2008年06月06日
07~08プレミア総括 【ボルトン・ワンダラーズ】
Bolton Wanderers(ボルトン・ワンダラーズ) 勝ち点37 9勝10分19敗 36得点54失点 得失点差-18 監督:サミー・リー(1~9) アーチー・ノックス(10) ギャリー・メグソン(11~38)
デイヴィス テイラー ディウフ ガスリー ノーラン カンポ ガードナー ステインソン A.オブライエン ケイヒル ヤースケライネン
監督、攻撃、守備、補強、総合の各項目について、S~Dの5段階で評価 最優秀選手 Ali Al Habsi(アリ・アル・ハブシ/GK/オマーン代表) 絶対的な守護神としてチームを率いていたヤースケライネンが、残り10試合というところで離脱。絶望的な状況かと思われたが、このアル・ハブシが窮地を救った。試合勘が心配されたが出番を得てすぐに安定したセービングを披露し、後背の憂いを解消。ラストの5試合で2失点という守備が残留へ繋がったが、フィールドプレイヤーがアル・ハブシなら大丈夫、と思えたからこその堅守になったはず。そういった点では、コーチングも評価できる。 監督:B アネルカがいなくなったチームを残留させることは、ギャリー・メグソンでなくとも至難の業だったろう。満を持して監督に就任したサミー・リーは前任者ビッグサムの幻影に惑わされた。メグソン体制になっても、それは変わらず。攻守の立て直しに相当手を焼いたが、最後は上手く放り込みに頼らないスタイルで残留を果たしたという点で、メグソンの仕事は成功したと言える。 攻撃:C ビッグサム時代の“負の遺産”を感じずにはいられなかった。選手は苦しくなるとすぐにロングボールを放り込んでしまい、持続性のある攻撃で相手を脅かす事ができなかった。前期はアネルカが前線にいたためまだこれでも点が取れたが、アネルカが移籍した後はにっちもさっちもいかなくなってしまった。しかしシーズン終盤、ようやくサイドのディウフとテイラーの躍動感溢れる動きが出てきた。 守備:B GKはいずれも健闘。プレミア屈指の守護神であることは誰もが認めるヤースケライネンのみならず、彼の穴を生めて余りある活躍を見せたアル・ハブシのプレイぶりは、目を見張るものがあった。もちろんディフェンスというのはGKだけで行うものではないが、彼らが黙々とセービングを続けなければ、間違いなくもっと失点がかさんでいただろう。最後の砦が安定していたことが、ボルトンの残留に繋がった。 補強:C 移籍直後はスタイルの異なるフットボールに戸惑いを見せていたテイラーは、最後にはチームを残留に導く活躍を見せた。またステインソはRBのレギュラーに定着し、若いガスリーは可能性を感じさせた。その一方、冬にアネルカの代役として獲得したラシアクは期待はずれ。アンディ・オブライエンとギャリー・ケイヒルのCBも及第点かどうかは怪しい出来だった。 総合:B ビッグサム体制の“悪しき置き土産”の影響が、あまりにも大きすぎた。まさに毒饅頭、ビッグサムの長期政権はチームに安定した成績をもたらしたものの、選手の高齢化、そしてフットボールのマンネリ化が知らず知らずの間に進行していた。監督が変わり、彼らがチームのスタイルを変えようとしても、選手は苦しくなるとすぐ前線に放り込んでしまい、相手に簡単に跳ね返されるシーンばかりが目に付いた。 既に来シーズンに向けて、放り込みフットボールの申し子とも言えるカンポらの放出が発表されており、チームは生まれ変わろうとしている。メグソンの腕の見せ所である一方、選手もそれに対応することが求められる。個人的には今シーズン、既にピークを過ぎたカンポよりは潰し屋マッキャンの方が良いプレイをしているように思えた。このように、着実にチームの血は変わりつつある。おそらくメグソンが目指すのは、サイドでの縦への突破が可能で、そこからのクロスボールで得点を奪えるチーム。ディウフの慰留、そして信頼できるCFの獲得が、大きなポイントとなりそうだ。
posted by Alan Hetarade |21:07 |
FAプレミアリーグ |
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