2006年11月23日

三色日記

 
 『引き際の美学』
 トップスイマーで、オリンピックでも数々のメダルを獲得した豪州のイアン・ソープが現役引退を表明した。24歳での早すぎる現役引退に誰もが驚いたであろう。今年はこのソープを筆頭に全盛期を過ぎてはいるが、まだまだ一線級で活躍が期待されるアスリートの引退が相次いだ。その代表格がF1のミハエル・シューマッハ。昨年同様、若き天才・アロンソに総合王者を連覇された形になったが、随所で見せる皇帝の走りに、来年以降の彼の巻き返しを描いたファンは多かったであろう。プロ野球では一躍北海道の英雄となった新庄剛志が34歳で引退。異例のシーズン当初の引退発表も球界を騒然とさせた。彼らに共通するのが「引き際の美学」の追求ではないかと思う。自分が最も輝き、その輝きに衰えが少しでも見え始めれば、退く。ボロボロになるまで現役をまっとうすることがなにもアスリートの生き様ではない。彼らのようなスター選手の活躍がもう見られないのは残念ではある。しかし、世界最高記録を叩き出したソープのスローモーションを見ているかのような独特のゆったりとした泳ぎや、新庄の涙涙の最終打席。そしてマシントラブルにも屈せず、ミハエルがラストランで見せた皇帝の意地。彼らの栄光、引き際は頭の中でしっかり刻まれている。


 『アメリカツアー終了』
 宮里藍のアメリカツアー挑戦の一年目が幕を閉じた。ツアー最終戦となったADT選手権では一時は首位に立つなど、最終的には8人に絞られる、変則ラウンドの今大会で見事決勝ラウンドに進出。最終成績は4位となったが、宮里本人は来季の本格参戦に向けて手ごたえを掴んだようだ。アメリカのグリーンの性質の理解やパット技術の向上。この一年で宮里が得たものは大きい。しかし、目標としていたツアー1勝と賞金ランク10位以内の公約は達成されずに終わった。初めての環境への適応が難しかったなど、環境面や過密日程などの影響もあるが、やはり世界のレベルは高かったということではないか。ADT選手権を制したのは同じ米ツアールーキーのグラナダ(パラグアイ)。賞金ランクも彼女が上だ。グラナダの存在は宮里にとって来季以降の刺激にもなるはずだ。その他にもソレンスタム、ウェブ、オチョア、クリーマーと宮里の挑戦の前に立ちはだかるライバルは多い。近いようで遠い1勝。世界の実力を痛感した宮里の来季の更なる活躍を期待したい。

 『ドラフト会議』
 大学生・社会人ドラフトが昨日行われた。今年のドラフトではいわゆる「強奪」が相次ぎ、改めてドラフト制度、そして高校生との分離ドラフトの意味が問われることになりそうだ。
 そんな中、独立リーグ・四国アイランドリーグから初めてプロ選手が誕生するという嬉しいニュースもあった。プロを目指す若手選手のステップアップの場として設立された同リーグの存在が認められた瞬間でもあった。政府の「再チャレンジ制度」ではないが、野球界にも選手に多様な機会が与えられるように、四国に続く新リーグ設立や制度の整備などますますの発展を期待したい。
指名が期待されながらも今回夢叶わなかった選手も多いだろう。プロへの道はほんの一握りだ。指名され、晴れてプロになる選手もそんな夢敗れた男たちの分までプロの舞台で活躍してほしい。

posted by reikun |18:05 | 三色日記 | トラックバック(0)
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2006年11月20日

雨の中を走る

 
 いや~、残念でした。昨日の東京国際女子マラソン。高橋尚子選手、負けちゃいましたね。後で分かったことですが、どうやらQちゃんは足の怪我を押して出場したらしい。しかし、トップアスリートであるからには大事な試合までの体調管理もその選手の実力として私は考えているので、怪我で出場を余儀なくされたことは非常に残念でなりません。それでも今日は優勝した土佐選手の攻めの走りを称えるべきでしょう。スパート力が試される、後半勝負では不利と見た土佐選手の序盤からのペースアップ。あの時点で勝負は決まっていたのかもしれません。そして、2位に食い込んだ尾崎選手の健闘が何よりも光りました。マラソン2回目の挑戦で、前回からタイムを10分以上も縮めてゴール。各選手が雨や寒さのの中タイムを落としましたが、この自己ベスト更新は素晴らしいと思いました。 

posted by reikun |01:27 | 独り言 | トラックバック(0)
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2006年11月15日

