2008年02月25日
マーティン・テイラーの“動機”について
まぁあまりこの件だけに固執しすぎるのもなんですが、テイラーがなんでいきなりあんな無茶なタックルに行ったのか、個人的にその要因みたいなものが思い浮かばないことも無いので。一応書いておく事にします。 バーミンガムがアーセナルを怨む理由は無い 特にこの両クラブでの遺恨とかはありませんし、チームの方針として相手を削れ、という指示があったとは思えません。元々バーミンガムはやや荒々しいチームですし、そういう気質はあるにせよ、明確にマクリーシュ監督がそういう事を示唆したことはないでしょう。 むしろ川の果てさんも指摘していらっしゃったとおり、バーミンガムが昨シーズン昇格を決めた際に主力となったのは、ラーションとベントナーというアーセナルからレンタルで来ていた選手でしたし、ラーションにいたっては完全移籍しました。そして今シーズンも前半の半年間、ジュルーがアーセナルからローンでやってきてプレーしていました。ここまでたくさんの選手のやり取りがあるのですから、バーミンガムがチームとしてアーセナルを怨んでいたという可能性はまず消えるでしょう。むしろ“かなり良好な関係”と言えます。 テイラーは元々粗い選手ではない 今シーズンの序盤、テイラーはチャンピオンシップのノーウィッチにレンタルで出されていたようですが、そこで8試合に先発出場して、カードは0枚。しばしば相手を削りに行く必要があるCBの選手としては、8試合でカードなしというのは珍しいのではないでしょうか。 バーミンガムでのリーグ戦出場はアーセナル戦で3試合目だったわけですが、その前の2試合でもカードは無し。ということで、アーセナル戦を迎えた段階での今シーズンのテイラーは、10試合でカード0枚という状態でした。前述のとおりポジションの事を考えても、これはかなりファウルが少ない選手だと言えるはずです。 ポジション争い 昨シーズンはリーグ戦で29試合に出場したということで定位置を確保していたと言えるテイラーですが、今シーズンは前述のとおりノーウィッチにレンタルで出されるなど、ブルース監督の時期にはある種“戦力外”の状態でした。バーミンガムのCBは、アストン・ヴィラから移籍してきたリッジウェルが定着し、その相棒はジュルーが務めていました。 ところが当然ながら、ジュルーはローンの期間が切れてアーセナルに戻っています。ということで、この冬を境にレギュラーの枠が1つ空いた。暫くはシュミッツが試合に出ていたようですが、アーセナル戦直前の2試合、ダービー戦とウェストハム戦は、テイラーが先発でした。監督もマクリーシュになり、今こそレギュラー定着のチャンス、とテイラーが奮い立っていたであろうことは容易に想像できます。 強豪相手の試合 そしてそんな状況下で迎えたのが、首位のアーセナルとの試合でした。攻撃陣が優秀なアーセナルを押さえ込んだとなれば、CBとしてのテイラーの働きも評価されてしかるべきもの。ましてや3試合連続の先発出場ということで、レギュラー定着に向けてはそろそろ監督が方針を決めるころあい、と言って良いでしょう。それはテイラー自身も充分に分かっていたはずです。 テイラーがそういう精神状態で試合に臨んだとすれば、序盤から激しいタックルにいっても何ら不思議ではありません。要するにテイラーは、彼のここ数年のキャリアで一番重要な試合を迎えていたわけです。この尋常ならざる状態が、悪い方に作用してしまったことは間違いないでしょう。そしてその結果、あのような不幸な出来事になってしまった、と。 なんか上手くまとめられた気がしませんが、これが今回の件に対する私なりの見解です。テイラーは糾弾されてしかるべきだとは思いますが、このような事情をしっかり理解しておくことも、再発防止に向けても必要な事かと思います。
posted by Alan Hetarade |22:28 |
FAプレミアリーグ |
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この記事に対するコメント一覧
マーティン・テイラーの“動機”について
どんな動機があっても足の裏でタックルはだめだと思います。自分はアーセナルファンです。エドゥアルドが怪我したと知ってどんな怪我だったのか心配になりyoutubeで見てみましたが…言葉を失いました。今でも目に焼きついて離れません。故意ではないと信じますが厳しく処罰されるべきでしょう。
posted by 許せない | 2008-02-25 23:48
マーティン・テイラーの“動機”について
そういう立場の選手だからこそ、このプレーをやってしまうイングランドフットボールに大丈夫かよ、ってツッコミを入れてしまいたくなりますね、こんな殺人プレーで評価を得るのかと。
posted by www | 2008-02-26 00:22
マーティン・テイラーの“動機”について
なるほど、テイラーはレギュラーに定着
した選手ではなかったわけですね。
気迫と技術の未熟さが招いた事故だと
いうことでしょうか?
