2007年07月15日
【不定期連載】大畑世代のルーキーラガーマン日記 ♯3
※この日記は、ラグビー経験のない筆者(『ラグビー魂』編集部・齋藤龍太郎・ 31歳・男)が、友人Tの所属する某社会人チームでラグビーを始め、 少しずつ体得していく過程を綴っていく不定期連載です。 技術的な部分について、必ずしも正しいとは言えない表現が含まれている 可能性がありますので、もしお気付きの点があればビシビシご指摘下さい! #3/初めての当たり 初練習は散々だった。「まあ、徐々に慣れていくしかないよ」とTは笑うが、 自分は笑えない。思っていた以上に何もできなかったという悔しさが残った。 と同時に、素人のくせに生意気と言われるかもしれないが、 ラグビーの面白さのようなものを早くも感じ始めていた。 埼玉県三郷市、河川敷の広大な芝のグラウンドは、忘れられない場所になった。 Tの所属する某社の社会人チームは、社外の人も参加している合同チーム。 自分も社外の人間だ。専用のグラウンドはなく、普段は前述の三郷の河川敷や 品川など、首都圏のグラウンドを転々としながら週1ペースで練習を行っている。 レベルはというと、自分は評価できる立場にはないが、低い位置にある。 だからといって未経験者がポジションをとれるほど、もちろん甘いものではない。 関西の某名門大学OBも在籍している。自分の志望するFWに、だ。 でもやるからには、ポジションを取りたい。願わくばフロントロー。 31歳、大畑世代…ラグビーを始めるには遅すぎる年齢だが、 ヘッズアップと自分に言い聞かせながらやっていくしかないのだ。 さて、自分にとって2回目の練習場所は、品川となった。 ラグビー専用ではないが、都心には珍しい広大なグラウンドだ。 隣では野球、逆隣ではサッカー。わがチームはその間に陣取り、前回と同じメニュー、 つまりランパス、準備運動、キックダッシュなどのプログラムをこなしていく。 Tが合間を見てちょっとしたアドバイスをくれる以外に、 自分が基本的な技術を教えてもらえる機会はそうそうない。 当たり前だが、自分自身の急激なスキルアップは望めず、 現状では全体練習の中で少しずつヒントを盗んでいくしか手だてがなさそうだ。 「思うように投げられないな」、「ポジションをとるなんて夢のまた夢なのかな」 そんなことを考えながらプログラムをこなしていくと、 主将がコンタクトパッドを取り出した。「じゃあ、次は当たりの練習ね」 当たり!! この響きに脳がシビれた。 ラグビーと言えば当たり、当たりこそラグビー。常々そう考えていたからだ。 ディフェンス役がコンタクトパッドを盾のようにして構え、一人一人当たりにいく。 シンプルな練習だが、当たる瞬間は誰もが気合い十分。 アタック側、つまり当たりに行く側はディフェンスを倒さんばかりの気迫で臨み、 ディフェンス側はそれを跳ね返し返り討ちにせんとばかりに仁王立ちする。 つまり、勝負だ。 自分の順番が回ってきた。周りからの事前のアドバイスはもちろんゼロ。 何も考えず、全力でいく。 ドスッ! しかし体重100キロ、ディフェンス役の名門大学OBのFWは、ビクともしない。 全力でいった割に手応えがなく、拍子抜けした。そして次の瞬間、主将が言った。 「齋藤、顔が下を向いているぞ。そのまま行ったら確実に首をやってしまうから、 顔を上げた状態で、肩から入るんだ」 ディフェンス役を吹っ飛ばしてやろう、そんなことしか考えておらず、 自分がどういう姿勢で当たりにいっているかなど、全く意識していなかった。 うつむいて入ると確かに首が危険だし、相手を最後まで視界で捕らえておけない。 何も考えずに当たってしまっては、ラグビーにならないのだ。(つづく) ※技術指導、アドバイスなど、コメントをお願いします!
posted by rugby-damashii |09:56 |
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