2008年04月13日

アウヴェスというモチベーション 【FAプレミアレビュー】

Tottenham Hotspur 1-1 Middlesbrough
【TH:26.OG(Jonathan Grounds)】
【M:69.Stewart Downing】


Starting Lineup
Tottenham Hotspur
GK : R.Cerny
DF : A.Hutton, J.Woodgate, M.Dawson, P.Chimbonda
MF : A.Lennon, J.Jenas, D.Zokora, S.Malbranque
FW : R.Keane, D.Berbatov

Middlesbrough
GK : M.Schwarzer
DF : L.Young, D.Wheater, E.Pogatetz, J.Grounds
MF : G.O'Neil, J.Arca, G.Boateng, W.Downing
FW : J.Alliadiere, A.Alves


First Half
2m.:いきなりボロの攻撃。右サイドをオニールが突破して中央に折り返すと、アリアディエールがすかさずシュート。球足が速くチェルニーはボールをキャッチしきれず、そこにつめたアウヴェスがゴールに押し込んだが、アリアディエールがシュートを打った段階でアウヴェスはオフサイドポジションにいたため、ノーゴールとなった。

12m.:スパーズは素早い攻撃からボールを左サイドに展開、走りこんだロビー・キーンはダイレクトでクロスを折り返す。中央ではベルバトフが完全にフリーとなっており頭で合わせたが、ジャストミートせず。勢いの無いシュートはシュウォーツァーが正面でキャッチした。

19m.:ジーナスが中央でドリブル突破。ボロの最終ラインはずたずたに引き裂かれ、最後はウィーターまでもが抜かれてしまいシュウォーツァーと1対1になるが、シュウォーツァーはすかさず間合いを詰めてシュートをブロック。

memo:スパーズが優勢。ミドルスブラは中盤をコンパクトにすることができず、ラインもずるずると下げてしまい、トッテナムはミッドフィールドで自在にパスを繋ぐことが出来る状態。

22m.:CKの数だけはスパーズより多いボロ。右からのCKをオニールが蹴ると、二アサイドでアウヴェスが頭で流し、中央のグラウンズがヘディングシュート。しかし上手くミートすることができず、シュートは枠の上を越えた。

26m.:GOAL!!!ベルバトフがボックス左でボールを受ける。もらった瞬間にややバランスを崩したベルバトフだったが、リフティングのようにボールを浮かせると、逆サイドへ浮き球のパスを出す。そこにレノンが走りこんで中央にいたロビー・キーンに折り返したが、対応に来たグラウンズに当たったボールはそのままゴールへ転がった。記録はオウンゴール。

memo:1点が入ってやや安心したか、スパーズの攻勢が緩くなり、ミドルスブラがボールを支配できるようになる。しかしこちらにも覇気がなく、やや間延びした展開に。

45m.:スパーズにCKのチャンス。ゴールやや左の位置からジーナスが狙ったが、上手く落とす事ができず、シュートは上に外れた。


Second Half
50m.:またもボロのチャンスはCK。右からオニールが入れたボールを、中央からウィーターが頭で叩く。シュートは枠を捕らえていたが、左ポストに張り付いていたレノンが頭でクリアー。

60m.:右サイドを攻めあがったハットンが中に折り返すと、べろ場と負がシュート。ポガテツが滑り込みながら何とか身体にボールを当ててコースが変わり、シュウォーツァーは一歩も反応できず。しかしこのシュートは右ポストに嫌われた。ベルバトフはポガテツの左手にボールが当たったとハンドを主張するが、判定はセーフ。

60m.: S.Malbranque → T.Huddlestone

64m.: D.Grounds → A.Johnson

66m.: J.Arca → F.Rochemback

memo:ラモス監督はレノンを左サイドに回してジーナスを右に入れるが、やや選手のモチベーションが落ちたか、積極的に出ることが出来ない。対するサウスゲイト監督は安定を欠いたグラウンズに代えアダム・ジョンソン、あまり目立った働きが出来ずイエローカードも貰っていたアルカに代えてロシェンバッキを投入。この交代が大きく、特にロシェンバッキは中盤からコースを狙ったパスをFWに供給し、チャンスを作る。

67m.:オニールが右サイドから入れたボールをアリアディエールが落とし、それを受けたアウヴェスがボックスに進入してシュート。これはドーソンが何とか滑り込んでブロックした。

69m.:GOAL!!!中央へ入ってきたダウニングが、右足にボールを持ち替えてミドルシュートを放つ。枠を捕らえたシュートに対し、ブロックに入っていたジーナスはこれを頭に当てたが、しかしクリアーにはならずシュートコースを変えただけになってしまった。チェルニーは反応できないまま、ボールはゴール右隅に転がった。

