2009年06月16日
08~09プレミアリーグ総括 【ボルトン・ワンダラーズ】
Bolton Wanderers(ボルトン・ワンダラーズ) 41ポイント 11勝8分19敗 41得点52失点 得失点差-11 監督:ギャリー・メグソン
エルマンデル テイラー デイヴィス ガードナー マッキャン ムアンバ サムエル ステインソン オブライエン ケイヒル ヤースケライネン
監督、攻撃、守備、補強、総合の各評価について、S~Dの5段階で評価 最優秀選手 Jussi Jääskeläinen(ユッシ・ヤースケライネン/GK/フィンランド代表) 今シーズンも神がかったセービングを連発し、チームに貢献した。ハル・シティー戦での好セーブの連発は、マンチェスター・ユナイテッド戦でのシュウォーツァーと並び、今期のプレミアでGKが最も輝いた試合であった。年を経ても安定感が乱れることがなく、円熟みを増している感がある点は素晴らしい。まさに世界屈指のGKと言えよう。 監督:B 終盤戦はもたついたものの、総じて安定して残留圏内でチームを導き、危なげなく残留したという点では評価に値する。特にケヴィン・デイヴィスの強さというサム・アラーダイス時代からのパワープレイの強さも残しつつ、そこにテイラー、ガードナー、ステインソンらによるサイド攻撃を加え、攻撃のバリエーションを増やした点は、今シーズンのボルトんの大きな変化だった。 その一方、チームの顔ともいえたケヴィン・ノーランを放出するなど、選手とのコミュニケーションに少々問題を抱えていた点は、いただけなかった。勿論指揮官がすべての選手と良好な関係を築くなど不可能ごとだろうが、主力中の主力として長年にわたり貢献してきた選手との関係がこういう形で終局を迎えたことは、今後に向けても不安の残るところである。 攻撃:B 特に素晴らしかったのは、ケヴィン・デイヴィスとマシュー・テイラーだ。デイヴィスは相変わらず圧倒的なフィジカル勝負での上手さ、ジャンプのタイミングの妙などを見せて空中戦を支配。テイラーは自慢の爆発力に磨きがかかって、ドリブル突破や強烈なミドルシュートが冴えた。互いの持ち味を生かしあいながら、ステインソンやサムエルといったSBのサポートを受け、ゴールを量産。デイヴィスが12ゴール、テイラーが10ゴールを挙げており、2人だけでチームの総得点の半分以上を稼いでいる事になる。この2人がしっかりとした得点源として機能したことが、成績が安定した要因だった。 その点で期待はずれに終わってしまったのは、エルマンデル。不運な怪我に見舞われた点は気の毒だったが、30試合で5ゴールという数字はやはり寂しい。パワープレイではデイヴィスほどのインパクトを残せず、サイドに出てもいまいちプレイがハッキリせず、ゴールに直結するシーンに絡むことが少なかった。デイヴィスと上手く共存できる形を見いだせず、プレミア1年目という事からくる戸惑いも見え、不本意なシーズンに終わってしまった。 守備:B 何といっても評価を高めたのはRBのステインソンだ。攻撃面での積極的なオーバーラップ、正確なクロスボールは勿論、決して守備を疎かにしない働きぶりが目立った。体格にも恵まれており、前半戦の活躍で大きな注目を集めた。しかしサムエル、オブライエン、ケイヒルらはやはり1対1に弱い印象が否めず、ヤースケライネンの世話にるシーンが多かった。 中盤ではイングランド人の若手ムアンバが、レギュラーに定着。アンカーのポジションに入り、マッキャンの攻撃参加を助け、ハードワークをこなした。このポジションにしてはあまり警告を貰わない(全試合出場でイエローカード5枚)という安定感もある。イングランドU-21代表でも活躍しており、将来が嘱望される選手へと成長を遂げた。 補強:C チームの規模が小さい以上、やはりこじんまりとした補強にとどまったが、上述したとおりムアンバの獲得は成功であった。しかし新選手の中で目立った活躍を見せたのは彼くらいで、最も期待を集めたエルマンデルが不発に終わり、ムスタファ、シットゥらはレギュラーを奪うには至らなかった。スモラレクもまったくチームにフィットできず、前線の補強は期待はずれに終わった。 どちらかというと、テイラー、サムエル、ステインソンなど、その前年度に獲得した選手たちがレギュラーに定着し、力を発揮した印象がある。