スポーツマーケティングレポート

2016年レビュー 世界のスポーツを振り返る:ラグビー

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2016年のラグビー界は、過去最高の成功を収めたワールドカップの余韻に始まり、ワールドラグビー(ラグビーユニオンの国際統括団体)が新マーケットでも高まった関心をフルに活用。その勢いは、8月のオリンピックで新競技として披露された7人制ラグビーで加速しました。

15人制ラグビーでは、ニュージーランド(オールブラックス)が世界的強豪として君臨を続け、2015年のワールドカップでの連覇に続き、2016年のザ・ラグビー・チャンピオンシップも連覇達成。ただし、オールブラックスの連勝記録は、シカゴで行われたアイルランド戦で敗れたため、18連勝で途切れています。

イングランドは、RBSシックス・ネイションズで優勝。クラブチームでは、サラセンズがラシン92(フランス)を下してヨーロピアンチャンピオンズカップ初優勝を遂げています。この年、サラセンズはAvivaプレミアシップも制し、2冠を達成しました。

ラシン92は、国内リーグのトップ14の決勝でトゥーロンを下し、リーグ優勝を飾っています。この決勝戦はUEFA EURO2016のスケジュールと重なったため、初めてフランス国外で行われ、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウで開催されました。

また、南半球のスーパーラグビーは、2016年から18チームに増加。新たにアルゼンチンと日本の協会が編成するチームが加わりました。大会を制したのはニュージーランドのハリケーンズで、初優勝。

オリンピックデビューを果たした7人制ラグビーは、リオ金メダルのフィジーがHSBCワールドラグビーセブンスシリーズでも優勝し、金メダルを獲得。セブンス女子は、オーストラリアがニュージーランドを下し、金メダルに輝いています。

◆7人制ラグビーの五輪復活がもたらしたこと

7人制ラグビーが92年ぶりにオリンピック競技に復活という大成功を収め、ラグビーファン人口は1683万人にまで増加。最も増えた国はフランスで、イギリス、アメリカと続きます。

ニールセンではフランス、日本、イギリス、オーストラリア、ドイツ、アメリカの6つの主要マーケットでオリンピック前後の意識アンケートを実施。これにより、ラグビーがオリンピック競技になったことで、より多くのファンの関心を集めたことがわかりました。

・7人制ラグビーがオリンピック競技になったことで、フランス、日本、イギリス、アメリカでは視聴者層が拡大。ほぼすべてのマーケットで関心が高まりました。

・7人制ラグビーの関心は、リオオリンピック後に4%増加。これは同大会の他のオリンピックスポーツと比べても、最大の増加率をマークしました。

・主要マーケットでのアンケートによると、オリンピックで7人制ラグビーを見ると答えた層は、オリンピック後に10%増加(実際に「見た」という層が、「見る予定」と言っていた層を10%上回った)。なかでも日本は15%増で最大の伸び率でした。

・イギリスでは18歳から24歳の39%、フランスでは39%がオリンピックで7人制ラグビーを見たと答えました。日本では、18歳から24歳の層で、同競技がオリンピック競技になってワクワクすると答えた人が16%増えています。

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