2009年06月19日
躍動感溢れるエジプト 【エジプトvsイタリア】
Egypt 1-0 Italy 【E:40.Mohamed Homos】 もうちょっと騒がれているかと思ったら案外ピックアップされていない、エジプトvsイタリア。まぁ、地上波放送が無いので仕方ないですかね・・・・ さてエジプトが第1戦からほぼそのままという陣容で来たのに対し、イタリアは変更を加えてきました。CBにカンナヴァーロが復帰したのはともかく、前回カモラネージ、ジラルディーノ、ヤクィンタだった前線は大幅にテコ入れされ、ロッシ、ヤクィンタ、クアリアレッラという3人に。しかし問題があったと思われた中盤3人(ガットゥーゾ、デ・ロッシ、ピルロ)の組み合わせはそのまんまで、若干「?」と思いつつ試合開始。 序盤はこの両チームの事、大味な展開にはならず落ち着いた入りに。エジプトは右サイドからファティが積極的にオーバーラップし、1トップのジダンに当てるという形での攻撃が目立ちます。対するイタリアは18分、3トップの鋭い攻撃。ヤクィンタがクアリアレッラに縦のパスを通してチャンスを作ります。 しかしどうもイタリアの攻撃は行き詰っていたというか、やはりアメリカ戦同様、中盤の運動量に不満が。攻撃の局面になったところでのガットゥーゾ、ピルロの動きの無さは致命的と言って良く、解説の山口氏も指摘していましたが、前線への飛び出しが持ち味の一つであるデ・ロッシをアンカーの位置にべったりというのが、どうにも腑に落ちない。結局攻撃は3トップだけで展開せざるを得ず、エジプトの側としても抑えやすくなっているような印象を覚えました。 25分ごろにヤクィンタが立て続けにミドルシュートを放ったものの、これもバイタルエリアまでイタリアがボールを運べていない証拠か。その後徐々にエジプトの側にもパス回しが見られるようになり、38分にはシャウキがボックス内でチャンスを迎えますが、これは間一髪のところでザンブロッタがブロック。 しかし40分、エジプトの右サイドからのCK。アブ・トレイカがアウトスウィングのボールを供給すると、ボックスど真ん中で合わせたのはホモス!デ・ロッシを越えたボールを頭で叩くと、これが左ポストを掠めながらゴールネットに転がり込みます。流石にブッフォンもどうすることができないシュート。アブ・トレイカのキックも素晴らしかったです。 前半の最後の方では、エジプトが引いたところからボールを奪ってはポンポンとワンタッチ、ツータッチでパスを繋ぎながら速く前線に展開する攻撃が目立ちました。このビルドアップの局面で自らボールを持って駆け上がっていたのは左サイドのモアワドで、プレイメイクが冴えていたのはシャウキ・・・・・まるでボロにいるときとは別人かのような素晴らしいプレイ(笑) 後半に入りイタリアが攻勢に出ますが、中盤を省略してヤクィンタへのロングボールを当てようとするなど、明らかにイタリア本来の形ではない攻撃が見えます。しかし54分にはクアリアレッラのパスからヤクィンタが完全に裏を取り抜け出しますが、距離を詰めたGKのエル・ハダリがセーブ。 エジプトがやや右足ハムストリングを痛めたジダンを下げると、58分にイタリアも選手交代。ガットゥーゾとロッシが下がり、モントリーヴォとトーニが入ります。アメリカ戦では活躍したロッシでしたが、この試合はほぼ見せ場なし。サイドでの起用はどうだったのか。さらにその5分後にはクアリアレッラを下げてぺぺを投入、リッピ監督はカードを使い果たします。 かなり利いたのがこのぺぺの投入で、彼がボールを持って一気に前線に上がり、一旦止まればそこをザンブロッタがサポートするという形で、右サイドが一気に活性化。前半活躍したエジプトのLHモアワドは疲れが著しくファラグと交代しますが、イタリア郵政は続きます。 70分、ぺぺのパスからヤクィンタがシュートも、エル・ハダリがブロック。エジプトは全体的に疲労が著しく、ポゼッションでは良辺りアガ圧倒しますが、モントリーヴォのシュートもエル・ハダリがセーブ。この辺りからエル・ハダリはアドレナリンがどばどば出ていたようで、好セーブを連発してはその後のパントキックで飛ばし過ぎて一気にブッフォンにボールを渡す、みたいな展開を繰り返すことになります。 しかしエジプトが良かったのは、疲労の中でも決して攻撃する意思を失わなかったこと。77分にはアブ・トレイカがイタリアの隙をついて高い位置でボールをカットしてシュートなど、何度かカウンターから人数をかけてイタリアのゴールに迫ります。