2008年05月16日
ジロ・デ・イタリアの第5ステージ。この日はゴール前が登りになっているステージで、5人の逃げが決まりました。
逃げていたのは、ブル(ティンコフ)、ミラー(スリップストリーム)、ラベルデ(CSF)、フレーリンガー(ゲロルシュタイナー)、ペレス(ケースデパーニュ)の5人。この中ではミラーがやっぱり力が抜けているかなぁ・・・・ でもやっぱり後ろのメイン集団が追いついてくるんじゃないのかなぁ・・・・
な~んて思いながら見ていたのですが、気がつくとレースが残り1kmになってました(笑)
いやまぁ、グランツールの、それも平坦ステージというと、たまにこういうことが起こるわけでして。グランツールは選手はもちろん、見る側にとっても3週間ほぼ毎日夜中に3時間くらいTVの前に張り付いていることを求めるわけで、どうしても体力が尽きる日というのが出てくるんですよね。こればっかりはどうしようもないと言いますか・・・・・勘弁してちょ(苦笑)
さて残り1kmのゲートをくぐろうかというところで、何とブルがスパート!真っ先に反応したのはミラーでしたがうわああああペダルが外れた!やむなく停止し、コース外に自転車を放り投げて怒りを露にするミラー!!!
後からわかった事ですが、このときミラーは何とチェーンが切れてしまったとの事。う~む、あのままいけば、T.T.が得意なミラーがブルを捕らえて差しきっていた可能性が高かったのですが・・・・ う~む、これも勝負のあやというべきなのか何なのか。よりによってグランツールの、それもステージ優勝がかかったラスト1kmというシチュエーションでチェーンが切れるとは、これはもうミラーも怒りをどこにぶつけていいのやら、といった感じでしょうか。
スリップストリームは初日のT.T.T.は制したものの、その後は災厄続きですねぇ・・・・ ザブリスキーが落車で負傷したり、ヴァンデヴェルデが僅か1秒差でマリアローザを手放したり、そして今回のミラーの件も。やっぱここはお払いでもねぇ。某スピリチュアル何たらの人なら、何と判断するのでしょう(笑)
さてレースに話を戻すと、ミラーの脱落もあってブルは後続との差を一気に広げていきます。予想通り非常に厳しい登りとなったラストの1km、険しい表情ながらも懸命のペダリング。後ろからはフレーリンガーが追い込んできますが、ブルが何とか粘りきった!!
遂にブルが逃げ切ってステージ優勝!!
やりましたねぇ!いつも後ろ髪をなびかせながら颯爽と逃げ、そして吸収されそうになったところでもう一度スパートして逃げ、ただでは死なない執念を見せつけていたブル。しかし誰もが本当に逃げ切ろうとは予想していなかったでしょうが、やっぱり伊達に逃げてはいなかったということでしょうね。
fumyのブログなんかを見ていても分かるとおり、平坦のステージレースでも逃げを決めるというのはそうそう簡単なことではありません。そんな中で、数えるのも面倒なほど逃げを決めているティンコフのブルやイグナティエフは、それだけでも力のある選手だということを証明しているようなものですからね。逃げ切れるかどうかは集団の気まぐれ次第なので運の要素が強いのですが、こうして数をこなしていればいつかは報われるということで・・・・
ゴール前1kmのペダリングは見事でしたし、フィニッシュ時に片手しか挙げる余力がなかったことからも、気持ちの強さが伝わってきました。良いレースでしたね。
posted by Alan Hetarade |
12:23
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サイクルロードレース |
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2008年05月15日
Zenit St Petersburg 2-0 Rangers
【Z:72.Igor Denisov, 90+4.Konstantin Zyryanov】
本来なら徹夜して見るつもりだったのですが、ここのところの慢性的な睡眠不足がたたって昨晩ジロを見た後に寝なければならず、起きてみたらちょうど後半開始の時間でした。まぁその後半に2点入ったわけで、おいしいとこ取りだったなぁ、なんて思うわけですが。
後半開始後は膠着状態と言いますか、いかにもスコアレスの試合だなーといった感じで、両者ともなかなか相手を崩せず。しかし63分にウィタカーのクロスにファーガソンやらダルシュヴィーユやらが詰め、ゼニートのDF陣が必死になってボールをクリアーしたあたりから、試合がヒートアップ。その1分後にはカウンターからアルシャーフィンがレンジャーズのGKアレクサンダーをかわして決定的なループシュートを放つも、ゴールライン上まで間一髪戻ったパパッチが頭でクリアー。両者とも惜しいチャンスを逃す形となります。
