2006年12月24日

06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/23

Liverpool 2-0 Watford
ホームで負けないリヴァプールと、アウェーで勝てないワトフォード。結果は見えていたようなものだが、その通りの試合となった。

前半から圧倒的にリヴァプールがボールを支配するものの、4-5-1と中盤の人数を増やし守備を固めたワトフォードのゴールを、なかなか割ることが出来ない。対するワトフォードもやられっぱなしというわけではなく、ヤングのクロスボールをバングーラがフリーで受けるという決定的なシーンがあったが、シュートは枠の上に外れていった。こうして前半はスコアレスで終わった。ワトフォードの思うつぼだ。

ところが後半開始直後、リーセのスローインからジェラードがボールを前に送り、これをベラミーが完全にフリーな状態で受け、時計が46分を回った直後にリヴァプールが先制点を奪った。前半耐えた姿はどこへやら、ワトフォードの守備陣の集中力が完全に失われていた。

この後ゲームは再び前半と同じ状態になり、攻めるリヴァプール、耐えるワトフォードという構図になる。ワトフォードもCKなどを得たりはしたが、得点には結びつかない。そうこうしていると88分、カウンターで攻めあがったリヴァプールのカイトがマイナスのパスを出し、ボックスの外に居たシャビ・アロンソが狙い済ましたシュート。これがゴールとなり、リヴァプールは2点を奪って勝利した。

今日もリヴァプールは攻めながらなかなか点が奪えなかったわけだが、どうも見ていて、不必要なまでにパスを速く回していた印象がある。とにかく1人の選手がボールを持っている時間が短く、1タッチか2タッチで半ば無理やりにでもパスを出し、それがワトフォードの網に引っかかって、決定機をあまり作り出せなかった。

ふとハマンみたいな選手が居れば・・・とも思ったが、あそこまで極端にボールを回していたのは、最下位ワトフォードが相手ということで、何か意図していたものがあるのかもしれない。勿論、ただ単に攻撃が“下手”なだけなのかもしれないが。

この試合は見ていてもやもやとした印象しかなかった。要因は3つ。リヴァプールの拙攻。前半のワトフォードの決定機でもクリアミスをする等、不安定なプレーに終始したレイナ。そして最後に、不可解な判定を連発した審判である。


Wigan Athletic 2-3 Chelsea
チェルシーにとっては危ない試合であったが、何とか勝ち点3を得て、マンチェスターに食い下がった。この日のチェルシーは3トップを採用したが、右はカルー。更に右SBにエッシェンが入り、CBには前週ひどいプレーを連発したブラールズが起用された。

試合開始直後はウィガンが得意のパスサッカーでチェルシーを翻弄するも、直ぐに主導権はチェルシーへ。早くも13分、ロッベンが中に切れ込み、オフサイドラインぎりぎりのランパードへパス。フリーで受けたランパードは確実にこれを入れ、チェルシーが先制。31分にもロッベンのCKをカルーがヘッド。待望の今季初得点を挙げ、このままチェルシーが2点リードで前半を終えるかと思われた。

ところが前半ロスタイム、ボックスの左側で得たFKをスココが蹴り、ヘスキーがヘディング。これが入り、ウィガンが1点を返す。この“してはいけない時間”にチェルシーが失点したことで試合の流れはウィガンに傾き、後半に入ると怒涛の反撃。中盤の主導権を完全に握り、審判への抗議でランパードがイエローカードを提示される等、チェルシーは焦っていた。

そして遂に75分、交代ではいったコットリルが右サイドを駆け上がりクロス。ヘスキーとブラールズがこれをめぐって競り合うもボールは左サイドへ流れる。これをランドザートがシュート。このシュート自体は枠を捉えていなかったのだが、オフサイドポジションからぎりぎりのタイミングで中へ戻ったヘスキーがゴールへと叩き込み、ウィガンが同点に追いつく。

モウリーニョはブラールズとマケレレに替えてシェフチェンコとミケルを投入し4トップにするという、ヒディンクのような采配を披露。猛反撃をしかけるものの、ゴールを割ることが出来ず。ロスタイムに入り、もはや引き分けか・・・・と思ったのだが、ここでロッベンが右サイドからドリブルで切り込みディフェンダーを振り切って、グラウンダーのシュート。触りそうになったドログバも何とかこれを避け、ボールはポストぎりぎりながらもゴールネットへと吸い込まれた。

こうして何とか勝利を収めたチェルシーだが、アーセナル戦以降、どうにも危ない戦いが続いている。先週のエヴァートンもウィガンもアウェーという難しい環境ではあったものの、共に2失点を喫している。テリーが居なくなった影響を感じずにはいられない。

また今日も3トップを採用していたが、そのせいで中盤が薄くなってしまい、ウィガンのポゼッションを高める手助けをしてしまった。3トップにすると確かに得点力は増すが、その分相手に主導権を握られる可能性が高くなる。前線と共に悩みの種である右SBだが、今日のエッシェンは攻撃時の印象が殆ど無く、やはりSBを本職とする選手が必要である。

但しこうして苦労しながらも、先週のドログバや今週のロッベンの決勝点がそうだが、圧倒的な個の力を持ってして勝ち点を重ねられている点は、幸運なことだ。


Aston Villa 0-3 Manchester United
互いに先週は敗戦を喫し、踏ん張りどころを迎えた両者だったが、ユナイテッドが圧勝して首位をキープすることとなった。

