2007年09月25日
ボロはボロボロ、チェルシーはお手上げ 【FAプレミアレビュー】
Reading 2-1 Wigan Athletic 29分、ドイルのシュートをカークランドが弾いたところにキトソンが詰め、レディングが先制。ウィガンはクーマスが攻撃を組み立て、自ら得たFKを放つも、惜しくもクロスバーを直撃。しかし後半に入り50分にはマーカス・ベントのゴールをアシスト。そのまま引き分けかと思われたが、90分にキトソンの素晴らしいパスからハーパーが抜け出し、冷静に決めてレディングが勝利。リーグ戦で4試合ぶりの勝利を飾り、クールなコッペル監督も嬉しそうな顔を見せていた。 Fulham 3-3 Manchester City 13分にサイモン・デーヴィスのゴールでフルハムが先制も、36分にはペトロフがボカネグラの股を抜く強烈なシュートを決め、同点で前半を折り返す。48分にブアッザが移籍後初ゴールを奪うが、50分にはペトロフのシュートをニエミが弾いたところにムペンザが詰め、再びシティーがリード。さらに60分、エラーノのパスにまたもペトロフが抜け出し、角度が無いところからながら見事なシュートを決める。 しかしゲームはこれで終わらず、75分にソル・ギヒョンが左サイドからクロスを放り、中でマーフィーが突っ込んで同点ゴール。結局、点の取り合いと成った試合は引き分けになった。フルハムはこれで3試合連続の引き分けと、早くも“ドロー・スペシャリスト”の本領発揮か。 Liverpool 0-0 Birmingham City 例によってターンオーバーを採用しているリヴァプールだが、ヴォロニン、ペナント、トーレスらのシュートは殆ど枠に飛ばず、ホームで痛恨のスコアレスドロー。結局このまま、“いつものレッズ”の流れになってしまいそうな雰囲気だ。 Middlesbrough 2-2 Sunderland 復活したノースイースト・ダービーということで、普段はがらがらのリヴァーサイドのゴール裏にも、この日はファンが溢れていた。 試合はいきなり開始70秒ほどで1点が入る。右サイドからチョプラがシュートを放った。ところがこのシュートが中に走りこんでいたリードビターに当たり、絶妙のトラップに“なった”。結果、リードビターはシュウォーツァート1対1となり、この場面で冷静に決めて、サンダーランドが先制。 その後はミドルスブラが一方的に攻める展開となる。だが12分、接触プレーでトゥンジャイが負傷。アリアディエールの負傷を受けて先発していたトゥンジャイだが、イ・ドングクと交代となる。 その直後の14分、右サイドからオニールが素晴らしいクロスを上げ、走りこんだアルカが頭で合わせた。鮮やかなヘディングシュートでボロは同点に追いついたのだが、そのアルカも接触プレーで膝を負傷。全治2ヶ月の重傷を負い、ボアテングと交代となる。さらに前半途中で、ミドがハムストリングを負傷。サウスゲート監督はカタモールを用意したが、ミドは大丈夫だとアピールし、ピッチに留まる。 後半に入り58分、それまで頑張っていたミドが交代。何とミドルスブラは負傷者で交代枠を3つ使い切ってしまった。しかしながら68分、左サイドから中央に入ってきたダウニングが、何と右足で強烈な無回転シュートを放つ。ゴードンも止めきれず、誰もが驚愕したゴールでボロがリード。 その後もミドルスブラが一方的に有利に試合を進め、このまま勝利を得ると思われた89分、途中出場していたリアム・ミラーが混戦の中から素晴らしいループシュートを決め、なんと同点に。試合はそのまま終わった。 ミドルスブラにとってはなんとも不幸な試合だった。交代が全て不本意なものだった上、ゴールも事故のようなものばかりだった。幸いトゥンジャイとミドは軽症との事だが、せっかく内容としては良い試合をしているだけに、実に勿体無い印象を受ける。サウスゲート監督としても、思い切り采配を振るいたいはずだ。 Asenal 5-0 Derby County アウェーではボコボコに叩きのめされる事が恒例となってきた感があるダービー。この日も例に漏れず、アーセナルに粉砕された。 10分にディアビがミドルシュートを突き刺すと、26分にはセスクのパスを受けたアデバヨールがゴールをゲット。50分にもアデバヨールがPKを決めると、70分にはエドゥアルドが流したボールにセスクが走りこみ、ミドルを決める。最後はアデバヨールがハットトリックを達成。 