すると73分、ロングボールを落としたゼニート。そこからアルシャーフィンとデニソフが素晴らしいパス交換を見せ、最後はアルシャーフィンのスルーパスからデニソフが完全に裏を取り、フィニッシュ。アレクサンダーにはノーチャンスの形で、ゼニートが先制。
これでレンジャーズが反撃に出るかと思いきや、ボールはそのままゼニートが支配。シロコフが頭で落としたボールを拾ったズリアノフが至近距離から決定的なシュートを放ちますが、これは左ポストを直撃。レンジャーズはパパッチ、エムダミが下がってナチョ・ノヴォ、マッカロークがピッチに入りますが、基本的に攻撃がダルシュヴィーユへの放り込み一辺倒で、それもゼニートの選手に簡単にクリアーされてしまい、なかなかリズムを作れません。
最後はボイドを投入するも思ったようにはいかず、時間が経つばかり。CKからボールがこぼれて絶好のチャンスを迎えるも3人が被ってしまい、結局マッカロークが右足でシュートも大きく外したり・・・という不運もあり、得点は奪えず。ロスタイムに入り、そういえばゼニートってまだ交代枠を1つも使ってないよなぁ・・・・なんて思ったら、キム・ドンジンが入ってきました。
その直後、ゼニートが再び速攻からチャンスを作り、ボックス左からアルシャーフィンが決定的なグラウンダーのクロスを折り返して、中央に選手が走りこんだ・・・・というところで、何と映像がコマ送りになるというミラクルが発生(笑) その前から時折、音声は来るものの映像がコマ送りになることがあったのですが、まさかこのタイミングで・・・・なんて思いました。まぁ歓声と実況が聴こえていたのでゴールが決まったのは分かったのですが、ともかくそんな感じでズリアノフが決めて試合終了。2-0でゼニートが決勝戦を制しました。
まぁ私はこの試合単発でしか見ていないのであまりとやかくは言いませんが、ゼニートはよくまとまって攻守にバランスの取れた良いチームだなぁと思いました。冬にシュクルテルが抜けたはずですが、守備も安定していましたしね。攻撃面ではやっぱりアルシャーフィンでしょうか。彼は西のビッグクラブが狙うに値する選手でしょう・・・・
一方敗れたレンジャーズですが、なんかこういうシーンって、スコットランド代表がフランス代表に負けたシーン、アイブロックスでレンジャーズがリヨンに負けてCL敗退が決まったシーンに続いて、今シーズン3度目なんじゃないかという気が。特にマッカロークとかファーガソン辺りにとっちゃ、忘れようにも忘れられないシーズンになっちゃいましたね。まぁリーグ優勝は充分狙えるとしても、国際的な大会では全て“あと一歩”のところで逃すような形になったわけで・・・・ 出来れば攻撃にもうちょっと工夫が欲しかったですね。
何にせよ、途中からかなり面白い展開になりましたし、ゼニートは素晴らしかったです。おめでとうございます。
・・・・という事で、キム・ドンジンはこうしてカップを手にしたわけですが、パク・チソンは続く事ができるでしょうかね。韓国人選手がCL、UEFAカップを同一シーズンに手にしたとなると、これはけっこうな快挙になるはずですが。羨ましい(ぁ
posted by Alan Hetarade |
07:02
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その他国際大会【サッカー】 |
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2008年05月14日
・・・ということで、ちょっと移動(笑)
現在、コメントへのレスが滞っております。申し訳ございません。
とりあえず途中(日本語表記の難しさの一部コメント)まで、レスをつけました。まだ大分残っていますが、とりあえず寝させてください、私も人の子なので(爆)
14日はあまり時間が取れないかもしれませんが、ひとまず2日後くらいまでにはお返事できそうですので、もう少々お待ちいただければ、と思います。
*このエントリーは全てのコメントレスを完了した後、削除します。
posted by Alan Hetarade |
05:30
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2008年05月13日