~君へのメッセージ~

 

 弱気になっている、希望が見出せない。生きることに悩んでいる君。自

分を弱者と決め付けてはいけない。君にはまだまだ可能性があるんだ。

学校に行くのが嫌なら行かなくてもいい。外に出てスポーツをやってみ

ないか?野球やサッカー、バスケットでもいい。スポーツをすること

で、君の新たな一面が見つかるはず。思い切ったプレーでは勇気が生ま

れる。チームメイトと助け合い、勝利することで感動も生まれる。スポ

ーツでつながる友情は君にとっての人生でかけがえのないものになるだ

ろう。失敗してもいい。数々の失敗もスポーツでは君が成長する糧とな

るんだ。ヒットを打ち、ゴールを決め、三振を取る。一つ一つのプレー

に自分の成長や魅力が見出せる。チームにとって君は必要な存在にな

り、また君もチームメイトを必要とする。そこには君が不可欠なんだ。

小さな可能性は必ず大きな夢につながると思うんだ。さあ、緑のグラウ

ンドが君を待っている。
 

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2006年11月11日

連載 『凋落、日米野球 (下)』

          ~新たな日米対抗戦へ~



「セントルイス・カージナルス対北海道日本ハム」、「デトロイト・タイガース対阪神タイガース」。こんな日米リーグ最強決定戦があってもいいのではないか。
 日米野球の意義が希薄化し、存続が危ぶまれる中。新たな「日米野球」として提案したいのが、日米の球団同士の対抗戦である。
 サッカーには国別の最強を決定するW杯とクラブチーム最強を決めるチャンピオンズ・リーグがある。それに倣い、野球も五輪や今年から開催されたWBCに加えて、リーグ世界一を決める戦いがあってもいいのではないか。
 現在、リーグ世界一決定戦をうたうのはアメリカ・メジャーリーグのワールドシリーズ。「メジャーを制したチームが世界一」。これは、アメリカ野球の閉鎖的な側面の象徴だ。日本は昨年のロッテがアジアシリーズを制し、アジア一となった。しかし、日本プロ野球において、絶対的価値のある日本シリーズでの「日本一」に比べると、「アジア一」という響きにそれほど実感は沸かない。まだまだ開催二年目で発展途上ではあるが、少々歯ごたえにかける決定戦であったことは否めない。そこで、このワールドシリーズ王者とアジアシリーズ出場チームを加えた世界一最強チーム決定戦を開催する。従来の日米野球のように、他チームから選抜しての混合チームを構成しては、消化試合でシーズン終盤戦を終えた下位チームと、熾烈な優勝争いを演じた上位チームとの選手ではモチベーションやコンディションでの差は明らかだ。日本のリーグを制したチームで世界一の舞台に臨めるのなら、それだけで選手個々のモチベーションも向上するだろう。
 日程や開催場所の問題も多いが、その開催意義が疑問視される日米野球の新たな形の一つの案として提案したい。日本団独特の成熟した組織力や徹底したデータ野球など、国代表チームではそこまで高いレベルを維持できないものをメジャーにもアピールしてもらいたい。また、阪神、日本ハム、ロッテなどの独特の応援スタイルを持つファンの存在にメジャーのファンはどんな反応を示すのか。まだまだ日米双方には知らない「野球」があるはずである。

posted by reikun |18:17 | 独り言 | トラックバック(0)
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2006年11月11日