Newcastle United 3-1 West Ham ヌゾグビアが大活躍。2分には左サイドから中央のヴィドゥカへパス。ヴィドゥカが冷静に決めて先制。32分にはC.コールが落とした球をアシュトンが豪快に蹴りこんで同点となるも、41分にはまたもヌゾグビアからヴィドゥカへ。やや足元にボールが入ってしまったがヴィドゥカは何とか押し込んだ。最後は76分、マルティンスのパスを受けたヌゾグビアが自らゴールを奪い、ニューキャッスルが快勝。アウェーでダービーに負けた直後の試合だったが、相変わらずホームでは強いようだ。 Aston Villa 2-0 Everton 14分にカリューのシュートが決まりヴィラが先制。61分にはGKのカーソンが蹴ったロングフィードが一発でアグボンラホールに通ってしまい、そのままフィニッシュ。ヴィラが好調エヴァートンに快勝した。 Blackburn Rovers 0-1 Portsmouth 24分にボックス内でボールをキープしたカヌが、素晴らしいフィジカルの強さを発揮。DF、GKを3人なぎ倒し、最後は至近距離から冷静なフィニッシュ。その1点をポーツマスが守りきった。ブラックバーンはセットプレーのチャンスを生かせず、今シーズン初黒星を喫した。 Bolton 1-1 Tottenham Hotspur 34分にロビー・キーンのゴールでスパーズが先制するも、39分にディウフのGKからカンポが頭で合わせ、同点に。その後は両者決め手を欠きドロー。低迷するチーム同士の対決だったが、共にトンネルからの出口を見出すには至らなかったようだ。 カンポはこの日が今季初スタメンとのこと。個人的には中盤でバランスを取れるこのカンポを使わないと今のボルトンはどうにもならないような気がするのだが、今後の試合でのサミー・リー監督の起用法は注目される。 Manchester United 2-0 Chelsea 最初の10分くらいはチェルシーのペースだったものの、やはり流れはユナイテッドに。28分にはFKの早いリスタートからテヴェスがシュート。その1分後にはエッシェンの不用意なクリアーをルーニーがカットし、そのクロスに逆サイドでギッグスが合わせたものの、枠には飛ばず。ツェフは激怒してエッシェンの元に走り寄った。 すると32分、微妙な判定ながらミケルが足の裏を見せたタックルで退場に。そしてロスタイム、CKの流れのボールをブラウンが頭で前に送り、ギッグスのクロスにニアでテヴェスが頭で合わせ、ユナイテッドが先制。テヴェスはユナイテッドでの初ゴールをゲット。 後半に入っても流れは変わらず。キャリックのロングパスに対しチェルシーは為す術が無い。ジョー・コールがロナウドに非常に危険なタックルを浴びせ、交代で退く際に猛烈な罵声を浴びるなど、チェルシーは良いところが無いばかりか、何か物騒な雰囲気が漂う。最後はベン・ハイムがサハを倒してしまい、そのPKをサハが自ら決めた。 ユナイテッドにとっても良かった試合とは言えない。キャリックのパス以外には攻撃の形が無かった事は事実。セットプレーでの強さは見せたが、やはりプレーの熟成はまだ進んでいない。しかしそんな段階で連勝できるのだから、相変わらずその底力には感服するばかりだ。また、ギッグスのアウトサイドキックは本当に惚れ惚れしてしまう。 グラント新監督が初めてチェルシーの指揮をとった試合となったわけだが、あの退場で手も足も出なくなってしまった。今のところ悪い面しか見出せない状態となっており、グラント監督には画期的な采配と言うよりは、我慢強さが求められる。暫くは、いや今季に関しては結果が出なくて当たり前、という前提の元に、ドログバやランパード抜きでも戦えるシステムを長期的な視点に立って確立できるか。今は選手個々人が攻撃でも守備でもバラバラに動いてしまっている。 また、この試合では不必要な場面でのラフプレーやミスが目立った。主審の判定に粗があったことは事実だが、それを差し引いても集中を欠くチェルシーらしくない場面があまりに多かった。どうやらまずは、選手の志気をもう一度整える事から着手しなければならないようで、そうなるとチェルシーが再び力強さを取り戻すまでにはかなり時間がかかる可能性がある。
posted by Alan Hetarade |01:24 |
FAプレミアリーグ |
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