2008年02月24日
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
Birmingham City 2-2 Arsenal 【B:28,90(PEN).James McFadden】 【A:50,55.Theo Walcott】 Starting Lineup Birmingham City GK : Mai.Taylor DF : S.Kelly, Mar.Taylor, L.Ridgewell, D.Murphy MF : S.Larsson, D.Johnson, F.Muamba, O.Kapo FW : J.McFadden, M.Forssell Arsenal GK : M.Almunia DF : B.Sagna, W.Gallas, P.Senderos, G.Clichy MF : T.Walcott, M.Flamini, F.Fabregas, A.Hleb FW : E.Adebayor, Eduardo First Half 3m.:■Martin Taylor 後ろからボールを受けて左サイドから中央へ切り込もうとしたエドゥアルドに対し、マーティン・テイラーが左側からタックル。真後ろから行ったわけではなかったが、レフェリーは即座にレッドカードを提示し、エドゥアルドに駆け寄ったトレーナーも血相を変えて担架を要求。結局エドゥアルドをピッチの外に移すために7分ほどかかった。エドゥアルドは左足の痛みから通常の呼吸が困難になったためか、酸素の吸入を受けながら運び出されていった。 10m.: Eduardo → N.Bendtner 15m.: M.Forssell → S.Parnaby memo:当初はマクファデンとフォルッセルの2トップで試合を進めようとしたマクリーシュ監督だったが、いきなりの退場でゲームプランの変更を迫られた。ひとまずケリーをCBに、投入したパーナビーをRBに入れて守備を固めつつ、マクファデンを前線に残しひたすら彼に放り込む作戦を取る。これ以外にオプションは無かったと言える。 18m.:いきなり衝撃的なオープニングになってしまったが、徐々に選手もゲームへの集中を取り戻す。クリシーのパスを受けたセスクがミドルシュートも、これは枠の上。 26m.:右サイドからフレブが中央に切り込み、右へ流す。ベントナーが狙うも、ここはGKのテイラーがセーブ。 28m.:GOAL!!!ゴール正面からバーミンガムにFKのチャンス。アルムニアは相手から見て右側に壁を作り、自分は敢えてその反対側に立って、壁を越すシュートを誘う。その策どおりキッカーのマクファデンは左足で壁を越すボールを狙いアルムニアも飛びついたが、マクファデンのシュートが良く、アルムニアは右手でボールに触ったものの止めきれず、そのままゴール。なんと1人少ないバーミンガムが先制した。 39m.:セスクのロングパスに対し、アデバヨールが完全にディフェンスラインの裏を取ることに成功。前に出てきたテイラーの頭を越すシュートを狙ったが、少しキックが強すぎたため、ボールはポストの上を越えた。 44+5m.:エドゥアルドの一件があったために、ロスタイムは9分。その5分目に、ゴール正面やや遠い位置でアーセナルにFKのチャンス。キッカーのセスクはふわっとボールを浮かし、走りこんだセンデロスがヘディングシュートも、ボールは上に外れ枠を捕らえられず。 45+6m.:ロングボールに対してマクファデンが単独突破に成功し、完全にディフェンスラインの裏へ抜け出す。アルムニアと1対1となる決定的なシーンかと思われたが、後ろからすごい勢いで戻ってきたセンデロスがなんとか身体を当て、シュートは枠に飛ばなかった。 memo:10人になったためやはり圧倒的にボールを支配できるようになったアーセナルだが、攻撃のテンポが遅く、なかなかバーミンガムの守備陣を崩せない。躍動感のあるパス回しは見られず最終的には放り込むようなプレーが多く、またウォルコットのクロスの精度も高くないため、チャンスに結びつかない。
