2007年05月28日
今年の日本ダービーは3番人気ウオッカが戦後初の牝馬優勝。牝馬のダービー制覇は1943年のクリフジ以来、3頭目の快挙となった。
レースは波乱の幕開け。
逃げると思われた皐月賞馬ヴィクトリーが痛恨の出遅れ。外からアサクサキングスがハナを奪うと、前半5Fは60秒5のスローペース。ヴィクトリーは出遅れを挽回して4番手につけたがリズムが悪い。1番人気のフサイチホウオーも折り合いに苦労して、掛かり気味に先行する。そんな中、ウオッカは中団の内で折り合いをつける。3コーナーを過ぎてもペースが上がらず、馬群は一団のまま。しかし、4コーナー手前でアサクサキングスが一気にペースアップ。直線に入ってからはアサクサキングスが独走。フサイチホウオー、ヴィクトリーは馬群の中でもがいている。アサクサキングスが逃げ切るかと思った瞬間、ウオッカが馬場の真ん中から伸びてくる。残り200mを切って先頭に立つと、3馬身差の圧勝だった。
勝ち時計の2分24秒5はキングカメハメハ、ディープインパクト(2分23秒3)に次ぐ、ダービー史上3位の好タイム。上がり3F33秒0はディープインパクト(3F33秒4)を凌ぐ、ダービー史上最速だ。スローペースの瞬発力勝負で牡馬を3馬身チギッた内容は文句なしの完勝だった。名実共に、今年の3歳世代8470頭の頂点に立った。
昔は「ダービー馬はダービー馬から」という格言があった。シンボリルドルフ産駒のトウカイテイオーが勝った1992年以降、その言葉は聞かなくなった。サンデーサイレンス(6勝)、ブライアンズタイム(3勝)、トニービン(2勝)と輸入種牡馬全盛の時代だった。しかし、今年の3歳世代からサンデーサイレンス産駒がいなくなり、今年のダービーでは父内国産馬が10頭を占めた。
1番人気フサイチホウオーの父ジャングルポケットがダービー馬なら、ウオッカの父タニノギムレットもダービー馬だった。父娘制覇は史上初めてだ。
今年は安倍晋三首相が来場し、表彰式で馬主の谷水雄三氏に「内閣総理大臣賞」を授与した。父タニノギムレットが勝ったときにも当時の小泉純一郎首相が来場して、馬主は同じ谷水雄三氏だった。
父のことを思い出しながら、娘のことを話す。競馬ファンにとって、これほど、楽しいことはない。
「競馬は終わりのない長編小説だな」と劇作家寺山修司は言ったが、サンデーサイレンスがいた時代は短編小説だった。しかし、サンデーサイレンスがいなくなった今年の3歳世代から内国産種牡馬の時代になった。父の記憶を辿りながら、子供の将来を語る。ウオッカのダービー制覇は競馬の楽しさを思い出させてくれた。おめでとう!ウオッカ!そして、ありがとう!競馬ほど、面白い長編小説はない。
posted by 辻三蔵 |10:12 |
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2007年05月28日
こんにちは。スポーツナビ特派員Aです。
年に1度の競馬の祭典、今年の日本ダービーはいかがでしたでしょうか?