連載 『凋落、日米野球 (中)』

            ~詰まった日米の差~


 「WBCなど、レベルの高い国際試合が増えた今、日米野球を開催する意義は無くなった」。プロ野球選手会は来季以降、日米野球を行わない方針を固めている。かつては圧倒的な日米との実力差を痛感し、その差を埋めるべく日本の挑戦の場として与えられた日米野球。しかし、野茂が海を渡って以来、今オフの松坂や岩村のように今や、日本人のメジャーリーグ挑戦は当たり前となってきている。そして、WBCでもアメリカを抑え優勝を飾った日本野球にとってその日米野球の役目は終わったということなのだろうか。
 日米の野球の実力差を縮める場から、松井稼頭央やイチローがここから羽ばたいたように、メジャーへのアピールの場へとその役割が変わってきた日米野球。しかし、イチロー、松井秀喜らのメジャーの成功やWBCでの優勝で日米の差は埋まってきているように思える。さらにポスティング制度でメジャーへの移籍の可能性は広がった。選手の中でのメジャーの存在がこれまでとは違い、近い存在になりつつある。日米野球でアピールしなくてもシーズンを通して活躍すれば、おのずとメジャーへの道は開ける。日米野球へのモチベーションの低下は否めない。これらのことを考えると、今大会の辞退選手の続出は怪我だけが、理由ではないのかもしれない。日本野球のレベル向上が皮肉にも、夢の対決の魅力を削ぎ落としているのである。
 それでも日米野球はファンにとっては日米のスター選手による真剣勝負を日本で見ることのできる貴重な機会である。よって、今年の辞退選手の続出にはがっかりしたファンも少なくないだろう。圧倒的なパワーをメジャーが見せ付け、走塁や守備で日本は魅了する。日米野球のそんな醍醐味が失われてはいけない。日米双方の選手の消化試合にならないよう、今改めて、「日米野球の意義」が問われているのだ。 
 

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2006年11月09日

連載 『凋落、日米野球 (上)』

          「問われる、日米野球の意義」

           ~欲張りすぎたプロ野球~

 完敗と言っていいだろう。三日から五日間に渡って行われた日米野球。日本選抜は全米選抜に五戦全敗を喫した。日本の日米野球での全敗は、あのベーブルースが来日したとき(1934年)以来、72年ぶりのこととなった。
日程問題、近づく日米の実力の距離。そして、新たな日米野球の提案。この敗戦から浮かび上がった、日米野球の問題や改善策、そして、新たな可能性を連載で伝える。


 若手主体で臨んだ全米選抜は確かに強かった。主砲ハワードやジョーンズ、ダイらの前に、日本の投手陣は屈した。大砲不在の日本の打線もメジャー投手に最後まで対応できなかった。しかし、日本を率いた、野村監督は日程を終えてこうぼやいた、「25人もの辞退者が素直に出場してくれれば、結果は違っていた」。今大会では、日本のプロ選手たちの辞退者が続出した。その一つの要因として、プレーオフ導入以降の過密日程が挙げられる。今年はWBCも始まり、年明け早々、主力選手たちは調整に入り、春の時点でピークを持っていかなければならなかった。そして、レギュラーシーズンに入ると、消化試合が減り、最終盤まで優勝争いが演じられるポストシーズン。そして日本シリーズ、アジアシリーズと続く緊張感ある戦いの連続に備え、選手は再びピークを秋にもってくる。これが影響してか、ポストシーズンを戦った、松坂、斉藤、松中、川崎、ダルビッシュらが相次いで辞退を表明。セ・リーグでも最後まで激闘を演じた阪神・藤川、中日・福留も怪我で辞退した。辞退選手の代わりに招集された代替選手もシーズンオフの調整から急いで試合に臨める状態にしなければならない。これでは、当然選手間のプレーやサインの連携や勝利に対する団結力も薄くなってしまう。
 さらに、日本シリーズとアジアシリーズの間に組まれた今年の日米野球。この微妙な日程が、アジアシリーズに出場する小笠原を序盤は日米戦に参加し、終盤戦は調整のためチームに戻るとういう状況にさせた。
 選手のコンディションを考慮せずに組まれたように思える今年の野球シーズン。WBC、レギュラーシーズン、日本・アジアシリーズ、日米野球と欲張りすぎたように思えるプロ野球界。改善策として挙げるのが、アジアシリーズ後の開催。そして、日米戦の試合数減。コンディション調整を円滑にするための代表選手の早期発表など。ファンに夢の舞台を提供することも大事ではあるが、選手本意の野球環境を整えることが先決ではないか。 
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2006年11月08日

