2007年01月21日

06~07 FAプレミア 第20週レビュー

Liverpool 2-0 Chelsea
今週はトップ4の直接対決とあって、かなり注目を集めているプレミア。ランチタイムにレッズとブルーズが対戦したが、レッズの完勝に終わった。

何と言ってもまずは、チェルシーのスタメンについて触れねばなるまい。一番大事なのは、ペトル・ツェフが遂に復帰したことだ。ラグビー選手のようなヘッドギアをつけてはいたが、頭蓋骨骨折という重症から、紛れも無く世界一のGKが帰ってきたのだ。

但しそのツェフにとって、復帰戦としてあまりに酷だったのは、バックラインのメンバーがベストからは程遠かったこと。累積警告や怪我による欠場者が数えるのも面倒なほど続出し、結局CBはパウロ・フェレイラとエッシェンの2人。布陣は4-3-3だったが、マケレレの代わりとしてミケルが起用された。

こうして試合が始まったが、やはり急造CBは連携を欠き、4分にあっさりリヴァプールが先制。フィナンからのロングフィードを、クラウチがヘッドであわせようとしたものの、半ば空振りのような状態に。しかしそのせいでパウロ・フェレイラが体勢を崩してしまい、その隙を突いたカイトがヘッドでボールをトラップしてフェレイラを振り切り、右足を振り抜いて先制点を挙げた。

その直後にもリーセがディフェンスの裏を取り決定的なシーンを迎えるが、ここはツェフがファインセーブ。見たところ、怪我による恐怖心等は無いように思われた。

しかし今度は18分、ペナントがボックス右端の辺りからミドルシュートを放ち、これがバーにあたったもののゴール。遂にペナントが得点した。このシーンではアシュリー・コールのペナントへのマークが甘かったことが、失点に繋がってしまった。

2点を取り、またシャビ・アロンソが接触プレーによって口を切り、激しく出血したため前半の20分あまりを10人で戦わざるを得なくなったため、リヴァプールはひとまず守る戦法へと切り替える。一方のチェルシーもロッベンが負傷退場してしまい、ライト・フィリップスを投入。しかしなかなか好機を作ることが出来ない。

後半に入ってシャビ・アロンソはピッチに戻ってきた。ボールポゼッションは五分五分となり、チェルシーが攻める時間帯もあったが、全体的にゲームは低調に。リーセのシュートがバーを叩くあわやという場面もあったし、クラウチがフリーでヘディングシュートを放つ等、ゴール前でのチャンスはリヴァプールの方が多く作り出した気もしたが、そのまま試合終了となった。シェフチェンコは15分間プレーしたものの、見せ場を作る事は出来なかった。

結果的に、リヴァプールが18分間で2点を奪ってしまったことによって、試合はほぼ決まってしまったと言える。チェルシーの守備陣はあまりに軟弱だったが、これだけ欠場者が居ればそれも止むを得ない。流石に、エッシェンにCBとしてのパフォーマンスを求めるのは酷だろう。まして攻撃陣も、はまったときの爆発力では他の追随を許さないロッベンが負傷交代では、なかなかリヴァプールの守備は崩せない。

ひとまずツェフが元気だったことが、チェルシーにとっての唯一の救いである。幸い次の2試合は、いずれもカップ戦のウィコム戦、ノッティンガム・フォレスト(!)戦であり、次のリーグ戦まで11日ある。それまでにどれだけチームを立て直せるか。とりあえず今は、明日の試合でアーセナルが勝つことを祈るしかない。


Portsmouth 0-1 Charlton Athletic
チャールトンはアウェーで上位チームから貴重な勝ち点3を奪って大喜び、一方ポーツマスはホームでボトム3のチームから取りこぼし。あまりに対照的だ。

両チームのスタメンはなかなか興味深かった。チャールトンからポーツマスに移籍したばかりのトラオレが、早速起用された。またメンデスに肘うちを喰らわせた過去があるサッチャーには、大ブーイング。そしてチャールトンはマーカス・ベントの1トップで、4-5-1という中盤を厚くする布陣を組んだ。

このアラン・パーデューの采配が見事に功を奏し、ポーツマスにボールを支配こそされど、チャールトンは水際で食い止める。ポーツマスはなかなか決定機を作り出すことが出来ない。逆に29分、左サイドからトーマスがクロスを上げ、マーカス・ベントがヘッドで折り返し、後はヒューズが触るだけ・・・・という決定的なシーンをチャールトンが作り出したが、ヒューズの脚が届かず得点にはならなかった。

後半に入ると、ポーツマスのベテラン2トップ、カヌとアンディ・コールが明らかに疲れてしまい、ペースダウン。一方チャールトンはカウンターに活路を見出し、ロンメダールが完全に抜け出してキーパーと1対1になり、後は決めるだけ・・・かと思われたのだが、猛然と戻ってきたキャンベルがここはスライディングでクリアー。しかし策がはまって非常に良い展開となっていた。

