2007年11月30日
『今こそ団結を』
PRIDEの突然の消滅で、今ひとつ盛り上がりに欠けていた今年の大晦日の格闘技興行。しかし、良い意味で予想外の展開が起こった。それは、「やれんのか?2007」に参戦が決定していたPRIDE戦士・青木真也の対戦相手に、HERO´Sミドル級王者のJZカルバンが決定したのだ。これは両団体の事実上の大連立結成。ファンが夢にまで見た両団体選手の交流戦が大晦日に数カード実現される運びとなったのだ。PRIDEの消滅やHERO´Sライトヘビー級王者の秋山の謹慎処分など、今年の格闘技界は暗いニュースが続いた。さらにアメリカUFCを中心にトップ選手の移籍が相次ぎ、これまで日本を中心に回っていた総合格闘技の流れがアメリカへと移りつつあった。
青木対カルバンのカード発表会見で、FEGの谷川氏が、「今こそ一致団結すべき」と宣言したように、今年の大晦日を機に他団体選手同士の試合を増やすなどして、もう一度日本に格闘技熱の再燃を期待したい。そもそも、それぞれの団体のエース同士の夢の対戦を多くのファンは望んでいたはず。まずは、大晦日。起爆剤として、青木ーカルバン戦に期待したい。
『助っ人戦線異常アリ』
30日に公示されたプロ野球各球団の自由契約選手のリストを見て驚いた。リストには、今季セリーグ首位打者・ラミレス、最多勝のグライシンガー、161キロ投手・クルーン、さらには西武カブレラと、大物外国人選手の名がズラリ。どの選手も球団との契約交渉が難航しての自由契約となっている。これを見て、他球団が彼らの獲得に乗り出すのは間違いない。両サイドの思惑は定かでないが、選手側が多額の年俸を要求し、球団はそれに応えられずあえなく交渉を打ち切る。すべてがそうではないと思うが、個人的にラミレスに関してはヤクルトにはもう少し粘り強く交渉してもらいたかった。ラミレスと言えば、今や青木と並んで、ヤクルト打線の中心を担う看板選手。今季も200安打以上を放ち、文句のつけようの無い活躍だった。ホームラン後のパフォーマンスでもお馴染みのように人気面でも「ラミちゃん」として多大に貢献してきたはずだ。そんな優良外国人を簡単に手放してしまう。素人はこれ以上言わないことにするが、石井一久もあっさりFA移籍してしまうなど、そこには選手からも、球団からも「チーム愛」は感じられない。
大リーグでは日本以上に、選手の移籍は日常茶飯事。しかし、根底には「大物選手の移籍で戦力均衡につながり、試合がおもしろくなる」という考えがあるということを聞いたことがある。選手にとって、そしてプロである以上、年俸や契約年数は譲れない部分だろう。しかし、それだけで移籍や交渉決裂が発生してしまうなら、悲しい部分もある。
posted by reikun |23:23 |
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2007年11月24日
突然の消滅に意気消沈していた私も含め、PRIDEファンには嬉しい知らせが今週届いた。それはPRIDEにこれまで関わってきたスタッフ、選手たちによる、大晦日一夜限りの「PRIDE」復活だ。興行権などを、アメリカ・UFCを統括するズッファ社に譲渡しているために、「PRIDE」というブランドは公には使えないものの、この限定復活興行は限りなくPRIDEに近いものとなることは間違いない。
それを象徴するのが、大会開催記者会見にも出席した、元PRIDEヘビー級王者・ヒョードルの参戦決定だ。これまでPRIDEのリングで「強さ」という抜群の存在感でヘビー級戦線トップに君臨してきた男の久々の日本でのファイトはPRIDEファンのみならず、格闘技ファン全てが待ち望んでいたこと。注目の対戦相手にはかつて真っ向からの殴り合いを演じた藤田和之も浮上(日刊スポーツより)。関係者も「大晦日らしいカードを組む」と発言しているようにビッグカード実現の夢は膨らむ。何度も言うが、あの圧倒的な強さで対戦相手を叩き潰す、「氷の皇帝」の強さを日本でもう一度目の当たりにできるチャンスがファンに与えられたことが嬉しい。
しかし大会全体を見渡せば、消滅余波でかつてのPRIDEのシンボルファイターでもあった、シウバ、ノゲイラ、ミルコらトップ選手は次々と他団体へ引き抜かれ、ヒョードル級の出場選手は見当たらない。かつて高額な放送権料を得られた地上波テレビ中継のできない今の状態ではファイトマネーが高額なビッグネームの大挙参戦は困難ではある。だが、人気や知名度では劣るもののHERO´Sで活躍する山本KIDや宇野薫らと同じ軽量級の桜井マッハや川尻ら影の実力者の久々の試合には注目したい。
