2009年05月02日
横浜、会心のダービー勝利 【横浜Fマリノスvs川崎フロンターレ】
Yokohama F. Marinos 2-1 Kawasaki Frontale 【Y:23.Koji Yamase, 45.Daisuke Sakata】 【K:90.Renatinho】 今日は神奈川ダービーを観戦。 因みに私がニッサンスタジアムに行く頻度が高いのは、別にマリノスのファンだからというわけではなくて、単純に家から著しく近いので足を運びやすいという事に因ります。隣の駅で定期券の範囲内ですからねぇ、さすがに行きやすいってモンですよ(笑) ・・・なのですが、今日は家を出て電車に乗ったところでチケットを家に忘れたことに気づき、横浜線をUターンして家族に駅までチケットを持ってきてもらい受け渡してもらう、という体たらく。おかげでキックオフに間に合うか激しく微妙な時間になってしまいました。 そんなこんなでトコトコと小走りしながらスタジアムに向かっていたのですが、いよいよスタジアムに着こうかというところで、強風にあおられてマリノス君が倒れているのを発見(笑)これは何かの暗示なのか・・・・・と思いつつ、なんとか選手入場の直前に座席に座ることができました。横浜のメンバーは、前節の磐田戦と同じ。GKは飯倉、バックラインはキム・クンファン、松田、中澤の3人。中盤は右に田中、左に小宮山でセンターはキャプテンの兵藤と狩野。トップに渡邊、その下に山瀬と坂田。 対する川崎のGKは川島。RBには森が戻り、CBは寺田と井川。伊藤が骨折のため欠場したLBは村上。こちらも腰を痛めて欠場した谷口に代わって横山が中村とともに中盤の底に入り、右に田坂、左にヴィトール・ジュニオール。2トップは京都戦で結果を残したジュニーニョと矢島。
さて。磐田戦の記事で「渡邉の使い方が見えてこない」と書いたので、序盤はその辺りに注目して見ておりました。 横浜は2列目の選手がボールを持つと、3トップが縦への動き出しを見せ、裏を取るにしろ一度ポストを入れるにしろ、川崎のバックラインを押し下げようとする意図が見て取れました。この際の渡邊の役割という事になりますが、とりあえずポストを入れる際には必ず彼に当てていたということで、CFとして前に張っての働きを期待しているように見えました。 その辺り、前節では渡邉がふらふらっと中盤まで下がってくるようなシーンが多く見られただけに、今日に関しては、ひとまず前で働いて欲しいという意図が見えた分、改善されたのかな、という気がします。また開幕戦では2列目の選手がボールを持っても前の選手の動き出しがまったく無く、後ろを向いてボールを受けるだけという状態になってしまいそこから先の展開が全く無かったのですが、その点でもこの試合ではしっかりとボールを持った選手と連動した動き出しというものが出来ていた気がします。 もっとも、これをちゃんと意図してやったのか、今日たまたまそうなったのかよく分からないのが、横浜なんですけどね。 肝心の試合展開はというと、ひとまず横浜がペースを握ることに。12分には左サイドから切り込んで小宮山が右足で良いシュート。これは川島にキャッチされますが、直後に渡邉もシュートを放つなど、横浜が押し気味に試合を進めます。 すると22分、キム・クンファンのロングフィード1発から山瀬が完全に川崎のバックラインの虚を突いて、抜け出します。山瀬には森が当たりにいきましたが、山瀬はうまく身体を入れてこれをいなすと、冷静なフィニッシュ!横浜が先制します。 このシーンに関してはバックパスをダイレクトで展開したキムのフィードの正確性と意外性、そこにきっちり反応した山瀬の速さが光ったシーンではありましたが、川崎の側からすると森の対応が軽かった感は否めませんし、オフサイドを取ったと思った井川が一瞬戻る足を緩めてしまったという事で、悔しい失点となってしまいました。 ところがこの後、横浜にアクシデント。30分、松田が足を痛めて倒れ、ピッチから出てしまいます。ここでなかなかFKを蹴らなかった飯倉に遅延行為という事でイエロー。