2008年06月25日

07~08プレミアリーグ総括 【ウェストハム・ユナイテッド】

West Ham United(ウェストハム・ユナイテッド)
勝ち点49 13勝10分15敗 42得点50失点 得失点差-8

監督:アラン・カービッシュリー


    アシュトン  コール

リュングベリ         パーカー
     マリンズ  ノーブル

マッカートニー        ニール
 ファーディナンド アップソン

         グリーン


監督、攻撃、守備、補強、総合の各項目について、S~Dの5段階で評価

最優秀選手
Robert Green(ロバート・グリーン/GK/イングランド代表)
シーズン終盤にやや失速してしまった感は否めないが、各試合で安定した良いパフォーマンスを見せた。ディフェンスラインの選手、特にCBが常に変わる困難な状況下だったが、それでも黙々と仕事を続けた姿勢は素晴らしい。またPKストッパーとしても知られ、シーズン中盤には3連続PK阻止(ロナウドが外した分を含めれば4連続)という離れ業をやってのけた。

監督:C
昨シーズン降格の危機に立たされたチームをトップ10でフィニッシュさせたということで、カービッシュリー監督には一定の評価をする声がある。その一方、殆ど全ての選手がシーズン中に怪我をした点、そしてフォベールが暴露した「戦術練習を行わない」点に、批判が集まった。確かにシーズンを通し、明確な戦術がまったく伝わってこなかったことは事実。チームのパフォーマンスが安定しなかった一因だろう。

攻撃:C
カービッシュリー監督は庇っていたが、カールトン・コールにブーイングが浴びせられるのは至極当然だと言える。アシュトン、ザモラの怪我でシーズン中盤には1トップの大役を任せられたが、まったく期待に応えられなかったばかりか、相手選手に危険なタックルを見舞うなどした。とうてい評価することは出来ない。

エースとしての意地を見せ、10ゴールを挙げたのはアシュトン。相変わらず怪我がちだったが、それさえなければもう少しゴール数は伸びていたはずだ。ただ攻撃パターンは基本的に彼への放り込みしか無く、スペクタクルからは程遠かった。

守備:B
3月に3戦連続で4失点を喫したのが汚点となってしまった。そこさえなければ、もっと守備陣の評価は高くなっていただろう。GKグリーンの活躍は注目を集め、アップソンも持ち前の力強さを発揮。ガビドンが怪我をしていなければ・・・・と考えてしまう。またLBのマッカートニーは全試合に出場。まずまず安定したパフォーマンスを見せた。

しかしこちらでも、課題はある。アントン・ファーディナンドはもはや期待感の無い存在になってしまい、今オフの放出リストに載っている。またキャプテンのニールは持ち前の闘志が影を潜め、チームを牽引できたとは言い難い。

補強:C
取った人材は、間違っていなかったものと思われる。しかしあまりにも怪我人が多すぎ、彼らがプレイする機会を見ること自体が少なかったため、1人1人について評価しがたい。その結果、全体としても、補強が適切だったかどうか判断することが不可能に近い状況だ。評価を下すには、あまりにも判断材料が少なすぎる。

もっとも“怪我をしてプレイできなかったのだから、低い評価で良い”というのも一考だが、今シーズンのウェストハムで怪我人が続出した理由は、選手個々人の問題ではない。そうである以上、補強についての査定は上記のようにするしかないのだ。

総合:C
とにかく今シーズンのウェストハムは、怪我人の多さに尽きる。しかもプレシーズンマッチでアキレス腱を断裂したフォベールを筆頭に、離脱期間が数ヶ月に及ぶような重傷者ばかりだった。1シーズンを通してまともにプレイした選手を探すほうが困難であり、クラブのメディカルスタッフ、或いは練習全般の管理体制が問われる事となった。

結局シーズンのパフォーマンスも、そういった部分に足を引っ張られた格好だ。怪我人が相次ぐため出場する選手がコロコロ変わり、一貫した戦いをすることが出来なかった。マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールを破るような素晴らしいパフォーマンスを見せたかと思えば、途端に3試合連続で0-4の敗戦を喫するなど、出入りの激しいシーズンを送った。

選手個々のポテンシャルは高く、現有戦力だけでも充分UEFAカップ出場権を狙えるだろう。そのためにまずは余剰人員を放出し、チームをスリムにした上で、コンディション調整を上手く行う必要がある。既にソラーノが自由契約となり、ファーディナンドにも移籍金が設定されている。移籍市場での動きは今のところ○。あとはメディカルスタッフ次第だが、こればかりはシーズンが始動してみないことには、分からない。

posted by Alan Hetarade |03:26 | FAプレミアリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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07~08プレミアリーグ総括 【ウェストハム・ユナイテッド】

アシュトンは怪我さえなければプレミアでリーディングゴールゲッターを狙える逸材だと思うので、勿体無い気がします。個人的にはハマーズ出た方が成長できる気がするんですが、もしくはハマーズに優秀な監督が来るとか。このままだとフィリップスやビーティーの後を追いそうで怖いんですよね。

ハマーズに関しては、監督とメディカルスタッフとフィジカルコーチさえ変えれば、トフィーズやヴィラより強くなると思ってるので、いつも複雑な思いになります。フットボールというのは面子が全てじゃないんだなと思いますね。いや、彼らを含めて面子と言うべきなのかもしれませんね。

posted by ホワイト | 2008-06-25 07:04

>ホワイトさん

彼はストライカーに必要な凄みみたいなものを持っていますよね。怪我無く周囲のサポートに恵まれれば開花すると思うんですが、来シーズンのハマーズにそれができるかどうか。おっしゃるとおり、カービッシュリーが監督っていうのが不安なんですよねぇ・・・・

クラブの経営体制、スタジアムなどのインフラ、そして何よりクラブを作る“人”。そういったものがすべて揃っているチームって、トップレベルのクラブでも少ないですよね。でもマンチェスター・ユナイテッドなんかはそういうところを実現させているわけで。ハマーズの場合、一番肝心な“人”の部分が弱いということなんでしょう、いろんな点で。

posted by Alan Hetarade | 2008-06-25 19:00

07~08プレミアリーグ総括 【ウェストハム・ユナイテッド】

ハマーズはサポーターがいくらなんでも熱心すぎてスポイルしている気がします。
(ファンの方には申し訳ないですが)
育成には定評があるだけに、戦術云々より長期的に構えられる監督という意味ではカービッシュリーは悪くないと思うのですがね。

posted by ノディ | 2008-06-25 23:08

>ノディさん

サポーターが・・・・という点ではニューキャッスルやバルサなんかもそうかなぁ、という気がしますが、そこいらは難しいところですよね。サポーターは出すぎても行けませんし、静かすぎてもいけないですからねぇ。

カービッシュリーは長期政権ができる監督でしょうが、一方で1シーズンの中で結果を出すとなるとどうなのかなぁ、という気もします。逆に良い人材がいる分、それを活かせる監督がいるほうがいいかなぁという気がするのですが、どうでしょう?

posted by Alan Hetarade | 2008-06-27 12:58

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