2008年05月05日
働くべき人が働いたフラム 【FAプレミアレビュー】
Fulham 2-0 Birmingham City 【F:52.Brian McBride, 87.Erik Nevland】 Starting Lineup Fulham GK : K.Keller DF : P.Stalteri, B.Hangeland, A.Hughes, P.Konchesky MF : S.Davies, J.Bullard, D.Murphy, C.Dempsy FW : B.McBride, D.Kamara Birmingham City GK : M.Taylor DF : S.Kelly, R.Jaidi, L.Ridgewell, D.Murphy MF : O.Kapo, F.Muamba, D.Johnson, S.Larsson FW : M.Forssell, B.McFadden First Half 6m.:右サイドからサイモン・デイヴィスがグラウンダーのクロスボールを入れる。ややマイナス気味のボールはラインを下げたバーミンガム守備陣の虚をつき、上手く後ろで1枚余ったブラードがシュートを狙うも空振り。しかし逆サイドにボールが流れていったところをコンチェスキーが拾い、今度はGKとラインの間にボールを入れる。今度はマクブライドが完全に抜け出してヘディングシュートを放ったが、これはオフサイド。しかしいきなり、惜しいチャンスを作る。 8m.:右サイドからフラムにFKのチャンス。キッカーはブラード、そのままボールを入れるかと思いきや、こちらもマイナス気味のボールを蹴ると、デイヴィスがどんぴしゃであわせてシュート。しかしマイク・テイラーがすぐさま左に手を出し、これを弾き出した。ブラインドになってコースが見えにくかっただけに、テイラーのファインセーブだった。 memo:このように開始直後はフラムが積極的に攻めたものの、その後試合は膠着。互いにシュートに持ち込めないまま試合は続く。バーミンガムが中盤以降をコンパクトにして守るため、フラムはなかなか足元でボールを繋げず、仕方なく放り込んでは跳ね返される、という展開。 41m.:バーミンガムのカウンター攻撃。カポが大きくボールを上げると、それを受けたマクファーデンが一気に駆け上がる。ボックスに進入したマクファーデンは右側で並走していたフォルッセルへのパスを選択するが、寸でのところでヒューズがカット。フラムとしては救われたシーンとなった。 45+1m.:またも右サイドのデイヴィスからチャンス。ボックス右のゴールライン際にいたマクブライドにパス。マクブライドは素早くボールを中央へはたくと、待ち構えていたカマラが決定的なシュート。しかしジャイディがスライディングタックルでこのボールを跳ね返した。ジャイディのナイスプレイ。
Second Half 46m.: L.Ridgewell → F.Queudrue memo:リッジウェルは前半終了間際、混戦の中でジャンプした際にマクブライドと接触、その結果不自然な形で着地することとなり、左足首を捻った。前半はプレイを続けたものの、結局後半の頭からクードリューに交代。結果的に、この交代も勝負に影響を与える事となった。 49m.:マーフィーからの縦へのパスが、ペナルティアーク付近で待ち構えていたマクブライドに通る。マクブライドはすかさずシュート。勢いは良かったが、ボールはテイラーの正面。 52m.:GOAL!!!左サイドからフラムのFK。ブラードが蹴ったボールがいい感じで落ちてきたところにマクブライドがダイビングヘッド。ボールはそのまま左サイドネットに吸い込まれ、フラムが先制。フラムのエース、マクブライドに対し、バーミンガムの選手はボールが蹴られる前から誰1人としてマークについていない、という奇妙な光景が見られた。 55m.:ボックス左手前でカマラがボールをキープ。左サイドにはコンチェスキーが流れたが、カマラはそのままドリブルでボックスに進入。3人に囲まれながらも華麗な足技でかわし、左足でのシュートにまで持ち込んだが、これは大きくふかしてしまった。 58m.:ややスペースが空いたところにマクファーデンが持ち込んで、左足でシュート。しかし大きく左に外れる。 59m.: O.Kapo → M.Zarate 67m.: D.Kamara → E.Nevland memo:なかなか突破口を見出せないバーミンガムのマクリーシュ監督は、サラテを投入。右からフォルッセル、マクブライド、サラテという3トップにシフトするが、中盤が薄くなったためにボールをキープできなくなり、結局3トップの選手が下がりながらボールを受けたため、3トップが殆ど意味を成さなくなってしまう。 74m.:右サイド、デイヴィスからのクロスボールにデンプシーが頭で合わせたが、僅かに枠の上を越えた。 74m.: M.Forssell → C.Jerome 86m.:バーミンガム、右からのCK。ラーションが蹴ったボールはジャイディが頭で叩きつけたが、右に外れた。 87m.:GOAL!!!コンチェスキーが一気に前線にボールを放る。クードリューが頭でクリアーしようとしたものの失敗、ボールを後ろに通してしまい、ネヴランドがこれを拾って一気に抜け出す。