2008年04月08日

デヴォルデル歓喜の逃げ切り 【第92回ロンド・ファン・フラーンデレン】

さあさあ。いよいよクラシックシーズンも本格化、ロンド・ファン・フラーンデレンでございます。

パリ~ニースも天候がコロコロ変わったりしていましたが、この日のベルギーも大荒れ。まぁベルギーらしいといえばらしいのですが、にしても選手が寒そうでした。おまけに雨が降った石畳というのがまた何とも・・・ 序盤から落車が相次ぎ、途中で派手に転んでしまったゴメスゴメス(サウニエルドゥヴァル)なんかは腕を骨折してしまったようで。

中継開始当初はスキルシマノが積極的に集団を引き、fumyもばっちり映っておりました。fumyはその後観客と衝突して落車するというアクシデントにも見舞われ、200km以上を走ったところでリタイヤしたとのこと。アジア選手権の話についてはなんか釈然としないのですが、まぁファンとしては応援するしかないわけで・・・ う~ん、私もパリ~ニースで走るfumyが見たかったです。


では、勝負が動いたところからを以下で。詳しいレポートはCTさんでどうぞ~。


途中からばらばらとアタックが掛かって集団が縮小される展開となり、コッペンベルフの激坂はボーネン(クイックステップ)がトップで通過。それを追うようにデヴォルデル(クイックステップ)がサポートに駆けつけてきます。このシーンあたりから、デヴォルデル調子良いなぁ、とは思っていたのですが・・・・

そしてその次の登りで、2位になること3回、悲願の優勝を目指すホステ(サイレンスロット)にトラブルが発生!坂の途中で呆然と立ち尽くしておりました。

う~ん、この選手は本当に運が無いというかなんというか、まぁ傍から見ている分には笑えてしまうのですが、本人からすればたまったものじゃないでしょうね。これで大きく遅れてしまい、その後集団には復帰したものの、勝負に絡むことは出来ませんでした。まぁその、彼が前を追っているときに後ろに仁王立ちしてローテーションをブロックしていたステーグマンの姿には、ちょっと吹いてしまいましたが(笑)



先頭集団からはフレイレ(ラボバンク)がアタック。フレイレほどの選手となるとあまり動かずじっくり構えて・・・というほうが良さそうな気もしたのですが、或いはフレチャあたりの方が調子が良いと判断してのアタックだったのでしょうか。そこからまたボロボロとアタックがでますが、最終的にはまた一つに。

その次にアタックしたのがデヴォルデルで、それを追ってジルベール(フランセーズデジュー)、ラグヴェルトやフレチャといったラボバンク勢あたりが断続的に先頭に合流する、という展開に。ベレンドリシュの登りではメイン集団からボーネンがアタックして前へ。ボーネンをマークしていたものと思われるバッラン(ランプレ)、カンチェラーラ(CSC)といった有力な選手もそれについていきますが、いまいち足が鈍く、前に合流こそしたもののボーネンほどの勢いはありません。

こうして徐々に先頭集団が膨れるという状況の中、またもデヴォルデルがアタック。その前に仕掛ける前にも集団を引いていましたから、どれほど体力を使っているのか見当がつきません。でもアタック。続いたのがヒンカピー(ハイロード)、バッラン、ラングヴェルト、クローン(CSC)。5人で強力な先頭集団を形成し、デヴォルデルを除く4人で回っていきます。


しかしこの逃げも上手く行かず、吸収・・・されたと思われた残り25km地点で、三度デヴォルデルがアタック!


後ろからはシャヴァネル(コフィディス)、フースホフト(クレディアグリコル)といった辺りが追走を試みますが届かず。そしていよいよ先頭デヴォルデル、20秒ほど遅れて集団、という形でフランドル最大の見せ場とも言える、カペルミュールの激坂に突入!

集団からはフレチャが飛び出しますが、デヴォルデルが強い!強い!!何だあの強さは(笑) 集団の選手と遜色ないスピードで一気に激坂を駆け上がります。後ろではフレチャが頂上に迫るにつれてやや失速、代わってナイエンス(コフィディス)がなかなかの動きを見せて頂上を通過。

そこからラングヴェルトが前を追うべくアタック、集団から抜け出しますが、デヴォルデルとの差は詰まるどころか開く一方。一時は10秒ちょっとまで詰めたもののそこから追撃が止まってしまい、最終的には30秒近く遅れて再び集団へ。


最後の登りも越え、これはクイックステップに著しく有利な展開に。前ではバイクにタイム差を聞きながらデヴォルデルが逃げる、そして集団ではボーネンが足を溜めているという状況。当然このままではいけないほかの選手ですが、フレチャがアタックして前を追います。ぐんぐんと差を詰め、デヴォルデルの逃げはもはや風前の灯。ついに力尽きるか・・・・

しかしゴール手前5kmを切ったあたりにあった微妙な上り坂で、なんとフレチャが脚を使い果たしてしまい、再びデヴォルデルとの差が開き始めます。後ろからはナイエンスがアタックを決めてフレチャと合流しますが、こちらもここまでが精一杯で、デヴォルデルを追撃するまでには至らず。集団はボーネンの存在もあってか牽制状態となり、一向にペースが上げられず。

そしていよいよデヴォルデルがフィニッシュへ。最後のコーナーも曲がり、序盤の冷たい雨とは違うベルギー人観客の大歓声というシャワーを浴びながらゴールへ!!

