2009年06月21日
決定力欠いたイラク、歓喜のニュージーランド 【イラクvsニュージーランド】
Iraq 0-0 New Zealand ちょっと今週末は家でやらなければならない事がありまして、今日もJリーグを見に行こうかと思っていたのですが、雨も降っているしやめる事にしました。代わりに、と言っては何ですが、コンフェデはしっかり見ております。 さて今日は何といってもスペインvs南アフリカの試合が地上波放送されたので注目はそちらに集まったと思うのですが、ここは敢えてイラクvsニュージーランドを視聴。だって前者のゲームの方は言っちゃ何ですがどうせある程度結果が見えているわけだし、だったらイラクが準決勝に進出してもニュージーランドが勝ってもオイシイこちらのゲームを見よう・・・・となったわけです。 まぁ結果的に、見事に両チームとも敗退となってしまったのですが(苦笑) 因みにこのゲームのレフェリーは、ハワード・ウェブ。イングランドのレフェリーはレベルがどうこうと常々叩かれているわけで、まぁ実際そのとおりなんですが、やっぱり今イングランド人で一番というとこの人なのでしょうね。というか、他に思い当たらない・・・・
イラクの方のメンバーは分かりませんが、ニュージーランドは最終ラインを2か所テコ入れ。南アフリカ戦でチンチンにやられたRBのマリガン、さらに今大会を通じて絶不調だったCBのボーイェンスがサブとなり、代わりにRBにスコット、CBにシグムンドが入りました。 試合展開としてはイラクが前線からプレッシャーをかけ、それをかいくぐるようにしてニュージーランドが攻め手を探すという感じでスタート。10分にイラクはロングボールの落としから小気味よくボールを繋ぎ、最後はマフムードがペナルティアークからシュートを放ちますが、これはニュージーランドのGKモスがセーブ。イラクは右サイドからの攻撃が目立ちます。 しかしイラクの方はどうもピリッとしないというか、ここ2試合で見せていたという守備力が影をひそめ、ニュージーランドに押し込まれる展開。プレッシャーには行っているものの実際にボールを奪うまでの激しいものではなく、どこか後ろ髪を引かれているような感じでタックルに行けない。ボールの奪いどころをどこに設定したいのか分からず、ずるずると後退してしまい、ニュージーランドにチャンスを作られました。さらにビルドアップの局面で精度が悪く、ここでもニュージーランドに付け込まれることに。 ニュージーランドは左サイドのバートスが元気で、30分くらいになると再三彼のドリブル突破からチャンスを生み出します。イラクのディフェンス陣はバートスのキープ力の前に、まったく為す術なし。完全にゲームはニュージーランドのペースとなりますが、しかし如何せん最後の局面で・・・・ 33分には右サイドからブラウンがアーリークロス気味のボールを放ると、中で完全にフリーになっていたキレンがヘディングシュート!も、GKのモハメド・カシドがセーブ。さらに44分には右からのCKに対し、後ろから走り込んだキレンが完全にフリーの状態で合わせることに成功しますが、ボールは上に大きく外れ、ニュージーランドに失望の色が広がります。 イラクは上述したとおりプレッシャーが中途半端で、攻撃の局面でも選手1人1人の距離が遠く、どうもその辺りに重大な問題がある模様。
後半に臨むにあたりイラクは選手交代をして、気合いを入れ直します。後半の開始直後にはまだまだ甘かったイラクのプレッシャーですが、時間をかけてこれを徹底すると徐々にニュージーランドにも疲労が表れ、今度はほぼ一方的にイラクが押す展開に。64分には決定機までは行かなかったものの、FKをきっかけに波状攻撃を仕掛け、完全にニュージーランドを押し込みます。 イラクは56分、67分にそれぞれエマド・モハメド、マフディ・カリームを下げてアブドゥル・ザフラ、サリフ・サディルを投入し早くもカードを切り終えます。対するニュージーランドは68分、ブロッキーがアウトでクリスティーがインという中盤の交代はまだ良かったのですが、その後71分にシグムンドが両足をつってしまい、ボーイェンスがイン。さらに85分にはスコットまで負傷してしまってマリガンが入り、結局テコ入れしたはずのDFラインが最終的には前の2試合と同じ面子になってしまいまいした。 もう完全にゲームはイラクが押せ押せという流れになりましたが、一方でイラクの方も懐が甘くなり、カウンターからニュージーランドも決定的なチャンスを作るように。