2008年06月01日
検量室前に戻った四位洋文騎手が両手でガッツボーズをした瞬間、ディープスカイが振り落としにかかる。NHKマイルCのときに振り落とされた四位洋文騎手は必死にしがみつく。NHKマイルCと同じ光景にデジャヴを見ているようだった。
第75回・日本ダービーは1番人気ディープスカイが優勝。2004年・キングカメハメハ以来、史上2頭目になる日本ダービー、NHKマイルカップ連覇を達成した。騎乗した四位洋文騎手は昨年のウオッカに続き、2年連続のダービー制覇。これは武豊騎手(1998年・スペシャルウィーク、1999年・アドマイヤベガ)以来、史上2人目の快挙になった。
それにしても圧倒的な強さだった。レースは大方の予想を裏切り、レッツゴーキリシマがハナを切ると、前半5F60秒8のスローペース。逃げ宣言していたアグネススターチが2番手で控えたため、落ち着いた流れになる。ディープスカイは「ブラックシェルを見ながらレースを進めた」(四位洋文騎手談)ように、後方3番手を追走。直線では「雨が続いて、内が荒れてきた」(四位洋文騎手)のを考慮して、思い切って外に出す。「(同じ位置にいた)フローテーションの外に回してからゴーサインを出す」(四位洋文騎手)と、怒濤の追い込み。内から抜け出したスマイルジャックを並ぶ間もなく、交わし去った。
上がり3F34秒2はレースのそれを2秒2上回る最速タイム。2番目に速いのは3着ブラックシェルの34秒7だが、内目をロスなく捌いてのもの。大外から突き抜けた末脚は一頭、次元が違っていた。前日の雨の影響もあり、勝ち時計の2分26秒7は遅いが、文句なしの完勝だった。
パドックではプラス4キロと胸前の筋肉が盛り上がって、馬体の迫力が増していた。NHKマイルカップから中2週だったが、先週の坂路で自己ベストをマーク。G1を勝って、更に成長していた。 四位洋文騎手は2年連続のダービー制覇に「競馬の神様が僕のところに降りてきましたね」とレース後のインタビューで笑っていた。戦国ダービーと言われていたが、終わってみれば、「一強」だった。
posted by 辻三蔵 |22:30 |
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2008年05月31日
「勝ったと思いましたよ」
松岡正海騎手はオークスを振り返って、笑みを浮かべていました。オークスで松岡正海騎手は小島茂之厩舎のブラックエンブレムに騎乗しました。桜花賞(4番人気)は10着に敗れましたが、オークス(6番人気)では見せ場十分の4着でした。
「折り合いがつきましたし、思い描いた通りの騎乗ができました。スタッフが素晴らしい状態に仕上げてくれたおかげです。直線でエアパスカルとカレイジャスミンの間を割ったときにはやった!と思いましたけどね。着順は4着でしたが、悔いのない競馬ができました」と小島調教師も晴れ晴れとした表情です。
桜花賞で悔しい思いをした小島茂之調教師も笑顔で振り返ってくれました。
「地下道にいたときに、パドックからブラックエンブレムいらないなというファンの声が聞こえたので馬体重を見たらマイナス16キロ!?予想以上に減っていたので驚きましたが、馬を見てほっとしましたよ」と苦笑い。
確かにパドックを見ると、細いというよりも筋肉が締まって、研ぎ澄まされた感じです。それでいて落ち着き払った姿で歩いています。パドックで馬を見た松岡正海騎手が厩務員さんに向かって、笑顔で話していたのが印象的でした。
「馬体重は減っていましたが、下見所に入ったときに、ぶわっと筋肉が盛り上がっていました。体が萎んでいなかったのでこれなら大丈夫と思いました。飼葉をたくさん食べていたので攻める調教ができましたが、馬が良く頑張ってくれましたよ」と満足の行く仕上がりだったのが伺えます。
レースは4着に敗れましたが、
「正海(松岡正海)が完璧な競馬をしてくれたおかげで、力負けだと納得がいく結果でした。何よりもあそこまで追い切りができて、いい競馬ができたのが良かったです。桜花賞では(ケイコを)やれなかった思いがありましたから、収穫の多い一戦でしたね」
とすがすがしい表情をしていました。
「本格化は秋だと思っていましたから、これで秋華賞が楽しみになりました。オークスでいい競馬ができたおかげで、秋は思い通りに攻められますから。これから山元トレセンで休養しますが、疲れを癒して、更に成長した姿で戻ってきて欲しいですね」とニッコリ。
オークスでは全力を尽くしたものの、4着に敗れたブラックエンブレム。しかし、小島茂之調教師、松岡正海騎手の表情を見ると、充実感が漂っていました。
オークスと同じように、ダービーも一生で一度しか出走できないレースです。だからこそ、出走した全18頭が悔いの残らないレースになってほしいものです。
posted by 辻三蔵 |23:18 |
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2008年05月30日
金曜日の美浦トレセンは朝から雨。
ベンチャーナインは雨の中、坂路を元気に登ってきました。今朝は坂路の後、ウッドコースを軽く流しましたが、軽快なフットワークが目を惹きました。まるで水を得た魚のようです。
