2007年07月09日

新発掘は最高の舞台で!

Jリーグに限らず、世界のどこのリーグを見ても殆どが2強クラブで成り立っているだろう。プレミアのチェルシーとマンチェスターU、スペインのバルサとレアル、セリエのミランとユーヴェなど。Jリーグにも同じ事が言える。初年度の読売・日産から、鹿島・磐田の時代へ。そして現在の浦和・大阪の「東と西の時代」へ。やはりリーグを代表する2強の試合は、それなりに熱が入るものだ。例えそのゲームに普段主力として活躍する代表選手が欠けていたとしてもだ・・・。
 一昨日行われたナビスコカップ準々決勝1stラウンド、「浦和レッズ対ガンバ大阪」のゲームを埼玉スタジアムで観戦した。
レッズとガンバの試合で思い出されるのは、去年の12月2日に行われたリーグ最終節、優勝決定戦の試合だ。レッズの優勝でほぼ間違いない状況に、ガンバが得点量で上回れば逆転優勝を手に出来る状況。この試合も埼スタで観戦したが、これほどしびれる試合はそう何度と見れないものである。

試合は両チームともACにより代表組が抜け、それに加えて主力の選手を怪我で欠く状況。浦和に関して言えば、ワシントンに田中達也、ガンバでは家長などがそれだ。大事なカップ戦であることに間違いないが、リーグの大事な場面でもない。特に主力が完全に顔を揃える試合でもない。にも関わらず4万人を越す観客のバイタリティーは一体何なのか。

それはやはり、「ライバルには負けられない」という事に尽きるであろう。今やJリーグはこの2強で動いている。両者とも弱小時代があり、長い年月をかけてビッグクラブに成長する事ができたチームだ。特に浦和は世界にも通用するサポーターが存在する。彼らにしてみればライバルのガンバ戦となれば、状況や環境は関係なく、否が応でも「赤い血」が騒ぎ出すのであろう。例え、普段主力で活躍している選手の大半がいなくても、ルーキーが力を試す場所であったとしてもだ。

ゲーム内容に触れてみると、久々に刺激のある試合と感じた。浦和に関して言えば、小野の好調さは本当に目に付く。2ゴールを挙げた磐田戦や今までの試合を見てみると、ポンテとの共存は難しいのでは?と思っていたが、それはコンディションの問題によるものだったと判明。攻撃を支える二人のファンタジスタが噛み合えば、それこそ相手にとっては脅威以外なにものでない。ホーム初先発を果たしたルーキーの堤も、無難なプレーに終始務め、DFラインの新候補としては申し分のないプレーができたのではないか。

そして何より、この試合を見る前に知人から言われたのは、「ガンバの倉田がオススメ」という言葉。その言葉の通り、日本の将来を面白くする一人の若武者の躍動に感動した。決して大柄ではなく身長172センチの倉田のポジションはボランチ。本来チームのバランスを保ち、空中戦を制したいポジションだが、キャラクターによりチームの色がガラリと変わるポジションでもある。簡単にさばきテンポを得意とする選手、ロングフィードで一瞬の局面打開を得意とする選手、とにかく攻守の安定を気にするバランサーなど。
足元の技術もあり、尚且つロングフィードも蹴れる。運動量も豊富で、とにかくあの若さで「ガンバのサッカー」を理解している点は脱帽する。ポジショニング、ダイナミックな攻撃参加は自身が尊敬するという稲本潤一に似る部分もある。試合後の記者会見で西野監督が「秋は結果以上の収穫だった」とコメントしたのだから、これから面白い存在になるのは間違いない。カナダで開催中のU-20のW杯メンバーには惜しくも漏れたが、各世代の代表を経験している片鱗は間違いなく見る事ができた。
「ガンバの倉田秋」、オススメです。

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posted by いごっそう |01:21 | Jリーグについて | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月27日

「鼓動が聞こえるスタジアム」

少し前の話になるがJリーグ第16節、浦和対神戸の試合を観戦した…。

今年になって浦和の試合をとにかく見る事が多い。スタジアムに行って見るにしろ、ブラウン管を通して見るにしろ。割合的に言うと、スタジアムでの観戦率がはるかに高い。特に去年の暮れ辺りから、埼玉スタジアムには何度足を運んだことだろう。そして今回初めて、浦和の聖地ともいえる「駒場スタジアム」で、浦和の戦いを見る事ができた。

いくつもの歴史を生んできた「駒場スタジアム」。
地方にある競技場のような雰囲気で、スケールも埼スタには遠く及ばない。しかし、海外の2部リーグあたりでみられるような、本当にフットボールが染み込んだスタジアムだ。選手とサポーターの距離は近く、選手の息づかいや指示の声、文句の声さえ聞くことができる。芝の匂いも心地よく、サポーターのみならず、きっと選手もこのスタジアムが好きなはずだ。


(スタジアムの話はこれくらにして、肝心のレッズについて…。)
田中達也が本格的に帰ってきた。大怪我・手術・リハビリを乗り越えて。しかし、正直なところ怪我をする前のキレや、ダイナミックさが本来の所まで戻るとは思っていなかった。あれだけの選手の為、チームやサポーターの期待を裏切りまいと必死でもがいていたはずだ。真面目な選手であるため、それがかえって逆効果になり、恐怖心も植えつけられトップパフォーマンスにはならないのではないかと私は危惧していた。

しかし達也はあっさり、私の心配を裏切ってくれた。本格的復帰となったA3 CHAMPIONS CUPでは、3試合で得点こそなかったものの、本来のキレを武器に相手を一気に抜き去るドリブルや、簡単にはたき自分が生きようとするポストプレー、そして神戸戦でも再確認できたのは前線での献身的な動きだ。

DFラインがボールを保持している時は、少しでも圧力を与えようとプレッシャーをかける。突出すべき点は、自軍がボールを保持している時に、常に絶え間なく、ボールを呼び込む動きを前線でしていることだ。最終ラインに並び、オフ・ザ・ボールの動きでスペースに侵入する。足元で受けたい時も、前のスペースでもらいたい時も、ディフェンダーと並走することが滅多にない。必ず、フリーで生きようとしている。この日自身に得点はなかったものの、1試合で2回もPKを奪う活躍を見せた。かつてレバークーゼンで10番を背負ったポンテが達也のプレーを絶賛するのだから、やはりすばらしい選手である。


アジアカップの候補メンバーには惜しくも入らなかったが、復帰間もないこのタイミングでオシムの腰を動かした田中達也はさすがだと思った。メンバーが頻繁に入れ替わり、様々な選手が召集されるようになった代表だが、間違いなくこの先の代表に彼の居場所はあるのではないかと感じる。

初めて足を運んだ「駒場スタジアム」。
選手の鼓動を近くで感じ、選手の魂を目の前で感じる。近代的なスタジアムにはない窮屈さが逆に、観戦する我々の魂を揺さぶってくれる。

こんな中でやれる選手は幸せものだと思った…。


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posted by romania |01:57 | Jリーグについて | コメント(5) | トラックバック(0)
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