83分には右サイドからクリスティーがグラウンダーの良いクロスを供給、中でキレンが合わせますがこれは右へ。 87分、攻勢に出たイラクはマフムードからのパスを受けたカラル・ジャシムがボックス内でマリガンをかわし、ゴールまで2mというところでGKと1対1の状態からシュートを放ちますが、何とこれがモスの顔面を直撃。モスも苦笑い。 その直後、今度はニュージーランドがカウンターから一気にイラクのゴールに迫り、最後はキレンから絶妙の浮き球のパスを受けたスメルツが胸トラップから決定的なシュート・・・・を放とうとするもジャストミートせず、完全にスカ状態に。結局最後まで、ニュージーランドのFWは不発でした。 そしてアディショナルタイムに入ったところで、立て続けにイラクに決定的なチャンスが。この時間帯元気だったカラル・ジャシムが左サイドを突破してパス、中央でアブドゥル・ザフラがこれを落とし、サリフ・サディルが強烈なミドルシュート。完全に枠を捕えていましたが、今大会大活躍のGKモスが横っ飛びでセーブ。 さらにそのCKから、またもサリフがシュート。至近距離からのシュートでモスも反応できず今度こそ決まったかに見えましたが、左側のポストに沿って立っていたロックヘッドが見事にブロックし、万事休す。 そして試合終了。結局スコアレスドローという事で両チームとも1ゴールも挙げられずに大会から去ることとなったのですが、終了のホイッスルが鳴った瞬間、ニュージーランドのベンチは大喜び。ミルティノヴィッチ監督は飛び跳ねて他のコーチング・スタッフと抱き合い、選手も力強いガッツポーズを見せました。
という事で、正直イラク相手ならばニュージーランドも勝ちに来ているかと思いましたし、実際そういう姿勢は見せていたわけですが、事前の彼らの目標としては、コンフェデ初のポイントを国に持ち帰ることが出来ればそれで満足だったようで。確かにCWCに出たクラブもやられっぱなしなわけですし、まずはこういった年齢制限なしの国際大会でポイントを取るということが、大きな目標だったようです。 イラクとしては痛恨だったのは、やはり前半のプレッシャーのぬるさでしょうか。ゲームの入りでニュージーランドを叩けなかったという点が、やはりスペイン、南アフリカと比べた時のイラクの差と言えたでしょうし、それだけにニュージーランドの選手が元気になって「いけるぞ」と思えてしまった事で、前半の主導権を逃す形になってしまいました。後半は圧倒できていただけに、勿体ない。 ニュージーランドの方は最終ラインのメンバーチェンジがある程度奏功していた感はありましたが、ただ結局その2選手は90分持たなかったという事で、この辺りクオリティを重視するのか持久力を重視するのかで、監督は今後頭を悩ませそうであります。あとは決定力。前の2戦はストライカーにボールが入る機会自体が少なかったから仕方ないにしろ、再三もらったチャンスを無駄にし続けたキレンとスメルツのプレイにはガッカリさせられました。 しかしとにかくイラクと引き分けたことで、アジア5位との大陸間プレイオフに向けて、手ごたえを掴んだことでしょう。相手がバーレーンになるのかサウジになるのかは何とも言えませんが、中東勢で一緒くたにするのはどうかと思うけど正直今であれば中東のどこと当たろうが同じような感じだと思いますし。そういう点では、このイラク戦は良い予行演習になったのではないでしょうか。 そういやふと疑問に思ったのですが、実況で紹介されていた通りニュージーランド代表の主力選手が数多く在籍するクラブ、ウェリントン・フェニックスはニュージーランドのクラブでありながら越境してAリーグに参戦しているわけですが、もし彼らが上位に入ってACLへの出場権を手にするような事があった場合、どうなるのでしょうか?OFCに加盟する国のクラブがAFCのチャンピオンシップに参戦、なんて事が出来るのかどうか・・・・ 似たようなケースとしては昨年のFAカップで、ウェールズから越境して参戦しているカーディフが決勝に進出した際、FAが「もしカーディフが優勝してもUEFAカップの出場権はやらん」と言ってカーディフが抗議した、なんて事がありましたが、あの時は結局ポーツマスが優勝して何事もなく終わったわけで。その辺りのグレーゾーンの解釈って世界的にはどうなっているんだろう、というのは気になるところであります。
posted by Alan Hetarade |17:38 |
2010W杯 |
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