ジャイディが必死に戻ってきたがネヴランドは冷静に中央へ持ち込み、右足で左サイドネットへフィニッシュ。至近距離でのシュートでテイラーもどうする事も出来なかった。 88m.: J.Bullard → L.Andreasen 90+2m.:フラムにゴール正面からFKのチャンス。以外にもまともにゴールを狙ったマーフィーだったが、GKの正面ながらなかなか勢いの良いシュートとなり、テイラーは上に弾いてCKに逃れるしかなかった。 90+3m.: C.Dempsy → D.Healy 90+4m.:もはや気力をなくしたバーミンガムをマクブライドとヒーリーが強襲。2人だけでボールを繋ぎ、最後はヒーリーが決定的なシュートを放ったが、ここはテイラーが意地で押さえた。 Full Time:フラムが実に昨年末以来の降格ゾーンを脱出する勝利。敗れたバーミンガムは19位となり、後が無くなった。 Summary ここで負ければ文字通り終戦となっていたフラムが勝利。特にブラード、マクブライドの2人で先制点を取ったのは大きい。中盤の要となるブラード、そして押しも押されぬ大エースのマクブライド。やはり働くべき人が働けたフラムの方が、この試合では勝者に値するフットボールを見せていたと言えよう。 この時期、この位置にいるチームとなると、“内容より結果”というものが何よりも重要。そういう点ではこの日のフラムは良い戦いをしたが、やはり“内容”をクローズアップすると、両チームともなぜこのような位置にいるのかがよく分かる戦いぶりだった。とにかく互いに、チャンスを作り出せた回数が少なすぎる。その原因は色々と考えられ、それについてはシーズン終了後のまとめに置いておくこととするが、全体的にパフォーマンスレベルの低い選手が多すぎる。“もっと出来るはずなのに・・・”と思う選手が多かったが、より積極的だったのはフラムの選手たちだった。 両チームとも監督交代後に色々な変化がチームに出てきた。両監督とも前任者が使っていた選手の多くを切り捨てたが、それが吉と出るのか凶と出るのか。この試合ではまだ両者とも残留が決まっていないので、良し悪しを判断することが出来ないが、少なくともこの1試合に関しては、バーミンガムのほうがその影響を感じざるを得なかった。 先発したマクブライドとフォルッセルはもちろん、若いサラテとジェロームもアンダーのナショナルチームに入るだけの力を持っており、いずれもプレミアのステージで充分に通用する選手。しかし中盤以降の選手からまともなボールが殆ど供給されないとあっては、彼らも働きようが無い。結局不慣れな3トップにしても、前線も中盤もまったく対応できなかった。少なくともその点においては、ブラードやマーフィー、サイドのコンチェスキーらが積極的なオーバーラップを見せたフラムの方が、優れていたと言える。 さらにここに来て、キャプテンのリッジウェルが負傷してしまったのは痛恨と言うほかない。結局後半の2失点も、リッジウェルがいれば・・・と思わざるを得ないものだった。1点目については、リッジウェル交代後のマークの受け渡しがきちんと出来ていなかった、初歩的なミスである。そうでないはずがない、そうでなければ、マクブライドはマークしなくて良いと考えていた事になるのだが・・・ 2失点目に関しても、結局クードリューが失点に絡んでいる。 何にせよ、残りは1試合。勝てば官軍、負ければ賊軍。この試合は確かに重要な一戦だったが、まだフラムの命が保証されたわけではないし、バーミンガムが死んだわけではない。ここまで来ると実力云々を超越した力を発揮することが要求されるが、レディングと合わせ、残る1つの椅子に座るのはどのチームになるのだろうか。
posted by Alan Hetarade |20:41 |
FAプレミアリーグ |
コメント(2) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/s_co_log/tb_ping/452
この記事に対するコメント一覧
働くべき人が働いたフラム 【FAプレミアレビュー】
ジミーとマクブライドの出来が大きく左右しますからね、フラムの結果を。彼らが怪我から戻ってこなかったらどうなっていたことか…。
ただ、それにしてもチャンスが少なすぎますし、改善しなければならない面ですね。といっても後1試合しかありませんし、来期のことは残留を決めてからじゃないと出来ないですけど。
ポーツマス戦、難しい試合になるとは思いますがフラムには愛着がありますので是非とも残留してほしいと思っています。
posted by so-ma | 2008-05-06 04:17
>so-maさん
結局最終戦でも、点を決めたのはマーフィーだったものの、起点はブラードのFKでしたからね。やっぱり何だかんだで彼だったか、という感じですね。
まぁこれでホジソン監督が本腰を据えてチーム作りが出来る環境にはなったわけですし、来シーズンには期待したいですね。ポテンシャルの高い選手は多いので。もうちょっとフレッシュさが欲しいところですけど(笑)
posted by Alan Hetarade | 2008-05-14 05:13