Second Half 49m.:なんとしても点が欲しいアーセナルが攻勢に出る。まずはセスクがゴール右隅を狙ったシュートを放つも、テイラーが右手の指先で何とかボールを弾く。 50m.:GOAL!!!しかしその流れからCKが2回続き、その2回目にゴールが生まれる。セスクの右からのCKをアデバヨールが頭で落とし、ウォルコットがゴールに叩き込んで同点。テイラーはCKをキャッチングしようと出てきたが、アデバヨールの高さに屈した。ウォルコットはこれがリーグ戦初ゴール。 53m.:今度はフレブにチャンス。しかしこのシュートも、またもテイラーが弾いてCKに逃れる。 memo:さすがにバーミンガムの選手も疲れてきたか、中盤にややスペースが出来始め、そこをアーセナルの選手たちが突き、前半より多くのチャンスを作り出している。 54m.:左側からアデバヨールがペナルティアークをまたぐようなパスを出す。ウォルコットが中へちょんと出し、最後はセスクが絶妙なシュート。テイラーの手も届かず万事窮したかと思われたが、ボールは左ポストを直撃。跳ね返った球はテイラーが抑えた。 55m.:GOAL!!!右サイドからウォルコットがドリブルで単独突破。中央へ入ってきて、最後は左足でゴール右に蹴りこんだ。素晴らしいシュート。 58m.:右サイドでウォルコットがボールをキープすると、セスクがオーバーラップしてパスを受け、クロス。中ではアデバヨールがこれを落とし、最後は中央へ走りこんだウォルコットがシュートも、これは右に外れる。 59m.: O.Kapo → M.Zarate 63m.:中央へドリブルしたウォルコットが右サイドへボールを長し、サニャがクロス。アデバヨールが頭で狙ったが、これは枠の上だった。 66m.: S.Larsson → M.Nafti memo:カポが足を痛めてしまい、マクリーシュ監督はやむなくこの冬にレンタルで獲得した若いサラテを投入。そして疲れが見えたラーションに替え、ナフティを入れた。しかしこの交代が奏功し、サラテとマクファデンが互いに流動的に1トップを張る形となったバーミンガムは、ここから予想外の健闘を見せる。 67m.:左サイドからバーミンガムにFKのチャンス。キッカーは入ったばかりのサラテ。しかし彼は右足で二アサイド側の、GKとディフェンスラインの間へボールを放る。リッジウェルが走りこみ触ればゴール、という状況だったが僅かに届かず、ボールはアルムニアがキャッチ。 77m.:クリシーにパスを受けたアデバヨールがボックスに進入し、シュート。しかし兄弟活躍のテイラーの前に、またもゴールを割る事が出きず。 87m.:ロングフィードがアデバヨールに入ると、アデバヨールはボールをキープして右に流す。後ろからベントナーが走りこんでシュートしたが、ブロックに入ったケリーが足に当ててコースを変え、枠には飛ばず。 memo:さすがに劣勢ではあるものの、バーミンガムはマクファデンが必死にボールをキープし、その他の選手も運動量豊富に走り回って何とかゴールを狙おうとする。サラテも奮闘して前線から最終ライン近くまで走り回り、チームに貢献する。 89m.: A.Hleb → G.Silva T.Walcott → Denilson 90+3m.:Penalty!!!攻勢に出ていたバーミンガムだが、ボックス右にボールがこぼれる。クリシーは余裕を持って自分の後ろから相手が来ていないか確認しつつボールの後ろに回ろうとしたが、そのスキを見逃さず右サイドからパーナビーがボールに突っ込む。気がついたクリシーは慌てて対応に行ったがパーナビーを倒してしまい、バーミンガムがPKを獲得。セント・アンドリュースとバーミンガムの選手はこの時点でゲームに勝ったかのように喜び、一方アーセナルのギャラスは、PKが行われるボックスからは遠く離れたところで怒りを露にしていた。 90+5m.:GOAL!!!この試合一番の功労者であることは疑いようが無いマクファデンのキックがゴール右に突き刺さり、同点。アルムニアも予想した方向は合っていたが、あと一歩腕が届かなかった。歓喜に沸くバーミンガムの側とは対照的に、致命的なミスを犯したクリシーは茫然自失。ギャラスはベンチ近くで怒りを爆発させて物に当たり、スタッフに制されていた。 Full Time:あまりにも多くのことが起こりすぎた試合はロスタイムを5分消化して終了。ギャラスはピッチに座り込み、悔しそうに目に涙をにじませた。ヴェンゲル監督はロッカーに戻るクリシーの背中を叩き、労をねぎらった。 Summary エドゥアルドとマーティン・テイラーにインシデントについては、とにかくエドゥアルドの尋常ならざる様子から見て、よほど悪質なタックルだったのだろう。