2008年04月12日
なぜ日本からスターが生まれないか?
どうも。大学生活がまだ慣れずに疲れが溜まっている者です。なので、頭は使うものの情報チェック能力とかはあんまり要らないエントリーを書くことにします(笑) 川の果てさんのところで、日本でのサッカーのあり方とかスター云々に関するお話を読んで、なかなか興味深かったので、こうして記事にしてみることにします。因みに色々とご迷惑が掛かる恐れがあるのでリンクは貼らないで起きますが、その前の議論からの流れを一応汲む形でエントリーを書きますし、非常に参考になるエントリーが続いていたので、興味がある方はそちらもご参照を。 とは言いつつ、自分はこれまでの流れとは若干違った事を書くので、本当にその続きみたいな感じになるのかは分かりませんけど(だからこそリンクしないってのもあります)。 ◇高校サッカーって?◇ 日本の場合は、まずとにもかくにも若手の選手はこの大会を通って、というのが殆どの選手に当てはまります。実際、注目度もかなり高いみたいですし(個人的にはあまり観たことはないんですけれど・・・・)。甲子園ほどの注目度を浴びなくとも、それなりに盛り上がっていますよね。ま、個人的には甲子園があれだけ騒がれる事のほうが異常で、学生のクラブ活動という点ではもうちょっと色んな競技の部にスポットが当てられるべきだと思っているんですけど。 ちょっと脱線してしまいましたが、ともかく日本の場合、ユースレベルで最大級に注目を浴びる大会というのが高校サッカー。これはヨーロッパや南米といった辺りからすると、なかなか珍しい事でしょう。向こうは基本的にクラブのユース部門での育成が普通ですからね。プロフィールをざっと見渡しても、日本の場合は「○○高校」とか「○○大学」とかですが、あっちじゃまずそういう風に書かれていることはなくて「○○ユース」というのが殆ど、まぁ全部と言って良いくらいでしょう。或いは、地方のちょっと小さいユースレベルのクラブの名前が書かれているとか。そんな感じです。 ここら辺の育成過程の仕組み等については自分は薄学ですし、それについて語りだすと今回のお話とはちょっと論旨がずれてしまうのであまり掘り下げないでおきますが、それが良いか悪いかということは別にして、日本でティーンエイジャーが脚光を浴びる舞台が“学生スポーツ”であることは、厳然たる事実。これが海外と大きく異なる事もこれまた事実でしょうから、まずそれを認識しておくことが必要です。 ◇チェコとの比較で見る、ワールドユース代表の“その後”◇ さて昨年カナダで行われたワールドユース、あぁU-20ワールドカップでしたっけ。ともかくその大会は、なかなか日本の中でも注目が高い大会となりました。そこで日本代表が見せたパフォーマンスは、久々にファンの心を引きつけるものだったでしょう。 で、その日本とPK戦までの死闘を演じた挙句大会で準優勝したのがチェコ代表なわけですが、彼らが大会後にどのようなキャリアを重ねたかという事を、間もなく大会から1年が経つこの時期に書いてみることにします。なんでチェコかというと、私がそれしか分からないから、ってのがあるんですけど(笑) まず、チェコ代表から。当時→現在、みたいな感じで書いてみることにします。因みにいちいち代表のキャリアとかを挙げてたらキリが無いんで、移籍でステップアップしたと思われる選手のみを。 オンドジェイ・クーデラ(スロヴァツコ→スパルタ・プラハ) ヤン・シムネク(クラドノ→ヴォルフスブルク) ヤクブ・マレシュ(ウスティ・ナド・ラベム→テプリツェ) マルティン・フェニン(テプリツェ→フランクフルト) ルボシュ・カロウダ(ブルノ→CSKAモスクワ) ざっと見渡した限りで、ステップアップしたかなぁというとこんなところでしょうか。ま、中にはトマーシュ・ペクハルトのように、未だにユースレベルでくすぶってるのもいるんですけど・・・・(本当にどうにかしてくれよスパーズ) で、一方の日本代表はどうかというと・・・・ 福元洋平(大分→Gガンバ大阪) 梅崎司(大分→浦和) ・・・・・そもそも大会後にレンタルを含めても移籍しているのが、この2人にハーフナー・マイクを加えた3人しかいません。しかもハーフナーの場合はFマリノスから福岡にレンタルされた形ですから、とてもステップアップとは言えない・・・・ チェコ勢と比べると、かなり凡庸な“その後”と言わざるを得ません。