ベンチャーナインがプリンシパルSを勝ったときも雨でした。朝から降り続く雨で馬場はみるみる悪化。やや重の馬場に脚を取られる馬が多い中、大外からスイスイ伸びてきました。上がり3F 35秒0はレースのそれを1秒5上回る最速タイムです。これで、全9戦中7戦でメンバー中、最速の上がりをマークしています。天気を問わず、常にいい脚が使えるのが持ち味です。
「ベンチャーナインのいいところはいつも全力で走ってくれること。展開に左右される面はあるが、直線では必ずいい脚を使ってくれる。右回りは内にササる面があるので、左回りの方がレースはしやすい。末脚が生きる流れになれば、楽しみだね」
と小桧山悟調教師も期待しています。
スプリングSで11着に敗れたときには「スマイルジャックと一緒にクラシックに出したい」と話していましたが、2頭揃って、皐月賞、日本ダービーに出走することができました。
土曜日の天気予報も雨。馬場が重くなれば、ベンチャーナインの出番です。まさに水も滴るいい男です。
posted by 辻三蔵 |20:30 |
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2008年05月30日
【栗東】いつもお世話になっている名古屋タイムズの大野記者です。中京開催時のグリーンチャンネルのパドック解説でもおなじみの、東海が誇る凄腕競馬記者です。
その大野記者にダービーのオススメ馬を聞いたところ、なぜか中京日曜10R・名古屋城Sの推奨馬を教えてくれました。以下、大野記者のコメントです。
「トップオブザスーパージュニア!! じゃなくて、トップオブザロック! 距離万全! IWGPのベルトはいただいた!」
……。意味が分からない人も多いかと思いますが、橋口厩舎のトップオブザロックで大丈夫のようです。
また、ダービー出走馬の話をしていた時も、「ディープスカイの馬体に芯が入ってきた、って調教師が言ってましたよ」と伝えたら、「え? タイガー・ジェット・シン?」と返してきて、そこからはタイガー・ジェット・シンの話ばかりしだして、「あかん。もうシンの顔しか思い浮かばん」と言い出す始末の大野記者ですが、馬を見る目、そして予想は確かです。
ダービー前のひと儲け、資金稼ぎに、深田恭子の大ファンでもある大野記者の名古屋城S予想に乗ってみてはどうでしょうか? 名古屋城Sはトップオブザスーパージュニア! じゃなくて、トップオブザロックです!
■YAHOO!競馬特集 「競馬場へ行こう!」
posted by スポーツナビ特派員A |15:56 |
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2008年05月30日
【栗東】レインボーペガサスは角馬場でじっくり体をほぐした後に、坂路へ。気性面にうるささの残る馬ですが、この日は落ち着き十分に駆け上がり、4F62秒5-3F46秒4-2F31秒0-1F15秒6。この姿に鮫島調教師も「落ち着いていたし、いい感じでしたね」と満足の表情でした。
手前が鮫島調教師です。
クラシック第一冠目の皐月賞では4着と敗れましたが、上がり3Fの脚はメンバー最速。「イメージとは違っていたけど、目立つ脚を使ってくれましたね」とトレーナーが振り返ったとおり、収穫あるレースであったとも言えます。
今回は舞台を替えて、東京2400メートル。今の落ち着き具合なら距離も十分こなしてくれそうですし、何よりもレインボーペガサスの大きな武器である末脚を存分に生かせるコース形態。
「直線が長いし、この馬の力を十分に出せるからコース的にはいいですね」
皐月賞以上の好走に期待は高まる一方です。
あとは、名手・安藤勝己騎手に手綱を託すのみ。鮫島調教師も「レースで騎乗しないときも、ずっと調教で乗ってくれたし、安藤さんが惚れ込んでくれた馬。あとはレースで任せるだけです」と、名人の腕を全面信頼していました。
また、レインボーペガサスの母ギャンブルローズも、鮫島調教師が手がけた牝馬。その子供でのダービー出走だけに、感慨もひとしおのようです。
「入厩した時から走ると思っていた馬。瞬発力もついて、すごく成長しているし、何よりギャンブルローズの子供のこの馬でダービーに出られるのがうれしいですね」
能力は折り紙つきだけに、能力を出し切れば勝ち負け可能な馬です。厩舎ゆかりの血統馬レインボーペガサスが、鮫島厩舎にビッグタイトルをもたらすのでしょうか。
また、ディープスカイも坂路で最終調整。堂本助手は「元気いっぱいだし、落ち着きもあります。レース間隔が詰まっているから回復に時間がかかるかと思ったけど、馬体は大きく見せていますし、先週も坂路でいい時計。むしろ上積みを感じます」とコメントしていました。
■YAHOO!競馬特集 「競馬場へ行こう!」
※こちらもよろしくお願いします。
■スポーツナビ 競馬 春のGI特集
posted by スポーツナビ特派員A |13:02 |
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