2008年01月11日
熱かったあのレース ~2004年ヨーロッパGP~
近ごろ諸事情により情報チェックをまったく行えず、ブログ更新に割ける時間も少ない状態になってしまうので、昔を回顧するエントリーで穴埋めしたいと思います(笑) タイトルにもあるとおり、F1の2004年ヨーロッパGP。このときは最終的にフェラーリがワンツーを達成したわけですが、その一方で、レースの主役は完全に佐藤琢磨でした。その後佐藤はアメリカGPで3位入賞するわけですが、個人的にはそのレースよりも、このヨーロッパGPでの激走の方が、鮮明に記憶に焼きついています。 まずは予選。1回目でトップに立った佐藤。2回目の本予選ではミハエル・シューマッハーに及ばなかったものの、それでも2位に入り、フロントロウを確保します。 そしてレースがスタート。イン側でグリップがなく不利なスタートを強いられた佐藤はスタートで3番グリッドのトゥルーリに先行を許すも、1コーナーの進入でインを押さえ、2位の座を死守。しかし続く4コーナーでトゥルーリと接触し、ライコネン、アロンソの先行を許して4位に甘んじます。 ところがライコネンのペースがまったく上がらず、団子状態に。佐藤はピットストップを引っ張り、26周目で1回目のストップ。 先にピットに入っていたバリチェロの先行を許すも、まだ逆転は可能な位置。しかしバックマーカーに引っかかり思うようにペースが上がらず、38周目に最後のピットストップを終えたバリチェロと、見えないところで激しく火花を散らします。このときの期待と緊張が入り混じった感覚は、本当に言葉に出来ないものがありました。 そしていよいよ44周目、佐藤は最後のピットストップ。ピットを終えて出てくると・・・・僅かにバリチェロが前!ここで勝負あったかに思われましたが、しかし佐藤は諦めませんでした。 翌周の1コーナーで、佐藤がバリチェロのインに突っ込みます。上空からのカメラで映されたこのシーン、前に出たのは佐藤。しかし直後にオンボード映像が映し出されると、佐藤のマシンのフロントウィングはありませんでした。インを閉めた、或いはミラーを確認しなかったのか、とにかくそのバリチェロと佐藤は接触し、結果的に佐藤の方が手負いの身となってしまいました。 1周を終えてピットに入り、ノーズを交換した佐藤。しかしその僅か2周後、ストレートにもうもうと立ち込める白煙。その先に、佐藤のマシンが・・・・ 誰もが言葉を失ったその瞬間。佐藤はマシンから降りると、怒り、そして悔しさを露にするように、その場に立ったまま、何度も何度も手を振り挙げていました。そしてかなり長い時間、国際映像のカメラも彼を映していました。普通、チャンピオンシップには何ら関係ないドライバーをあそこまで長く映すことは無いでしょう。またあそこまでエキサイトした佐藤を見たのも、この時だけです。 その後の記者会見も、優勝したシューマッハーよりも、佐藤との接触についてのバリチェロへの質問の方が、ピックアップされました。バリチェロは佐藤はまだ自分を抜ける位置にはなかったと批判。そして3位に入ったのは、この日は佐藤の速さにまったく敵わなかった、チームメイトのバトン・・・・ この日の主役は記者会見に参加することもなく、完走することもなく、レースから去っていました。 とにかくこのレースでの佐藤琢磨の鬼気迫る走りは、目を見張るものがありました。予選からの流れ、第2スティントでの“見えざる敵”との壮絶な戦い、彼のレーシングスピリットに基づいて仕掛けたバリチェロへのチャレンジ、そして最後のリタイヤ・・・・・ すべてがあまりにドラマティックでした。 このレースで、改めて佐藤琢磨のドライバーとしての凄さ、というものを実感しました。正直に申し上げて、佐藤はバトンに対し、安定感という点では劣っているでしょう。しかし彼が時折見せる一閃の速さ、どこか危ういながらもこちらの胸を躍らせ、引き裂かれるような想いをさせてくれる・・・・ そんなドライバーは、今のF1では佐藤琢磨を於いて他には居ないでしょう。 2002年の日本GPでの感動的な入賞、そしてアロンソを豪快にオーバーテイクした2007年のカナダGP等、佐藤は時折ものすごい存在感を放ち、こちらに強烈なインパクトを残す時があります。バトンやアロンソも速く優秀なドライバーですが、しかしもっとも私を興奮させ、レースの面白さを見せてくれたドライバーは、間違いなく佐藤琢磨です。 だからこそ私は、これからも佐藤琢磨を応援し続けます。それは単に日本人のドライバーだからというだけではなく、彼がレースにおいて見せてくれたものに惹かれたからです。2008年には31歳になり、彼もF1界ではベテランの域に入ってきました。しかしこれからも、他とは違う存在、“佐藤琢磨”であり続けて欲しいと思っていますし、彼なら何かをまた見せてくれるのではないか、とわくわくしながらレースを見ることが出来るでしょう。
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posted by Alan Hetarade |02:21 |
F1 |
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琢磨最高!
コメント投稿者ID :
俺、04年ヨーロッパGPで琢磨のファンになったよ。
やっぱあれが琢磨だよ。
やりすぎてミハエルに頭シバかれたこともあったけど。
去年のカナダGPもしびれるシーン見せてくれたしな。
今年も期待してるよ。
http://whss.biz/~vill/
posted by ヴィル | 2008-01-15 22:36
熱かったあのレース ~2004年ヨーロッパGP~
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
まさか貴方からコメントがいただけるとは(笑)
>ヴィルさん
私は2002年からですが、やはりあのレースは印象深かったですよね。他のドライバーには無い“魂”みたいなものが感じられたレースでした。
佐藤は時折、すごいインパクトを残しますからね。記憶に残る、ファンから愛されるドライバーだと思います。もう一度戦闘力のあるマシンで走らせてあげられればな~とも思うのですが、とにかく今年も頑張ってもらいたいです。
posted by Alan Hetarade | 2008-01-17 05:28
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