少なくとも、国内での期待度という点ではユーロ後には主力でバリバリやれそうなチェコのカナダ世代と比べると、日本の当時の代表選手たちにはそれだけの逞しさがあるようには見えません。 まぁそれこそさっき書いたように代表レベルでとなると、内田や安田は代表にも呼ばれて試合にも使われましたが、それを言えばチェコもフェニンは代表に定着しましたし、ストジェスティークあたりも先日初出場を果たしました。 ◇海外移籍に関する大業なイメージ◇ ま、あれだけのメンバーが揃ったチェコとの比較というのはちょっと可哀そうだったかもしれませんが、しかしチェコの選手が20歳前後くらいでどんどん海外へ飛び出して活躍の場を求めていくのに対し、どうも日本の若手にはそのような動きが希薄と言うしかない気がします。平山は失敗してしまいましたし、今のところそれをやっているのは森本くらいでしょう。もっとも、彼もそろそろ次の決断を迫られている頃なんでしょうが。 で、じゃあなんで日本人が海外に出て行かないかというと、根本的に“海外組”というものをJリーガーとあまりにもかけ離れた存在と捉えすぎている部分があるのかも。 もちろん地理的、文化的、伝統的な側面からチェコ人選手のほうが海外にぽーんと飛び出しやすい、というのはあるでしょう。ただ日本でも森本みたいな選手はいるわけですし、それこそカズのように、ズタ袋一つで海外へ、みたいなのもいたわけですから。ズタ袋でというのは誇張した表現ではありますが、それくらいの心意気で海外へ行って、それなりに成果を収めることもできるわけですから。中田もかなり若い段階で、イタリアへ行きましたよね。 じゃあなんで多くの日本人の若手選手がそれをしないのか、ということになりますが、日本では海外に出るということがあまりにも大きく捉えられすぎているのではないか、という気がしてなりません。そもそも代表戦に於いても、オーストラリアや韓国、中国のようなヨーロッパの反対側にある国は普通に海外組を召集しています。むしろ日本くらい呼ばない国というのはかなり特殊です。毎回あれほど誰を呼ぶだの呼ばないだのと騒がれているのを見ると、オーストラリア代表あたりのスカッドを一度WSDにでも丸々掲載してやったらどうだ、くらいの気分になります。日程がイレギュラーに変化した中村はともかく、松井や長谷部、稲本あたりなら毎回東京まで呼んでやればいいんですよ。 なんでこんな伝統が出来てしまったのかは分かりませんが、梅崎や伊藤翔あたりが端から見ればどう考えても地雷だろうという海外移籍を敢行した挙句、やっぱり失敗してしまったあたり、そもそも日本人の若手選手の間では「海外でプレーする」ことまで視野に入れて、Jリーグや代表戦をこなしている選手がいないのではないかと。ヨーロッパの舞台というとどうしても大きなものと思えてしまいますし、言語や文化等、違いも大きいですからね。 ◇どれだけ勇気を持てるか◇ ということで、そもそも海外組という呼称が存在する事自体がどうかと思うわけですが、現状ハッキリ言ってJリーグや日本代表系の話題を頻繁に取り上げる方のブログを拝見していると、この意識は一般のファン層含めてかなり浸透しちゃっているみたいなのが何ともなぁというところ。 まぁその、どう足掻こうがヨーロッパの主要5大リーグあたりのチームの全体的なレベルがJリーグの殆どのクラブより高いことは覆しようの無い事実なわけですから、若いうちからどんどんそこを目指していいと思うんですけどね。もちろん上記のように色々と大変なことはありますが、移籍先でのフットボールのみならずそういった文化的なものも楽しんでやろう、くらいの広い心を持って行くのであれば、決して成功しないわけではないでしょう。 もちろん向こうからすれば助っ人なわけですから結果を残すことも重要でしょうが、それ以上に上手くなってやろうという貪欲な姿勢で練習したり、言語を学んだりしていれば、チーム内のみならずファンからも評価してもらえるかもしれません。確かにそういうのはその選手の人生における大事業ではありますが、それを恐れていては何にもならないわけで。ビザ云々の関係で移籍し難い国もありますが、可能な国もあるわけですからね。 ただ日本では上から下まで、悪い意味で海外組が“別もの”に見られている印象がありますし、彼らが代表に来る機会も少ないわけですから、余計に他の選手に現地で身につけたことを伝えるのもままならなくなってしまう。