64年ぶりの快挙。なかなかお目にかかれるものではありません。ウオッカの走りはお見事でした。直線、ウオッカが馬群をスパーっと割って、1頭だけグイグイと突き抜けていく姿には本当に鳥肌が立ちました。ブルってなりました。
四位騎手はタニノギムレットの皐月賞と、ウオッカの桜花賞と、谷水雄三オーナーの馬で2度悔しい思いをしていましたが、それらのウップンを晴らす勝利でもあったと思います。表彰式での晴れやかな四位騎手の笑顔が印象的でした。
印象的といえば、同じく口取り式と表彰式での角居調教師の表情。何か思いつめような、険しい目元をしていたのですが、あれは多分、涙をこらえていたのだと思います。
桜花賞を負けているのにダービー挑戦。ファンは喜びましたが、一方では色々な非難もあったのではと思います。もし、大敗などしていたら、その非難はさらに大きくなっていたことでしょう。大きな重圧はあったと思うのですが、それをはねのけて、満点の回答を示してみせました。
そして、その角居調教師を後押ししてダービー挑戦にGOサインを出した谷水オーナーの懐の深さにも感心しております。
まず牝馬によるダービー挑戦自体がなかなかできることではありません。勇気ある挑戦を行動に移した谷水オーナーと角居調教師はじめ厩舎スタッフ、それに応えたウオッカと四位騎手、本当におめでとうございました。
(今年のダービーは本当に感動しました。いいモノがライブで見ることができて本当に良かったと思います。これで馬券も取れていたら…。ユタカ騎手は内ラチぴったりの追走で、道中は「もらった!」って内心思っていたのですが。タスカータソルテの能力が現状では足りなかったということでしょう。秋に期待です。12Rポップロックはさすがユタカ騎手でしたね。あんな感じでダービーでも伸びてきてほしかった。グスン)
あと、今回のトレセンブログ「ダービー編」、僕スポーツナビ特派員からの更新はこれが最後となります。
次回の予定は未定ですが、またお会いできる日があれば、その時はまたよろしくお願いします。それでは競馬ファンのみなさま、しばしのお別れです。この1週間、ありがとうございました。
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」-レース動画もこちらから
・ウオッカ、歴史的勝利! 64年ぶり牝馬ダービー制覇だ-スポーツナビ
posted by スポーツナビ特派員A |02:37 |
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2007年05月27日
【府中】 ウオッカがやりました! 64年ぶりの快挙を達成です!!
とにかく見ていて物凄い脚、物凄い強い勝ち方でしたね。父タニノギムレットと姿がダブって見えたファンの方も多かったのではないでしょうか?
また後ほど更新します。(更新遅れましてすみません。会見が思った以上に押しまして……。あと、次回の更新も夜遅くになると思います)
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」-レース動画もこちらから。
posted by スポーツナビ特派員A |19:01 |
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2007年05月27日
【府中】こんにちは。スポーツナビ特派員Aです。東京競馬場にやってきました。
ダービーデーに府中に来るのはこれが2回目です。前回来た時はキングカメハメハが勝った年のダービーでしたが、その時を思い出すくらい今日は暑いですね。
でも、この快晴は何より。やっぱり、競馬はお天気のもとで開催されるのが一番ですからね。
今年のダービーは当日券でも入場できますし、今からでも十分に間に合います。府中近郊にお住まいの方は、東京競馬場まで観戦にいらっしゃってはいかがでしょうか?
絶対に楽しいですよ。
posted by スポーツナビ特派員A |12:29 |
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2007年05月26日
こんにちは。スポーツナビ特派員Aです。いよいよ明日、ダービーです(今日3回目)。全国の競馬ファンのみなさま、予想はもうお決まりになりましたか?
それでは当ブログ恒例のアレと行きましょう! レース前日の大予想大会です!!(すみません、毎度のことながら賞品とか特に出ません…)
みなさんのオリジナル予想をコメント欄にジャンジャンお書きください。トラックバックでの予想も受け付けております。
それでは恐縮ですが、僕スポーツナビ特派員Aの渾身ダービー予想を披露させていただきます。
正直言いまして、普通にレースをすればフサイチホウオーが勝つ確率はすごく高いとは思うんですが、やっぱり年に1度のダービー。自分の好きな馬からドーンと買ってみようと思います。ですので、あまりに参考にならないかもしれませんが、こんな感じになりました。
◎タスカータソルテ
○フサイチホウオー
▲ヴィクトリー
△ウオッカ
△フィニステール
×ヒラボクロイヤル
注ナムラマース
タスカータソルテが好きというよりも、僕は藤原英昭厩舎を密かに応援していまして、まあ、これは予想というよりも“勝ってほしいなあ”という願望です。もちろん、馬の出来は良さそうですよ。終わってみて、こっちのジャングルポケット産駒か~、ってならないでしょうか?(もし、タスカータソルテとフィニステールの2頭が3着までに突っ込んできたら、僕は鼻血が出るくらい儲けるはずです。フフフ)
あと、乗り替わりのせいで、巷でなんやかんやと言われている武豊騎手がこのまま黙っているわけがないぞと、マジックを見せるぞと、そんな期待をしているのです。最後の直線、「ユタカーッ!!」と僕は叫びたい。
それでは、 僕の予想(願望)よりも100万倍以上役に立つみなさんの予想をお待ちしております。コメント欄にジャンジャン書き込んでくださいね。
よろしくお願いします!
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」
■出走18頭の調教VTR、騎手・調教師インタビューはこちらでチェック!
posted by スポーツナビ特派員A |18:39 |
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2007年05月26日
こんにちは。スポーツナビ特派員Aです。
いよいよダービーが明日に迫ってきましたが、本命馬は決まりましたか?
