2008年06月24日

07~08プレミアリーグ総括 【トッテナム・ホットスパー】

Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)
勝ち点46 11勝13分14敗 66得点61失点 得失点差+5

監督:マルティン・ヨル(1~10)
    ファンデ・ラモス(11~38)


          ベルバトフ
      キーン

マルブランク        レノン
     ジーナス  ゾコラ

シンボンダ         ハットン
    ウッドゲイト  ドーソン

        ロビンソン


監督、攻撃、守備、補強、総合の各項目について、S~Dの5段階で評価

最優秀選手
Robbie Keane(ロビー・キーン/FW/アイルランド代表)
不振にあえいだチームの中で、ベルバトフと共にゴールを量産。プレミアでも最も強力な2トップと言って差し支えなく、相手チームにとっては脅威の存在となった。ディフェンスラインの裏へ走り出すときの速さ、そしてシュートの正確性は見事。チェルシー戦で決めた値千金の同点ゴールは、まさにスーパーゴールだった。キャプテンのキングが怪我で殆ど試合に出られない中、チームを引っ張った功績も大きい。スパーズの顔として、今年も頼もしいプレイを見せてくれた。

監督:B
状況が状況だっただけに、ファンデ・ラモス監督に順位を求めるのは酷だった。そんな中、カーリング・カップを制してUEFAカップ出場権を確保し、危なげなくチームを残留に導いた上で選手の“見定め”を行い、来シーズン以降に向けて自身の足固めを行ったといえる。そのため高い評価は出来ないが、一方で単純な順位だけで、Dランクの評価を行う事はできない。

冬の選手補強を見ても、彼の意向が反映されていることは明らか。特にそこで獲得したハットン、ウッドゲイトは大きな戦力となっており、今オフもラモス監督を中心としたチーム作りが行われれば、楽しみになる。

攻撃:A
得点数66は、リーグ5位。これくらい稼いでくれれば、及第点だろう。ベルバトフが周囲のサポートに関してイラつくシーンが多かったのは残念だが、上述のとおり強力な2トップがゴールを量産。2人で30ゴールを挙げた。一瞬でも隙を見せればたちまちゴールを奪われてしまうこの2トップに、相手チームの選手は常に脅威を感じていた。優秀なサイドアタッカーもいるチームだが、こと今シーズンに限って言えば、とにかくこの2人に尽きた。

守備:C
序盤戦の守備陣は、目に余るものがあった。期待の若手カブールがまったくの期待はずれに終わり、おまけにドーソン、ロビンソンが極度の不振に。キングは怪我で殆ど試合に出られず、シンボンダ、イ・ヨンピョといったSBの選手も、1対1で全く勝てず。マッチアップでは簡単にかわされわスペースは取られるわGKは不安定だわ、といった状態で、まさに最悪としか言いようが無かった。

しかしハットンとウッドゲイトが最終ラインに加わり、ロビンソンがダイエットで調子を取り戻してからは、大きく改善した。途中加入の選手が2人いたために、オフサイドトラップなどでの連携を欠いて失点するシーンは多かったが、ドーソンもシーズン終盤には完全に復活。ライシーズンに向けて、期待の持てるパフォーマンスを見せた。

補強:C
既に述べたように、ハットンとウッドゲイトの加入がチームにもたらした影響は、計り知れないものがある。経験のあるウッドゲイト、そして攻守に渡り安定したパフォーマンスを見せるハットンが入った最終ラインは、グッと引き締まった。この2人の獲得は大ヒットである。

それでも評価が低いのは、大枚を叩いて買ったダレン・ベントが僅か6ゴールに終わったからだ。シーズン終盤にようやく少し改善の兆しこそ見せたが、1650万£もの移籍金を払ってこの成績では、まったく割りに合っていない。ベルバトフ、キーンのバックアッパーにすらなれなかったということで、失望以外の何物でもない。来シーズン以降の奮起に期待がかかるが、少なくとも今シーズンのこの成績では、移籍市場でのスパーズを高く評価することはできない。

若手選手に関しては、対照的なシーズンとなった。カブールは終始不安定なプレイで、序盤戦に躓いた大きな要因となってしまった。一方、ベイルは良いパフォーマンスを見せていただけに、怪我で後半戦を棒に振ったのが残念だった。

