2007年07月26日

オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

 最後は、指導についてです。これには、合宿などの練習における指導、ゲームにおける采配など含みます。

 オシムは「考えながら走るサッカー」を標榜しました。ただやたらに動き回ればいいというのではなく、常にある考えを持って動けというわけです。これは、サッカーではしごく当たり前なことで、いまさらという感がしないではありませんが、あらためて走ることを意識させたことは成功でした。
 最終的に目指すのは「日本人のサッカー」とのことで、これは日本人の機敏性、器用さ(テクニック)を生かしたサッカーです。

 しかし、この一年目、まだまだ徹底されず、妙なポゼッションに走りがちなのが不満です。アジアカップの場合、気候条件もあり、ポゼッションを中心にしたのはうなずけなくはありません。東南アジアで走り回るサッカーは90分できるはずがないからです。ときおり、その片鱗を見せてくれますが、まだまだです。
 比較的うまくいっていたのは、私的には、コロンビア戦でした。日本よりレベルが上のチームに対し、日本人のサッカーを示すことができたと思っています。
 今後、選手の共通理解が深まれば、おのずと日本人のサッカーがくっきりとした形で現われると、大いに期待しています。

 では、ゲームの采配についてはどうでしょうか? 正直言って、策士といわれるほどに策士ではないな、というのが結論です。この一年、采配が型どおりになっていると思うのです。中盤の活性化を求めるときは、羽生、といった、ワンパターン采配が目につきます。時には若手を出してスピードに乗った走るサッカーも見せましたが、ゲームを大きく変えるまでは至っていません。
 選手という手駒の限界もあるでしょうが、それ以上のものを期待してしまうのが我々です。もちろん、今後、納得の采配が出ることは大いに期待できますが。

 合宿などでの評価は、かなり点数をあげてもいいのではないかと思います。オシム色を前面に出しての指導は、的確と思えます。例えば、対オーストラリア、ビドゥカ封じ等、自ら動いて教えるなど、指導者として申し分ないところを見せてくれました。実際そのやり方は功を奏しました。

 以上をふまえて、指導については、85点。

 戦績、選手選考、指導の各項がそれぞれ85点、70点、85点となりました。これらを平均すると、オシムジャパンの1年目は、80点ということになります。
 失われた4年間と揶揄された前監督の時代を経て、まさに焼け野原に家を建てるように土台から築き上げてきた1年でした。私自身、オシム監督のやり方を支持しますし、まだまだ日本代表が伸びることを期待してやみません。
 満点はあり得ないと思いますが、ひとつずつ積み重ねて、満点に近づいてもらいたいと思っています。

 皆さんの採点は、何点でしょうか?

  • 共通ジャンル:

posted by ピッチサイダー |02:56 | コメント(8) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/righthalf/tb_ping/7
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

同じく80点はつけてあげたいです。日本に合わせてよくやってくれていると思います。残りの20点はフィニッシュの時に個人の力が必要になってくると思いますけど、そこをどうやってカバーできるか、これから見ていきたいです。

posted by のり | 2007-07-26 03:47

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

コーチ陣に私的なつながりのある外国人を呼ばず、将来のためにあえて日本人を用いている事も、日本サッカーの成長を長い目で見で見据えていると言えます。
その点でもサッカーの指導者として日本に尽力してくれている良い監督だと思います。
(若い監督はステップアップのためにある程度実力のある国の監督になりたがものでしょうけど、オシムにはそういった欲が感じられないのがステキです。)

posted by genki | 2007-07-26 03:55

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

個人的にはオシムで大丈夫か、というアジア杯である。
ムダなパス、極度な遅攻、切り込めない技術または精神性。
松井のような選手が何人か必要と思う。

posted by sirouto | 2007-07-26 05:56

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

松井に関しては分からないので何とも言えないけど、"切り込めない技術または精神性"に関しては全面的に同感。ただ、これは選手の問題でもあるが…

posted by Deutschland | 2007-07-26 07:33

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

 オシムもアジアカップは満足していないでしょうね。気候もグラウンドも素早く走って素早く捌くにはムリがあり、ドリブルで抜けない日本人は何人かが元から持っているテクニックでどうにかする以外に道はありませんでした。恐らくカタール戦でやってたようなことがやりたかったけど、全くハマらなかったので諦めたのでしょう。
 そのせいか、アジアカップ終了(仮)時点では1年間かけて合宿などで育成してきたものがあまり結実していない印象。控えも使いつつもっと走っても良かったとは思うけど。ただ、ジーコ時代よりは余程正しいサッカーをしていると思います。
 コンフェデいけなかった分しっかり練習して、日本代表を鍛え上げて欲しいですなぁ。

posted by ulc | 2007-07-26 07:46

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

>コンフェデいけなかった分しっかり練習して、日本代表を鍛え上げて欲しいですなぁ。

これは協会の尽力もかかっているかと思う。
今の協会がそこまで考えているのかどうか、私にはわからない。

posted by 通りすがり | 2007-07-26 08:24

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

上でsiroutoさんが仰ってる「ムダなパス、極度な遅攻、切り込めない技術または精神性」に私も大賛成です。
この内二つは両サイドバックにぴったりですね。
せっかくサイドで勝負できる場面をチームでつくってもほとんど縦に行かずに横かバックパス。
サイドバックがクロスあげないから結局俊輔、遠藤、憲剛が何かをしないと最後のボールがあがらない。サイドからのクロスが一番相手にとって守りにくいものなのにそれが日本にはあまり無い。それによって高さが持ち味の巻もセットプレー以外では相手にとって怖さなし。巻の意味を無くしている。高原と巻は1対1やコンビで何かをできるわけじゃないし、クロスを入れないなら高原と佐藤の2トップにするべきだったと個人的には思う。
たしかに両サイドバックの運動量はすごいかもしれないが、縦に勝負したりクロスをなかなかあげないことがチームに悪影響を及ぼしてる気がする。
題と逸れてしまいましたが、オシムジャパン発足以来駒野と加地を好んで使い続けていることに今後の不安を感じます。特に加地は非常に不安。。

posted by tomotomo | 2007-07-26 11:26

Re:オシムジャパンの一年目を勝手に採点する(その3)

コメント投稿者ID :

はじめまして。

「切り込めない技術または精神性」は確かに必要だと思います。

現在の駒野・加地に不安があるのも確かです。
でも、海外組みを外してサイドバックで世界相手に切り込める選手が思い浮かばない。

守備面・体力面も含めて世界で通用するかも?と言うサイドバックがJリーグの選手でいるのでしょうか?

そこが少々気になりました…

posted by 思う事人 | 2007-07-26 17:12

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」