PRIDEのPRIDEたるゆえん、それは多くの「質の高い試合」をファンに提供できる格闘技興行であること。それを復活興行でも追い求めることが突然の消滅にショックを受けている多くのファンへの「けじめ」にもなる。今年も大晦日が熱くなる。
posted by reikun |17:19 |
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2007年11月23日
6人の日本人選手が千葉を駆けた42.195キロには確かに明るい未来が感じられた。世界史上初の男女混合駅伝となった今年の国際千葉駅伝。日本代表のメンバーには男女共にスター選手、近い将来その存在となり得る逸材が出揃った。
1走を任されたのは中央大学の上野。トレードマークのサングラスをかけ、この日もケニア選手に最後まで食らい付いた。終盤は苦しい表情は見せたものの、そこから粘り追い上げるのも彼の持ち味。核弾頭としての役割を十分に果たしといえる。その上野のタスキを受けたのが、女子の長距離トラック競技のエース・福士加代子。マラソン転向も噂され、テレビ解説者からはマラソン仕様のフォームになったと指摘されてもいたが、ロードレースを熟知した走りで、7秒差あったケニアとの差を3秒に縮める好走を見せた。ケガの治療で十分な練習をこなせなかったようだが、試合にコンディションを合わせてくるあたりはさすがだった。3走のベテラン野口は向かい風に苦しみ4位に後退したが、4走で待ち受けるのは、現役女子高生で今年の大阪世界陸上の10000メートル代表にも選ばれた仙台育英の絹川愛。持ち味の軽やかで姿勢の良いフォームで前方のアメリカ、ロシアのランナーを一気に抜き去った。高校生とは思えない落ち着いた走りは、夏に世界の舞台を踏んだ経験が大いに生きていると感じた。絹川はこの区間で区間賞を一秒差で獲得するという勲章も得た。その絹川も憧れる、この日本代表チームのエースとされるのが早稲田大学の竹澤健介。推しも推されぬ学生長距離界のエース竹澤は序盤からハイペースで飛ばし、トップのケニアに肉薄。カーブが多く、アップダウンの激しいコースでもしなやかなフォームを崩さず、表情ひとつ変えないクールな走りでアンカーの赤羽にタスキを繋いだ。トップ、ケニアのアンカーは世界陸上マラソン金メダリストのヌデレバ。しかし、七キロ勝負では瞬発力がものを言う。赤羽は並びかけるとヌデレバを一気に抜き去り、そのままトップ独走で日本優勝のゴールテープを切った。
初の試みとなった男女混合駅伝。普段は見ることのない、タスキリレーには新鮮味がり、それに加えてそのリレーを日本のトップランナーが行うという夢もあった。この日好走した、上野、竹澤、絹川は今後の日本陸上界を引っ張って行く存在。彼らの走り、タスキリレーには確かに未来があった。
posted by reikun |14:51 |
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2007年11月08日
粋な置き土産ではないか。守備の名手に送られる「三井ゴールデングラブ賞」の受賞者が発表された。セリーグは日本一を成し遂げた中日から「アラ・イバ」こと井端、荒木ら5人が選出される中、一塁手部門で受賞したのは我らがアンディ、そうシーツだ。今年も一塁を中心に、今岡不在時には三塁手を務め、CS前には故障を抱える鳥谷の欠場に備え遊撃も守った。しかし、守備と共に、ここ数年チームに貢献してきた打撃が今年は絶不調で、時にはそれが影響してか自慢の守備でもエラーが目立つ時期もあった。結局、打率、本塁打、打点ともに不本意な数字でシーズンを終えることとなり、今シーズン限りでの退団が濃厚となっている。ただ、今期も随所に彼らしい味のあるプレーは見せてくれた。忘れられないのは9月6日、甲子園での対横浜戦。4番村田の鋭い打球が三塁線を襲った。誰もが「抜ける」、そう思ったに違いない。しかし次の瞬間、3塁塁審と重なる難しい打球にもかかわらず虎の背番号4は横っ飛びで好捕。すばやく一塁へ送球しアウトをもぎ取ったのだ。まさにシーツだから成せる守備だった。シーツはこれで3年連続の同賞受賞。これほど、守備でチームに貢献してきた選手は私の記憶の中では見当たらない。来期からあの背番号4が見れなくなるのは何とも寂しい限りだが、彼が残していったゴールデングラブという守備の「置き土産」。最後は抜群の存在感を示したアンディ・シーツのラストシーズンだった。
posted by reikun |23:55 |
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