松田はプレイを続行できるかどうか様子を見ていましたが、結局34分、小椋と交代してしまいました。横浜は松田が出ているときは田中と小宮山が下がって4バックのような形にしていましたが、交代後は小椋が3バックの一番左に入り、中澤が中央に入りました。 しかし前半終了間際、森からボールをカットした山瀬が一気に左サイドを駆け上がり、坂田へスルーパス。寺田ともつれあうようにしてボールに走り込んだ坂田でしたが、全速力のダッシュから上手く身体を入れてターンすると、寺田は足がもつれてしまい完全に振り切られます。1点目と同じような位置から坂田が再び流し込み、ゴール! 横浜が2点をリードして前半を折り返します。
後半開始に当たり、関塚監督が思い切った選手交代。矢島と田坂を下げ、レナチーニョとチョン・テセを投入します。矢島はともかく、田坂は得意とする足元での勝負から何度かチャンスを作れていましたし、使いようによってはもっとチャンスに絡めるかという気もしていたのでちょっと意外な交代でありました。 2トップがジュニーニョとチョン・テセとなり、左にヴィトール・ジュニオール、右にレナチーニョという布陣になりました。 後半開始早々は横浜もこの4人の圧力に面食らっていた感がありましたが、時間が経つにつれて徐々に慣れていき、川崎の攻撃が息詰まっていきます。川崎はストライカーの4人を前線に並べたことで中央に人が密集してしまい、逆に味方同士でスペースをつぶし合って速攻が出来ていなかった。おまけにSBの森、村上も攻撃参加できず、サイドを使えず窮屈な攻撃に終始しておりました。 そんな中58分、川崎のカウンター。中村が左サイドに素早く展開しジュニーニョがDFをぶっちぎろうと走りますが、これに付いていったのがキム・クンファン。ジュニーニョに振り切られることなくしっかり付いていき、最後は身体を当ててジュニーニョにボールをキープさせませんでした。 しかし流石に川崎の圧力の前に横浜も徐々に押し込まれ、60分を過ぎたあたりから川崎がゴールに迫りだします。61分にはチョン・テセが完全に抜け出し右足でシュートを放ちますが、飯倉が右足でファインセーブ。ここでようやく森、村上ともに高いポジションをとれるようになってきます。 73分、横山が下がって菊地が入ります。菊地はCBに入り、寺田が中盤にポジションを上げます。 この時間、横浜はカウンター狙いに。改めて渡邊のポストプレイに期待するような格好になり、渡邉も奮闘します。78分には村上がボックス内で軽率なボールキープをしたところを田中がうまくカット。シュートは体勢が崩れてしまい川島の正面でしたが、気がつけばけっこう横浜が攻め込んでいた時間帯でもありました。 横浜はピッチの上でもベンチでも、徐々に時間を使い始めます。80分に狩野に代えて水沼を、87分には渡邉を下げて長谷川を投入。 90分、ジュニーニョが左サイドを駆け上がってクロスを上げます。ファーサイドからチョン・テセが落とすと、それを受けたレナチーニョは胸トラップで中澤をかわし、フィニッシュ!ようやく波状攻撃が実り、川崎が1点を返します。 しかし時すでに遅し、横浜が逃げ切ってホイッスルを聞くことになり、今シーズン初の連勝を飾りました。
タイトルにも書いたとおりですが、この試合の横浜は会心のゲームと言っていい出来でした。スコアーの上では神戸戦が圧勝だったわけですが、あれは横浜が良かったというより神戸が自滅したような感じでした。内容に関しては、今日のゲームは今シーズン一番と言っていいのではないでしょうか。 前節4点を奪った川崎の攻撃陣に対し、まずは素早くプレッシャーをかけて速攻を防ぎ、その間に中盤以下の選手がしっかり下がってスペースを潰し、そこからじっくり対応する、というディフェンス面での狙いは、確実に奏功していました。攻守の切り替えの早さ、守備に多くの人数を割くための中盤以下の選手の運動量という、プレイヤーにとってはハードワークを要する戦術であり、流石に最後の10分くらいはかなりその疲労が表れていましたが、結果としては素晴らしい成果を見ることになりました。 