ここら辺、俊輔を呼ぶだの呼ばないだのということに関して議論を戦わせている方々には、もう一度頭の中をリセットして考え直してもらいたいものです。答えは想像以上にシンプルなものでしょうから。 ◇遠回りな“スターへの道のり”◇ そろそろまとめに。日本でスター選手が出てこない理由、ということになりますが、個人的には総括するとこれになるのではないかという気がします。例えば、大半のヨーロッパの国では クラブのユースチームで育つ ↓ そのクラブorレンタル先でトップチームのゲームに出場する ↓ ユースレベルの代表で活躍する ↓ 海外移籍 ↓ 活躍し、A代表でもバリバリプレーする ↓ ビッグクラブへ まぁ幾つかすっ飛ばす部分もあるかもしれませんし、多少順序が入れ替わる部分があるかもしれませんが、だいたいこんな感じなのではないかと。こういうイメージを、若い選手も抱けるんでしょうね。ある程度、キャリアを頂点まで持って行く道筋みたいなものを。本当はオーストラリアあたりと比較したほうが良いのかもしれませんけど・・・・ で、じゃあ日本の場合はどうかというと、 学生スポーツを行う ↓ 全国大会で注目を浴びる ↓ ユース代表で活躍する ↓ Jリーグのクラブに入る ↓ Jリーグのクラブでレギュラーを取り、オリンピック代表で活躍する ↓ A代表で活躍する ↓ 海外へ くらいの流れで。まぁ海外に行くときには、もう25,6歳くらいになってはいますわな。 べつにこれが悪くないと言う方もおられるかもしれませんが、昨今20歳前後の選手がCLでもバリバリ活躍したり、チェコの“カナダ世代”の選手たちが羽ばたいて行く姿を見ると、こんな悠長な事をやっていてはかえって若手選手の成長を阻害することになるのではないか、という気がしてなりません。やれば、やらせればもっと出来るはずなのに、ちょっとエスカレーターをこさえてやることくらい出来るのに、敢えて階段を一段ずつ登らせている。そんな印象があります。 あとは、日本の場合は海外移籍に行き着くまでに越えなければならない“山”が、あまりにも多すぎるのかなと。赤字で示した部分が、選手にとって大きな“山”になる部分だと思うのですが、どうも日本の場合は越えなければならない山が多いんじゃないかと。特に高校サッカーとオリンピック代表は、他の国にはない大きな山と言えるはずです。 ついでに言うと、その山を越えたと思ったらその先に登る前と同じ景色が広がっているというのもあるかもしれません。Jリーグに所属する選手がワールドユースという山を越えても、降りてみるとまたJリーグ畑。所属クラブに戻ってみるとまたレギュラー争いの日々です。一方チェコの選手は同じ山を越えたはずなのに、降りてみると海外移籍への道が開かれている。この違いがあまりにも大きすぎます。 これはけっこう問題視して良い事なんじゃないでしょうか。 若い頃からスターになることは、そう悪い事ではないでしょう。ただ今の日本にそれが出来るかというと、そもそもやろうとしている選手、それを応援してあげようというファンがあまりにも少ないのではないかと。そして上の選手が下にそれを伝える機会も少ない。何かと海外関連の話題になると大きく取り上げられることが多いですが、このハードルをファンも選手も低く見積もってやら無い限り、ティーンエイジャーのスター選手が出てくることって無いんじゃないでしょうか。 あとあるとすれば、私や他のJリーグ系のブロガーさんのように、海外系と国内系でファンも住み分けてしまっているというのも問題かもしれませんね。これはまた別個に取り上げるべき事案、ということになるのでしょうが。 本当は韓国やオーストラリア、あるいはMLSでドラフト制度が採用されているらしいアメリカなんかとの比較をすると、面白いのでしょうがね。そこら辺は知識が無い者で、なんか薄っぺらな考察になってしまって申し訳ないです。
posted by Alan Hetarade |01:24 |
欧州サッカー全般 |
コメント(19) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/s_co_log/tb_ping/431
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
なぜ日本からスターが生まれないか?