得てして引きこもってしまうとこういったゲームでは押し切られてしまうものですが、それにとどまらなかった点は本当に素晴らしかったと思います。 イタリアの攻勢は続き、78分には右からのピルロのクロスに対しファーサイドでヤクィンタが完全にフリーになって走り込みますが、またもエル・ハダリの牙城を崩せず。86分にはヤクィンタのクロス性のボールがバーを直撃するなど、イタリアは運にも恵まれません。最後はトーニへのロングフィードを当てるパワープレイに出ますが奏功せず、エジプトもアディショナルタイムに入りながらもCK後に素早くラインを上げるのを忘れ無かったりと、へろへろになりながらも集中だけは失わず。 ・・・・といった感じで、エジプトの勝利に終わりました。 エジプトは本当に誇って良い勝利というか、ブラジル戦でも見せた高い技術力に裏打ちされた魅力的なフットボールを崩さず、一方で守備でも90分集中を保って完封したという事で、理想的なゲームだったのではないでしょうか。やはり最終ラインの柔軟性という点では不安がある事は否めませんが、GKがハマればイタリアくらいの相手でも抑え込めることを示したわけですし。 とりあえずエジプトとすれば、このコンフェデは勿論ですが現在苦戦を強いられているワールドカップ予選にここでの戦いを繋げたいはずなわけで、そう考えるとブラジル戦、イタリア戦と良い感じで来ているのではないかと思います。少なくとも攻撃に関しては。 対するイタリアの方ですが、今日の前線は正直失敗だったというか、ヤクィンタとクアリアレッラはともかくロッシに関しては流動的にポジショニングして持ち味を如何なく発揮したアメリカ戦とは対照的に、プレイエリアが限られて非常に窮屈なプレイになってしまった印象があります。やはりスタートからやるのと途中から出ていく違いという点での難しさはあるのでしょうが、まだまだ理想的な形を見出すのは難しいかな、と。 ひとまずヤクィンタはセンターだろうがサイドだろうが出来るわけですから、リッピ監督の信頼も厚いでしょう。問題は他なわけで、この辺りトーニが2試合連続でサブからという点が気になります。スタートからトーニを中で使ってしまうと柔軟性が無くなるという思いがあるのかもしれませんが、現状やはりトーニの強さと決定力があった方がヤクィンタも周りで自由に動けている気はしますし、パワープレイをさせるのであればやはりヤクィンタよりはトーニでしょう。 この2人の共存がスタートからでは不可とみているのか、はたまたトーニをどうしてもサブからアクセントとして使いたいのか、いまいちリッピ監督の思惑が見えてこないのですが、やはり今後に向けてはここの起用法が注目されるところでしょう。 そして中盤の3枚はいい加減諦めないのかなぁ。だいぶ無理があると思うんですけどね。年齢的な事もあるのでしょうが、中盤の逆三角形の手前側の頂点にロッシを置いてしまうと、彼がパタッと前線に出てこられなくなってしまうんですよね。確かにピルロにはより高いポジションでのプレイメイクを、ガットゥーゾにはより高い位置からのプレッシャーを期待したいという意図は理解できるのですが、それ以上にこの2人は前線に走り出して数で3トップをサポートすることができない。唯一それが出来るロッシを中盤の底に閉じ込めてしまうこの形は、やはり良くないでしょう。 この中盤も良い形というのがイマイチ見えてこないところで、モントリーヴォ、デ・ロッシ、ガットゥーゾ、ピルロという4人を比べると、4人が4人それぞれ外し難い要素を持っている選手ですから、そう考えると確かにリッピ監督が手を変えるのを躊躇するのも理解できます。しかし今のままじゃ駄目だって事は確かなわけで、とにかくあてずっぽうでも良いとまでは言いませんが、色々試してみるべきじゃないですかね。
posted by Alan Hetarade |19:39 |
2010W杯 |
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躍動感溢れるエジプト 【エジプトvsイタリア】
コメント投稿者ID :
守りきっちゃいました
あと15分 ってくらいから危ねえなあと思いながら観てましたが イアキンタ(ヤキンタ?)の軽いクロスをGKが余裕で見送った・・・のがバーに嫌われたりして・・・
なんか意味不明の黄色が3枚くらい出てましたが
そんな変なプレーなかったですよね
posted by candy | 2009-06-20 01:22
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