2008年07月10日
最後まで続いた記録ラッシュ 【アメリカ選手権7日目&8日目】
え~、まず最初にお知らせ。 ここのところ更新が滞っていましたが、一応管理人も学生ということで、来週から試験が始まってしまうのです(まことに遺憾ではありますが・・・・) そんなこんなで普段使わない脳みそを働かせたためか、ツールを見ていても寝コケてしまい、じつは殆どまともにゴールシーンを見られておりません。いくら命を削ってスポーツを観る覚悟をしている私といえど流石に大学1年生で留年、というわけにもいきませんので、試験が一段落つくまで暫く更新はお休みさせていただこうかな、と思っています。普通にいけば、おそらく来週の金曜日からは更新できるはずです。 とりあえずアメリカ選手権のレビューだけは、一度始めた手前、しっかり最後まで終わらせておこうと思います。少々遅くなってしまいましたが、それでは7日目、そして最終8日目の結果を振り返ってみることにします。 7日目(7月5日) ◇衝撃!ホールザーがコヴェントリーの世界記録を破る◇ まずは女子200m背泳ぎの決勝。今年2月、カースティ・コヴェントリーがミズーリGPにて、クリスティーナ・エゲルセギの記録をじつに17年ぶりに破ったことは、大きな話題になりました。そんな大記録だっただけに、次にこれを超えるのも当然コヴェントリー、と思っていたのですが・・・・ なんとこのアメリカ選手権にて、マーガレット・ホールザーが2:06.09と、そのコヴェントリーの記録を0.3更新。また2位に入ったエリザベス・ベイゼルも2:06.92を記録、2分6秒台の領域に到達しました。 昨年の世界水泳金メダリスト、ホールザーも素晴らしいですし、ベイゼルの伸び方も尋常じゃない・・・・ この種目も、オリンピックが楽しみになってきましたね。 ◇フェルプス5冠でオリンピックへ◇ 男子100mバタフライも決勝。イアン・クロッカーとマイケル・フェルプスの一騎打ちになることが予想されたわけですが、50mのターンはクロッカーが23.93でトップ、フェルプスはそこから0.5ほど遅れ、他の選手とあまり変わらない2番手で折り返します。しかし流石は超人フェルプス、後半一気に捲り上げて、50.89で優勝。これで今大会5冠を達成しました。 フェルプスはそんな感じで、流石!なのですが、ちょっと心配になるのはイアン・クロッカー。51.62というタイムは、彼とすれば“遅すぎ”です。さすがに2位に入ってはいるのでオリンピックの出場権は手にしていますが、う~む・・・・ ぜひオリンピックまでに調子を上げてもらいたいものです。彼の場合は100mバタフライ1種目にしか出場しないので、コンディショニングとかも難しいでしょうが・・・ ◇ホフも5冠達成、フェルプスに続く◇ 女子800m自由形は、ケイティ・ホフが優勝。8:20.81と、ジャネット・エヴァンスの世界記録にあと4.6ほどに迫る好タイム。2位にはケイト・ジーグラーが入り、順当にこの2人がオリンピック出場を決めました。 これでホフは、200mと400mの個人メドレー、そして200m、400m、800mの自由形で優勝し、5冠を達成。世界のほかの選手との力関係からすると5つ全て勝つ確率はフェルプスよりはだいぶ低いでしょうが、それでも狙える位置にいることは事実。とにかく、5種目、しかもいずれも体力を使う中・長距離種目でのオリンピック出場、見事なものです。 ◇ウェーバー・ゲイル、最速の証明◇ 男子50m自由形。準決勝まではカレン・ジョーンズ、ベン・ウィルドマン・トブリナーが素晴らしいタイムをたたき出していたわけですが、そこはやはりスプリントの頂点を争う50m自由形、何が起こるか分からない。決勝ではギャレット・ウェーバー・ゲイルが21.47を記録、前日にジョーンズが出したアメリカ記録を更新して優勝。100m自由形に続き、2冠を達成しました。自由形短距離種目での2冠ということで、名実ともに彼がアメリカの自由形短距離のエース、ということでしょう。 2位にはウィルドマン・トリブナーが続き、オリンピック出場権を獲得。ジョーンズは3位で代表権を逃し、4位のゲーリー・ホールは4大会目のオリンピック出場ならず。5位のレザックも、100mに続く代表権獲得はなりませんでした。 8日目(7月6日) ◇トーレスがアメリカ新で優勝、2種目で五輪出場へ◇ 最終日まず行われた女子50m自由形の決勝。100m自由形で出場権を獲得し話題になったダラ・トーレスですが、お得意の50mでも優勝。しかも準決勝、決勝と立て続けにアメリカ記録を更新し、24.25で優勝。リスベス・トリケットの世界記録は23.97ですが・・・ う~む、まさか、いやそんな事は無い・・・・とは言えないよなぁ、この調子じゃ(苦笑) 今さらですが、やっぱりこの人の活躍は衝撃的ですよ。ある意味、新たな可能性を示しているとも言えますよね。もっとも大抵の選手は、彼女くらいの年齢になればモチベーションが無くなっているわけですが・・・・ ホント、どんな練習をしてるのか気になるなぁ。ステファン・ニストランドが「週に20,000m泳いでいる」と言ったのも衝撃的でしたが、このトーレスの練習法も、水泳界を根本から変える可能性があるのでは、と思います。 因みに、2位に入ったのはジェシカ・ハーディー。個人的にハーディーというとマットとジェフの兄弟を思い浮かべてしまいますが、こちらのハーディーも元気です。 ◇ヴァンダーカーイがアメリカ記録で大会を閉める◇ 最後の種目は男子1500m自由形。ここまで200m、400mで2位と辛くも代表権を得てきたピーター・ヴァンダーカーが遂に主役となり、14:45.54のアメリカ記録で優勝。北京オリンピックでの金メダル最右翼に名乗りを上げました。 2位にラーセン・ジェンセンが入り、今シーズン好調で予選も1位通過していたエリック・ヴェントは4位に敗れました。う~ん、結局ヴェントは代表権を取れませんでしたね・・・ ということで、8日間に渡った熱闘は幕を下ろしたわけですが・・・・ MVPはやっぱり、男子はフェルプス、女子はホフですね。世界記録も数多く(面倒くさいので数えませんが[笑])生まれたほか、これまでアメリカ勢が比較的目立たなかった男子100m自由形で好記録が生まれたことも印象的でした。 あと今回のレビューでLZRについてはあまり触れませんでしたが、個人的にはあまり興味が無い、というのが正直なところです。こと今回のアメリカ選手権に限っては、記録を出した各選手は、もともと力のあったメンバーですし。何より水着ばかりに注目が行って、選手本来の泳ぎは不断の努力がないがしろにされるということは、避けるべきですから。 もちろんLZRの登場は水泳界を「水着で速くなる」という新たなフィールドに導いたわけですが、これだけ特定の水着の優位性が明らかだとおそらく殆どの選手がLZRでオリンピックのレースを泳ぐわけで。現行の世界記録なんかも大体がLZRのものですし、ならそれはそれで条件はフェアになったんじゃないの、と。あとは選手が戦う番でしょう。 オリンピックでも色々な勝負、好記録が見られると思いますが、今度はちゃんと競技性の方が世間でもピックアップされてほしいなー、と思います。とにかく私は、オリンピックの“レース”を楽しみにしていますよ。 ・・・と、こんなところで結びにしたいと思います。次回はいよいよオリンピック、ですね。
posted by Alan Hetarade |18:26 |
競泳競技 |
コメント(0) |
トラックバック(0)