そういう点では今年1年だけを見れば補強に関して良い評価はし難いものの、複数年でより俯瞰的に見た場合、相変わらずチームの規模の割にあった堅実な補強を行っていると言えよう。 総合:B 相変わらず財政的に苦しい立場におかれ、選手層もあまり厚くないという状況の中、中位を保って危なげなく残留できたということで、ひとまず満足できるシーズンだったのではないだろうか。圧倒的な強さを見せるデイヴィス、ここぞという場面では神がかり的な力を発揮するテイラー、そして熱いドリブルとそこからのフィニッシュの落差で話題を提供したガードナーといったように、スペクタクルという表現とはやや異なるものの、見ていて楽しい攻撃も披露してくれた。 メグソン政権が長期化しつつあるが、ひとまずチームづくりのコンセプトとしては間違っていない。デイヴィスの強さは相変わらずだが、そこにサイドからのドリブルや両SBが上がってきてのクロスボールなど、単なる放りこみしか無かったビッグ・サムの時代から比べると、攻撃的なオプションもだいぶ広まってきた感がある。マッキャンもムアンバの加入によってより攻撃的なセンスを発揮できるようになり、そういう点では地道ながら手ごたえを感じたシーズンだったのではなかろうか。 最終ラインの守備に不安はあるものの、絶対的な守護神ヤースケライネンは、今オフに関しては移籍の噂は無いようだ。上位進出は難しいものの、来シーズンもこの路線を継続し、チェルシー戦のように時折周囲を驚かせる戦いをしてもらいたいものだ。
posted by Alan Hetarade |19:57 |
FAプレミアリーグ |
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08~09プレミアリーグ総括 【ボルトン・ワンダラーズ】
コメント投稿者ID :
シーズンを通してムアンバではなくマッキャンがアンカーに入っていたと思うのですが、ムアンバがアンカーをやっていた試合ってありましたっけ?
posted by sss | 2009-07-15 09:58
08~09プレミアリーグ総括 【ボルトン・ワンダラーズ】
コメント投稿者ID :
プレミアリーグ総括すばらしいので、是非残りのチームもやってください。特にフラム!
posted by フラムファン | 2009-07-21 14:48
>sssさん
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お返事が遅れてしまい、申し訳ございません。
実を言うとフォーメーションに関してはけっこういい加減と言いますか、出場試合数を最優先して選んでいるので、多少並びがおかしくなる部分はあるかと思います。
その結果、中盤はガードナー、ムアンバ、マッキャンの3人となり、この中ではムアンバが一番守備的な選手ということで、アンカーに置きました。ただ仰る通り、実際のゲームでアンカーのポジションを務めた回数、印象で言えばマッキャンの方が強いのですけれど・・・・
・・・・ということで、ご理解いただけますでしょうか?自分もあまりよく見ていない部分があったりするので、これからもお気づきの点がございましたら、ご指摘いただけると幸いであります。
posted by Alan Hetarade | 2009-07-29 23:59
>フラムファンさん
コメント投稿者ID :
お返事が遅れてしまい、申し訳ございません。
感想、ありがとうございます!尻切れで終わるのも何なので、今からリベンジしたいと思っております。ようやくリアル世界の方でも一息つけましたので(笑)、またストークから再開したいと思います。
posted by Alan Hetarade | 2009-07-30 00:01
08~09プレミアリーグ総括 【ボルトン・ワンダラーズ】
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お疲れです。 頑張ってください。 楽しみにしてます。
posted by フラムファン | 2009-07-30 23:41
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