ナイジェル ベンのように対戦相手を
死においやったボクサーが失速するの
と同じように、テイラーもダシウバと
同じように選手生命が絶たれるくらいの
精神的ダメージを負っているのは想像
して余あります。ただ故意ではないとはいえ
結果的にあんな怪我を負わせたテイラー
には半年から一年に出場停止処分を
下しても決して重くはないでしょう。
昨日のマンU戦での
バットの悪質、悪辣なプレーを観て、
怒りを感じましたが、プレミアの審判は
もっと厳しいペナルティーを下すべき
だと思います。バットは日本代表の稲本
に大けがをさせた前科がありますが、
ああいう輩は本当に試合に出て欲しくは
ないです。
posted by ken | 2008-02-26 00:59
マーティン・テイラーの“動機”について
あとは一般論としてとりあえず最初は思いっきり当たりにいって相手に恐怖心を植え付けさせる…ってのはDFが相手の攻撃陣に対してとりうる常套手段ですから、開始直後のプレーということでそこも裏目に出たというのがあるかもしれませんね。
結局そのあたりの要素が重なりつつ、いざタックルに行く際にタイミングを間違えたということになるのでしょうか。
選手生命を考えれば危ない要素のあるプレーはすぐに止めさせた方がいいのでしょうけれど、それを徹底するとJリーグのようにすぐに笛のなるリーグになってしまうので難しいところですね。
posted by 川の果て | 2008-02-26 11:31
マーティン・テイラーの“動機”について
なるほど、テイラーの状況については詳しく把握してなかったので、色々と考察の余地はありそうですね。自分もあの行為だけを取って「永久追放すべきだ!」と主張している方々はなんかなと思う部分もあります。
ただ、物事には限度があると思うのも事実でして。1人のプレイヤーが修羅場となるゲームを迎えるたびに、こういう事態が起こったりしていたら、フットボール自体が成り立たなくなってしまうと思うので。フットボールには起こり得ることだとしても、相応の処分は与えられるべきかなと思います。
テイラー1人を厳しく処分したとしても、問題の根本的な解決にはならないと思いますし、FAはレフェリーについて見直して欲しいですね。そうすることがこうした事件の再発防止には1番有効だと思ってます。
posted by ホワイト | 2008-02-26 18:24
マーティン・テイラーの“動機”について
連続で失礼します。
テイラーは3試合の出場停止になったみたいですね。う~ん、どうなんでしょうね。
posted by ホワイト | 2008-02-26 18:41
マーティン・テイラーの“動機”について
どのような理由を考えたところで、ああいうタックルしか選択出来ないスキルしかない選手が、欧州のトップリーグにいていいとは思えない。
posted by わに | 2008-02-26 19:36
マーティン・テイラーの“動機”について
初コメさせていただきます。
プレミアサッカーは、フィジカル面での攻防が魅力の一つなんで、タックルやらスライディングは危機迫るものがあって僕的にはすごい盛り上がるリーグなのですが……あのプレーには相当なショックを受けました。
プレミアサッカーの悪い所が完全に出てしまったと思います。
今回のプレーで確実にレフリーの見直しはされるでしょうが、
川の果てさんの言うように危ない要素のあるプレーを徹底すると
Jリーグのようにすぐに笛のなるリーグになってしまうのでは?
てか最後に本当にエドアルドが一日も早く回復し、ピッチに立てる事を祈ってます。
posted by WWE | 2008-02-26 22:51
マーティン・テイラーの“動機”について
皆様コメントありがとうございます。
>許せないさん
勿論、それなりの処分が課されて然るべきでしょう。ただ“結果として”大怪我になったわけですが、その原因等をきちんと分析することもまた必要かと思います。とりあえず処分が下ったみたいですし、それならそれに従えば良いでしょう。
>wwwさん
う~ん、ハッキリ申し上げて、その言い方はかなりこじつけじゃないですかね。ラフプレーがあるのはプレミアだけじゃありませんから。トッティが大怪我をした事もありますし、ビッグクラブの選手が“削られている”のはどのリーグでも同じです。
>kenさん
レフェリングについては再考すべきでしょうが、しかしだからといって激しいタックルが減るかというと、タックルされる側の方が誘っている場合もありますし、そうでもないような気がするんですけどね。要するに、サッカーは安全なスポーツではないという事が再確認されたのではないでしょうか。
ただ各選手が注意を喚起することは出来るはずですし、そこら辺はとことん話し合うべきだと思いますがね。
posted by Alan Hetarade | 2008-02-27 19:04
マーティン・テイラーの“動機”について
>川の果てさん
仰るとおりでしょうね。とにかく色んな意味で、テイラーがタックルに行くコンディションは揃っていたと言えるでしょう。それでも不注意は不注意だったのでしょうけれど。
どの程度で“危ないプレー”と見なすのかは、なかなか難しいところですよね。一概に厳しくとれば良いというものでもないでしょうし、そこら辺はレフェリーや試合の展開によっても変わってくるでしょうが。確かにJはたまに見たときでも、取りすぎかぁという気はしますし・・・・・
>ホワイトさん
3試合出場停止ですか。情報ありがとうございます。過去の処分とかからすると「悪質な行為」ということではそれくらいになるんでしょうね。まぁこれはこれで基準に沿った全うな処分だと思います。
とりあえずこの件で各選手もある程度は自覚を持ってくれた・・・・と思いたいですけどね。レフェリングを厳しくしたとしても、最終的にタックルに行くのは選手ですから・・・・
>わにさん
状況を考えれば、タックルに行く要素は揃っていたように思います。軽率ではありましたが、多分に運が悪かったでしょう。
>WWEさん
他の方へのコメントでも書いていますが、最終的には選手がどこまで自重するかということになりそうですがね。タックルに行くのは心理戦の一部でもあるでしょうし、そういう点では巷で言われるほど簡単に減るものでもないと思います。
エドゥアルドはひとまず復帰できそうなようで、良かったです。あれで引退とかなっちゃうとさすがに気の毒でしたので。どれくらい時間がかかるかわかりませんが、とにかく彼の再起に期待したいですね。
posted by Alan Hetarade | 2008-02-27 19:18