つい一昨日までリーグ戦が行われていたプレミアリーグだが、ひとたびシーズンが終わるや否や、いきなり今度は移籍のニュースが噴出すように出てくる。チェルシーが大金を投じてボシングワを獲得したのは周知の話だが、それ以外にも幾つか、移籍に関するニュースが報じられた。
◆Boro release Rochemback◆
まずミドルスブラから、3選手が離脱することになった。殆ど出番が無かったイ・ドングク、怪我でまともにプレイ出来ていなかったガイスカ・メンディエタの退団はチームにさほど影響を与えないだろうが、主力の1人として活躍し、シーズン最終戦のマンチェスター・シティー戦で8点を奪う原動力となったファビオ・ロシェンバッキの離脱は、好ましい話題とは言えない。ロシェンバッキはスポルティングへの復帰が確実となっている。
「僕は楽観的になっているよ。(03~05にプレイした)リスボンに戻ることが出来て嬉しい。いつもスポルティングに戻りたいと思っていた。まるで家に居るかのような気分になるしね」
こう語り喜びを露にするロシェンバッキは、ブラジル人。ミドルスブラは“イギリス一住み難い町”というレッテルを貼られているそうだが・・・・
◆Rangers sign Cerny and Ramage◆
一方、今オフにチームの刷新が行われると見られているトッテナムにも動きが。ロビンソンの去就を含めて注目されているGKのポジションだが、今シーズン彼とポジションをシェアするような形になったチェルニーの、クイーンズ・パーク・レンジャーズへの移籍が決まった。チェルニーはスラヴィア・プラハからのローン移籍をぐだぐだと引き伸ばす形でスパーズに在籍していたが、レンジャーズへは完全移籍した模様。契約期間は2年。
これが今オフにおける、スパーズからの放出第1号となった。このチェルニー移籍をどう読むかは難しいところだが、チェルニーはシーズンを通してロビンソンと同程度の評価を受けるべきプレイはしており、彼を放出してまで怪我がちのロビンソンを正GKの座に据えるのは考え難いというのが私の見解だ。となると当然、外部から優秀なGKの獲得に動くのではなかろうか。
レンジャーズはチェルニーのほかに、ニューキャッスルからピーター・ラメイジも獲得。因みにこのチームのオーナーは、イギリス長者番付で1位になったこともあるF1界のドン、バーニー・エクレストンと、その後継者と目されているフラヴィオ・ブリアトーレ。その気になれば、アブラモヴィッチに勝るとも劣らないくらいのカネ程度は簡単に投入できるはずだが・・・・
posted by Alan Hetarade |
21:28
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FAプレミアリーグ |
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2008年05月12日
注目されたプレミアリーグの最終節。結局、マンチェスター・ユナイテッドが優勝、エヴァートンが5位をキープしてUEFAカップ進出、そしてフラムが残留してレディングとバーミンガムが降格、という結果になった。
全試合が同時進行で行われる故の緊張感があるのが最終節。スタジアムでも携帯電話を片手に一喜一憂するファンの姿が見られるが、私もウィガンvsマンチェスター・ユナイテッドの試合を見つつ常に目の前にPCを置き、チャンネルも変えつつ常に全試合の動向をチェックしてこれを味わった。
そこで今一度、各チームに“答え”が出た過程を、振り返ってみることにする。
◆まず5位争いが動く◆
最初に変化が見られたのは、ウェストハムvsアストン・ヴィラの試合。8分にソラーノのゴールでウェストハムが先制した。5位獲得に向けては勝利が必要条件となるアストン・ヴィラとしてはよくない展開となったが、再び動いたのもこの試合だった。14分、ヤングのゴールでヴィラが追いつく。これで再び、勝負は分からなくなった。
しかし1ポイントでも取れば5位が確定するエヴァートンも、24分にヤクブのゴールで先制。結局この状態のまま、前半が終了。この時点では、エヴァートンが優位に立っていた。
◆先手を取ったレディング◆
続いて動きがあったのは残留争い。ダービーに乗り込んだレディングが15分、ハーパーのゴールで先制。今シーズンのレディングにあって一番の働きを見せている選手のゴールで、まず他チームにプレッシャーをかけた。
これで暫定ポイントでレディングに劣ることとなったフラムだが、ポーツマスとのゲームは一向にスコアーが動かず、そのまま前半戦を終了。こうなると勝つしか無いバーミンガムはなかなか得点を奪えなかったが、32分にマーフィーのゴールで先制。こちらも暫定のポイントではフラムを上回り、前半を終えた。
