2008年04月08日
ヨーロッパ選手権、まとめ② 【競泳】
ということで、ちょっと間隔は開いてしまいましたが、水泳のヨーロッパ選手権、競泳競技の4日目と5日目までのまとめをやることにします。 4日目(3月21日) ◆17歳ベルモンテ・ガルシアが大会記録で優勝◆ 女子200m個人メドレーで、スペインのミレイア・ベルモンテ・ガルシアが2:11.16の好タイムで優勝。ヤナ・クロチコワが保持していた大会記録を更新、同じくクロチコワが保持しているヨーロッパ記録にも0.5秒ほどに迫るすばらしい記録を樹立しました。 このベルモンテ・ガルシアは1990年生まれの17歳で、これまで国際大会での実績は昨年の世界短水路選手権でのメダル獲得のみ。オリンピックや世界水泳での実績はありません。ということで、かなり急速に記録を伸ばしている模様。オリンピックでの泳ぎがかなり楽しみな選手の1人ということになりそうです。 ちなみに決勝に残ったヤナ・クロチコワは、50mのラップこそトップで入ったもののそこからペースダウン、2:16.00というタイムで8位に終わりました。 ◆ベルナールが100m自由形で世界新◆ これまでの世界記録はシドニーオリンピックでオランダのピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドが出した47.86というタイム。長らく破られていなかったわけですが、この日行われた準決勝のレースで、フランスのアラン・ベルナールが驚異的なラストスパートを見せ、47.60を記録。じつに8年ぶりの記録更新となりました。本人は「何が起こったのか分からなかった」と、喜びを語っておりました。 ちなみにこれで前世界記録保持者となったホーヘンバンドは、この競技は棄権。やっぱり体調がよくなかったのでしょうか。 ◆こちらも17歳ズエワがヨーロッパ記録◆ 女子100m背泳ぎでは、ロシアのアナスタシア・ズエワが59.41というヨーロッパ新記録で優勝。昨年の世界水泳では1分01秒台で7位にとどまっていた選手だけに、こちらもIMで活躍したガルシアと同様、急速に力を伸ばしている若手、ということになりそう。結果的にではありますがこの後オーストラリアの選手権でも1分を切るレベルでの争いとなっただけに、日本勢としてもうかうかしていられない状況となってきました。 ちなみに2位はロール・マナドゥ。今大会では背泳ぎに力を入れていたようですが、オリンピックは何で狙うつもりなんでしょうか。前にも書きましたが、本当に才能の無駄遣いをしている選手だと思うので・・・・ ◆ギリシアフィーバー◆ 男子200mバタフライではギリシアのイオアニス・ドリモナコスが1:54.16というヨーロッパ記録で優勝。世界競泳金メダリスト、ポーランドのパウル・コルゼニオウスキを下しての優勝となりました。ただ0.22秒差で続いたコルゼニオウスキも従来のヨーロッパ記録は更新するタイム。 150mのターンではロシアのニコライ・スクウォルツォフがリードし、ドリモナコスとコルゼニオウスキの2人が並んで追うという展開。しかし最後のスパート勝負でドリモナコスが力を見せ、見事に優勝しました。これはオリンピックでメダルを狙う日本の柴田や松田といったあたりにとっても、強力なライバルが現れたと言えそうです。 そして男子50m背泳ぎでは、こちらもギリシアのアリスティディス・グリゴリアディスが優勝。ギリシア勢が大活躍の競泳4日目となりました。 ◆4×200はフランス◆ 女子800mフリーリレーは、まずフランスのマナドゥが先手を取る展開。徐々に差を詰めたイタリアが最終泳者に引き継がれた段階で0.03秒差というところまで追い上げますが、最終泳者の力の差が大きく、結局フランスが一度もトップを譲らないまま優勝。 2位にはアンカーのマクラッチェイが鬼神の追い込みをみせてフランスまであと一歩というところまで迫ったイギリスが入り、3位はイタリア、400mで世界記録を樹立したオランダは4位に終わりました。 5日目(3月22日) ◆プリルコフがサヴリモヴィッチを破る◆ 男子1,500m自由形は、ロシアのユリ・プリルコフが14:50.40の大会記録で優勝。序盤はイギリスのデイヴィッド・デーヴィスが逃げる展開も、落ち着いた入りから徐々にペースを上げて700mでトップに立ち、その後は首位を譲らずに逃げ切りました。 2位にはデーヴィスが入り、世界水泳金メダリストでヨーロッパ記録保持者のマテウシュ・サヴリモヴィッチはプリルコフからは8秒以上遅れての3位という結果に。世界水泳の表彰台を占めた3人がここでも力を見せたことに成りますが、ここでの結果が北京にどう影響するでしょうか・・・ ◆15歳のエフィモワが大会新◆ ロシアの新鋭、15歳(当時)のユリア・エフィモワが200m平泳ぎで大会記録を樹立し優勝。昨年末に100mでヨーロッパ記録を出していたわけですが、今大会の100mは予選で10番手のタイムを記録しながら準決勝を棄権。200mに合わせ、こちらでも見事に結果を出しました。 同じくロシアのAlena Alekseevaが150mまでリードするも最後に失速、それをエフィモワが最後にかわして優勝。2位には100mを制していたオーストリアのミルナ・ユキッチが入りました。Alekseevaは3位。 ◆ベルナールがまた世界新で優勝◆ 前日に世界記録を出して一躍脚光を浴びたフランスのアラン・ベルナール。それで気を良くしたのか、決勝で自身が前日にマークした記録をコンマ1秒超える47.50という驚異的なタイムを叩き出し、ぶっちぎりで優勝。準決勝での50mのラップは22.88で、どちらかというと後半のペースアップでタイムを出したのですが、この日の決勝では前半から22.53と突っ込んで入り、さらに記録を縮めました。 2位には“1週間で20,000mしか泳がない男”スウェーデンのステファン・ニストランドが入り、オリンピック、世界水泳の金メダリスト、イタリアのフィリッポ・マニーニが3位という結果に。 因みに佐藤久佳の日本記録は48.91ですが、このタイムを出したとしても6位相当なんですよねぇ。う~ん、ぜひ頑張ってほしいところではありますが、これにカナダ、オーストラリア、アメリカといったあたりの勢力が入ってくることを考えると、48.5秒くらいをたたき出さないとオリンピックの決勝は厳しいかも・・・・ ◆14歳のSjoestroemが100mバタフライを制す◆ 女子100mバタフライでは、スウェーデンの若干14歳、Sarah Sjoestroemが優勝。こちらも初めて名前を聞く選手ですが、すごいですねぇ。次々と15歳前後の若い選手が出てきて、世界のトップを狙うのですから・・・ 全体的に大接戦となったようで、6位までが0.3秒以内にひしめくという結果に。2位はオランダのインへ・デッケル、3位はフランスのAurore Mongelが入りました。
posted by Alan Hetarade |11:02 |
競泳競技 |
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