まあこういう意見もあるか、と納得しつつも気になった部分を書きます。
ジーコジャパンの時、しょっちゅう呼んで頑丈な中田がグロインペインでぶっ壊れましたよね。あれで彼は終わりました。もともと落ちてきていたプレーの精度が完全になくなりました。
あと日本人選手はコンディション調整があまりうまくないです。チームを離れてる間にレギュラー取られた事もありました。他国どうこうはどうでもいいです。日本の目の前の事例を見てはどうでしょうか。
若いうちに移籍した平山と梅崎と伊藤は失敗したってのはわかりづらいです。海外でプレーする事を視野にいれてプレーしてなかったから海外で失敗したって事でしょうか。それってどのくらいから意識すればいいんでしょ。
海外移籍のハードルを低く考えなければスターが生まれないってのもわからんです。
積極的に若いうちに海外挑戦した選手はいますが失敗してる事例はあります。むしろ主張すべき事はどうすれば若いうちから海外で成功できるのか、ではないでしょうか。
欧州はほとんどが陸続きな上、ビッククラブがすぐ近くにあります。スターへの流れを欧州と同様に考えるのは無理があると私は考えます。
まあスターがどうすれば生まれるか、という考えへのアプローチが私の考えと全く違うだけかもしれません。私の文章で不快に思ったら申し訳ない。
posted by 伽藍ガラン | 2008-04-12 04:08
Re:なぜ日本からスターが生まれないか?
なんかのサッカー番組で内田と安田が二人で出た時、内田は海外に行きたくないと言ってましたが、そう思ってる選手は結構多いのではないかと思います。サッカーに比べてかなりレベルが高い野球選手ですら、メジャー挑戦が増えたのは最近ですし。日本は住み心地がいいんですかね。
逆に安田は海外に行きたいと言ってました。性格的にも、内田選手より海外で成功出来そうに思います。あとは周りがそれを支持してくれるかと、・・・海外へのパイプ、ですかね。安田選手にもまだまだ足りなく思うものはありますけど、なるべく早く海外へ行くことで、彼はスター選手になれるかもしれません。
posted by sawata | 2008-04-12 06:33
なぜ日本からスターが生まれないか?
ステップアップ=移籍だけではないのでは?
自分のクラブでスタメンを獲得した選手はいますよ。オリンピック代表に飛び級で選ばれたりとか。試合にでてなんぼです。
posted by hakuo | 2008-04-12 07:29
なぜ日本からスターが生まれないか?
志(こころざし)の大きさって重要だよね。中田英がなぜ成功できたかというと、高校時代から将来は欧州のトップ・リーグでプレーすると決めていたからでしょう。向こうで通用するようにパスやトラップ、キック等の基本技術から体作りや語学習得まで全て自分で考えて早くからやっていた。平塚を選んだのも練習でサブではなくトップチームでやらせてくれたからというのは有名だよね。最初から目標がJリーグのレベルではなかった。10年以上も前に。
今や海外志向の若手はいっぱいいると思うけど、漠然と「海外に行きたい」と思って幸運が落ちてくるのを待っているだけの選手が多いんじゃないかな?中田英のように早くから何が必要かを自分で考えて実践する姿勢が必要なんだろうね。まぁ、向こうに渡った本田、水野、森本には期待したいね。
posted by マンチェルシー | 2008-04-12 08:03
なぜ日本からスターが生まれないか?
参考いただき恐縮です。
私の場合、サッカーレベル向上の観点じゃなくて、「ダメな選手を巧い選手に見せてスターにしたてる方法」的なエントリなのであれなのですけれど(笑)
海外の選手と比較するのは難しい部分がありますけれど、将来設計が巧くたてられていないのは海外移籍に限らずありそうな気もします。
大前や林、去年の乾は高校サッカー界で評判が高かったですけれど今のところ清水と浦和、横浜では出番がないわけで、それなら敢えてJ1にこだわらず出番のありそうなチームから入ってそこで活躍してJ1に移籍って考え方もあってもいいような気はします。
posted by 川の果て | 2008-04-12 08:57
Re:なぜ日本からスターが生まれないか?
