2006年12月17日
06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/16
Charlton Athletic 0-3 Liverpool スコアとしては、まさしく残留争いをしているチームと、上位を伺うチームとの差が如実に表れたといった感じだ。しかしこの試合を見た者ならば、チャールトンの問題は単にそれだけでは片付けられない、非常に根の深い問題であるということをはっきりと感じたはずだ。 まず試合開始直後の2分、トラオレがペナルティエリア内でクロスボールをクリアしようと脚を上げたところ、それがボールに絡もうとしたペナントの頭部に接触していきなりPKを献上。それを、今回はシャビ・アロンソが危なげなく決め、レッズが先制した。あまりにあっさりと先制したので、こちらも呆気に取られてしまった。 ところが前半16分、ペナントの強烈なミドルシュートがチャールトンを襲った。GKのミューレはまったく反応できず、ボールは枠に飛んだが、何とゴールポスト横に張っていたトラオレが見事にブロック。1点を献上したと思ったら、今度は1点をトラオレが防ぐ形となった。ここら辺りの安定感の無いところは、さすがトラオレと言うしかない。 試合は基本的にはリヴァプールのペースであったものの、べラミーやカイトらが決定機を外したこともあり、中盤の主導権では極端にチャールトンが劣っているというわけではない状況で、前半を終えた。しかしトップのダレン・ベントになかなか良い形でボールがつながる事は無かった。 後半に入ると、チャールトンにたちまち暗雲が立ち込め始める。リヴァプールがシュートを打ちまくる一方、チャールトンは手も足も出ず。しかもミスを連発し、何度もあわやというシーンを作られた。その中心に居たのはファイェで、私のような素人が見てもあまりに酷いプレーを連発し、途中交代。ホームのサポーターからブーイングを浴びながら、ファイェは下がっていった。 更に、リードを奪われている状況にも拘らず、ディフェンダーをディフェンダーに交代させることになる。ヤングに替えてディアワラを投入したのだが、それが最後の交代枠だった。私は彼らチャールトンの選手1人ずつについて把握しているわけではないが、あの交代は明らかに苦しい。 一方で攻め込みながら一向に追加点が奪えないリヴァプールも、マルク・ゴンサレスに替えてルイス・ガルシアを投入。それでも点は奪えず、前週に続いて決定機で決めることが出来なかったカイトを交代させたのだが、ここで入ってきたのはなんとファビオ・アウレリオだった。 82分になって、スローインからフィナンがボールを前に送り、ディフェンスラインの裏に抜け出したベラミーが上手くボールに体勢を合わせてシュート。あまり角度が無いところからのシュートであったが、これが見事にファーサイドのゴールネットに突き刺さり、待望の追加点が入った。オフサイドかどうかかなり微妙なタイミングであったが、ベラミーは完全にマークを振り切っていた。 そしてここからだが、まさに“アンビールバブル”な状態だった。チャールトンの選手は闘争心を無くしたのか、点を取ろうという意欲が彼らからまったく感じられなくなった。ボールを前へ運ぼうという意識が明らかに薄れていた。いくら2点差がついたとはいえ、あれではあんまりだ。 その一方、リヴァプールはペナントに替えて、ようやくクラウチを投入。ファビオ・アウレリオの方が先に交代出場をするという屈辱を味わったクラウチだが、前線で積極的にプレー。それが報われたのが88分で、シャビ・アロンソのロングパスをクラウチがジェラードに落とす。ジェラードはパスを出すかフェイントをかけた後、狙い済ましたシュートを打つ。ディフェンダーからキーパーまでチャールトンの選手は誰一人として一歩も動くことが出来ず、こうしてリヴァプールに3点目が入った。 こうしてザ・ヴァレーはYou'll Never Walk Aloneの大合唱に包まれ、さながらアンフィールドと化したところで試合終了。と同時に、ホームのサポーターからはものすごいブーイングが浴びせられた。 何と言うか、先週のフルハムvsリヴァプールの試合の方が、数字としては一方的な試合だったし、チャンスを作った回数もチャールトンの方が多かったのだが、この試合の方が、ある種の「情けなさ」を感じる。それはスタジアムのホームとアウェーが逆転した雰囲気に現れていたし、見ていて“それ以上のもの”が感じられたはずだ。特に2点目を失って以降のチャールトンは酷かった。