三色日記

 
   『メルボルンを疾走』
 日本の競走馬で、2004年の菊花賞などを制している、デルタブルースがオーストラリアのG1・メルボルンカップ(芝・3200)を制した。このメルボルンカップは南半球最大のレースと評され、一着の獲得賞金も2億を超える世界的レース。国内でもこの日は「メルボルンカップデー」とされ祝日となっている。それだけ国民の注目度も高いレースで日本の競走馬が快挙を果たした。アタマ差の2着に入ったポップロックも日本馬で、まさに日本の競走馬の実力を世界に知らしめることとなった。
 まだ記憶に新しい国内最強馬・ディープインパクトの凱旋門賞敗戦、そして、帰国後明らかになった薬物登用問題。日本の競馬の実力に疑問符が付けられそうな出来事が重なったために、このデルタとポップの激走は再び日本馬の世界での存在感と実力を強めたといっていいだろう。

   『谷移籍に渇!!』
 オリックスの生え抜き選手で人気も高い、谷佳知外野手が若手2選手との交換トレードで巨人へ移籍することが発表された。簡単に若手を放出し、近年同様他球団のトップ選手を獲得した、巨人のこの決断。先日、ベテランの仁志選手をトレードし、若手への切り替えを見せたかに思えただけに、なんとも理解しがたい。
 今季序盤、首位を快走した巨人だったが、中盤からは怪我人が相次ぎ失速。2年連続のBクラスとなった。しかし、終盤からはここ数年は見られなかった若手主体のメンバーでチームを構成し、ルーキー脇谷や矢野、鈴木、ジャン投手など来季へ有望な選手も芽を出し始めたばかりだった。今回トレード要員となった巨人の鴨志田、長田両選手もまだ20代前半で。ドラフトでも上位指名されている将来を有望されていた選手ではないのか。巨人は今オフ、FA宣言した小久保選手の代わりに同じく宣言した日本ハム・小笠原選手の獲得が有力だ。目先の実力を優先するのか、長期的展望にたったチーム構成をしていくのか。そのビジョンが曖昧な巨人が心配だ。

    『どうなる、男祭り』
 気が付けば11月。今年も残すところあと1月強となった。年の瀬が近づくとここ数年、日本は男臭さが増してくる。そう、2006年大晦日の格闘技興行戦線が今年も賑やかになりそうだ。
 すでに対戦カードが発表されているのが、「HEROS」。秋山VS桜庭、さらにはアマチュアに戻った山本KIDの限定復帰戦なども予定されているだけに、今年の大晦日も紅白に真っ向から対抗するつもりだ。
 一方、気になるのが、フジテレビの放送打ち切り以来、地上波に一度も登場していないPRIDEだ。すでに昨年と同じく、「男祭り2006」の開催が決定はしているが、いまだに当日放送されるかは決まっていない。興行を主催するDSEの榊原社長は「現在、数社と大晦日地上波放送について交渉中」としているが、それ以降進展は発表されていない。放送打ち切りとなっても、アメリカ進出の大成功や無差別GPが盛り上がりを見せるなど明るい話題が多いだけに、地上波復活でPRIDE独特の演出の工夫や試合の質の高さなどを是非とも多くの人に目にしてもらいたい。男気あふれる放送局の立候補を今は待ちたい。

