカスにボールを預けて遠藤が展開する、という形で何度か鹿島のゴールを脅かしました。 ただし両チームとも、まだまだコンディションが整わないためか、或いは日本人選手の傾向としてありがちなプレイの判断の誤りからか、凡ミスを連発してチャンスをゴールに結び付けられない場面が目立ちます。81分、内田が二川のプレッシャーの前に簡単にボールを失ってしまい、ガンバが決定的なチャンスを迎えるものの、二川はまだ余裕があったにも関わらず中の宇佐美へパス。まずこれで攻撃が1つ遅れてしまった上、宇佐美は余裕が無い体勢でボールを受け、しかも逆サイドから遠藤が良いタイミングで上がってきていたにも関わらずシュートを打ってしまい、しかもそれが枠から大きく外れるという体たらく。 最後の10分ほどはかなりオープンな展開になり、両チームとも何度もゴールに迫りましたが、それでいてイマイチ大熱戦とも言い難い印象になってしまったのは、度重なる両チームの単純なミスが多かったからでしょう。 ■PK失敗による不安、そして試行錯誤の成果は? PK戦に関しては、今更私が言及する事もないでしょう。割愛します(笑) ただ、遠藤がシーズン1発目のPKを外しちゃったというのは、日本代表的にもちょっと不安になってしまうのは否めないところでしょうか。昨シーズン辺りからコロコロをやめた遠藤、もちろん日本屈指のPKキッカーである事に変わりはないのですが、ただ今年はしょっぱなでこれだと、悪いイメージが付きかねない。代表でのキックの際にも、そういった点が払しょくされているかどうかという事が、カギになってきそうです。 試合全体の評価としては、ガンバは後半失速してしまったものの、それぞれ試したいことはそこそこ試せていたのかな、という気がします。奈何せんチョ・ジェジンは流れの中では殆ど機能せず、期待された宇佐美もあまりにサッパリだったのが何だかなぁといった感じでしたが、その一方で選手個人で言えば、遠藤康に関しては今シーズン、かなり期待できるのではないか、という印象を持ちました。 何にせよ、やっぱり今年もこの2チームがJリーグを引っ張っていくことになるのでしょうね。まだ仕上がりきってはいませんが、選手のクオリティ、戦術面での熟成度といった辺りはさらに高めてきそうな気配は見てとれましたし。開幕が楽しみです。 とりあえず、内田、新井場、安田あたりは早々に試合勘を取り戻す必要があるでしょうけどね(苦笑)
posted by Alan Hetarade |16:32 |
Jリーグ |
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Re:両者手探りの中で 【ゼロックス・スーパーカップ】
コメント投稿者ID : wallwidz77
遠藤保は先日の東アジア選手権の韓国戦で今年初PKを既に決めてますよ。
posted by wallwidz77 | 2010-02-27 18:17
両者手探りの中で 【ゼロックス・スーパーカップ】
コメント投稿者ID : OOH00002581
柴崎はまだ2年生だからベンチ入りしていないのでは?とふと思いました。大迫くんは3年生でしたしね、来年にやってやっと比較できるのではないでしょうか?
posted by サッカー馬鹿 | 2010-02-27 18:42
両者手探りの中で 【ゼロックス・スーパーカップ】
コメント投稿者ID : IXI00002604
柴崎はまだ鹿島に入団していませんよね?
posted by 高校2年 | 2010-02-27 22:11
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