ベルギーチャンピオンのデヴォルデルが見事な逃げ切り!狂喜乱舞するベルギー人!!

2位にはナイエンスが入り、ベルギー人がワンツーを達成。3位はフレチャ。そして集団ではボーネンがまるで自分が勝ったかのように喜びながらゴール。う~ん、これは感動的。序盤から献身的な動きを見せていたデヴォルデルの勝利が、本当に嬉しかったのでしょうね。



いやー、こういうことってあるんだなぁ、と思わせられるようなレースでしたね。あれだけ動いていた選手がこんな勝ち方をするとは・・・・何かが彼に取り付いていたかのようでした。昨シーズン、ディスカヴァリーでは良い走りをしてもなかなか報われていないように思われたデヴォルデルですが、ベルギーちゃんピンになってクイックステップに移籍して、そしてベルギーで一番の晴れ舞台で優勝。素晴らしいですね。

こういうのを見せられると、逆にことごとく負けているホステはなお悔しかろうというか・・・ 今回も実力外のところで勝負が決してしまいましたしね。う~ん、世の中上手くいかないというか何と言うか。

まぁとにかく、デヴォルデルは凄かったです。素晴らしいレースをありがとう!



って事で、今週末はいよいよ「北の地獄」パリ~ルーべです。今回はイマイチだったカンチェラーラがコンディションを上げてこられるのか・・・・ あぁもう今から楽しみでしょうがないっ(笑) なんかぞくぞくしますね、この辺のクラシックレースは。ファンとしてはたまらん時期になってきました。

あ、もちろんその前に、ヘント~ウェヴェルヘムもありますがね。

posted by Alan Hetarade |18:32 | サイクルロードレース | コメント(4) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
デヴォルデル歓喜の逃げ切り 【第92回ロンド・ファン・フラーンデレン】

今回のRondeに関してはそのレース結果にあまりにも興奮しちゃって言葉に苦慮しますね(笑)。
アレだけボーネンのために献身的に走っていたデヴォルデル、その走りから気づいてみればアシストではなく勝利のチャンスが訪れていて、そのまま逃げ切って勝ったわけですから、追撃が届かなかったことも含めて全てか「風が彼に吹いていた」としか言いようがないですね。
彼が勝ったことを知ったボーネンたちチームメイトが我が事のように喜んでいる姿も「いいですねぇ~。」

このレース、その展開と言いデヴォルデルの勝ち方と言い、間違いなく「記憶に残る」レースでしょう。

posted by M.Y.Prez. | 2008-04-08 22:28

>M.Y.Prez.さん

あれは見ていた人みんなが興奮するレースでしたよね。デヴォルデルの苦労が報われて欲しいとは思いつつも、しかしあの展開で本当に逃げ切れるのか・・・と、誰もが最後までハラハラしながら見ていたはずです。

やっぱりベルギーチャンピオンジャージを着てのレースということで、何かが彼の背中を押していたとしか思えませんね。追撃した選手がバタバタと遅れていくのがなんともはや・・・ ボーネンもナイスアシストでした。

これはフランドルの歴史に残るレースでしたよね。本当にあのゴールシーンは絵になってました。

posted by Alan Hetarade | 2008-04-09 22:04

デヴォルデル歓喜の逃げ切り 【第92回ロンド・ファン・フラーンデレン】

F1とザッピングしながら見てましたが、
途中からこっちに釘付けになってしまいましたw

デヴォルデル、すばらしい勝利でしたね。
フレチャの勢いを見て駄目かと思いましたが
まさかあそこで失速するとは。

そして、ボーネンのあの喜びよう。
ロードレースはチーム競技だってことを改めて感じました。

あと、解説陣が他のレース中によく言っていた
『ベルギーの天候は目まぐるしく変わる』
『ベルギー人のロードレース熱はすごい』
ってのが良くわかったレースでした。

パリ~ルーべも楽しみですね!

posted by シゲ | 2008-04-10 00:13

>シゲさん

自分はF1が最優先なので、こちらは録画放送を見ていました。自分などはライブタイミングを見ながらF1を見ているのでチャンネルを変えるわけにもいかないのですが、そうでない場合はこちらの方が面白かったかもしれませんね(笑)

フレチャの失速はまさかまさかでしたが、あのコンディションであれだけの行程をこなしていましたから、どの選手も少なからず疲労していたということなのでしょうね。だからこそなおさら、デヴォルデルのスピードが落ちなかったことが驚異的です。

近ごろプレミアリーグなんかを見ていてもイングランドの天候が大荒れだったり、チェコも3月に大寒波が押し寄せたりと、ヨーロッパ全般で気象が・・・というのもあるかもしれません。ただ自転車レースというのはその地域に住む人々に一番近いところでやっているスポーツでしょうから、そういう点も楽しみの一つですよね。

posted by Alan Hetarade | 2008-04-10 20:37

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