◆値千金のPK◆
優勝争いの2試合は、ジリジリとした展開が続く。ウィガン、ボルトンとも予想以上に高いモチベーションで試合に臨み、スコアレスのまま時間が流れた。ウィガンの中盤、クーマス、パラシオス、ヴァレンシアといった辺りの奮闘により、序盤から多くのシュートをウィガンに打たれた。決定的なピンチまでは至らなかったが、攻撃面でもロナウドは濡れたピッチに足を取られ、病み上がりのルーニーの動きも今ひとつ。なかなかゴールを奪えない、嫌な展開となった。
しかしそんな中、32分にルーニーがボイスに倒されPKを獲得。怪我を押して出場したルーニーだったが、あまり良くない流れにあって決定的なセットプレイを獲得したということで、非常に大きな働きだった。実際あのシーンが、ユナイテッドがあの試合初めてボックス内でパスを繋ぎ、相手の守備陣を完全に混乱させたシーンだった。そして名手カークランドをものともしないPKをロナウドが決めて、ユナイテッドが先制。
一方のチェルシーは、開始直後にテリーが負傷。前半はその後も得点を奪う事ができず、スコアレスのまま終えることとなった。
前半終了時のスコアーは
Wigan Athletic 0-1 Manchester United
Chelsea 0-0 Bolton Wanderers
Everton 1-0 Newcastle United
West Ham United 1-1 Aston Villa
Portsmouth 0-0 Fulham
Derby County 0-1 Reading
Birmingham City 1-0 Blackburn Rovers
暫定順位は
1 Manchester United +57 87
2 Chelsea +39 85
5 Everton +21 65
6 Aston Villa +20 60
16 Bolton Wanderers -18 37
17 Reading -28 36
18 Birmingham City -19 35
19 Fulham -23 34
となり、優勝争い、5位争いに変化は無いものの、残留争いでは順位の変動が発生。このままゲームが進めばレディングが残留しフラムが降格、という状態だった。
◆ヴィラに射した一筋の光明◆
後半に入って真っ先に動いたのが、エヴァートンvsニューキャッスルの試合。46分にオーウェンがPKを決め、エヴァートンが同点に追いつかれる。このままでもエヴァートンは5位が確定するものの、追いつかれる試合展開は良い流れであるはずがない。
しかもこの直後、アストン・ヴィラが54分のバリーのゴールで勝ち越しに成功。アップトンパークでの試合がこのまま終わり、ニューキャッスルがあと1点取ってエヴァートンを封じ込めるような事があれば、アストン・ヴィラが5位となるシチュエーションになった。
◆開く一方の点差◆
残留争いにも、早々に変化が。49分、ブラックバーンのペデルセンがゴールを奪い、バーミンガムが同点に追いつかれる。勝利が絶対に必要なバーミンガムとしては痛すぎる展開だ。
これに救われたのがレディング。15分のゴール以来なかなか追加点を奪えずに苦しんだが、60分にキットソンが追加点を奪う事に成功。点差を2点とし、ようやく安全圏に入ってきた。そして69分にはドイルが決めて3点差となり、ダービーを圧倒。自らの勝利を確実なものとし、あとは他会場の運任せ、という状態になる。
3ポイントを手にすればポイントでバーミンガムを上回れるため、これで残るはフラムがポーツマス相手に勝利できるかどうか、という状態になったが、ポーツマスvsフラムのスコアーは一向に動かない。
またこの時、順位争いには関係の無い試合で大花火大会が勃発。前半にダウニングとアウヴェスのゴールでミドルスブラはマンチェスター・シティーを2点リードしていたが、後半に入ると58分にまたもダウニング、60分に今度はアウヴェスが再びゴールを奪い、4-0に。その後もジョンソン、ロシェンバッキ、アリアディエールが立て続けに点差を広げ、最終節にして一方的な試合を演じることに。
散々なシティーは終了間際にエラーノが一矢を報いたが、その直後にはアウヴェスにハットトリックを決められ、その1点すら霞んでしまう始末。この試合は最終的に8-1というおよそフットボールのスコアーとは思えないような点差となり、解任が噂されているエリクソン監督にとっては泣きっ面に蜂と言う他無い気の毒な結果となってしまった。
◆ここに来てシェフチェンコ?!◆