僕スポーツナビ特派員Aのダービー予想は後ほど発表させていただきますとして(誰も期待していないとは思いますが…)、ここで告知です!
第48回 宝塚記念ファン投票、絶賛実施中です!
競馬ファンみなさんの思いを乗せた1票が出走馬を決める春のグランプリレース。みなさん、ふるってご参加ください。投票受付は6月4日(月)17時までです。
(もちろん僕も投票させていただきましたが、プレゼントはB賞の乗馬フィットネス機器「ジョーバフィット」がほしいです。お腹まわりが気になる年頃なので…)
posted by スポーツナビ特派員A |13:51 |
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2007年05月26日
※上がココナッツパンチです。(写真は水曜のものです)
ダービーを目標に調整してきたココナッツパンチは無念の出走除外。
管理する大久保洋吉調教師は
「皐月賞(9着)では大外枠を引いて外々を回らされたが、それ以上に4コーナーで外に大きく振られたのが痛かった。皐月賞では全力を出し切っていないし、ダービーで巻き返したかった」
と悔しそうな表情で話していました。
短期放牧から帰厩後、5月6日の坂路で初時計を出すと、順調に攻め馬を消化。先週17日の坂路では軽やかなフットワークで(3F)36秒8~(1F)11秒6をマーク。弥生賞の直前追い切り(3F)36秒4~(1F)11秒6と遜色ない時計を出しましたが、肩の力が抜けてリラックスしているのが目を惹きました。
「皐月賞はビシッと仕上げたので14キロ絞れたが、数字ほど(456キロ)、細くはなかった。リフレッシュ放牧で体は戻ったし、460キロ台ならちょうどいいだろう。カリカリする面がなくなり、落ち着いているのがいいな」と大久保調教師も目を細めています。
残念ながらダービーには出走できませんでしたが、G2目黒記念(東京日曜11R)で古馬に挑みます。
目黒記念の施行時期が2月から6月に移った1997年以降、3歳馬の出走はありませんでした。今年はココナッツパンチとローズプレステージの2頭の3歳馬が出走します。目黒記念は1932年に創設されて、今年で121回になります。中央競馬が現行する最古の重賞競走で新たな歴史を刻みます。
「初めての古馬相手だけに比較はできないが、51キロなら面白いんじゃないか」と大久保調教師は期待しています。
新馬戦(東京芝1600m)でマークした上がり3F33秒4は東京新聞杯を勝ったスズカフェニックス(上がり3F33秒3)と互角。デビュー戦でいきなり古馬重賞級の末脚を披露しました。続く、弥生賞(2着)ではメンバー最速の上がり(3F34秒4)で追い込み、クビ差2着。
過去10年の弥生賞で1勝馬は[0、0、1、28]と連対実績がありませんでしたが、父マンハッタンカフェ(弥生賞4着)も跳ね返された大きな壁を乗り越えています。今回も古馬の壁を跳ね返す力を秘めています。
金曜日、雨の中、坂路を登ってくるココナッツパンチはダービーのG1ゼッケンをつけていませんでした。ライバルより先に秋に向けて、新たな一歩を踏み出しています。
posted by 辻三蔵 |11:16 |
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2007年05月26日
【栗東】おはようございます。スポーツナビ特派員Aです。昨日の大雨はどこへやら、今朝の栗東は見事なまでの快晴です。
さあ、ダービーはいよいよ明日。関西馬が決戦の地へ、続々と出発していきました。
午前9時48分。二冠制覇を目指すヴィクトリーが栗東トレセンを出発しました。
「普段はおとなしい馬だし、馬運車とか輸送とは平気ですね」と担当の蛭田調教助手が話していた通り、ヴィクトリーは嫌がる素振りをまったく見せずに馬運車に乗りました。
坂路調教ではすごくヤンチャな仕草を見せる馬ですから、「馬運車に乗せるのも苦労するんだろうな~」って思っていたら、拍子抜けするくらいの行儀良さです。不思議というか、何ともいえない魅力を持った馬ですよね、ヴィクトリーって。
「もうやるだけのことはやってきたし、あとは無事に東京に着いて、無事にゲートに入ってほしい。もうそれだけですね」と蛭田助手は話していました。東京競馬場まで、およそ6時間の旅。もちろんヴィクトリーだけではなくダービー出走全馬に言えることですが、無事に東京競馬場に入厩して、元気な姿でゲートインしてほしいですね。
ヴィクトリーのほか、フサイチホウオー、ウオッカたちも午前10時ごろに栗東を出発していきました。