そして得点が生まれるが、これはカウンターではなかった。狭いスペースをヒューズとの見事な1-2でファイェが抜け、プライマスやジョンソンと折り重なるようになりつつ、ループシュート。ジェームスも懸命に反応したが届かず、なんとチャールトンが先制。

ポーツマスも反撃に転じるものの、キシシェフを投入してボールをキープしようとするチャールトンをなかなか崩せない。遂に終了間際、コールが決定的なヘディングシュートを放ったが、カーソンが素晴らしいセーブ。これでポーツマスは万事休した。

まずはポーツマスについて。ここ4戦勝ち星が無いが、シーズン当初から懸念されていた通り、疲労が蓄積したベテラン勢の動きがいまひとつのようだ。プライマスとキャンベルという鉄壁のCBはともかく、攻撃陣の“行き詰まり”感が拭えない。こういう時に、ニコ・クラニツァールが居れば面白い気もするが・・・ また左サイドにおけるトラオレとテイラーの連携が深まれば、それもチームの武器になるだろう。

対するチャールトンだが、こちらは素晴らしい試合をしたと言える。当面この4-5-1というフォーメーションで望んでも良いはずだ。特に両サイドからのカウンターは魅力がある。これを生かし、また守備をしっかり構築して勝ち点を拾っていけば、残留も夢ではないだろう。何より今日の勝利で選手が自信を持てばいいが・・・・


Fulham 1-1 Tottenham Hotspur
53分にヘルグソンが退場。苦しくなったフルハムだったが、84分にドーソンがハンドを犯して得たPKを、交代出場していたモンテッラが入れて先制。しかしシンボンダに同点ゴールを許し、モンテッラの初ゴールを祝うことはできなかった。

Manchester City 0-3 Blackburn Rovers
先週は数的有利になりながら惨敗したブラックバーンだが、ペデルセンの2点を挙げる活躍等により、快勝。なお3点目のダービシャーの得点だが、GKのフリーデルがアシストを記録している。

Newcastle United 2-2 West Ham United
カールトン・コールとヘアウッドのゴールでウェストハムが2点をリードするも、ミルナーに決められた上、ボア・モルテがPKを献上してドローに。ウェストハムは2戦続けて、リードを奪いながら勝ち点3を取りきれなかった。

Reading 3-1 Sheffield United
失速するチームが出てくる中、レディングは好調を維持。ハント、デ・ラ・クルスらのゴールで快勝した。なおシェフィールドのギレスピーは、53分に投入され、55分に一発退場。わずか2分間しかプレーしなかった。

Middlesbrough 5-1 Bolton Wanderers
稀に大爆発するミドルスブラと、稀に守備陣が崩壊するボルトン。前半だけでOGを含む4-1と、ほぼ勝負が決まってしまった。ヴィドゥカが2得点。後半にはディウフが審判への抗議で一発退場と、ボルトンにとっては踏んだり蹴ったりの試合となったようだ。

Aston Villa 2-0 Watford
3トップを試したヴィラだが、ほぼ不発。しかし残り5分となったところでOGで先制し、最後は前線では1人気を吐き続けているアグボンラホールがとどめを刺し、実に12試合ぶりの勝利を挙げた。

posted by s_co_log |00:36 | FAプレミアリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:06~07 FAプレミア 第20週レビュー

ジョーコールもいないと苦しいですね。まあ、マケレレもテリーもカルバーリョもいないんじゃリバプール相手には役不足でしたね。

posted by ヘル | 2007-01-21 08:46

Re:06~07 FAプレミア 第20週レビュー

コメントありがとうございます。
そうですね~。今のところ攻撃も守備も、駒が足りないって感じですね。前線はロッベンの個人技を除けばドログバ頼みですし、最終ラインは言うに及ばず・・・・・
正直ここまで来ちゃうと、今シーズンは2位で精一杯なんじゃないかという気がしてきました。まぁ好調アーセナルが今日マンUを叩く可能性は充分あるとは思いますが。

posted by Alan Hetarade | 2007-01-21 21:32

Re:06~07 FAプレミア 第20週レビュー

シェバとバラックがここまで使えないとは思ってなかった。勝ち点差9になればさすがにチェルシーも終戦ですね。

posted by ホケ | 2007-01-21 21:37

Re:06~07 FAプレミア 第20週レビュー

そうですよね。苦戦の要因の一つは、新戦力がフィットしなかったことでしょうから。
シェヴァ、バラック、ブラールズ、アシュリー・コール、カルー・・・・と、どれも期待を裏切るプレーに終始してますからね。ミケルは出場時間自体が少ないので何とも言いようがありませんが、昨日の試合を見る限りまだマケレレの代わりを務められるほどではないですし。

今日マンUが勝っちゃうと、かなり厳しいでしょうが、個人的にはアーセナルもかなり良いと思うんで、楽しみですね。

posted by Alan Hetarade | 2007-01-21 21:53

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