2008年05月07日
花園大学 -個人の、花大。その変化-(前)
男子新体操・団体の構成づくりは見ていて楽しい。 常に新しいことを求め、手探りの状態で色々な動きを試す様子は、どこか練習後の遊びのような雰囲気がある。いつもの練習よりも柔らかな空気の中だから、自然、笑顔も多くなる。普段練習に真摯にむかう選手たちの違った一面が見られることを、楽しいと感じる。 ただ、ここではそれとはまったく別の理由で構成づくりが楽しかった。 「構成づくりとはこんなにわくわくするものだったか」と改めて感じさせられ、どうしようもなく胸が躍った。そんな練習をするのが、花園大学だった。 07年の全日本選手権、そのサブ会場で彼らの流し練習を見ていて、今年の出場校の中で一番面白い構成だと思った。「今年の花大の構成は良い」という評判は、その日の予選競技の後、方々で聞かれた。“個人の花大”の、何かが変わったのだと感じた。![]()
人の心を動かすものの裏側には、それ相応の物語がある。花園大学も、その例に漏れない。 花園大学の歴史は、たったひとりの選手の偉業から始まる。まったくの無名、部員は監督一人に選手一人、練習場所は体育館の外という環境から出発した杉本清志が、01年の全日本インカレで優勝をかっさらった。ドラマチックとしか言いようのない出来事だった。 さらに杉本が卒業した翌年、彼に勝るとも劣らない存在感を放つこととなる、野田光太郎が入部。翌年、杉本と同じ表彰台の高みに上った。彼の今まで誰も知らなかった“新”体操は、その後の多くの個人選手に影響を与えた。そういう意味では、彼は優勝以上のことを成し遂げたと言える。 ふたりのスターの存在に多くの高校生は憧れ、次々に花園大学の門を叩いた。部員1名から始まった花大男子新体操部は、いつしか西インカレでその多くがふるいにかけられるほどに部員を増やした。![]()
そうした中で生まれたのが、花大の団体だった。だから、“個人の花大”と言ってはばからないのも、仕方のない話ではあった。事実07年のインカレ、全日本選手権の個人競技を制したのは、どちらも花大の、それも1年生だった。![]()
花大の構成づくりの面白さは、「発想の豊かさ」ということに尽きる。 補欠を含めた8人の選手が、それぞれ思いつくままに動きをつくる。何かピンとくるものがあれば、「あ、良いんじゃない」と拾って、皆で煮つめてみる。が、結局うまくいかず、またやり直し。その、繰り返しだ。 驚かされるのはそのペースの速さと、幅の広い発想だ。わずか数分の間に、いくつもの新しい動きが生まれては消えた。さらに、その動きが使えないと分かると、さっきまでの練習はいったい何だったんだと思うほど、まったく違う動きを始める。構成を考えていると、どうしても似たような動きに固執してしまいがちだが、ここではそんなことはまったく無い。皆が皆そうだから、このチームはおよそアイディアにつまる、ということを知らない。![]()
団体チームリーダーの古河孝章は、その最たるものだった。2人組でストレッチをしているときですら、「こっから何かできねぇかな」とひとりごちた。 さらにフロアを片付け、もう帰ろうかという頃。花大の体育館は20時半に閉まるのだが、古河が「あ、去年つくったやつがあった」と鏡に向かいだしたのは20時20分。結局彼は、見回りの守衛が来る間際まで、構成づくりに没頭していた。![]()
そんな一方で、3年の田中芳直が構成づくりの最中、「何かアイディアない?オレ、ありきたりなのしか思いつかないから」と意見を求めたのは、1年の、それも個人選手の谷本竜也だった。花大の構成は、学年や、個人・団体の垣根すら越えて生まれる。
posted by reportage |00:03 |
花園大学 |
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花園大学 -個人の、花大。その変化-(前)
ロジパフォのログ
男子新体操を語ってみよう
http://logipafo.blog.drecom.jp/category_3/2
構成の作り方
選択肢は多ければ多いほど良い。一個でも多く案を出す!
そのために、まず意識を変えて欲しいのは、
「構成作り中は、何があっても恥ずかしがらないようにする」という事。
構成を考えるときには、変な・使えない案を出して笑われるんじゃないか、
なんて人目を気にしていてはいけない。
変な案を0個・使える案を2個考え出した人より、
変な案を100個・使える案を3個考え出した人の方が、構成作りでは格上だ。
ダメ案でも変な案でも使えない案でもとにかく出せ。
大丈夫、そんなのはちゃんとボツにされて演技には入らないから。
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今回の記事を拝見し、logipafoさんのblogが思い浮かびました(笑)
posted by f_hiro291 | 2008-05-08 21:24