今や主流は高校ではなく、クラブユースですよ。
やはり、プロに直結しているのが魅力のようですね。ユース所属でもトップの遠征に帯同したりできますからね。
ガンバみたいにユースからしか選手とらないと決めているクラブまであるぐらいです。
因みに、チェコ戦のスタメンで高校のチームに所属していたのは、
内田、河原、デカモリ、アトム、林(大学生)の5人で過半数以下です。
さらに、先日発表されたU16候補では、23人中17人がクラブユース所属選手です。
まぁ、金崎や内田みたいに、高校からプロに入ってすぐ活躍している選手もいますが、
これからクラブユース優勢の流れは続くと思われます。
揚げ足とるようで悪いが、話の前提が少し間違っていると感じたので、申し訳ない。
posted by gon | 2008-04-12 11:08
なぜ日本からスターが生まれないか?
EU圏内のチェコと外国人枠の日本人を比べるのはどうか・・・?
posted by あ | 2008-04-12 12:57
なぜ日本からスターが生まれないか?
そうだそうだ!
おらおら
posted by dwq | 2008-04-12 15:09
>伽藍ガランさん
日本人のコンディション調整に関しては確かに下手な部分もありますし、過去に呼んで失敗した例が幾つかあることも把握しています。が、ずっと腫れ物に触るように海外組を扱っていては、いつまで経っても進歩が無いのでは、と思えてしまいます。
幸い松井なんかは今シーズンは腰の状態もよく、良いコンディションを維持してプレーできていますから、彼あたりはちょっと試練にはなりますが、代表戦に呼び戻しても良いのではないでしょうか。もちろんやり過ぎはいけませんし、各選手の事情を鑑みつつ判断する必要はありますが、呼べるはずの選手まで呼んでいないというのはどうかなぁと思います。
海外にいった若手の選手についてですが、まず平山は成功しかけていたのに自らそれを手放してしまったというのが、どうにも残念でなりません。最初の半年がせっかく良い感じだったのに、とどうしても思ってしまいますし、底から先へ繋げられなかった彼には、海外でプレーする覚悟が足りなかったというのは変えようの無い事実でしょう。
梅崎にしろ伊藤にしろ、グルノーヴルというチームをチャント考えていたのかな、というのがあります。オーナー企業が日本でしたから行きやすかったというのはあるかもしれませんが、その前に大黒が失敗していたわけですから、そこをもうちょっときちんと判断すべきだった。そういう点では、彼らも確固たるプランニングが欠けていたと言えるでしょう。
最後にハードル云々に関しては、日本では「これこれこれをやってから海外へ」みたいなイメージがあるような気がします。それは本文にも書いたとおり、代表でのキャリアの先に海外、という感じで。そこにもうちょっと、いろんな考え方があっても良いのかな、と。実力についての問題もあるでしょうが、覚悟を決めて海外へ早い段階からアプローチしていく道もあっても良いのでは、と思うわけです。
至らない点が多い文章で申し訳ありませんでしたが、ひとまずこれで少しでも私の認識が伝われば、幸いです。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 18:50
>swataさん
それはなかなか興味深い話ですね。内田くらい若いころからJで活躍している選手は、海外に行ける可能性も大いにあるはずですが、そんな彼が国内で良いというのは。べつに何が何でも海外、とやれば良いわけではありませんが、まだ若いのですからもっと視野を広く持っていいと思うんですけれどね。
確かに日本のフットボール界では、海外へという概念自体、まだあまりなじみが無いものなのかもしれませんね。ただ何シーズンかに渡って活動できる選手も増えてきているわけですから、そろそろ次のステップと言いますか、若いうちから外に出て行く選手がいても良いのでは、と思えてきます。
そういう点だと、安田の言葉は心強いですね。ただあとは仰るとおり、パイプがあるかどうか、というのが問題になりそう。適切な時期に適切なクラブに行く必要がありますが、良い話を彼自身が見出す事ができるでしょうかね。ぜひ頑張ってほしいところですが。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 18:56
>hakuoさん
まぁクラブレベルの動きを挙げていたらキリが無いので割愛しましたが、とりあえず移籍というのは、目に見える一番分かりやすいステップアップの方法だと思うのです。で、チェコではそれを果たした選手が5人以上はいるのに、日本では2人。この差は大きいということに変わりはないでしょう。
あとチェコにもペクハルトのような選手はいますが、多くの選手はカナダの大会に出た段階で、所属クラブではそれなりの地位を築いていた選手たちです。大会に出た時点での境遇が既に違うといえばそれまでですが、その時点で既にある意味“負けて”いるんじゃないの、という思いもあります。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 18:59