前半はまずまず互角の戦いが展開されるも、互いに迫力不足で得点の予感はしない。印象に残っているのは、ロナウドがボールを持つと、ヴィラ・パークのサポーターが物凄いブーイングを浴びせていたことぐらいだ。

後半に入ると58分、左サイドをドリブルで駆け上がったロナウドが中央に入り込み、シュート。一度はケーヒルに跳ね返されるものの、戻ってきたボールを再びシュートし、これがネットに突き刺さりユナイテッドが先制。

そして64分、スーパーゴールが生まれる。ユナイテッドが右CKを得て、このボールが誰かに当たって、ボックス中央部の後方に飛んでいった。待ち構えていたのはスコールズ。このボールをボレーで叩くと、なんと一直線でゴールへ。GKのキラリーも反応したものの、ミドルレンジからのシュートとはいえあまりにも球が速すぎた。英語実況では今月生まれたドログバ、エッシェン、テイラーらのゴールと比較されていたが、それほど凄いゴールだった。

こうして2点をリードしたユナイテッドは、満を持してパク・チソンに替えてルーニーを投入。一方のアストン・ヴィラは完全に気落ちしてしまい、85分に再びロナウドが決め、ユナイテッドが3点差をつけて完勝した。

今日のユナイテッドはルーニーを休ませ、エヴラやフレッチャー、パク・チソンを起用するというここ数試合とは変わった布陣だったが、こうして結果を残したことにより、良い方向に作用するのではないか。

パク・チソンなどはあまり有効な働きをすることは出来なかったが、これからのハードスケジュールの中、こうした選手を如何にやりくりしていくかが、ユナイテッドにとっては重要だ。その点今日は良かったし、ラーションが加われば、前線の負担も減ることに繋がる。前途は明るい。

アストン・ヴィラはこれで7戦勝ち星が無く10位に転落。完全に上位争いからは離されたわけだが、今日の試合を見ても、前線の迫力不足は明らか。アグボンラホールだけでは苦しく、バロシュも全く計算が立たない今、ウィンターマーケットでのFW獲得は至上命題だ。


Newcastle United 3-1 Tottenham Hotspur
得点は全て前半のうちに入り、パーカーとマルティンスがそれぞれ1アシスト1ゴールの活躍。トッテナムの連勝は3で止まった。

Reading 0-2 Everton
当面のライバル同士の対戦は、ジョンソンが久々に得点を挙げ、見事にエヴァートンが勝利。ヨーロッパへの切符を得るためには、これ以上の後退は許されない。

Fulham 0-0 West Ham United
注目のウェストハムだが、先発メンバーはユナイテッド戦からコリンズがダイリーに変わったのみ。途中出場したのも、ベナユン、シェリンガム、マッカートニーと全く同じ。テヴェスは出番なし、マスチェラーノはベンチ外だった。なお85分にコンチェスキーが退場処分を受けている。

Middlesbrough 2-0 Charlton Athletic
降格圏が迫っていたボロだが、完勝して僅差ながらひとまず14位に浮上。一方のチャールトンはまたも完封され、18位のウェストハムと勝ち点差6と、かなり厳しくなってきた。

Manchester City 0-2 Bolton Wanderers
近ごろ調子を上げてきたアネルカが2得点を挙げ、ボルトンが勝利。5位の座を堅持した。なお“尻出し男”ジョーイ・バートンが、87分に1発退場。“for fighting”との事だが、何をやらかしたのだろうか。

Portsmouth 3-1 Sheffield United
4分にいきなりシェフィールドが先制するも、後半開始直後にオウンゴールで同点。さらにテイラーのアシストからキャンベルがヘッドで入れるなどして、ポーツマスが逆転勝ち。3位リヴァプールとは勝ち点差2のまま、ひとまず7位のスパーズとの差を5に広げる貴重な勝利だった。

Arsenal 6-2 Blackburn Rovers
2分にいきなりトゥーレがPKを献上してノンダが先制点を挙げるが、シウバ、フレブが入れ、更に今度はアーセナルがPKを獲得しアデバヨールが入れて前半だけで3-1。後半ノンダが再び入れて1点差とするが、ファン・ペルシーが立て続けに2点を奪い、終了間際にフラミニが入れてジ・エンド。スコアや試合経過を見るだけでも、相当荒れた試合だった様子が伝わってくる。

posted by s_co_log |21:10 | FAプレミアリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/23

リバプールは調子を出すのが遅すぎましたね。
チェルシーは昔のインテルみたいな派手な試合を
魅せてくれるようになりました。

posted by ホン | 2006-12-24 21:36

Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/23

コメントありがとうございます。
レッズは・・・・ちょっとねぇ。昨年もそうでしたが、勝ちだすと止まらないんですけど、逆に勝てないとどうしようもないというか・・・ カップ戦はともかく、リーグ戦では厳しい戦い方ですよね。

チェルシーに関しては派手な試合をするというより、相手に“させている”ような気がしてなりません。今は前線から最終ラインまで、全てが不安定なせいなのですが。

posted by Alan Hetarade | 2006-12-24 22:06

Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/23

チェルシーは不安定な戦いをしてますけど、それでも勝ち進んでいくところが、すごいと思います。

posted by おい | 2006-12-25 22:26

Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/23

そうなんですよね。最後には個人の力で全てを打開してしまうあたりが・・・・ 万全でない状態でも勝ち点を重ねていけば、そのうち調子も上がるでしょうし。

posted by Alan Hetarade | 2006-12-25 23:19

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