2007年06月10日

タウンズビルでヤングブロッサムズ散った。

恥ずべき試合ではなかったと思います。
腰が引けたシーンはほとんどなかった。
そして、前に出る気持ちも最後まであった。
でも、踏み込んでタックルさせてもらえたのは、何人かが、何度か。
攻める機会は、時間を追うごとにチャンスすら少なくなった。
9日に行われたパシフィック・ネーションズカップ、
対豪州A戦は10-71の大敗。改めて、現実を突きつけられました。

現地の森本記者からも、沈痛なリポートが届きました。
試合後、ヘッドコーチのJKは、
「W杯には2チーム作る。
若いメンバーに経験を積ませる試合だった」と話したそうです。
そして、これまでの会見と比べると最初に「disappoint」と言う言葉が出たり、
SOとCTBの周りのディフェンスで3本いかれたとか、
この先、他のスコッドの選手も見てみたいなど、
今後の戦いに向けてテコ入れを予想させる発言も。

キャプテンとして身体を張り続けたFL佐々木選手は、
「いちばん差があったのは、パススピードとランニングの深さ。
でも、実はラグビーではこれがいちばんでかい。
最初はどんどんBKに振っていくプランだった。
チャレンジしようという点では、よかった。
力は出し切ったけど結果としてついてこなかった。今の力が足りないんでしょう」。
でも、「もっと強いチームにしていきたい」と口にする気丈さも見せ、
試合直後はショックが拭えない表情に見えたようですが、
これからさらにリーダーシップを強めていく予感がしたそうです。

本来ならファーストXVで今回のA代表と渡り合い、本大会での対戦には、
ワラビーズの一本目を引きずり出す。
あるいは、A代表を通してファーストXVとワラビーズとの距離を測り、
本大会の初戦で大一番を演じる。
それが、世界に日本ラグビーの存在感を示すための、
チームの歩むべき道だと個人的には思っていました。
でもジャパンは、違う道を歩んでW杯にアプローチします。
この夜の出来事を、出場したメンバーだけでなく、
チーム全体でどうW杯での戦いに活かすか、JKの真価が問われます。

この日はパシフィック・ネーションズカップの他の試合もおこなわれ、
ジュニア・オールブラックスが39-19でトンガに勝ちました。
テストマッチも各地でおこなわれ、
来週ジャパンと戦うサモアはスプリングボクスに敗れはしましたが8-35。
仙台での一戦もタフな戦いになりそう。
ワラビーズはジャパンが15-30と負けたフィジーに49-0と完封勝ち。
NZがフランスを61-10と圧倒し、アルゼンチンはイタリアに24-6と完勝でした。

サファリ・セブンズに出場しているセブンズ日本代表は、
予選プールCで戦い、モロッコに31-0、ザンビアに21-21で勝ち、
ケニアには12-22と負けましたがC組2位、全体の上位8位に入り、
日曜日の2日目は『Main Quarters』に進出したそうです。
大会のサイトを見ると、トライ・ランキングのいちばん上に、『kehichi 4 JAPAN』。
今回が日本代表初選出となる横山健一選手(拓大)のことでしょう。
春、日本のセブンズ・シーンで注目された横山ツインズ旋風は、
アフリカの大地でも吹き抜けているみたいです。

北京からは、平林レフリーからメールがとどきましたので紹介しますね。
2週続けて豪州でパシフィック・ネーションズカップを吹いた後、
今週は中国×マレーシアでレフリーを務めたそうです。

■e-mail from 平林レフリー@北京
9日(土)の4時キックオフで、
アジアテストシリーズの3部、中国×マレーシアを吹きました。
結果は、52-23で中国の快勝。でも内容は、
後半20分くらいにマレーシアが追いつき始めて、
ボールがワイドにどんどん展開するスーパー14のような試合でした(本当に)。
ペナルティ数もトータルで16と、
アジアのテストレベルではかなり少ない試合になりました。
また、スクラムリセットもゼロ!
僕のレフリー人生でこのレベルでのリセットゼロは初めてです。

実は、この試合、
中国のインターナショナルラグビーボード加盟10周年('97年~)を記念する試合で、
政府関係者も観戦し、中国ラグビーにとっては
とても歴史的意味のある試合となりました。
この機会にレフリー担当できて非常に光栄です。

パシフィック・シックスネーションズとは、競技レベルは違いますが、
オーストラリアで経験した2試合と比べると
より選手たちが純粋にラグビーをエンジョイしており、
ノーサイド後のお互いの健闘の称え方は、
一気に気持ちを洗い流してくれるすごくラグビーらしい在り方でした。
プロフェッショナルで常にアンダープレッシャーな環境で活動していると、
忘れてはいけない物に気づく余裕がなくなってしまうので、
常にラグビーの原点に立ち戻る事は、とても大事な事だとつくづく感じました。

*ありがとうございました、平林レフリー。

編集長・田村一博

【今月もやってます読者投票】
パシフィック・ネーションズカップを戦っているジャパン。
このシリーズが終われば、W杯出場メンバーもほぼ見えてきます。
アウェー戦を終えた時点での日本代表についての意見をお聞かせください。 

https://www.bbm-data.com/sportsclick/rugby/letsvote/index.html

Q1. W杯予選プールの日本代表の成績は? 
Q2. 最終戦、ジュニア・オールブラックスの勝敗(点差)予想 
Q3. もっとも適したHB団(9番、10番)の組み合わせは? 
 
設問は全部答えなくてもかまいません。 
どしどし投票ください。 
皆さんの真摯なオピニオンを! 
 
応募締め切り=2007年 6月17日

posted by rugby-m |14:34 | トラックバック(0)
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