2008年04月20日
高桑の調整力に脱帽 【JAPAN SWIM 2008 Day 4】
◇男子200mバタフライ◇ 柴田隆一 1:55.57 (派遣標準Ⅱ突破) 松田丈志 1:55.66 (派遣標準Ⅱ突破) 2月の短水路選手権の際に、松田が先行、柴田が追い上げるという、これまでとはまったく逆のレース展開が見られたこの種目。本番の今大会では、準決勝までは柴田が前半飛ばし、松田のペースはそれには及ばないというこれまでどおりの傾向があったが、しかしこの決勝は2月の再現のようなレースとなった。 確実に代表権を取りにいった柴田、そしてこれまでの自らの弱点を克服すべく、前半から突っ込んだ松田。意図は違えど、互いにタイムは1分55秒台の半ばと、平凡なものに終わった。ヨーロッパ選手権では、ドリモナコス、コルゼニオウスキ、スクウォルツォフの3人が1分54秒台で泳いでおり、タイムだけ見れば見劣りする感は否めない。 もちろん記録に関しては、この2人も満足していないはず。ただ松田の方は課題克服へ積極的な姿勢を見せ、柴田もまだ伸びしろはあるはず。本番ではメダル獲得も期待されるが、日本記録を更新するくらいの勢いで泳いでも、メダルに届くかは微妙なラインとなるだろう。それだけに、両選手がこの日の反省を夏までに修正できるかが、重要なポイントとなる。 また残念だったのは、山本や坂田、高本といった辺りが自己ベストに遠く及ばないタイムに終わってしまったこと。特に昨シーズン1分55秒台のタイムを記録した高本は、上手く泳げればトップの2人に肉薄できた可能性もあり、残念である。 ◇女子200m個人メドレー◇ 北川麻美 2:13.29 (派遣標準Ⅱ突破) 北川の見事な泳ぎだった。苦手の背泳ぎもそこそこのタイムで泳ぎ、バタフライ、平泳ぎ、自由形の強さは世界にも通用するレベル。オリンピックでは、決勝進出は厳しいものの、萩原智子の日本記録、2:12.84に手が届くところにまで来た。本番でこの記録が敗れれば、また一歩日本の競泳選手として“殻”を打ち破ることになるだけに、ぜひとも頑張ってもらいたいところ。 2位に入った加藤は自己ベストを更新。しかしあと少しというところで派遣標準に届かなかったのは、残念だった。天野も昨シーズンからはタイムを上げたが、2分15秒台と派遣標準には届かず。全体的に思ったよりもバラけたレースとなったが、若い加藤にはぜひとも来年以降につなげる大会にしてもらいたいものだ。 ◇男子200m個人メドレー◇ 藤井拓郎 2:00.30 (派遣標準Ⅱ突破) 高桑健 2:00.37 (派遣標準Ⅱ突破) さすがの泳ぎで代表権を獲得した藤井。得意のバタフライに加え、これまで苦手とされていた平泳ぎでの強さが光った。その一方、100mで50秒を切るベストタイムを誇る自由形での伸びが今ひとつで、結果的に日本記録には及ばなかった上、2分を切ることもできず、自己ベストからは0.38秒遅いタイムに留まった。生粋のスプリンターであり、やはりスタミナが持たなかったのだろうが、苦手種目を克服しつつあるのは良い兆候。しっかりとした泳力は付きつつあるだけに、本番までに自由形の速さを生かせるだけの状態に仕上げることは、充分に可能だ。 2位に入った高桑は、400m、そしてこの200mも準決勝まで今ひとつの泳ぎだった。それだけに派遣標準記録の突破は難しいと思っていたのだが、直前の練習でコーチと修正できたということで、その柔軟性や集中力が非常に優れていることを見せ付けた。一度悪い流れに乗ってしまうと、そこから抜け出すのはなかなか容易ではない。レース前の朝のウォーミングアップ、そしてレース時の集中力でそれをカバー。こんな事が出来る選手は、そうはいない。 またしてもオリンピックにいけなかった佐野については、残念としか言いようが無い。序盤から積極的に泳ぎ、背泳ぎの段階では藤井と高桑に対しリードを奪ったが、そこで体力を使い果たしてしまい、本来2人に対してマージンを築くべき平泳ぎで、逆に2人より遅いラップを刻むこととなってしまった。
posted by Alan Hetarade |02:36 |
競泳競技 |
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