2008年02月26日
エヴァートン、充実の勝利 【FAプレミアレビュー】
Manchester City 0-2 Everton 【E:30.Yakubu, 38.Joleon Lescott】 Starting Lineup Manchester City GK : J.Hart DF : N.Onuoha, M.Richards, R.Dunne, M.Ball MF : D.Vassell, S.Ireland, D.Hamann, G.Fernandes, M.Petrov FW : Benjani Everton GK : T.Howard DF : T.Hibbert, J.Yobo, P.Jagielka, J.Lescott MF : L.Osman, P.Neville, L.Carsley, S.Pienaar FW : T.Cahill, Yakubu memo:ホームのシティーはユナイテッドに勝ってから10日ぶりのゲーム。エリクソン監督は継続に重きを置いたか、そのときと同じメンバーで臨み、エラーノをベンチに置いた。ミッドウィークにUEFAカップのブラン戦を戦ったエヴァートンは、3箇所を変更。その試合で2ゴールを挙げたジョンソンをベンチに置きカーズリー、胃痛でメンバー落ちしたアルテタの代わりにオズマン、そしてヌノ・ヴァレンテに代えてヒバートを入れた。 First Half 6m.:左サイドでボールを受けたピーナールが、ヤクブに絶妙なパスを出す。ボールを受けたヤクブは対応に出てきたハートをかわしたがそこで角度が無くなってしまい、ブロックに入ったダンにシュートを当てるしかなかった。 memo:ここから試合のペースはシティーが握ったが、しかしチャンスらしいチャンスは作れず。ベンジャニはヨボが徹底したマークで潰し、空中戦ではジャギエルカにボールを弾き返されるという攻撃が続く。何とか左サイドのペトロフからチャンスを作ろうとするも、ベンジャニになかなか良い形でボールが収まらない。すると25分を過ぎた辺りから、逆にエヴァートンが攻勢に出る。 28m.:ボックス左でケーヒルがボールをキープし、後ろへ少し流す。ボールを受けたピーナールには余裕があり、ゴール右隅をふわっと狙った素晴らしいシュートを放つ。ハートの手は届かなかったが、ボールは惜しくも右ポストに当たり、ゴールならず。 30m.:GOAL!!!ボックス左での、ヤクブとケーヒルのボールのやり取り。一旦ヤクブがボールを外側のケーヒルに渡し、その間にボックス内に進入。ケーヒルが粘ってリターンを折り返すと、フリーになっていたヤクブがこれを受けて余裕のゴール。シティー側はオフサイドをアピールするも、ヤクブは明らかにライン内に留まっていた。 31m.:何とか反撃したいシティー。ベンジャニがボールを後ろに戻し、ペトロフがロングシュートも、右に外れる。あまり可能性を感じない攻撃である。 36m.:右サイドからペトロフがFK。リチャーズが頭で落として後ろからヴァッセルがシュートも、ゴール左上に外れる。 38m.:GOAL!!!右からのCKが流れていったところ、逆サイドでカーズリーがボールをキープし、クロス。ボックス右でレスコットが下がりながら上手く頭で合わせると、ボールはファーサイドのネットに吸い込まれた。 シティーの大半の選手はボールが流れた時点でラインを上げたものの、ダンが残っていたためにレスコットはオフサイドにならず。そのダンは下がりながらボールを見たがレスコットとは競らなかった。カーズリーのクロス、レスコットのヘディングも見事だったが、シティー側からすればダンのミスによる失点。
Second Half 64m.: D.Hamann → Elano 53m.:またもケーヒルとヤクブの見事なコンビネーション。左サイドでワンツーで今度はヤクブが抜け出し、中央に走りこんだケーヒルにラストパス。しかし間一髪のところでボールが戻ってきてケーヒルと競り、シュートをまともに打たせず。こぼれ球はダンがクリアーした。 56m.: S.Pienaar → M.Fernandes 63m.:後半に入ってから攻撃の起点になったエラーノが、左サイドからボールを放る。中ではリチャーズがハワードに競り勝ったものの、ボールはジャギエルカがクリアー。 67m.: M.Fernandes → A.Johnson S.Ireland → F.Caicedo memo:直前に投入されたマヌエル・フェルナンデスだったが、接触プレーで足を痛めてしまい、僅かな時間での交代となった。これによりケーヒルがポジションを下げることとなった。一方どうにも攻撃がちぐはぐなエリクソン監督はカイセドを入れて打開を図るが、なかなか上手くいかない。 72m.:右サイドからのFKをペトロフが蹴り、ダンが頭で合わせたが、シュートは枠の上。 75m.: D.Vassell → N.Castillo 75m.:得点には直接絡まなかったが、左からのレスコットのスローインに対し、ジャンプしたリチャーズがなぜかボールを腕に当ててしまう。競っている選手もおらず、普通に頭でクリアーできただけに、まったく不可解なプレーだった。 78m.:ゴール正面でヤクブが倒され、エヴァートンがFKを獲得。しかしその瞬間、ゴール前からシティーのDFがいなくなったことに気がついたカーズリーが猛然と突っ込み、味方選手ですら驚くようなタイミングで弾丸シュート。