>マンチェルシーさん
プランニングって大事ですよね。良い選手はクラブ選びもしっかりしている。中田についても仰るとおりですし、フェニンなんかも試合に出られるか分からないユーヴェを蹴って、フランクフルトに行きましたからね。18歳くらいでは既にクラブで主力として活躍できている、くらいの状況を作り出せるような選択も、選手としては大事でしょうね。
仰るとおりキッチリと考えて海外に行くことが大事で、その点で平山あたりは失敗したのでしょうからね。かなりレベルが高い話になってはしまいますが、選手のキャリアの設計というのは人生設計と同じなわけですから、日本の若い選手にもしっかり考えて、積極的に行動してほしいですね。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 19:02
>川の果てさん
私のエントリーは選手自身がどうするかという話で、川の果てさんのエントリーは周囲がどうするかというお話でしたからね。だからある意味まったく別の話なのですが、あのエントリーからインスパイアされたことは確かですので(笑)
チェコとの比較というのは適切ではなかったかもしれませんが、上にも書いたとおりフェニンがユーヴェではなくフランクフルトを選んだあたり、成功する選手というのは、行った先、そしてそれからのキャリアについても良く考えた上で、クラブ選びをしているのではという気がします。ユース代表や高校サッカーで騒がれた選手が2年くらい経ってクラブでも殆ど試合に出られていないなんてことはけっこうある気がしますが、そこら辺をきちんと選手は考えるべきでしょうね。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 19:06
>gonさん
ご指摘ありがとうございます。ちょっと前までは随分と高校出身の選手が多くて、ユースは・・・といった印象がありました。プリンスリーグの話とかと絡めて、近ごろ日本もクラブユースが充実してきた、という話は聞いてはいたのですが、私が思っていた以上に前進しているようですね。良い事でしょう。
学生スポーツの良さもあるでしょうが、ことサッカーに関してはクラブユースからステップアップしたほうが自然な流れなのでは、という気がします。そちらのほうが仰るとおり、トップチームですんなりデビューできる環境がありますからね。
ためになる書き込み、ありがとうございました。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 19:11
>あさん、dwqさん
>あさん
そこら辺については一応本文中に書いたつもりなのですが(汗
>dwqさん
え~と、何の話についてでしょう(笑)
posted by Alan Hetarade | 2008-04-12 19:12
なぜ日本からスターが生まれないか?
私は、1980年から日本サッカーを見てます。
プロ化するのに、絶対条件は各チームにユースチームを作ることでした。当時のチェアマンに限らず、私もそう思ってました。そうしないと日本のレベルが上がらない、これは当時のサッカー関係者、サポーターも感じてました。理由を述べると長くなるので、ここでは省略します。
プロ化する前、ユースを持っていたチームは今のベルディとマリノスです。Jリーグ初期、この2チームが強かったのは、ユースチームを含め既にプロとしての組織ができていたからだと思ってます。
今現在のJリーグのチームで、ユースの組織を持っていないチームは居ません(たぶんユース組織を持ってないとJ1に入れないはずです)。その成果は大いに出ています。各ユースの世界大会の出場、これは高校サッカーからのチーム編成では、絶対に有り得なかったことです。
ユース組織は、私から見ればまだまだ始まったばかりです。にもかかわらず、これだけの結果(各ユース世代の世界大会に出場)を残してます。僕は出来すぎだと思ってます。
U-19の話が出ましたから意見します。あのチェコ戦、日本が勝てる試合を落としてます。チームとして日本が明らかに上回ってた。チェコは少ないチャンスをものにして、得点したのを覚えてます。
世間では、早い段階から海外に行ってレベルをあげる等の話がでてますが、僕は日本が海外よりそんなに劣ってると思いません。しかも今はまだまだ発展途上で、これからどんどんレベルがあがると思ってます。
もし選手を育てる環境が海外より劣っているならば、育つ環境、組織を作ればいいのです。もともと日本サッカーのプロ化というのは、単にプロチームを作るだけじゃ無いはずです。欧州、南米に対抗する選手を育てる環境を作るのも、プロ化の一つのはずです。それは先にも述べたように順調にいってます。
しかしまだまだ指導者の数、質も足りてない状況です。僕は選手を育てることより以上に、指導者を作っていくほうが大事だと思ってます。選手を作る組織以上に指導者を作る組織を、このことをもう少しメディアやサポーターにも着眼して欲しいと思ってます。
posted by M | 2008-04-12 19:57
なぜ日本からスターが生まれないか?