70m.: P.Chimbonda → Gilberto

74m.: G.O’Neil → Tuncay

76m.: A.Lennon → D.Bent

memo:オニールは接触プレーで右膝を痛め、一度ピッチ外へ。何とか戻ってきたもののその直後に全力で右足を振り抜きシュートを放ったため再び痛めてしまい、今度こそアウトに。トゥンジャイはそのまま右サイドに入った。ラモス監督はベントを入れたが、しかしここからは防戦一方になってしまったため、攻撃時にどのようなフォーメーションを試したかったのかイマイチ伝わってこなかった。

80m.:ボロのカウンター攻撃。ハーフウェイライン手前からジョンソンがボールを前に放ると、アウヴェスが左サイドから完全に相手を振り切り、GKと1対1に。対応に出てきたチェルニーに対しアウヴェスはゴール右を狙う流し込むシュートを狙い、チェルニーが触れず逆転ゴールかと思われたが、シュートは僅かに10cmほど外側。スパーズは命拾いした格好。

83m:右サイドからアリアディエールがドリブル突破し、ゴールラインぎりぎりのところからクロスを折り返す。ボックス中央で待ち構えていたアウヴェスへのどんぴしゃのパスとなったが、チェルニーが素早い反応でアウヴェスに渡る直前でカット。こぼれ球は後ろから走りこんだトゥンジャイが狙ったが、ゾコラにブロックされた。

88m.:ロシェンバッキの正確なパスからアリアディエールがシュートを放つが、左に外れる。

90m.:スパーズにFKのチャンス。ゴールやや右の位置からだったが、ボールをずらしてハドルストーンが壁を巻くシュートを放つ。ボールはGKの目前でショートバウンドするような形となり、シュウォーツァーはキャッチしきることが出来なかったが、こぼれ球はすかさず押さえた。

Full Time:スパーズも最後はやや盛り返したが、後半はボロ優勢のままタイムアップ。スパーズからすれば物足りない内容のゲームとなった。


Summary
共に既に消化試合となっている残りのシーズン。スパーズについて、モチベーションの維持がポイントとなっていることは以前から言われているが、ここ2,3試合ほど、ややそのモチベーションが落ちてきているように感じられる。ベルバトフは得点シーンなど素晴らしい技術を随所に見せたが、その一方で自らゴールを目指す姿勢が希薄なように見えた。軽いプレーも普段より多かった。もっともシーズン後の動向も含め、本人も「心ここにあらず」という状態になっている可能性は、大いにある。

一方ボロのエースであるアウヴェスは、ようやくチームにフィットし始めた段階。こちらは一戦ごとに良くなっているという状態で、未だ試行錯誤は続けているものの、来シーズンに向けてハッキリとした目標がある中で戦っている。この日はシュートチャンスこそ少なかったものの、味方とのボールの貰い方など、実践の中で徐々に連携を良くしていこうという意図が感じられた。

やはりプレミアの速さとフィジカルの強さに対応する事が、アウヴェスには求められている。特に運動量の多い動きに対し、当初はなかなかフィットできず苦しんでいたが、自分を生かす術を少しずつ見出し、個性も見えてきた。要所でDFの視界から消えてボールを受ける動きは、見るものがある。また相手ディフェンスラインへのプレスのかけ方など、守備の面でも改善が見られつつあるのは良い傾向だ。

来シーズンの行く先が定まらないベルバトフと、来シーズンに向けて試合をこなしているアウヴェス。両チームのエースストライカーの差が、特に後半の試合内容の差となって表れていた。

posted by Alan Hetarade |19:19 | FAプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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アウヴェスというモチベーション 【FAプレミアレビュー】

もともとプレミアは上位の結果をちょこちょこーっとチェックしてるくらいなので、先日のユナイテッドとの試合まで、ダニエルじゃない(笑)アウベスがミドルスブラにいることをすっかり忘れかけてました。
(°∇°;)

やっぱりこの時期になってある程度順位なんかの目標を見失うと大事なのはモチベーションなんでしょうね。
ベルバトフも地味にあちらこちらへ移籍の噂が出てますけど、本人の心はどこに向いてるんですかねえ…。

posted by がちゃ | 2008-04-13 21:28

>がちゃさん

まぁアウヴェスは暫くベンチを温めていましたからね。本格的に試合に出るようになったのが4月に入ってからですから、プレミアのファンとしてももう今シーズンはアリアディエールとトゥンジャイで行くのかな、と思っていた頃だったり・・・

既に若干忘れがちなので一応忘れないうちに書いておきますが、これで遂にボロでも居場所が無くなったミドはどうなるのでしょうか(泣)

ベルバトフは近ごろイライラするシーンが多い割りに、ちょっとゴールへの執着みたいなものが感じられないのが気がかりです。年齢からしてもCLクラスのクラブに行ける最後のチャンスかもしれませんし、本人も色々考えているのかも・・・

posted by Alan Hetarade | 2008-04-14 22:38

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