2006年08月08日
ここ数年、「新体操は地方の時代」と感じることが多くなっていた。
NPOぎふ新体操クラブ、山形RG、エンジェルカガワ日中など、生きのいい選手、上位を脅かす選手を輩出するクラブが地方にどんどん出てきたため、かつての新体操先進国だった東京の影がうすくなりつつある、と感じざるを得なかったのだ。
しかし――。
今年は東京の巻き返しの年になるのではないか、そんな予感がしている。そして、その原動力になりそうなのが町田RGと言っていいだろう。
2006年東京ジュニアから関東へ勝ち残った個人選手13人中じつに8人が町田RGの選手であり、団体6チーム中にも3チームが残っている。かねてより町田RGは強いクラブであり、イオンカップにも何度も出場しているがここまで選手が揃った時期は珍しいのではないか。
じつは町田RGは、私にとって特別なクラブである。現在「新体操ライター」を名乗り、新体操サイトでは日本最大(多分?)のサイト「新体操応援隊」を運営するまでに私が新体操にのめり込むきっかけを作ったのがこの町田RGだったのだ。
私が新体操の観戦を始めたのは1997年、本格的にビデオまで撮って観戦した最初の試合は1998年の東京ジュニアだった。このころ、東京のトップにいたのが町田RGの山崎ひとみ選手、そしてピュアRGの有野玲奈選手だった。当時の私は、競技の新体操を見ればどの選手も「スゴイ!」と思ったし、手具を落とさなければ「上手だった」と思う、そんなド素人の観客だった。
しかし、山崎ひとみ選手を見たとき、さらに当時はまだ山崎選手ほど上位にはきていなかった吉田友子選手を見たとき、「スゴイ!」だけでない魅力を感じ、新体操観戦にのめり込んでいったのだ。
私が新体操を見始めたとき、すでに彼女達は中2だった。当時は今よりもジュニアまでで新体操から離れる選手が多く、とくにトップ選手ほど高校では辞めてしまうことが多かった。山崎、吉田選手が中3になったとき、
「もうこの1年しか彼女達の演技は見られないかもしれない」
と思うと、なるべく多く彼女達の演技を見ていたい! と思い、この年は東京ジュニア、関東ジュニア、東京都中体連、関東中体連、全日本ジュニア、クラブ選手権、イオンカップと可能な限りの試合を見に行ったものだ(それで観戦が癖になり現在に至る・・・)。
町田RGが練習で使っている成瀬の体育館がそんなに遠くないこともあって練習もよく見に行った。当時、まだ新体操のサイトも開設していなかったし、新体操の記事を書いたこともなかった一介のフリーライターの私だったが、「練習は自由に見てもらっていいです」と町田RG代表の曽我部先生が言ってくださったのでお言葉に甘えて多いときは週1回ペースで半年間ほどよく練習を見に行っていた。
一度行くと3~5時間、ただただ練習を見ていた。選手とも先生ともほとんど言葉を交わすこともなくじーっと見ていたのだから、かなりコワイおばさんである。だが、この1999年の半年間が私の新体操への思いと見る眼を養ってくれたと思う。あのころの町田は本当に強かった。そして明るく楽しそうだった。
あれから、7年の月日がたった。町田RGは常に上位に顔を出す選手を輩出し続けてはきたが、それなりの浮き沈みはあったように思う。しかし、ここにきてこの数年、楽しみな芽を出していた選手達が一気に開花しようとしている、そんな予感に満ち溢れている。
今の町田RGのジュニア選手達の中には、すでに山崎ひとみや吉田友子のジュニア時代を知らない選手達が多い。私が練習を見に通った1999年に在籍していた選手は1人もいない。しかし、今の選手達の演技を見てもやはり「町田スピリッツ」は脈々と受け継がれていることが感じられる。
スポーツナビプラスのブログ開設に合わせて、今日から何回にわたり、今の町田RGの強さと魅力について書いていきたいと思う。新体操ファン、町田RGファンなら必見。乞う、ご期待!
[写真]東京ジュニア個人総合2位の山脇麻衣選手。東京ジュニアでは団体優勝を成し遂げた町田RG団体の小さなリーダーでもある(撮影:小林隆子)
posted by rg-lovers |22:01 |