ウィガンとユナイテッドの試合は、後半に入ってから両者とも疲れが顕著になりだす。ウィガンの方もパラシオスの運動量が著しく落ちた上、セットプレイやサイドからのクロスの精度が低く、なかなかチャンスを作れなかった。
そんな最中、チェルシーが遂にシェフチェンコのゴールで先制。ユナイテッド戦ではあわやというボールを見事にクリアーしてチームを救ったシェフチェンコのここに来ての活躍で、チェルシーはユナイテッドにプレッシャーをかける。そのユナイテッド、守備陣は基本的に組織を崩さなかったが、セットプレイでのヘスキーの強さには苦戦。クーマスのピンポイントであわせるキックをヘスキーが頭で叩くという形で、肝を冷やす。まだまだ1点差、安全圏ではない。
そしていよいよ、試合は残り20分へ。遂に、決着の時が訪れた。
◆最後の力を発揮したエヴァートン◆
まず決着がついたのが、5位争い。68分、レスコットのゴールでエヴァートンがリードを奪い、81分にはヤクブがPKを決めて安全と言える2点差に。これで自力で5位を確保できる。
当然この報を聞いていたであろうアストン・ヴィラとしては、どうしようもない展開。結局気落ちしたか、88分にアシュトンに同点ゴールを奪われ、最終戦を引き分けで終える事となった。
◆全てをひっくり返したマーフィーのゴール◆
残留争いでは、レディングが点差を広げた事でもはや絶望的になったバーミンガムが、73分にジェロームのゴールで勝ち越しに成功。レディングとしてはこのゴールはべつに決まっても構わなかったのだが、その直後に生じた動きは、彼らの息の根を止めるものとなった。
ポーツマスvsフラムの試合は0-0のまま76分間続いたが、遂にダニー・マーフィーがゴールを奪い、フラムが先制に成功。得失点差の関係上、勝てばほぼ残留できるフラムがリードを奪った事で、レディングにとっては絶望的な展開となった。自力で得失点差を埋めるためには残り時間でさらに4点を奪う必要があったが、さすがにそれは非現実的。となると、他力本願になるしかない。
しかしいつまで経ってもポーツマスはゴールを奪えず、フラムがリードしたまま時間は流れる。セント・アンドリュースではジェロームとムアンバが、プライド・パークではリタがそれぞれ追加点を奪ったが、もはやどんなに素晴らしいゴールであろうと、何の意味も成さない。
結局フラムはそのまま1点を守りきり、残留が決定。最後に健闘したバーミンガムとレディングだったが、前者は僅か勝ち点1、後者に至っては得失点差3の違いに、泣く事になった。
◆チェルシー、力尽きる◆
そして優勝争い。チャンスを作ってもカークランドのビッグセーブの前に阻まれるという展開が続いていたユナイテッドが、80分、遂にルーニーとギッグスのコンビネーションで追加点の奪取に成功。シャルナーが引き出されたところでブランブルが完全にマーキングのミスをしてのゴールであったが、途中出場し、ユナイテッドでの通算出場試合数がボビー・チャールトンと並んだギッグスが劇的なゴールを決めた。
この後ウィガンが、ホームのファンの前で最後の抵抗を見せるも、ユナイテッドの選手は冷静にこれを封じた。そしてスタンフォード・ブリッジでマシュー・テイラーの同点ゴールが決まった直後、ベネット主審がホイッスルを吹き、試合終了。最後は燃え尽きた感のあるチェルシーを押さえ、ユナイテッドが優勝を飾った。
試合終了後は、最終節ならではのファンへの挨拶が行われた。スタンフォード・ブリッジでは腕を吊ったテリーも姿を見せ、ファンへの挨拶。今シーズンはチームに手厳しかったスタンフォード・ブリッジのサポーターも、悔しさを見せつつもあからさまにチームを批判するようなアクションは起こさなかった。一方JJBスタジアムでは、ウィガンのファンが挨拶をした後、ユナイテッドのセレモニー。ギッグスがトロフィーを掲げたときは勿論、怪我で厳しい1年を過ごしたギャリー・ネヴィルがスーツ姿で現れトロフィーを手にした際にも、選手とスタンドは一際盛り上がりを見せた。
プレミアリーグの最終順位は、以下のようになった。
1 Manchester United +58 87(優勝、CL出場)
2 Chelsea +39 85(CL出場)
3 Arsenal +43 83(CL出場)
4 Liverpool +39 76(CL出場)
5 Everton +22 65(UEFAカップ出場)
6 Aston Villa +20 60
7 Blackburn Rovers +2 58
8 Portsmouth +8 57
9 Manchester City -8 55
10 West Ham United -8 49