渡邉の使い方に関しては上述したとおりですが、ひとまずこれで良いのではないでしょうか。ポストプレイにおいて絶大な強さを発揮するタイプではありませんし、今日は本人の出来もイマイチではありましたが、少なくとも中盤まで下がってビルドアップに参加するよりは、こちらの方がしっくりしていた気がします。そういう形で彼を使いつつ、ポストプレイで多少へまをしてもシュートの良さを生かせればそれでいい、くらいの使い方で良いのではないでしょうか。 ・・・ただ再三書いていますが、横浜の恐いところはこの辺りを意図してやったのか偶然そうなったのか、判断がつき難いということ(苦笑) 次以降のゲームでもその辺りを注視していく必要がありますね。 また、松田に代わって入った小椋が、こう言っては失礼ですが予想外に良かった(笑) レナチーニョや森とのマッチアップでもよくボールをカット出来ていましたし、そこから前線へのフィードがなかなか効いていました。横浜のフィードの出し手というと中澤という事になりますが、本来中盤の小椋も、バックラインで落ち着いてボールを持てればそれなりにきちんとしたフィードを放れる、というところを見せてもらいました。さすがにレギュラーとして3バックを任せるのは恐い気もしますが、こういう非常時には十分後ろを任せられる存在であることを示していたと言えるでしょう。 対する川崎のほうですが、見事に横浜の思うように抑えられてしまったなーという印象。 やはりジュニーニョ辺りが前を向いてスピードに乗りドリブルを仕掛けた時の攻撃は脅威ですが、逆に一度それを止められてしまった後、どう攻撃を再構築していくか。その点においてまだまだ課題が多いということが、この試合で露呈してしまいました。 前半から横浜はとにかく多くの選手を下げてスペースを潰すということを徹底していて、それがジュニーニョの勢いを殺すと共に、中村にプレイメイクをさせないという効果まで生んでおりました。中村のところには、ノープレッシャーとまでは行かないまでもあまりガツガツとしたタックルはかかっていなかったのですが、結局スペースが無いために出しどころがなく、スペースにボールを出して前線の選手を走らせる、というお得意の形が出来ていませんでした。 結局得点シーンもそうですが、川崎のゴールに迫るチャンスというのは、“ジュニーニョが左サイドにスペースを見つけてスピードに乗れた時”に限られておりました。そのジュニーニョもキム・クンファンが粘り強く対応したために、普段の試合ほどチャンスには絡めませんでしたし。その辺り、1点は取られてしまいましたが、横浜側の対応はうまくいっていたと思います。 この川崎の“遅攻”をどう改善していくかということですが、やはり鍵となるのはSBの攻撃参加を含めた、サイドからの崩しのバリエーションを増やす事かと。 前半の右サイドは、森、田坂ともそれぞれに良いものは持っているものの、コンビネーションがいま一つで相乗効果を生み出せていなかったなぁという印象。ジュニーニョが左サイドに流れる動きは脅威となっていますが、一度それを止められた時に村上がきちんと絡めているかというと、そうでもなかったし。村上に関しては中の選手にクロスボールの意図が伝わっておらずアピールしている、というシーンもありましたし、伊藤がいない今、練習のうちからFWの選手とコミュニケーションをとっておくことも重要なのかな、という気がしました。 ・・・・といっても、川崎はこの後すぐ中国に飛んで、ACLなんですよね。やっぱり過密日程の影響は、単純な肉体的疲労以外にも、戦術練習をする機会を奪うという事にも繋がっているわけで、この辺り厳しさを感じずにはいられません。 さて、次は柏vs浦和を観戦予定。来週末はどこかに行くかどうかもまだ決めておりませぬ。
posted by Alan Hetarade |18:09 |
Jリーグ |
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