2008年12月04日
■トップリーグ第7節 レビュー
三洋電機ワイルドナイツvsクボタスピアーズ 代表活動期間で中断していたトップリーグが再開されました。 再開節となる第7節は、注目カードが目白押しで首位に立つ東芝ブレイブルーパスvsヤマハ発動機ジュビロ。飲料ダービーとなったコカ・コーラウエストレッドスパークス対サントリーサンゴリアス。 代表戦で主将を務めた菊谷やLO谷口、北川、そしてNZ帰りの遠藤がいるトヨタ自動車ヴェルブリッツとタレント揃いの外国人選手を要するNECグリーンロケッツの対戦となりどのカードも見逃せないと思えますが・・・ Jsportsの放映は東芝ブレイブルーパスvsヤマハ発動機ジュビロとコカ・コーラウエストレッドスパークス対サントリーサンゴリアスの2試合のみとなっており、残念に思われたファンも多かったのではないでしょうか?という訳で今回は、放映が無かった試合の中でも、特筆と書いた三洋電機ワイルドナイツと今シーズン台風の目となりそうなクボタスピアーズの試合のデータを使ったレビューをお届けしたいと思います。 まず結果ですが、みなさんもご承知のとおり0対46で三洋電機の完勝だったわけですが、 クボタが完封されたのは今シーズン初ですね。今シーズンのクボタの主な得点源はペナルティゴールなんでよね。ペナルティゴール数は第7節終了時点で20PGとなりNECグリーンロケッツと並んで最多です。昨シーズンのクボタのペナルティゴール数は12PGなのですでに倍近いペナルティゴールを決めているわけです。逆にトライ数はリーグ最小の11です。シェーン・ドゥラームという正確なキッカーが加入したことで、「点を取れるところで確実に取る」というスタイルが伺えます。 下の図は三洋電機戦でのクボタボールのペナルティキックポイントです。 左サイドがクボタ、右サイドが三洋電機となるので左から右にクボタスピアーズが攻撃しています。この試合での三洋電機の反則数は8回。三洋電機は反則が少ないチームですよね。第7節終了時点の反則数は61回でリーグ最小。1試合平均8.7回です。 この試合での三洋電機ワイルドナイツエリアでのペナルティはわずかに3回。今シーズンのクボタの戦い方としては、ここでペナルティゴールを狙い確実に3点を取りたいところですが、最初のペナルティポイントは22m付近の白点の位置でした。狙える位置ではあるのですが、前半25分で17点のビハインドです。 三洋電機の攻撃力を考えると3点を積み重ねていくには厳しいですね。 次は後半17分の赤点で後半18分にオレンジ点でペナルティを得ていますが、すでに36点のビハインドではペナルティゴールというオプションは最初から無いのと同じです。 クボタの戦い方ができなかった理由として、要所でのミスでしょうか。 三洋電機はセットプレイで安定していましたが、クボタはセットプレイの安定感が欠けていました。ラインアウト成功率が70%を下回ると厳しいですね。クボタエリア10mラインからゴールラインの間で4回クボタボールのラインアウトがあったのですが、この4回に限れば成功率は50%です。2回も三洋電機にターンオーバーされています。試合全体でも三洋電機のターンオーバー21回というのは多いですね。21回中11回はクボタエリアでのターンオーバーですからクボタにとっては厳しい試合内容になったのも無理はありません。 このようにセットプレーでの安定感の違いから三洋電機がペースを握る事に成功し、先に得点を積み重ねる事ができました。クボタとしてはロースコアのゲームでは、ペナルティゴールという武器がありましたが、点差が離れてしまってはその武器を活かす事ができず、完敗に終わってしまいました。 クボタはこれからの戦いでも点差がついてしまうと厳しいでしょうから、いかにロースコアの試合に持ち込めるかが鍵になるでしょう。 三洋はこの内容を続けていき、最終節に待っている東芝ブレイブルーパスとの直接対決まで全勝を保っていきたいですね。 執筆:前田 祐樹 2006年 ラグビーW杯予選日本代表テクニカルスタッフ 2008年 ラグビー日本代表テクニカルスタッフ
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posted by rugby01 |17:05 |
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