11 Tottenham Hotspur +5 46(UEFAカップ出場)
12 Newcastle United -20 43
13 Middlesbrough -10 42
14 Wigan Athletic -17 40
15 Sunderland -23 39
16 Bolton Wanderers -18 37
17 Fulham -22 36
18 Reading -25 36(2部降格)
19 Birmingham City -16 35(2部降格)
20 Derby County -69 11(2部降格)
最終的にビッグ4がまたしてもCL出場権を独占することになったが、エヴァートンやアストン・ヴィラをはじめとした中堅チームの躍進、シティーのスタートダッシュとその後の急降下、激動のシーズンを送ったトッテナムとニューキャッスル、そして一時は絶望的かと思われたフラムの残留・・・・など、見応えのあるシーズンとなった。
その一方、最下位のダービーはシーズン僅か1勝に終わり、勝ち点は11、得失点差は‐69という燦々たる結果に。さらに昇格組で残留できたのはサンダランドのみ、もう1チームの降格チームであるレディングにしてもプレミア2年目での降格ということで、20チームの間でも資金、戦力などの総合的なチーム力の差が顕著であることは明らかだ。毎度の事ではあるが、メガクラブが大量に資金を投じてチームを拡大させる一方、20チームでの運営を含め、リーグ全体に歪が生じている事は間違いなく、今後はそちらについても真剣に考えて行く必要があるだろう。
posted by Alan Hetarade |
19:52
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2008年05月11日
いよいよ今シーズンのプレミア最終週のゲームスタートが、5時間後に迫った。
優勝争い、UEFAカップ出場権争い、そして残留争いと、それぞれのレースが最後まで縺れた展開となった。泣いても笑ってもこれで全ての決着がつく。
~To the TITLE~
1 Manchester United +56 84
2 Chelsea +39 84
Wigan Athletic - Manchester United
Chelsea - Bolton Wanderers
チェルシーの猛追があって、終盤戦一気に熱を帯びたタイトルレース。前節、ユナイテッドは自慢の攻撃力を生かしてウェストハムに、チェルシーはお得意の堅実なフットボールでニューキャッスルに、それぞれ勝って最終週へ臨む。互いのチームを象徴するかのようなゲーム運びは、最終節まで変わることはないだろう。
ユナイテッド、チェルシーとも、ウィガンとボルトンという格下を相手に一抹の“不安要素”があった。ウィガンのホームであるJJBスタジアムはラグビーチームとの兼用、その荒れたピッチにはこれまで数多くのチームが苦しめられてきた。ユナイテッドとて例外ではない。またチェルシーの対戦相手ボルトンは、残留争いの真っ只中。モチベーションの高い相手となれば、当然厄介になってくる。
ただこの2つの要素は、ここに来ていずれも優勝を争う2チームにとって、“好ましい状況”になりつつある。
まずJJBのピッチだが、週末に行われる予定となっていたラグビーのゲームが、プレミアを考慮して月曜に延期となった。基本的にピッチコンディションが悪いことに変わりはないが、これで大一番の直前に著しくピッチが荒れる恐れは無くなった。また残留争いをしていたボルトンは先週サンダランドに快勝。最終週では18位のレディングに得失点差11を逆転されない限りは残留できるため、ほぼ降格の恐れは無くなった。
得失点差の関係上、ユナイテッドが勝てばほぼ間違いなくユナイテッドが優勝。但しボルトンがこのような状況になった以上、相手としてはユナイテッドと対するウィガンの方が厄介と言える。今シーズンのウィガンは4強への苦手意識を完全に払拭しており、先週もアウェイでアストン・ヴィラに勝利。オールド・トラッフォードでの対戦ではユナイテッドが4-0で一蹴しているが、そのときとは状況がまるで違う。最後まで油断できない展開、スリリングな試合が期待できる。
~To UEFA Cup~
5 Everton +20 62
6 Aston Villa +20 59
Everton - Newcastle United
West Ham - Aston Villa
