2010年03月13日

反町監督の本音

「顔を洗って、出直して来いということなのでしょうから、顔を洗って出直して来ます。でも、ヒゲは剃りません」と“ソリマ”チ(反町)監督。今日3月13日、Jリーグ第2節で中村の復活した横浜FMに0-3と完敗した湘南の反町監督の試合後の感想だ。

 反町監督、そして横浜FMの木村監督は、試合後のコメントが面白い。その理由は、まず本音を語ること、そしてメディアを通じてファンを楽しませようと、「気の利いた」、あるいは「ウィットに富んだ」コメントを発しようと努力しているからだ。まさにプロの監督ならではのサービス精神だと思う。

 日本代表の岡田監督も、実は記者を笑わせようと、「努力した」コメントを、大会前のメンバー発表の席上で何度も言ってきた。しかし、悲しいかな「ウケない」のだ。大阪出身の岡田監督だが、彼のボケや突っ込みは、往々にして滑っている。このため聞いている方も、ちょっと白けてしまい、違う方向から突っ込みたくなる。それが岡田ジャパンに対するバッシングにつながっている気がする。

 大阪の名門・天王寺高校から一浪して早稲田大学の政経学部に入学。エリートと言っても良いだろう。品行方正で生真面目な人間が、ウケようとボケたところ、かえって周囲を白けさせて墓穴を掘る。そんな見本が岡田監督ではないか。大阪人だからといって、誰もが「お笑い」のセンスがあるとは限らない見本かもしれない。

 さて、反町監督である。0-3の完敗の一因に「セカンドボールを拾えなかった」ことを挙げた。このコメントに対して鋭い質問をしたのが湯浅記者だった。同氏は「同じ人数でプレーしているのに、なぜ湘南はセカンドボールを拾えなかったのか」と疑問を投げかけた。それに対し、反町監督は実に正直に答えていたのには驚かされた。

 こういう問いかけに対し、答えをはぐらかす監督も多い。ほとんどの場合、こういう答えが返ってくる。いわく、「まだ試合直後なので詳細は分かりません。これからビデオを見て分析します」。むしろ昨季まで川崎を率いていた関塚監督は正直な方で、「シーズン中のため対戦相手もいることなので、戦術的な質問にはお答えできません」と答え、記者の反発を招くことを恐れなかった。

 その点、反町監督はあっさりと解答を口にした。「長いボールが入った時に、中澤や栗原はヘディングの技術が高い。我々は来たボールを跳ね返すのが精一杯。つまりセカンドボールを拾えないというよりも、向こうはうまくつないだという言い方が適しているかもしれない。どっちつかずのボールをギリギリのところで味方につなぐ技術があった。(相手の)長いボールも自分たちのものにする意識。気持ちや余裕、視野の広さ、そういうものが見え隠れした」と、湘南と横浜FMの違いを指摘した。

 そしてこれは、中澤や栗原らCBだけに当てはまることではないだろう。フィールドプレーヤー全員に共通している両チームの差だからこそ、0-3の大差につながったと思う。可能な限りパスをつなぐ。しかしながら危険と判断したらセイフティなプレーを選択する。こうした判断の差が、現在の湘南と横浜FMの差であり、それを突き詰めると頂点には鹿島がいるのかもしれない。

「ボールを止める、蹴るといった技術に大差はないよ。でも、判断力にちょっとした差がある。この、ちょっとした差が10人になると、ものすごく大きな差になる。それがプロとアマの差かもしれない」

 80年代初頭に西ドイツのブレーメンの一員として来日した奥寺氏に、芝の東京プリンスホテルでインタビューした際に聞いた言葉だ。ちょっとした差が、10人、あるいはサブも含めた戦力として比較するとチーム力に大きな格差が生じてしまう。そのことを再確認させてくれた横浜FM対湘南戦であり、反町監督の記者会見だった。

 

posted by roku03 |21:51 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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反町監督の本音

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posted by ご不便をお掛けし申し訳ありません | 2010-03-13 22:41

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