2008年02月24日
楽しみな佐藤久佳と立石諒 【ジャパンオープン】
女子100m自由形(岩崎優 54.64) 50mと200mでは惜しいレースだった岩崎だが、この100mでは積極的なレース運びで優勝。3種目とも良い結果を出すことが出来たということで、バランスよく順調に練習が積めているのだろう。上田は前半であまりにも遅れすぎたが、日本選手権ではもう少し差の無い位置でターンしたいところ。 男子100m自由形(佐藤久佳 43.19 NR) 佐藤は3種目で日本記録を更新。まだスプリントで上がりきっていない状態でこの出来というのは、日本選手権に向けて期待を膨らませるものだった。さらに僅差で2位に入った細川も日本記録を上回り、3位の伊藤も従来の記録に0.02秒と迫った。今は佐藤が先行しているが他の選手も着実に進歩しており、日本選手権ではこれまでで史上最高レベルの争いが見られることは間違いない。 女子50m平泳ぎ(三輪芳美 31.31) 実績では他の選手を圧倒していた三輪が、順当勝ち。日本選手権ではおそらく北川に次ぐ2位の座を、今大会には出場していない田村らと争うことになるだろうが、果たしてどうなるだろうか。また2位の杉山を初め中高生が多く決勝に残ったが、この年齢で一定のレベルに達していてもそこから伸びなくなってしまうことがあるのが恐いところ。願わくばこれらの選手は、これから記録を伸ばしてほしい。 男子50m平泳ぎ(本多勇樹 27.65) 女子と打って変わって大学生が2人、その他の6人は社会人選手というベテラン勢の争いになったレースだが、本多が力強さを見せた。日大豊山で指導をしながらの選手生活ということだが、その経験が生きたというのもなかなか面白い。このような選手が活躍すると、競泳選手の在り方もより幅広いものになって、良いのではないか。 また2位の崎本、3位の川久保も、日本選手権で100mのレースを盛り上げてくれるだろう。 女子100m背泳ぎ(中村礼子 58.08 NR) 優勝した中村はさすがの泳ぎ。バサロが改善されてスピードに乗りやすくなったように思えたが、実際のところはどうなのだろう。自己記録を更新した3位の寺川のコメントにもあるように、他が進歩してもそれ以上の速度で進化しているのが今の中村である。昨日も書いたが、ナタリー・コグリン、カースティ・コヴェントリーとの争いが楽しみである。 男子100m背泳ぎ(宮下純一 52.36) 宮下が優勝を飾ったものの、タイムは51秒台に届かず。結局、B決勝で森田が出したタイムの方が上、ということになってしまった。森田の予選落ちはミスによるものだが、体調が悪くてもタイムを出せるあたりはさすがといったところだろうか。宮下、また僅差で2位に入った山口らも、日本選手権での奮起に期待したいところである。 また予選、B決勝と、山崎が立て続けに中学記録を樹立。入江も高校に入ってからぐんとタイムを伸ばしただけに、今後の成長が期待される。 女子200m個人メドレー(北川麻美 2:09.61) またしても惜しくも日本記録更新ならずということになった北川だが、しかし3種目で日本記録に迫るタイムを出したという点では、佐藤久佳に近い成績を残したと言える。名実ともに日本の女子選手でもエース級の選手になったと言える。日本選手権では200IMの優勝は堅そうだが、100Brでどうなるだろうか。 また2位の加藤も、北川との一騎打ちに持ち込んだという点では日本選手権で期待がかかる。今大会はイマイチだった藤野は、巻き返せるだろうか。 男子200m個人メドレー(佐野秀匡 1:55.77 NR) 昨日に引き続き、佐野が好調ぶりを見せ付けた。高桑も自由形ではさすがの追い込みを見せたが、佐野の前半の貯金が効いた。平泳ぎを強化してきたとの事だが、ラップタイムからも着実にその成果が見て取れる。日本選手権では長水路ゆえに高桑の一層激しい追い込みが予想されるが、逃げ切れるだろうか。おそらく今日と同じようなレース展開にKONAMIオープンを制した藤井も絡んでくると思われるが、現状では佐野が一歩リード、といったところだろう。 女子100mバタフライ(加藤ゆか 57.12 NR) 昨日に続き加藤が素晴らしい泳ぎ。現時点で100Flyに於いては一歩ぬきんでていることを見せ付けた。2位の土肥も昨日に引き続きいい泳ぎ。中西は元々100mは得意ではないが、3位とはいえタイムは自己ベスト。本人も手ごたえを掴んだようで、良いレースとなったはずだ。 また昨日200mで決勝に残った選手の多くは、B決勝進出以下という結果になった。できればこの世代からもスプリント力がある選手が出てきてくれると良いのだが・・・・ 男子100mバタフライ(高安亮 50.55 NR) 個人的には北京オリンピックに是非とも出て欲しいと思っている選手の1人が、この高安。4年前には非常に悔しい形で代表入りを逃し、そこからベテラン選手ながら記録を更新して頑張ってきただけに、是非とも報われて欲しいところだ。KONAMIオープンではこの高安を山本が抑えて優勝しているが、日本選手権でもおそらくこの2人の一騎打ちとなるはず。 高校記録を更新した大林は、その2人に喰らいついていきたいところ。今日は課題のスタミナが最後まで持ち、良いレースを見せた。長水路となるとまたスタミナの持続性も違ってくるだろうが、今日のレースはその点では評価できるものだった。 女子400m自由形(柴田亜衣 4:05.70) 入りの200mのラップが昨日の400mのレースより遅かったことに本人は納得していないようだが、昨日は後半落ち、今日は前半が遅かったということで、やはりまだ泳ぎこみの影響を感じさせるレースだった。自分の感覚とタイムとが一致してないということは、やはり潜在的には身体が疲れているということなのだろう。 また積極的なレースで2位になり800mに続いて表彰台に乗った宮部、3位で中学記録を更新した小川も、今後に期待をもたせる泳ぎだった。 男子400m自由形(松田丈志 3:41.86 NR) これまではラストでの驚異的なスパートが持ち味だった松田だが、今日は序盤から積極的なレースを見せた。敗れたとはいえ昨日の200Flyも展開としては同じような形。元々スタミナは申し分ない選手だけに、この2レースの内容は良い傾向だと言える。 200mに続き好成績を残した日原、ようやく復活しつつある内田は良いレースだった。葛原は前半飛ばしすぎたきらいがあるが、チャレンジ段階にあるレースとしては悪くない作戦か。やや心配なのは8位に沈んだ物延。トレーニングの疲れによるものだと良いが・・・・ 女子200m平泳ぎ(種田恵 2:22.84) この種目では頭一つ抜けている感のある種田の順当勝ち。今日は日本記録に迫ることは出来なかったが、北京オリンピックでは決勝進出も期待されるだけに、日本選手権ではぜひ記録も良いものを出してもらいたいものだ。 男子200m平泳ぎ 優勝した北島は言うに及ばずだが、2位に入った立石が本当に素晴らしいレースを見せた。最後は遅れてしまったが北島も評価するとおり、前半から積極的に北島に勝負を挑んだ姿勢は評価できる。元々国体で高校記録を出したときにもラスト50mの驚異的なスパートを見せたように、後半の泳ぎには定評のある選手。しかしそれだけに固執していては、記録の向上は望めない。前半からしっかり勝負できる力をつけてこそだが、今回の大会ではそれを見せることが出来た。 また3位に入った1980年生まれのベテラン、米原の頑張りも素晴らしいものがあった。日本選手権でも良い記録を出して欲しいところである。
posted by Alan Hetarade |21:42 |
競泳競技 |
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