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」
■調教VTR、騎手・調教師インタビューはここでチェック! -YAHOO!スポーツ
posted by スポーツナビ特派員A |10:12 |
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2007年05月25日
(上の画像は24日木曜に撮影したものです)
【栗東】フサイチホウオーも金曜朝はいつものように坂路です。きちっとした5~6頭縦列で登坂していく、いつもの松田国厩舎スタイルで上がっていきました。
タイムは4F67秒9-3F48秒4-2F31秒4-1F15秒4。フットワークは大きくゆったりとしていましたし、首をグッと下げて前へ前へ進んでいこうとする推進力のある走りには好感度◎です。いい雰囲気ですね。
「坂路を1本上がるのに1時間半、たっぷりと運動をして時間をかけました。3週続けてキツイ調教を課してきましたし、どう見たって、馬が出来上がってきたなと思います」と、松田国調教師は愛馬の仕上がりに大満足の様子。
この後も厩舎周りの運動などはするとは思いますが、コースに出ての調教はおそらく今日が最後。あとは東京までの輸送を経て、いざレースとなるわけですけど、当日の馬体重に関して「走る馬っていうのは、自分で体を作るものなんです。この馬もそうなんですが、僕らはそのサポートをしてあげればいい。前回と同じくらいの体重になると思います」とのことでした。
各スポーツ紙の記者のみなさんといっしょに松田国調教師からコーヒーをご馳走になりながら厩舎で話を聞いたのですが、トレーナーからは冗談もたくさん出ていましたし、すごくリラックスした印象でした。タニノギムレット、キングカメハメハに続く現役調教師最多のダービー3勝目へ、かなりの手応えをつかんでいるのだと思います。
フサイチホウオーも土曜午前10時ごろに栗東を出発予定です。
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」
posted by スポーツナビ特派員A |17:54 |
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2007年05月25日
【栗東】皐月賞馬ヴィクトリーは午前9時すぎ、いつもの時間に坂路に姿を現しました。
坂路モニターを見ていてウオッカはすぐに分かってしまうと先ほど書きましたが、ヴィクトリーもすぐに「あ、ヴィクトリー来た」って分かっちゃうんですよ。と言うのも、坂路コース入り口で右へ左へと、すごい暴れるんです。見ているこっちが「(助手が)落ちちゃう、落ちちゃう」って、ヒヤヒヤするくらいです(実際、皐月賞1週前に放馬するという“前科”がありますし…)。キャンターに入るまでにこんなにドキドキさせられる馬は久しぶりです。
それで、今朝もなんですが、やっぱり右へ左へと一通り斜行した後に無事にキャンター。しかし、これでホッとしたのも束の間、今度はエライ行きっぷりで坂を駆け上がるんです。ラスト1Fは何とかなだめて14秒2でしたが、全体では水曜の追い切りより0秒1速い4F55秒3。
これには「いやあ、本当はもっとゆっくり行きたかったんですけどねぇ(苦笑)。今朝は雨がすごくて、それで馬がちょっとイライラしていて、こんな風になっちゃいました」と、担当の蛭田調教助手も苦笑いするしかありません。
ただ、これだけの時計が出てしまって、最終調整が誤算になってしまったかというとそうではないと思います。
水曜の追い切りはヴィクトリー自身が決して目一杯走っていたわけではありませんし(むしろ、稽古が軽い印象さえ受けました)、それを考えれば、この日の最終調整と合わせてちょうどいい調教になったと思います。そこは蛭田助手も同じようなことを言っていました。
稽古がこんな感じですから、見た目に「出来がいいぞ」と判断するのは難しい馬なんですが、大事なのはどれだけ順調に稽古をこなせてきたか。
「皐月賞後はアクシデントもなく順調に調整できましたし、何とかここまでクリアできました。あとは、自分で体を作ってくれる馬ですからね」と蛭田助手もニッコリの笑顔。二冠へ向け、仕上げに悔いはなさそうですね。
ヴィクトリーはあす土曜10時に栗東を出発予定です。
(上の画像は24日木曜に撮影したものです)
■YAHOO!スポーツ競馬「第74回日本ダービー特集」
posted by スポーツナビ特派員A |15:47 |
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