2008年07月29日

ツール・ド・フランス2008総括

ようやく昨日で試験が終わりました。長かった・・・・・

という事でぜんぜんレビューを書けないまま、また自分もけっこうなステージを見逃したままでしたが、ツール・ド・フランスが終わってしまいました。ナンテコッタ(笑)

とりあえず投げっぱなしにしておくのも何ですので、ひとまず予想と照らし合わせてまとめの感想みたいなものを書いてみます。



■総合優勝 マイヨジョーヌ
予想:デニス・メンショフ(ラボバンク)
正解:カルロス・サストレ(CSC)
↓
はずれ

サストレに関しては、正直「どうせまた3位とか4位とか、いいところで終わるんでしょ」と予想していた人が多かったはず。私もそう思っていたのですが、いやぁCSCのチーム力を見事に生かし、素晴らしい走りを見せましたね。特にアルプスに入り、フランク・シュレク、エヴァンス、メンショフといった総合争いのライバルたちが徐々に調子を落として行ったのに対し、そこにピークを持ってきたサストレの戦略は見事に当たったな、という印象がありました。

シュレクとの差がついたラルプデュエズですが、シュレクのレース後のコメントにもあるとおり、本来であればシュレクがサストレに合流するはずだった。そうすればシュレクがエースのままラルプデュエズを上りきったのでしょうが、実際はシュレクは集団から抜け出せなかった。そういうことなんでしょうね。

あとエヴァンスはアシストがいなかった点を悔やんでいますが、ほんとこのツールである意味最も期待外れだったのはポポヴィッチですよねぇ。う~ん、サイレンスロットは平坦では力があるんですが・・・ こうなると、ジロで活躍したヴァンデンブロックを出さなかったことが悔やまれますし、来年に向けての補強という点でも、クライマーを獲得しなければなりませんね。

とはいえCSCも、カンチェラーラ、フォイクト、アルヴェセンという大活躍したアシスト3人は元々平坦で力のある選手たちなんですよね。ただ彼らの場合、元々の能力値があまりにも高いがために、山ですら上れてしまう。いやはや、大したものです。



■ポイント賞 マイヨヴェール
予想:マーク・カヴェンディッシュ(コロンビア)
正解:オスカル・フレイレ(ラボバンク)
↓
はずれ

・・・・・・・まぁその、カヴェンディッシュが活躍することを予想したという点では当たらずとも遠からず、ってことで勘弁してください(笑)

ただまさか、あそこまで山が登れないとは・・・ いや、一応ジロでは完走・・・・していましたよね?なのでツールとはいえ最後まで行けると思ったのですが、にしても毎度毎度、上りに入ると真っ先にちぎれていきましたからね。ああも極端にハッキリ分かれるのもそれはそれでキャラが立っているので良いんですけど、にしてもあれはあまりにも極端だよなぁ(苦笑)

そういやポイント賞とは関係ありませんが、ツァベルが随分登りを登れていましたよね。あれを見て、ジロでのベッティーニをちょっと思い出しました。ベッティーニはジロの山岳ステージで再三逃げに乗ったために、じつは最終的な総合順位が相当上のほうだったと記憶しているのですが。

何だかんだでフースホフトやステーグマンもムラがありましたし、コンスタントにポイントを重ねていたのはフレイレくらいでしたよね。そういう点では本当に、ポイント賞に相応しい活躍を見せたと思います。来年はぜひ、ベンナーティにもここの争いに加わって欲しいなぁ。



■山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
予想:リカルド・リッコ(サウニエルドゥヴァル)
正解:ベルンハート・コール(ゲロルシュタイナー)
↓
はずれ

・・・・流石にドーピングまでは予想できませんて(泣)

まぁその、ドーピングで排除されたときにはリッコがリーダーだったって事で、こちらも当たらずとも遠からずってことにしといてください。とにかくリッコには失望ですわ。レース的な意味でも、予想的な意味でも(笑)

しかしコールは、この大会でのサプライズの一つでしたよね。元々山岳力はある選手でしたが、ここまでとは。そして、T.T.でもあんなに頑張れるとは。何よりあの、立てなくなってしまうくらい全力を出し尽くしてステージを走る姿は、印象的でした。応援したくなる選手だなぁ。