総合:C
「体重が減ったことで、90分間体力が切れずにプレイできるようになった」

このように発言したのは、トム・ハドルストーン。フットボール界ではかつてのロナウドのように“太りすぎ”でプレイに影響が出ていると取りざたされることはあっても、それは往々にして個人の問題だ。ところがこのスパーズでは、チームぐるみの問題であったというのだから、驚きとしか言いようが無い。

ファンデ・ラモスがスパーズで最初に行った仕事が「クラブハウスに置いてあるお菓子を撤去させる事」だったというのは、本当に情けない話だ。べつにお菓子を食べていても、きちんとトレーニングを積んで試合のパフォーマンスに影響が無ければ構わないのだが、スパーズの場合、後半戦になって見違えるようにほっそりとなった選手たちが散見され、上記のような発言も飛び出した。この一事のみで、ファンデ・ラモスがいかに困難なシーズンを送ったか、察することが出来る。

戦略、戦術以前のところから“出直す”ことになったスパーズ。ここまでチームの根本に問題があったとなると、今シーズン11位というまったく期待はずれな成績に終わった事が、逆にプラスになるかもしれない。既に移籍市場でも活発な動きをみせ、ドス・サントスとモドリッチを獲得。他にもPSVのゴメス、ヴィオラのサンタナ、サラゴサのセルヒオ・ガルシア、そしてポドルスキーにも触手を伸ばしている。来シーズンこそ、生まれ変わったスパーズを見ることが出来るはずだ。

posted by Alan Hetarade |19:49 | FAプレミアリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/s_co_log/tb_ping/514
この記事に対するコメント一覧
07~08プレミアリーグ総括 【トッテナム・ホットスパー】

お菓子(笑)シティ在籍時のローランド・ビアンキがチームメイトにビールを勧められて断ったら狂人を見るような目で見られたという話を思い出しました。
来期のスパーズはベルバトフを引き止められたら相当期待できると思うのですが・・・無理ですね。

posted by ノディ | 2008-06-25 00:02

07~08プレミアリーグ総括 【トッテナム・ホットスパー】

キングが出れないのは本当に痛いなぁ~出てもすぐ怪我するんで出したくても出せない選手だし~

来シーズンは期待したいですがベルバトフが移籍すると攻撃力に影響しそうな気がするんで守備がよくなって点が取れないチームに変わる気がして不安~

posted by タッディ | 2008-06-25 00:04

07~08プレミアリーグ総括 【トッテナム・ホットスパー】

ビッグ4を叩くコトが期待できるチームですよねぇ~

ロビー・キーンのチェルシー戦のゴールはヤバかった!!
やはり守備陣の補強が成功したら楽しい存在になると思います。

posted by まき | 2008-06-25 00:12

07~08プレミアリーグ総括 【トッテナム・ホットスパー】

正直今期のスパースよりハマーズの方が怖かったり。。。

posted by ga | 2008-06-25 02:43

>ノディさん

なんと言うか、目に見えてやせ細った選手があちらこちらにいたのがなんともシュールでした(笑) やっぱりそこらへんの管理が甘いチームって、上には行けないんでしょうね。

ベルバトフはどうなりますかね。ロビー・キーンとの相性が良いだけに、個人的には残ってほしいのですが・・・

posted by Alan Hetarade | 2008-06-25 18:52

>タッディさん

結局最後なんか「リハビリしたほうがマシ」っていう理由で試合に出ませんでしたからね。ホント、あの怪我癖はどうにかならないものか・・・・

ベルバトフがいなくなった場合、ベントの覚醒かそのほかのFWの奮起が必要になりますが、ベントもドス・サントスも未知数ですからね。ペクハルトをAチームに昇格させれば万事解決でしょうが(笑)

posted by Alan Hetarade | 2008-06-25 18:54

>まきさん

戦力的には本当に良いチームになってきていると思います。あのロビー・キーンのゴールは、思わず身震いしてしまいましたよ。

ウッドゲイトとハットンが相当よかったので、あとはLBの補強でしょうね。そこさえどうにかなれば、本当にすごいチームになるでしょう。

posted by Alan Hetarade | 2008-06-25 18:56

>gaさん

ハマーズのエントリーも作りましたが、あれはちょっとしたホラーでしたよね。選手たちの心理状態を察するに余りあります。

posted by Alan Hetarade | 2008-06-25 18:57

コメントする