ボールは枠に行っていたがハートはカーズリーに気づいており、横っ飛びでボールを弾きCKに逃れた。隙を逃さなかったカーズリー、そして油断しなかったハート、両者とも見事なプレーだった。 84m.:左サイドからのレスコットのパスにジョンソンが抜け出したが、ハートが間合いをつめてブロックした。 85m.:ボックス左からカイセドがボールを戻し、カスティージョがシュート。しかしハワードがセーブし、こぼれ球はジャギエルカがCKに逃れた。 90m.:左サイド、ボールからのパスを受けたペトロフが中へ切り込み、右足でシュート。なかなか良いシュートだったが、ハワードの正面でゴールを脅かすには至らず。 92m.:何とか1点を返したいシティー。カスティージョのパスを受けたベンジャニがヘディングシュートも、またもハワードの正面だった。 93m.:■Martin Petrov その直前にも不必要なところでヤクブに足を出しかけるなど、不甲斐ないチームにイライラを募らせていたペトロフだったが、遂にボールをクリアーして走りだしたオズマンの足を、軽くとはいえ蹴ってしまう。オズマンへの恨みがあるというよりは完全に八つ当たりの状態。当然ながら1発退場となった。 Full Time:後半はやや息切れしてシティーに攻め込まれた感があったエヴァートンだが、致命的なピンチは殆ど無くそのまま試合終了。これでポイントを50に乗せ、4位に再浮上した。 Summary 4位争いという点では重要な試合となったが、両チームの“完成度”の差が如実に表れた。どちらも選手の質では良いものがあるが、エリクソン監督のシティーは未だ“1年目”である。川勝氏が指摘していたとおりユナイテッド戦から間が空いてしまったのは不幸だったが、そのせいもあってかこういう大事なゲームで綻びが出てしまった。 特に前線のコンビネーションが最悪で、途中から入ったカイセド、カスティージョを含め、各選手が「俺が、俺が」という感じで勝手にプレーしてしまった感がある。カスティージョは入ってきて一発目のプレーで周りを使わず強引にシュートにいってしまい、それで気がついたのかその後はパスを出すようになったが、ちぐはぐだった攻撃の印象をさらに悪くしてしまった。そのせいでペトロフもイライラが募り、愚かな事をしてしまった。この試合で評価できる闘志を見せていたのはペトロフとハートくらいだったのに、あの退場で全てを台無しにしてしまった。 一方のエヴァートンは見事な戦いぶり。後半はさすがに息切れしてしまいシティーにペースを握られたが、UEFAカップ直後のマンデーナイトでのアウェーゲームという、これ以上なくコンディション調整が難しいシチュエーションだったにも関わらず、見事な勝利を得た。 チームに迷惑をかけたヤクブだが、それを取り返すかのような良い働き。ケーヒルとのコンビネーションは抜群だった。またこれによって、ヤクブがネーションズカップで抜けていた間に出ずっぱりだったジョンソンを休ませられた点も興味深い。その他のポジションでも、主力のアルテタが抜けても、オズマンやピーナールという優秀な選手がサイドに入れる。ヨボがネーションズカップで抜けても、レスコットが中に入ってヴァレンテを出すことで穴を埋められる。昨年までは選手層の薄さが悩みだったエヴァートンだが、今シーズンはある程度選手をローテーションさせてもパフォーマンスを維持できるようになった。 そして何より素晴らしいのが、最終ラインが非常に堅実であるということ。年が明けてからリーグ戦を7戦消化しているが、その間の失点は僅かに1で、それもオウンゴール。カップ戦を含めても2失点以上喫している試合は無く、これは驚異的な少なさと言って良い。この試合のマン・オブ・ザ・マッチはジャギエルカだったようだが、ヨボやレスコット、そしてGKのハワードと合わせ、高さと上手さを併せ持った選手がシティーにまともなチャンスを作らせなかった。カーズリーやフィル・ネヴィルの働きも大きく、また一つ一つのプレーをサボる選手がいなかった。シーズン終盤に厳しい試合が多いがそこまで今のような状態をキープできると、自力での4位確保も見えてくる。
posted by Alan Hetarade |22:14 |
FAプレミアリーグ |
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エヴァートン、充実の勝利 【FAプレミアレビュー】
エバートンとアストン・ビラは4位に入る可能性があるので期待してます。
リバプールはかなり迷走しているのでこのままだとホントに4位に入ることができないような気がします。
エバートンの安定感に比べるとリバプールはそろそろきつくなってくるんじゃないかと思います、リバプールがポーツマス相手に引き分けたりすると相当不味くなるような気がしてたまりません。
posted by タッディ | 2008-03-02 04:52
エヴァートン、充実の勝利 【FAプレミアレビュー】
コメントありがとうございます。
>タッディさん
そうですよね。UEFAカップ圏が6位までだとすると、今のトップ6がかなり有力になってきたおt思います。
仰るとおり、ここに来てのエヴァートンの安定感は異様に思えるくらいですね、と言うと失礼ですが(笑) 本当に良い戦いをしていますし、今のところマージーサイドでは青いほうのファンがほくほく顔なんじゃないんでしょうか。
posted by Alan Hetarade | 2008-03-03 04:50