■新人賞 マイヨブラン
予想:アンディ・シュレク(CSC)
正解:アンディ・シュレク(CSC)
↓
あたり

うわーい、やったー!当たったー!一つくらい当たってよかったー!!!(爆)

チェコ期待のクロイツィグルも頑張りましたが、やっぱりグランツールを走りきる能力という点では、まだまだジロ2位の実績もあるシュレクの方が上、といったところでしょうか。というか、あのオタカムでの遅れさえ無ければアンディは表彰台くらいは行けた気がしますがね。T.T.の力はやはりやや落ちる選手ですが、その分を山岳で稼げるだけの力は持っている選手ですので、これは来年以降、期待大ですね。

対するクロイツィグルも、全般的にやや経験不足かなぁと思うシーンは多かったですが、新星としてツール・ド・スイスで出てきて、このグランツールでもまずまずの走りが出来たというのは大きかったのではないでしょうか。グランツールで上位で走るというのはこれが初めてのはずですし。来年には、もっともっと総合上位に絡んでくるでしょう。




■その他

◆シューマッハーがT.T.ステージ2勝◆
昨年のアムステルゴールドレースの走りなんかを見ても、平坦での独走力があることは分かっていましたが、にしてもあそこまで圧倒的な力とは・・・・ カンチェラーラもアシストをしていたということで、世界選手権に向けてどうなるかは今のところまだ分かりませんが、これは楽しみになってきましたね。

今年はマイヨジョーヌも来ましたし、超級山岳ステージで逃げを打つなど、これまでのグランツールではなかった活躍を見せたシューマッハー。本人も「やっとグランツールの走り方が分かった」と手ごたえを感じていたようですが、これは来年以降も期待大ですね。総合争いで上位に来る事なんかもあったりして・・・


◆ヴァンデヴェルデが惜しかった◆
あまり話題になっていませんが、この人が遅れたのって第16ステージの1回だけで、しかも山岳で遅れたとはいえその後落車に巻き込まれるという不幸な形での2分半の差。そして第20ステージでのT.T.は総合上位陣では一番のタイムを出して、最終的には総合5位・・・・

レースにたらればは禁物ですが、もしヴァンデヴェルデが第16ステージで遅れていなければ最終的にはサストレから30秒差以内の総合2位に入っていた可能性が大なわけで、そう考えるとT.T.の展開もまた違ったものになっていたのかなー、と感じます。放送中での扱いも非常に軽かったヴァンデヴェルデですが、非常に惜しかったと思います。

年齢としても、グランツールを走りきるにはちょうど脂が乗った歳ですしね。来年、ちょっぴり期待してみますよ。がんばれー。

posted by Alan Hetarade |11:08 | サイクルロードレース | コメント(4) | トラックバック(0)
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ツール・ド・フランス2008総括

クロイツィグルは13位でしたね。チェコ人としては、史上最高の結果らしいですが、正直もうちょい上、を期待していたのですが……。もしくは、どこかでステージ優勝するとか。でもまあ、今年が初めてですし、たしかまだ22歳なので、将来が楽しみです。

去年までは、嫁の実家で、昼寝しながらツールをテレビで見るってのをよくやっていたのですが、今年はずっとオロモウツにいたので、だめでした。うちでは、衛星放送がないので、Eurosportが見られないんですよね。

ところで、チェコで自転車レースというと、共産主義の昔からチェコ、ポーランド、東ドイツ3カ国でやっていたという「ザーヴォト・ミール」(平和杯とでも訳しておきましょうか)が有名なのですが、ご存知ですか? 数年前に残念ながら経済的な理由で行われなくなったみたいですが、自分の町をレースが通るときは、結構なイヴェントだったらしいです。

posted by Olomoucan | 2008-07-29 22:04

ツール・ド・フランス2008総括

まあ、「いろいろ」とありましたが終わってみれば最後まで目が離せない接戦の大会だったのでは、と思いました。

今回サストレが総合優勝したわけですが、CSCのチームとしての強さはずば抜けて際立っていましたね。CSCはずば抜けたエースはいませんでしたが、エース級が3人いたこと、平地を得意とするアシストたちが山で速い引きをみせて他の総合争いをする選手たちを厳しい状況に追い込んだことも大きかったですね。
加えて、多くのライバルたちがフランクに目が入っていたためにラルプ・デュエズの上りでのサストレのアタックも簡単にスルーしてしまい大きなリードを与えてしまったのでは、と思います。
エヴァンスに関してはやっぱりチームとしてのどのようにしてエヴァンスを支えるのか、というプランが不十分だったと言わざるを得ないですね。ポポヴィッチにしてもアールツにしてもアシストとしての仕事は満足にできませんでしたからねぇ。

