2008年03月02日
大崎は当確、残る1枠は尾方か 【びわ湖毎日マラソン】
大崎の代表入り確実、残りは実績で尾方 まずはレースについてはさておき、北京オリンピックの代表選考について。今日の走りで、大崎の選出は確実なものとなった。後半に追い上げて藤原のタイムを上回り、また先着したシャミ、アスメロンとの差も小さいものだった。両者とも世界選手権で実績を残した選手であり、その選手らと僅差でゴールできた事は、評価を高める事になる。 また過去の実績も抜群。4年前には、突然出てきた、という状態で惜しくも代表入りは逃した大崎だが、この4年間のマラソンでは失敗する事無く安定した成績を残し続け、アジア大会でメダル獲得、世界選手権で入賞と、着実に自身のキャリアに“はく”を付けていった。世界選手権も選考レースに入っていることを考えても、大崎の代表入りを妨げる要因は何もない。 福岡を走った佐藤敦之はタイム的にずば抜けており、これも当確。残りの1枠は世界選手権5位の尾方、東京マラソン2位の藤原が争うという形になるが、世界選手権の選考レースで失敗しながら実績を評価されて代表に選ばれ、その舞台できっちり結果を残している尾方が有利。藤原はまさしく、4年前の大崎と同じような状況となってしまっており、代表入りは厳しくなってしまったと言わざるを得ない。 ハイペースで全員が潰れる展開 今日のレースは、多くの日本人選手にとっては誤算続きだっただろう。風が追っていた序盤のハイペースだけならまだしも、南郷洗堰を渡って風向きが変わった後も、アスメロンあたりがペースメーカーをけしかけた事により、そのままのペースでレースが進んでしまった。 おまけにそのせいで日本人のペースメーカーだった稲垣と松山が予定より早く脱落してしまい、そこから外国人ペースメーカーによるアップダウンが激しいペースメークに変わってしまった。このせいで余計に選手に負担がかかり、結果として上位陣が後半揃ってペースを落とす要因となってしまった。優勝したシャミも中間点でのタイムからすると最後は遅くなってしまった印象があるが、レース前半のペースメイキングが大失敗に終わった事が、その要因だろう。だからこそなおさら、最後の最後でペースアップした大崎の強さが評価されるというものだ。 ただそういった中でもシャミとアスメロンが強さを見せたということで、やはりこの2人は本当に実力を持った選手だったということだろう。この2人が大阪の世界選手権での2位と4位、またそのレースで6位だった大崎が今回3位に入った。思えば東京で優勝したロスリンも、銅メダルを獲得している。そう考えると、多くの有力選手が出場を避けた大阪のレースだったが、そこで結果を残した選手はその後のマラソンでも着実に結果を出しているということで、当初の予想以上に質の高いレースだった事を示している。勿論この事も、選考という点での尾方の評価を高めるポイントになるだろう。 ビッグヒットは大西と清水、池永も健闘 大崎は去ることながら、やはり今大会で大躍進した選手というと、この2人になるだろう。 大西はこれまでのマラソンではパッとしないレースが続いた。今日も集団から遅れた時はいつものようにこのままずるずると下がってしまうのではないかと思ってしまったが、そこから粘りの走りをすることが出来た。大崎という目標が見える位置でレースを続けられたことが大きかったろうが、序盤から集団の前の方で積極的にレースを展開できた辺り、かなり体調が良かったのだろう。 日本大学時代には箱根駅伝で清水兄弟として活躍した清水智也だが、このように元気なレースを見られたことは非常に喜ばしい。中間点付近で遅れた後、25km地点で池永や秋山らと集団を作っている様子が確認できたが、そこからきちんとペースメイクを出来たということで、会心のレースとなったのではないか。旭化成に進んだ清水将也も近ごろマラソンでは安定した成績を残しており、マラソンの舞台で2人がトップレベルでの争いをするシーンも、もうすぐ見られるかもしれない。 また上述したとおり、初マラソンとなった池永だが、こちらも立派な走り。ラップタイムを見る限り35kmまでは清水と並走していたようだが、そこに至るまでに遅れた際も冷静さを保ち自ら集団を形成できたことは、マラソンを上手く走るという点では非常に評価できる。集団に入れれば1人くらいは調子の良い選手がいて、それに付いていくことでタイムを高める事ができる。やはり後半もう一つスタミナが欲しいところだが、初マラソンとしては充分評価できる内容だった。 次に繋がるレースに・・・・ その他の選手について。まず中間点付近から大きく遅れてしまったバラノフスキーだが、序盤から汗を多くかいており、やはり今日のコンディションは彼にとっては“暑すぎた”ようだ。この辺りは彼の体質からすると、どうしようもない部分もあったのかもしれない。気温は低かったが日は照っており、選手は見た目以上に暑さを感じていたかもしれない。 5年ぶりのマラソンとなった藤原は、2時間12分07秒でゴール。ひとまず復活の第一歩としては、良い結果と言えるだろう。先頭から遅れた際には著しくペースダウンしたように思えたのでその後のレースを危ぶんでしまったが、冷静にペースを保ちまずまずのタイムで完走できたという事で、これは来年以降のマラソンにも繋がるはずだ。 大学生で初マラソンを走った堺は、2時間17分14秒、21位でのゴール。今日は序盤の展開としては初マラソンの選手には酷なものとなってしまったが、そう考えるとまずまずのタイム、順位で完走できたと言える。実績ある選手たちと走った経験を、富士通に入っても生かしてもらいたいものだ。 最後に、このレースで引退された磯松大輔選手、ご苦労様でした。特に全日本実業団駅伝での活躍、また法政大学時代からチームリーダーとして他の選手を引っ張っていた姿勢が、強く印象に残っています。指導者としてのこれからの活躍を、期待しています。
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posted by Alan Hetarade |15:10 |
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