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2012インターハイレポート① 団体/個人優勝

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2012インターハイレポート① 団体/個人優勝

2日目の団体では、また多くのドラマを残して、2012年インターハイは幕を閉じた。

嬉し涙、悔し涙・・・。

それぞれにさまざまな思いはあるだろうが、ひとつハッキリしているのは、ここが終わりではないということだ。

彼らには、「次」がある。

この通過点での歓喜や涙を糧にして、また次にはさらに進化した彼らの演技を見ることができるはずだと、私は確信している。
だって、今までもずっとそうだったから。

勝って慢心するような選手はいない。
負けて投げだしてしまう選手もいない。

今ごろはもう、彼らの気持ちは次に向かっている、きっと。


男子個人優勝:臼井優華(済美高校)

【リング:9.500+ロープ:9.475=18.975】
2種目ともトップの得点での完全優勝! 密度の濃いハイレベルな演技ながらも、抜群の安定感のある演技はまさに圧巻だった。連覇のプレッシャーもまるで感じさせない落ち着きのある演技で、表情にも今までにないゆとりが感じられた。1992年の東山弘典(当時埼玉栄高校)以来、久々のインターハイ連覇にふさわしい演技だった。

男子団体優勝:青森山田高校


【構成:9.600+実施:9.450=19.050】
青森山田の真骨頂ともいうべき「物語性のある作品」を、今回は見事なノーミスで演じ切り、少しずつミスのあった神埼清明、井原を振り切ってもぎとった優勝だった。大会終了後、荒川監督も、キャプテン・平野泰新も「今回のうちは、うまくいっても3位、と思っていた」と言った。それだけ、井原と神埼清明の力が抜きんでていると感じていた中で、「自分達は、青森山田らしい新体操を!」と思ってやってきたことが、2009年以来の優勝につながった。絶対に勝つ! という意気込みで挑んだ昨年のインターハイで果たせなかった夢が、無欲だった今年、やっと叶ったと言えるだろう。


女子個人優勝:コン・ユン(金蘭会高校)

【クラブ:24.050+リボン:23.825=47.875】
ユースチャンピオンシップで、まさに彗星のようにデビューした選手だが、やはりその実力と魅力は本物だった、とインターハイで証明された。恵まれた肢体から繰り出すダイナミックな動きがこの選手の最大の魅力だが、ユースのときよりもさらに難度の精度や、こなしがていねいになっており、日々進化していることを感じさせる演技だった。とくにクラブは見ていてワクワクする演技。まだまだおおいにのびしろが感じられる楽しみな選手だ。

女子団体優勝:名古屋女子大学高校

【D8.100+A8.400+E7.800=24.300】
このチームの演技が終わった瞬間、「ここが優勝でしょ!」と私は、思った。それほどに、見事なパーフェクト演技だった。ミスの出やすいリボンを含むアンサンブルゆえに、どのチームも非常にミスが多かった今大会で、このチームの演技は、少しの揺るぎもなく、それゆえに単にミスなく演技をこなす、のではなく「自分達が描こうとしている世界」をフロア上に描くことに成功していた。これで勝たなきゃ、どうなる? と思わせる演技だった。リボンがあっても、こんな風に演じることができるんだと思わせる爽快な演技は、まさに優勝にふさわしかった。日本の高校生のチームでも、フェアリージャパンに負けないくらいの華のある演技ができるんだ! と思わせてくれた最高の演技だった。



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椎名桂子 競技経験者でも指導者でもない一介のフリーライターだが、1998年から新体操にはまり、本業もおろそかになるほどのめり込み現在に至る。その執念が実り、2004年からスポーツナビで新体操コラム執筆の機会に恵まれる。「R25」「DDD」「Number」等にも、活動の場を広げている。2010年は、ついに女子新体操のみならず、男子新体操にも本格的にはまり、ますます切実に新体操情報の発信の場を求めている。

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