両チームとも前週敗れてしまったことでやや興醒めした感があるUEFAカップ出場権が懸かった5位争いだが、現在エヴァートンとアストン・ヴィラの得失点差は、共に+20。即ち、エヴァートンが負けてアストン・ヴィラが勝てば、アストン・ヴィラが逆転で5位となり、UEFAカップ出場ということになる。
逆に言えばそのパターンのみが5位逆転の条件であり、本来であればなかなか成立するのが難しい状況なのだが、今回ばかりは話が別。というのも、ここのところエヴァートンの調子が悪く、ここ8試合で僅か1勝(その1試合もホームでダービーを1-0で下したもの)に留まっている。そして相手は、甦ったニューキャッスル。チェルシーに敗れこそしたものの、マルティンス、オーウェンといったストライカー陣のコンディションが良く、エヴァートンとは対照的なチーム状態と言える。
またアストン・ヴィラもアウェイ戦とはいえ、相手がウェストハム。ここのところモチベーションの低下が著しく、前週のマンチェスター・ユナイテッド戦は酷い内容であった。またザモラとアシュトンという2トップは基本的にフィジカルで勝負をしかけてくるため、こちらも鋼のような肉体を誇るラウルセン、ザット・ナイトのCBで臨むであろうヴィラからすれば、比較的組し易い相手だ。
この勝負に関しては、エヴァートンがニューキャッスル相手にどの程度戦えるか、ということが鍵となりそう。グディソン・パークで意地を見せられるだろうか。
~To SURVIVE~
16 Bolton Wanderers -18 36
17 Fulham -23 33
18 Reading -29 33
19 Birmingham City -19 32
Birmingham City - Blackburn Rovers
Chelsea - Bolton Wanderers
Derby County - Reading
Portsmouth - Fulham
昨シーズンはウィガンとシェフィールドが壮絶な戦いを演じ、決着がついた残留レース。シェフィールドではチーム一の功労者であったジャギエルカのハンドで勝敗が決するというドラマティックな展開となったが、今シーズンは当事者同士の直接対決はない。
一応ボルトンにも降格の可能性は残っているが、レディングに得失点差11を引っくり返されない限り残留できる。さすがにこの数字が逆転されることは非現実的であるため、実質上はフラム、レディング、バーミンガムの3チームが1つの椅子を争うこととなる。
まず勝てばほぼ自力で残留を決められる状況にあるのが、フラム。対戦相手はポーツマス、それもアウェイ戦ということでなかなか厳しいが、ポーツマスとしてはもはやFAカップ決勝に全力を投入するしかないため、このリーグ戦を精神的にもメンバー的にも軽視してくる可能性が高い。調子も落としており、ここ4試合勝ち無し、しかもその間奪った得点は僅かに2つ。守備に不安を抱えるフラムだけに、相手の攻撃陣が今ひとつというのは好ましい状況だ。あとはやはり、マクブライド、ブラードの2人でゴールを奪えるかということになりそう。マクブライドとコンビを組むカマラ、ネヴランドの起用法も重要となってくるため、ホジソン監督の仕事も注目される。
終盤戦になって一気に調子を落としてきたレディングは、アウェイでダービーと対戦。一見すると楽そうな対戦であるが、レディングのアシスタントコーチを務めるケヴィン・ディロンがダービーを軽視する発言をしたため、ダービーのジュウェル監督は激怒。選手に発破を掛けているものと思われる。またプライド・パークは雰囲気の良いスタジアムで、6試合ゴールが無いレディングとしては決して侮る事のできない状況だ。現地でもピックアップされているが、今シーズン見事に期待を裏切ってチャールトンにレンタルしていたリタを呼び戻しており、彼のプレイ振りが鍵を握ることになる。
最も厳しい立場にあるのがバーミンガム。しかし得失点差では優位に立っており、フラムとレディングが共に敗れてバーミンガムがドロー、となれば、バーミンガムは残留できる。相手は今シーズン、プレミア屈指の活躍を見せたサンタ・クルスを擁するブラックバーン。怪我の影響も懸念されたリッジウェルはゴーサインが出ているようだが、この相手を0点で抑えることは、残念ながら現実的ではない。となると、ゴールが欲しいところ。フォルッセル、マクファーデン、サラテ、ジェロームといったストライカーは勿論、カポのオーバーラップ、ラーションのセットプレイなど、なりふり構わず得点を奪うことが求められる。
posted by s_co_log |
17:24
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