2007年08月20日
シティー、狙い通りの勝利 【FAプレミアレビュー】
Manchesuter City 1-0 Manchester United Starting Lineup ユナイテッドはやはり中盤が流動的にポジションを替えていたが、ひとまずテヴェスの1トップで、その下にスコールズやギッグスが出てくる、という布陣。ナニは左サイドでプレーした。シティーの方はボジノフをファーストトップに、エラーノをセカンドトップに置く布陣。RBにコルルカが入り、CBはリチャーズとダンが務めた。 なおこの試合は、先発したカスパー・シュマイケルの父であるピーター・シュマイケル、ウェストハムのアントン・ファーディナンド、サンダーランドのロイ・キーン監督らがスタンドで観戦する中で行われた。 Frist Half ゲームはスタート直後から、ユナイテッドが圧倒的にボールを支配することになった。5分にはテヴェス、スコールズと繋ぎ、最後はボックス左からナニがシュート。シュマイケルは逆を突かれたものの何とか右足でこれを防いだ。すると、シティーのトップに起用されていたボジノフが負傷。なんと8分で交代する羽目になってしまう。エリクソン監督はここでビアンキではなく、奇抜と言うよりは奇妙な髪形をしたムペンザを投入した。 その後もユナイテッドの圧倒的有利な状況は変わらず。17分には右サイドからブラウン、スコールズと逆サイドへ繋ぎ、最後はナニがシュート。これも何とかシュマイケルがセーブした。さらに23分には、ナニが自身を追い抜いたエヴラへパス。エヴラはコルルカを振り切って強烈なシュートを放ったが、枠を捉えなかった。一方的に押されていたシティーは、30分にようやくマイケル・ジョンソンがファーストシュートを放つ。ミドルシュートだった。 するとその僅か1分後、左サイドから中央で待っていたジオヴァンニにパスが通る。前にはやや離れたところにヴィディッチが居たが、ジオヴァンニはここでシュートを選択。やや遠い位置からだが思い切ってシュートを打つと、ボールはブロックに入ったヴィディッチの背中にディフレクト。ちょうどいいコースに飛び、ファン・デル・サールの手も届かず、何とゴールへ。シティーが先制に成功する。 申し分ない展開となったシティーは、ここから10分ほど、ユナイテッドを圧倒する。ジオヴァンニとエラーノが足を止めてボールを交換しつつ味方の上がりを待つなど、まさに好き放題にパスを繋ぎ、観客も大歓声でそれに応える。ユナイテッドも最後には盛り返し、ナニがミドルシュートも、これは左に外れる。こうしてシティーが1点をリードして、前半を終えた。
Second Half 後半に入っても、ユナイテッドが有利に展開を進める。47分にはこの日最大のチャンス。左からのCKに対し、ヴィディッチがダイビングヘッド。しかしこれがクロスバーを直撃。跳ね返ったところをスコールズが狙ったが、このシュートは外れた。さらに左サイドからギッグスが決定的なグラウンダーのクロスを放るが、寸でのところでリチャーズがクリアー。ここでファーガソン監督が最初のカードを切り、60分にナニを下げてイーグルスを投入。得点を狙う。 その直後、スコールズが左サイドのギッグスへボールを送り、先ほどと同じような感じでギッグスがパス。テヴェス、さらにファーサイドにはイーグルスが走りこんだが、いずれも僅かに届かなかった。エリクソン監督はエラーノに替えてビアンキを投入。ファーガソン監督も一気にブラウンとキャリックを下げて、オシェイとキャンベルを投入した。 74分には、先制ゴールを挙げたジオヴァンニが負傷。ここでボールがピッチに入り、LBへ。ギャリードを前に上げ、前線にはビアンキを残してムペンザも右サイドに下がり、完全に1点を守る布陣へとシフトする。しかし78分には、その前から体力の消耗が著しいように見えていたコルルカが、意表をついた強烈なミドルシュート。これは僅かにクロスバーの上を越えていった。 その後もユナイテッドはボールを支配するが、あと一歩のところでリチャーズやダンにボールを弾き出され、フィニッシュまで持ち込めない。最後のチャンスは90分のCK。左からギッグスが放ったのだが、シュマイケルの反応が完全に遅れ、何とボールは彼の前を素通り。逆サイドでテヴェスが頭で合わせたが、まさかシュマイケルを通過すまいというようなボールだったので逆にテヴェスが虚を突かれたような格好になり、シュートは枠に飛ばず。こうして冷や冷やさせたが何とかシティーが逃げ切り、ダービーでの勝利を飾った。 Summation 強豪相手には先制点を奪って逃げ切ることに尽きる。そういう点で言えば、無失点に抑えて逃げ切ったこの試合は、エリクソン監督の狙い通りの展開になったと言えよう。シティーに関しては、まさに昨季とは見違えるようなチームになっている。ペトロフ、エラーノ、ジオヴァンニといった、落ち着いてボールを持つことができる選手が中盤に居ることにより、パスが繋がる。おかげでジョンソンのように昨季から頑張っている選手も、存分に自分の持ち味を発揮できている。 またCBの2人の働きは素晴らしかった。ダンはスピードで劣ったが、その分を補って余りある活躍をしたのがリチャーズ。何度かテヴェスに裏を取られそうになったが、必ず追いついてはチャンスの芽をつぶした。またダンも粘り強いプレーを見せ、際どいボールを何度かはじき出した。ディスタンが居なくなった後にリチャーズをCBで起用しているエリクソン監督は、やはり目の付け所が良いということだ。 ただ課題が多いことも事実。まずGKのシュマイケルは、縦のパスに飛び出す判断は良いものの、横からのクロスボールへの弱さが致命的である。早急に練習をして改善する必要がある。またカウンターに移った場面でコーチングが上手くいかず、せっかくのチャンスを何度もフイにした。歓声で声が聞こえないというだけではなく、ハマンなどが象徴的な存在だったが、カウンターでの球離れが遅かった。ただ、期待をこめて課題を挙げられるようなチームになったのも事実。これからシーズンは長いが、エリクソン監督が上手くチームをまとめることができれば、さらなる躍進が期待できる。
posted by Alan Hetarade |16:40 |
FAプレミアリーグ |
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