先に新人賞の話をしますが、クロイズィゲルもよく走ったと思うのですが、仰るとおりアンディのほうがグランツールの走り方という点では上だったと思います。まあ、クロイズィゲルも注目された中で走るという意味では事実上初めての大会だったと思うので、その中では健闘したと思います。これからの活躍に期待しましょう。

ポイント賞はカヴェンディッシュのゴール前の強さは飛びぬけていましたが、如何せん山がねぇ(笑)。
それを除けば今回はフレイレが全般的に安定していたと思います。ツァベルもいいところに顔を出すのですが、いつも2番手や3番手といった感じで勝てなかったですね。
マキュアンは・・・チーム事情からサポートがあまり得られなかったのはつらかったですね。

山岳賞はリッコの件は以前にコメントしたので割愛するとして、コールは全くのノーマークでしたね。今回一番化けた選手ではないでしょうか。加えてTTもそこそこ走れることを証明して今後が楽しみですね。ゲロルシュタイナー自体も後継のスポンサーの話もありますしね。

ゲロルシュタイナーといえばもう一人、“自転車界のシューミ”ことステファン・シューマッハーのTT2連勝は個人的には衝撃でしたね。ここまでTT強かった、という印象がなかったので余計にそう思いましたね。
加えて山岳での独走力も証明しましたので、仰るとおり本人にとって大きな手ごたえをつかんだでしょうね。
あとは来年彼がどこで走るか、でしょうね。

posted by M.Y.Prez. | 2008-07-30 22:07

>Olomoucanさん

クロイツィグル、もうちょっと行けるのではという見方もありましたし、実際私もそう思っていたのですが、年齢の事とか考えると充分すぎる結果なんですよね。アンディがあの歳でグランツール総合2位になった事がある方が異常なわけで、クロイツィグルはよくやったと思います。オールラウンダーですし、全体的に力を伸ばしていけば将来は総合優勝も狙えるでしょう。

ヨーロッパの時間だと昼下がりから夕方にかけてレースをやっていますよね。日本だとゴールする時間くらいには日付をまたぐので、どうしても眠気との戦いになります。今年はそこで何度落車したことか・・・(泣)

私もサイクルレースは昨年から見始めた初心者なので残念ながらそのレースについては存じませんが、ただ街を自転車レースが通るっていうのは素晴らしい事だと思います。ツールなんかでも歓迎っぷりが半端無いですが、街にとっても一大イベントですしね。一度その場で体験したいなー、とは思っています。

posted by Alan Hetarade | 2008-07-31 23:04

>M.Y.Prez.さん

途中どうなのかな?と思う場面もありましたが、やはりサストレとエヴァンスの2人を分けた決定的な要因は、チーム力の差でしょうね。アシストに回った後のアンディの引きも強烈でしたし、平坦系の選手の奮闘ぶりも素晴らしかったですからね。結果的に、フランクがマイヨジョーヌを着ていたことがサストレを助けたわけですし、いやはやスゴイチームです。

ポポヴィッチはホント、何しにツールに来たんでしょう(笑) エヴァンスのこと、嫌いだったんですかねぇ・・・・

ポイント賞争いですが、仰るとおり、やはり全てのスプリントステージにおいて活躍したのがフレイレだったかなという印象ですね。安定感という点ではツァベルもありましたが、やはり年齢のせいかインパクトが今ひとつというか・・・ フレイレもステージ勝利を挙げましたし、マイヨヴェールに相応しい活躍だったと思います。

ゲロルシュタイナーはどうかなーと思っていたのですが、シューマッハー、コールとよく活躍しましたよね。2人とも、今大会最大のサプライズでしょう。2人とも「俺がチームを何とかしてやるんだ!」みたいな気迫が伝わってきて、良かったと思います。シューマッハーはもう少し絞れば山もいけそうな気がします。来年が楽しみですね。

posted by Alan Hetarade | 2008-07-31 23:11

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