選手全員とは言わないが、チーム全体として戦うという姿勢をまったく放棄していた。 特にジェラードの得点シーンに、それが如実に表れている。クラウチはヘディングでジェラードにボールを落としたのだが、マークしていたはずの選手はボールが飛んできた時点でクラウチと競ることを諦め、ハイボールにジャンプすることはおろかクラウチに身体を寄せることもしなかった。更にジェラードと対したディフェンダーも、ボールから1メートルあまり離れたところでじっとしていただけで、何らボールを奪おうというアクションを起こさず、ジェラードは時間もスペースも余裕を持ってシュートを打つことが出来た。 リヴァプールとしては、笑うしかない試合である。これで3試合で11点を奪い、その上ここ4試合で無失点である。しかも不振にあえいでいたクラウチがアシスト、ジェラードが流れの中からゴールを奪った。彼らに元気が出てくれば、一層チームが活性化する。 一方のチャールトンだが、とにかく「あれではまずい」としか言いようが無い。何より選手に戦う姿勢が欠如しているのが問題だ。監督がどうこう言ってどうにかなる問題でもないだろう。もっと選手個人が意識を高く持って試合に臨むことが必要だろう。前週のトッテナム戦で散々な出来だったカーソンをベンチからも外すという荒療治に出たが、それでも今日の試合を見る限り、選手の意識には何ら変化は現れていない。 あれではサポーターからブーイングを浴びるのは当然だし、降格争いを抜け出すことなど到底不可能である。とにかく、チャールトンの問題の根は深く、解決できる見込みは、全く不透明だ。 Aston Villa 0-1 Bolton Wanderers アネルカへのペトロフのファールでボルトンがPKを獲得。それをスピードが決めてボルトン勝利。好調だったヴィラだが、少し上位争いから離されてきた。 Newcastle United 2-1 Watford 絶好調マルティンスが2得点を叩き出し、これでニューカッスルはここ4試合で3勝、暫定ながら12位に浮上。マルティンスとともにチームが浮上してきた。 Wigan Athletic 0-1 Sheffield United 前半ロスタイムでの貴重な得点を守り、シェフィールドが今季5勝目を挙げた。 Reading 1-2 Blackburn Rovers マッカーシーとベントリーという2人のFWが得点し、ブラックバーンが好調レディング相手に逆転勝ち。こちらも5勝目となった。 Arsenal 2-2 Portsmouth ポーツマスとしてはスコアだけ見ればまあまあだが、2点をリードしながら追いつかれたとあっては、少し勿体ないか。しかし“今プレミアで最もホットな男”マシュー・テイラーはまたも得点。当分、手がつけられないかもしれない。
posted by s_co_log |00:22 |
FAプレミアリーグ |
コメント(3) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/s_co_log/tb_ping/45
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/16
リバプールも調子がいいと手がつけらないチーム
になるね。
posted by ホーセン | 2006-12-17 08:49
Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/16
トラオレって元レッズですよね?^^
チャールトンにいつの間に行ってたんだ・・・笑
先制のPK献上してますしね笑
posted by 中坊 | 2006-12-17 09:43
Re:06~07 FAプレミア 第16週レビュー 12/16
コメントありがとうございます。
>ホーセンさん
良いですよね。特にベラミーとカイトの2トップが機能してます。これでジェラードが復調して、カイトが決定機で決めるようになったら本当に手のつけようが無くなりますが・・・・
このタイミングで調子を上げてきたのは、おそらくベニテス曰く「ターンオーバーのおかげ」なんでしょうね(笑)
>中坊さん
はい、あのジミ・トラオレです(笑)
私も今年のレッズのメンバー表を見て「あれ、居ないなぁ」程度にしか思っていませんでしたが、チャールトンに潜り込んでいました。まぁプレー内容は相変わらずで、あれじゃあベニテスなら使わないだろう、という感じでした(爆)
posted by Alan Hetarade | 2006-12-17 10:27