非常に面白いご意見ですね。ただ、チェコは比較的遅いのが通例で、カナダ世代(実はカナダの前に年代別EUROで大活躍している)は結構新人類という感じがしますよ。
チェコの場合は①国内一部リーグで活躍→②A代表、ユース(主にU-23)代表で活躍→③国外移籍となるのが普通なので22~25歳が国外進出適齢期、今のプディルくらいがまさにそんな感じじゃないでしょうか?まあフェニンやカロウダなんかは強運か実力か、20歳そこそこでスターになってしまったわけですが、国内でも一部リーグで文句なしの結果を出していたので、この順序を踏み外していないことになります。
ただ、ペクハルトとかハブレのように、U-17とかで活躍したことで国内リーグではトップ選手に程遠い状態でビッグクラブの「三軍」に入ってしまう、こういった明らかに順序を崩している選手がはたしてちゃんと成功するのだろうか?というと疑問です。ハブレなんて二部からいきなりフィオレンティーナですからねえ。ネツィドにもレアル・マドリー行きの噂がありましたが、どう見ても無謀すぎですよね。
それはそれで憂慮すべき問題でして・・・。最近は地味に失敗して帰ってくる選手が多いです。スパルタで活躍し始めたヴァツェクとか。
まあ、プラシル、ヤロリームなんかは早くからフランスやドイツに渡って成功した早期移籍組の例ですが、彼らは語学的・文化的アドバンテージを活かした形だと思います。ただ彼らは、ちょっと地味に同化しちゃってるというか・・・。「チェコのチームを率いて大活躍する」というような経験が抜けているデメリットを感じることもありますよ。
ですから、10台のうちに語学をみっちり勉強することは大事だと思いますが(って自分も微妙ですけど・・・)、まずは国内スター選手になってから移籍すべき、という原則は守ったほうが良いだろうと思います。「10台でビッグクラブ」が当たり前になったからといって、実際ロシツキーはスパルタ・プラハのエース、A代表レギュラー格を掴んでから20歳そこそこで出て行ったわけで。
まずは国内スター選手になるべし、ということは日本も同じじゃないでしょうか?そこをすっ飛ばしての国外移籍はやめたほうがよいと思っています。チェコ視点ですみませんが。
posted by czechfan | 2008-04-12 22:45
>Mさん
貴重なご意見をありがとうございます。
皆さんのコメントを見る限りユース組織の確立といったところは着々と進んでいるようで、そういった点では良い方向に進んでいるようですね。機会があれば、そういったものについても色々と調べてみたいと思います。
あの試合、チェコと日本は同等か、日本のほうが押していただけに、もうちょっとあの世代の日本人選手が色んなところに出て行ってもいいのかなー、という気がしたのです。そもそものクラブでの立場とか、色々と違いはあったかもしれませんけれどね。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-14 22:05
>czechfanさん
チェコ視点でのお話、参考になります。この冬、けっこう若手が出ていったので、ちょっと気になったんですよね。
まぁ16,7歳のうちに名門クラブのユース部門に入ってしまうというのも、一つの手だろうとは思います。ただ、リスクは勿論ありますよね。ペクハルトなんかはその点ドツボにはまってしまったような感じですが・・・ たぶんベルバトフとタイプが被るので、監督としても使い難いのでしょうねぇ。案外ベルバトフが出て行ったほうが、彼にとっては良いのかな、と最近思っているのですが・・・
ただなんというか、国内のクラブにしろ国外のクラブにしろ、どこに行くかという選択は若いうちのそれが非常に大事になると思うんですよ。その点、フェニンは上手くやった印象があるので、ここから学ぶことは日本人の若手選手にもあるんじゃないのかな、と。そういう点で記事にしてみました。
posted by Alan Hetarade | 2008-04-14 22:24