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2006年11月07日

エースの心は決まった。

  
 「やっぱり、お前男だわ」。きっと広島市民はみなこう言っただろう。今オフのFA市場最大の目玉とされ、数球団が獲得に動くとみられていた、広島のエース・黒田博樹投手。その黒田が今日会見を開き、FA宣言をせずにチームに残留することを発表した。
 結果的に残留することになっても権利を行使せずに残留を決めたことには私も含め、球界関係者も正直驚いたのではないだろうか。各マスコミの報道などからもそれだけ黒田のFA宣言は確実視されていた。
 一時は移籍に傾いた黒田の心を動かしたもの。それは「チーム愛」。その一言に尽きるのではないか。残留の理由として本人は「違うユニフォームを着て、カープ相手に市民球場で投げるイメージができない」と話した。「自分をこのように球界から注目を浴びる一人前の野球人に育ててくれた広島で戦うことが俺の使命」。そんな強いチームへの愛着の裏づけとも言える言葉だろう。
 球団の誠意や彼を必要とする熱意も評価できる。江藤、金本のようにFA宣言した選手とは交渉は行わない。しかし、黒田の場合はこれまでとは違い、全力で交渉にあたる。これまでの球団の方針を変えてまで、慰留に務めるという姿勢は黒田の心を打ったはずである。来季からはセ・リーグにもプレーオフ制度が導入される。黒田が求める、「優勝争い」の可能性が今季4位の広島にも広がる。今日の会見は残留会見であると共に、正真正銘エース・黒田のチーム、そして仲間に対する「優勝宣言」のようにも感じられた。球団関係者、ファン、ナインはこのエースの言葉をどう受け止めたのか。この黒田の決意がカープというチームの結束をさらに強めることになりそうだ。 

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2006年11月05日

日米野球、もうひとつの「楽しみ方」。

 3日から開幕した、日米野球。今年はWBC、プレーオフといったプロ野球の過密日程の影響からか、日本代表の故障者や出場辞退者が相次ぎ満足とはいえないメンバーでメジャーリーガー相手に7戦を戦うことになった。世界を制した日本ではいまいち盛り上がりに欠けていることは否めないが、メジャー選抜のメンバーに目を移せば、打者を中心に蒼々たる選手たちが顔を揃えたと いえる。ナ・リーグの2年連続盗塁王のレイエスや井口と同僚の主砲・ダイ、そして、最も注目を浴びるのが、今季のリーグ打撃二冠で58本もの本塁打を放った、ライアン・ハワード。 

 そのハワードが今日の第2戦。2打席連続の本塁打を放ち、実力を満天下に示した。二本目の本塁打は規格外の領域でバックスクリーンの上をいくものだった。もちろん飛距離にも驚いたのだが、最も印象的だったのがその打球音だ。「バシッ」。そんな鈍いとも鋭いともいえる音と共に、打球はスタンドに突き刺さった。なぜこの打球音が耳に残ったのか。それは、これまでこのような音を野球の試合の中で聞いたことがなかったからだ。今のプロ野球場では鳴り物の応援がもはや常識的となっている。したがって、投手が投げる球にバットがミートする時の音はファンの応援でほとんどかき消されてしまうのだ。逆にメジャーの試合ではファンは基本的には鳴り物の応援はしない。そこで起こるのは拍手とブーイングという単純なものだ。昨日、今日の試合中継を御覧の方は気づいたと思うが、日米野球の試合中はアメリカ式の応援方式を取り、投手が投球動作に入り、打者がスイングするまで「無音」状態だ。したがって、あのハワードの「メジャーの音」が耳に入ってきたのだ。音に注目しても野球はおもしろい。例えばバットから鈍い音がすれば、それは投手の力が打者に勝っているのだと実感できる。日本の4番・小笠原の打球音はメジャーの打者と遜色ない快音だ。音から日米の違いを感じ、楽しむ。明日は球場からどんな音が発せられるのだろうか。

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posted by reikun |00:26 | 五感で感じる | トラックバック(0)
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2006年11月03日

「18」、二人の挑戦。

  同じ「挑戦」でも二人のそこに至る背景、経緯は異なる。 

 かつての常勝軍団のエース。21年間苦楽を共にしたチームから必要とされず決別を宣言。重圧、責任から開放されたとき、彼の前に自然と浮かびあがったのが、アメリカという次なるステージだった。

 青年は「怪物」として鳴り物入りで球界に飛び込んだ。周囲の期待に十分に応え、チームのエース、時には日本のエースとして結果を残し続けた。子どもの時からの夢。ファン、関係者からのバックアップも受け、満を持しての挑戦だ。

 二人の背負ってきた「18」という数字。これまで、彼らはその重い番号に彼らなりの責任と誇りを持ってマウンドに上がってきた。その思いは舞台を変えても変わらない。一人のエースと一人の元エース。挑戦が始まろうとしている。 
 

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