カメラはセンターカメラからの映像しか放送されなかったので接触の瞬間は後ろからしか見ることが出来ず様子がよく分からなかったが、よほど酷いタックルだったために敢えてプロデューサーがアップされた映像を放送させなかった可能性も否定できない。昨シーズンもチェフとスティーヴン・ハントの一件があったが、今シーズンもこのようなことが起きてしまい残念。激しい当たりは結構だが、程度をわきまえてもらいたいものだ。 しかしゲームについては、バーミンガムが非常に良い戦いをした。最後のPKはマクファデンと、諦めずに戦った選手、及びファンへのご褒美のようなものだろう。リードされている状況だったが、セント・アンドリュースの観客は最後までゲームを注視していた。またマクファデンと共に、GKのマイク・テイラーの頑張りも、素晴らしかった。シーズン中盤には一時期ポジションを奪われたこともあったテイラーだが、今日はまさしく正GKに相応しい活躍を見せた。 後半開始後の15分くらいはややアーセナルにスペースを与えてしまったが、マクファデンが根性でボールをキープし、他の選手も球際で粘り強く戦えたことは、今後に向けての大きな指針となり得る内容だった。今シーズンはミドルスブラがアーセナル戦での勝利以降、運動量で相手を圧倒するサッカーに活路を見出し一気に順位を上げていったが、このバーミンガムもやや古典的ではあるが、身体の強さ、そして何より勝負根性を生かした試合運びが出来れば、ミドルスブラのように浮上できる可能性がある。 特に前線の選手が頑張った事は好材料。マクファデンは身体の強さ、中盤に入っても働けるユーティリティ性を見せ、新加入のサラテも面白いプレーを見せた。ボールをキープしてしまう傾向にありまたトラップが大きくなりすぎるなど、まだプレミアに順応できていない面も見せたが、あの貪欲な姿勢と足元の技術、プレースキックの精度は目を見張るものがあった。ここに得点力が高くスーパーサブとしても使えるフォルッセル、またシーズン半ばに良いプレーを見せていた若手のジェロームが加わると、なかなか面白いことになるだろう。 Excursus エドゥアルドの件、別角度からの写真を見ました。あれは酷い。選手生命云々といわれていますが、それ以前にまともに歩けるようになるまででもどれくらいかかるんだろう、と思わざるを得ません。正直もう選手としての活動とかはどうでもいいんで、ひとまずまともな生活が送れるようになることを願うばかりです。 *全治6ヶ月という情報があるようですね。手術が成功したとのことで、ひとまず良かったです。
posted by Alan Hetarade |15:06 |
FAプレミアリーグ |
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この記事に対するコメント一覧
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
エドゥアルドの怪我はyoutubeやニコ動では別角度からのものがupされてますがひどすぎです。
地上波では流せません。
選手生命に関わる大怪我です。
posted by kbb | 2008-02-24 17:52
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
アーセナルにとって、エドゥアルドのことが起きた時点で負け試合だったと思う。両チームにとってこの試合の価値が勝点だけで語られるようならとても悲しい。
はっきり言ってこの試合の内容などどうでもいいと思ってしまう私はプロにはなれないのだろうね。主はプロだ。
posted by ポン酢 | 2008-02-24 18:11
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
you tubeで見ました。。。
あれはkbbさんのおっしゃるとおりテレビでは放送できるものではありませんでした…
悪質なんていうレベルじゃない気がします。。
アーセナルのメンバーの動揺やベンゲルの怒りも当然ですね。。
posted by イニエスタ | 2008-02-24 18:18
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
怖くてそのシーンについては動画やなんかで確認する心境にはならないです…。
静止画像でも有り得ない方向に…。
°・(ノД`)・°・
そんなシーンを間近で見た選手の心境も試合どころではなかったでしょうが、
