2007年05月31日

ゾンコランでシモーニが魅せた! 【ジロ・デ・イタリア17日目】

記事を書くのは少し遅くなってしまいましたが、ともかくジロがいよいよゾンコランへ!最後の山頂ゴールになると共に、最大の勝負どころであります。

昨日のスローペースとは打って変わって、12人というけっこうな人数の選手が逃げたために、レースはハイペースで進んでいきます。サウニエル・ドゥヴァルやリクイガスが積極的にペースを上げるため、逃げ集団のアドバンテージも微妙なものに・・・・

本当は2級の山岳とかもあったのですが、もう一気に端折って、ゾンコラン突入のところから書きます!

さて逃げ集団が上りに入り、チョー二(プレディクトール・ロット)が前に出ます。良い感じで踏んでいき、スパートというわけではないものの首位に躍り出ます。

後方集団も登りに突入。なんとこの登りに入った段階まで、あのペタッキ(ミルラム)が集団に残っていました。集団の人数は30人いるかどうかといったところでしたから、いやぁ本当にびっくりしました。なおペタッキは最終的にトップから11分遅れで普通にゴール。ミルラム勢最上位となりました。これはこれで凄いっ!(笑)


まぁそれはともかく、ゾンコランの登りに入るや否や、サヴォルデッリ(アスタナ)が一気にペースを引き上げ、ここで殆どの選手が振り落とされます。そして先頭の主導権を握ったのは、シモーニ(サウニエル・ドゥヴァル)。一気にペースを上げ、総合2位のマッツォレーニ(アスタナ)をちぎることに成功。

さらに今日は行く行くシモーニ。どんどんペースを上げると・・・・

なんとディ・ルーカ(リクイガス)が脱落!!!

表情も相当苦しそう。今回のジロでここまで完璧と言って良い強さを見せ付けてきたディ・ルーカが居なくなります。しかしディ・ルーカも苦しいながらに自分のペースを保ち続けます。

残ったのは、シモーニ、ピエポリ(サウニエル・ドゥヴァル)、クネゴ(ランプレ)、シュレク(CSC)。このうちクネゴはシモーニのペースについていけなくなって遅れてしまいますが、冷静な表情を保ったままついてくるのがシュレク。まだ22歳だというのに、本当にとんでもない選手です。

前はというと、チョーニが力尽きてしまい一気にペースダウン。後ろから自分のペースを守って走り続けていたコドル(アックア・エ・サポーネ)がこれをかわし、首位に立ちます。しかしその後ろからは、シモーニ、ピエポリ、シュレクが迫ってきます。驚異的なシュレクは、自らサウニエル・ドゥヴァルの名クライマー2人を引く場面も見せます。

一方この3人からは遅れたクネゴとディ・ルーカも、壮絶な走りを見せます。ディ・ルーカは時折下も向きつつ息が絶え絶えになりながら、何とかクネゴについていきます。クネゴも意地を見せて積極的に踏み、ディ・ルーカをちぎろうとします。こうして2人がかなり頑張ったので、前との差はあんまり開きませんでした。

いよいよ頂上が迫ってきます。健闘したもののコドルも捕らえられ、いよいよサウニエル・ドゥヴァルの2人vs驚異の22歳シュレクという構図に。しかし流石に経験がモノを言うのかそれとも多勢に無勢だったのか、ラスト200mでピエポリがペースを上げます。それを見計らい、それまでシュレクの後ろにつけていたシモーニがそれを一気にかわして、スパート。さすがのシュレクもこれには反応できず、勝負あり。

そのままサウニエル・ドゥヴァルの2人はペースを上げ、いよいよゴールへ!と、そこでためらいもなく道を譲るピエポリ!

優勝はシモーニ!遂に勝った!!!!!

7秒遅れでシュレクがゴールし、何とか総合2位の座は死守。そして最後まで粘りとおしたディ・ルーカが31秒後、クネゴが37秒後にゴール。トップ争いも凄かったですが、この2人の頑張りも鬼気迫るものがありました。

いやぁ本当に良いレースでしたね。サウニエル・ドゥヴァルはこれで今大会、ピエポリ1勝、リッコ1勝、そしてシモーニも勝ったということで、良かったんじゃないんでしょうか。ここまで勝ちきれなかったシモーニでしたが、今日は完璧でしたね。自分から仕掛けていきましたし、素晴らしい勝利でした。そして名脇役ピエポリもグッドジョブ。

しかしシュレクというのは本当に恐ろしい選手ですね。年下の私がこう表現するのも何ですが、まだあどけなさも残る顔だというのに、そんな選手が、シモーニを向こうに回して堂々渡りあい、あと一歩のところまで追い詰めたのですからね。まだ総合優勝の可能性も残されていますし・・・・ アシストが殆どいない中ここまでやるとは、本当に凄いです。

そしてディ・ルーカとしても、文字通り“山は越えた”といった感じですかね。あの粘りには感動しました。今日はまた平坦ステージということで休めますし、残るはT.T.一本のみ。あとはアクシデントさえ無ければ・・・・ といったところでしょうか。

posted by Alan Hetarade |19:15 | サイクルロードレース | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:ゾンコランでシモーニが魅せた! 【ジロ・デ・イタリア17日目】

レポートお疲れ様です。
しかし、昨日は素晴らしい「ガチンコ勝負」を見ることができて「おなかいっぱい」になりましたね。
シモーニの気持ちの強さ、ピエポリの献身的な走り、シュレックの「末恐ろしい」脚力、クネゴの意地、ディ・ルーカの粘り、見ていて実に面白かったです。

残るは土曜日の個人TTなんですが、確かにディ・ルーカ有利ですが、問題はシュレックがどれだけTTを走れるか?ですね。
なんでも2年前にルクセンブルクのTTチャンピオンだったそうですが・・・。

今日と明日はポイント賞(マリア・チクラミーノ)争いに注目しています。
果たして、ベッティーニはステージ優勝できるのか??
楽しみにしています。

posted by M.Y.Prez. | 2007-05-31 22:30

Re:ゾンコランでシモーニが魅せた! 【ジロ・デ・イタリア17日目】

>M.Y.Prezさん
この日は、皆が輝いていましたよね。本当に素晴らしいレースでした。
いよいよ今日がT.T.ということで、ディ・ルーカにとっては最後の踏ん張りどころですね。差はけっこうありますが、しかしここまでのシュレクの走りを見ると、何があってもおかしくないような・・・・・ いやはや、楽しみです。
ベッティーニはトザットに譲ったりしている間に、いよいよ残るはミラノゴールだけとなってしまいましたね。マリア・チクラミーノもペタッキで決まりでしょうが、まぁ今回のペタッキは本当に凄いスプリントを何度も見せてくれているので・・・ ミラノでの2人のスプリントも見たいですね。ベッティーニも落車したりと大変でしたから、最後に笑う機会があってもいい気もしますが・・・・・

posted by Alan Hetarade | 2007-06-02 16:55

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