2008年05月07日
試験的実施ルール(ELV)を考える
今日の馬鹿日記は、試験的実施ルールの13項目の中で、特に試合に影響があるだろうものについて、考えてみようと思います。 始めに、ルールの変更されたところを(太字の部分)。次に、僕なりに考えた影響を書こうと思います。 自陣22m内に持ち込んだボールをキックし、 ダイレクトでタッチを割った場合は、蹴った地点でのタッチとなる。 これで、キックでの陣地の回復は難しくなったと思います。 今までなら、22mラインの外側からパスで戻して、敵陣近く、または敵陣深くまでキックで進んでいました。しかし、それができないんです。22mの外側のスクラムやラインアウトからパスで戻してキックをしてもダイレクトタッチになります。 となると、ハイパントやノータッチのロングキックでの陣地回復が増えると思います。今まで以上に、キックの精度と、チェイスの重要性が増すと考えられます。 いずれのチーム側にもラインアウト構成人数に制限は無い。) (最低各チーム2名で成立する) 今までは、守備側は攻撃側と同じ人数で並ばなければいけませんでした。 しかし、このルールでは、攻撃側が7人であっても、2人で良いことになります。すると、BKラインに多くの人数をかけることができるということになります。 ラインアウトにおけるボールレシーバー(スクラムハーフ役)は ラインアウトから2m離れなければならない。 ボールをスローイングするプレーヤーに相対する防御側プレーヤーは タッチラインと5mラインの間に位置し、 かつラインアウト最前列からは2m離れなければならない。 リフターはスローインより前にジャンパーに対しプレグリップしてもよい。 リフティングは許される。 これらの改正によって、ラインアウトは、攻撃側が大幅に有利になると思われます。今までは、スローワーとSHを含めた人数でコンテストができていました。しかし、これからは、最大でも攻撃側と同じ人数しか投入することができません。 きっと、形だけのラインアウトになってしまって、全然争奪が行われなくなることでしょう。 プレーヤーは、モールを引き倒して防御してもよい。 これによって、ユニオンラグビーから、モールがなくなってしまうかもしれません。 今までは、「自立する」とは言うものの、前進するためにある程度は前向きの力(体重)をかけていたのです。これからは、そうするとすぐに引き倒されてしまいます。 きっと、ラックだけのメリハリのない試合になることでしょう。 オフサイドラインはスクラム最後尾の足から5m背後となる。 これによって、スクラムとSO(BKラインの最も内側のプレーヤー)の間にギャップができます。まず、そこが攻めどころになるでしょう。「8-9」プレーや、№8やSHのサイド攻撃が有効になると思われます。 次に、AT側へのプレッシャーが軽減されるので、どんどんDF側に乗って行くプレーが多くなると思われます。SHからのフラットパスに対して、BKラインがどんどん仕掛けて行く感じですね。パスの回数を減らして、スピードを生かす攻撃が有効になるでしょう。 そして、この5mのギャップを埋めようとして、DFラインが急激なスピードで上がって来ることも考えられます。だから、そのDFラインを呼び込んでおいて、急激なステップで裏に出ることも考えられます。 いずれにせよ、攻撃側にとって有利になることが間違いないと思われます。 以上が、僕が、試合の展開に非常に影響があると考えるものです。これによって、 「セットプレーのボール獲得が容易になる」 ↓ 「モールによる攻撃が難しいので」 または 「キックによる前進が難しいので」 ↓ 「ラックが増える」 ↓ 「攻撃側が有利なので、多くのフェーズを重ねる」 という試合になるでしょう。 確かに、ボールの動く時間は増えます。しかし、ただ漠然と時間が長くなっただけで、メリハリのない、静と動のない、ラグビーになると思います。ほとんど、リーグのような試合になるでしょうね。ユニオンの良さがほとんどなくなってしまうと思います。 いずれにせよ、このルールは8月1日から試行されます。プレーヤーは、今まで以上のフィットネスが必要になると思われます。今までのルールでも、ブレッツは、フィットネスに関しては不安がありましたからね。とても心配です。それに、冬場の長距離の走り込みと徹底的な筋肥大も不足していると思います。これらは、長時間プレーする際に、土台になるものです。まさか、ここに来て不安要素になるとは・・・。ま、まだ数か月ありますからね。大至急、整備しなければいけません。 このルール改正で、「職人芸」と言われるものが激減してしまうような気がします。そして、ただ単純に「体が強い」というプレーヤーが重宝されるような気がします。完全に僕とは正反対のプレーヤーです。こりゃ、参ったことになったなぁー。。。
posted by ラグビー馬鹿 |22:53 |
ラグビー論 |
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