それにしてもこのところクリシーはポカが多いみたいですねえ。
若い選手が多いだけに、こういった要素が絡んでチーム自体が一気に崩れないか心配です。
posted by がちゃ | 2008-02-24 21:10
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
ユーロ2008での活躍を期待してたのにとても残念です。
posted by タッディ | 2008-02-24 21:59
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
皆様コメントありがとうございます。
>kbbさん
仰るとおりでしょうね。スカイスポーツの判断は正しかったということでしょう。あれはちょっと・・・・
手術が成功したようでよかったです。
>ポン酢さん
アーセナルが前半ややもたついたのは、そういう面もあったのかな~と思いますね。仰るとおり、彼らはまさにプロフェッショナルに戦ったと思います。結果はついてきませんでしたが・・・・
ただそういう事があったにせよ試合内容を分析することも、また別に必要な事ではありますがね。
>イニエスタさん
ヴェンゲルの発言も、言いすぎには聞こえないですよね。一応後からちゃんと訂正したということですが、あれくらい言ってから訂正するほうが正しい形だと思います。
むしろ乱闘みたいなことにならなくて良かったですね。その点は両チームの選手を評価して良いと思います。
>がちゃさん
私も写真だけですが、映像では見たくないですね・・・・
F1とかレースでは痛々しいシーンも観たことがありますが、サッカーであんなのにお目にかかるとは、ちょっとショックです。
前後半合わせてロスタイムが14分あったことも影響したのかもしれませんが、仰るとおりちょっとクリシーはミスが目立ちますね。諦めなかったパーナビーの姿勢が生んだPKでもありましたが、無駄なファウルでしたし。そこら辺あと一歩、成長すべきところなのでしょうね。
>タッディさん
クロアチア代表としてもショッキングなニュースだったみだいですね・・・・ 幸い怪我は治るようなので、次のワールドカップに向けての戦いでは頑張ってほしいものです。
posted by Alan Hetarade | 2008-02-25 00:11
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
まず前半3分という時間帯に起きたことが引っかかります。激しいのが売りなのは良いですけど、そんな早い時間帯にあんなプレイするなんて、いったい何を考えていたのかと。こういうちょっとしたラフプレイが1人の有望なプレイヤーの選手生命を奪いかねないという事実を悲しく思います。エドゥアルドとアーセナルとユーロを戦うクロアチア代表には同情せずにいられません。
テイラーにどういう処分が下されるのか気になります。正直年単位の出場停止でも厳しくないと思ってます。
昨シーズンもチェフが選手生命どころか生命の危険さえあった事件が起きているだけに、FAもこの機会に色々と考え直して欲しいですね。ラフプレイに対する基準を厳しくするとか。まぁそう口では簡単に言っても、実際対策するのは難しいでしょうけど。でも、あれだけ問題を起こしたバー○ンとかが今でも堂々とプレイしているのを見ると複雑な心境になります。
posted by ホワイト | 2008-02-25 03:44
バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】
>ホワイトさん
エドゥアルドとテイラーの一件についての見解はエントリーにしましたので、そちらをご覧いただけると幸いです。たぶんこれで、開始3分であんな事が起きた理由も説明がつくんじゃないかな、と思います。
処分については重いものが下されて当然でしょうが、どうなんでしょうね。個人的には短くて5試合、長くて今シーズン限り、というくらいが妥当なセンかと思います。
え~と、名前が出ている彼についてはサッカー以外の面での問題があったので、ちょっと除外して考えるべきなのかな、と思います。ただスティーヴン・ハントあたりもずいぶんと危険なタックルをしたりしていましたし、もう少しカードの基準等を厳しくしても良いでしょうね。
posted by Alan Hetarade | 2008-02-25 23:11


