2007年08月11日
『朝青龍謹慎』
あのふてぶてしい態度や強気な発言はどこへ行ってしまったのか。「仮病疑惑」で相撲協会から厳しい処分が下された横綱がいまにも潰れかかっている。仮病に関してはまさに問題外。多くのファンが楽しみにしていた地方巡業。たとえモンゴル政府からの要請があったとしても、アスリートとして結果以外の部分でファンを裏切ることはあってはならない。
確かに2場所連続の出場停止は、場所前の稽古は控えめで、本場所の取り組みで調子を上げていく朝青龍にとっては力士生命を脅かすほどの処分。しかし、こんな苦しい時こそ、見ている者が憎らしいと思ってしまうほどのあの強気な姿勢、ふてぶてしさでこの窮地を乗り切ってほしかった。
新横綱にも完勝した先場所の優勝は、多くの人に「まだまだ朝青龍は健在」を強く印象付けたはずだ。誰も土俵外で萎む横綱は見たくない。
『混戦!!セ界』
セ・リーグがおもしろくなってきた。昨日の首位攻防戦で首位・巨人が中日を接戦で破り、ゲーム差は4にまで広がったが、二位以下は混戦模様だ。今一番勢いを感じるのが阪神。前半戦の不振が嘘のように球宴明けは驚異のペースで上位を追い上げている。昨年も終盤は中日を猛追し、追い詰めた。投手陣の駒不足は続くが、打線は好調。赤星、浜中、シーツが完全復調し、打線のどこからでも得点が生まれるようになってきている。JFKもここ数年で最高の安定感を誇り、点を与える気配がない。快進撃はしばらく続きそうだ。
予想以上にと言っては失礼だが、4位・横浜も健闘している。村田、吉村ら自慢のハマの和製打線は一発あり、タイムリーありで効果的に得点を奪える。一番・仁志が機能しているだけに、村田、佐伯ら中軸が好調を持続すれば勝機は増えてくる。阪神同様、先発の頭数が足りていないが、エース三浦を柱に土肥、工藤らがそれに続けるか。クライマックスシリーズ出場圏内の三位を巡っての戦いは勢いを増す。
首位巨人は快調に白星を重ねている。先発陣が安定し、打線もここ数試合は得意の一発が大事な場面で出ている。この中日との三連戦に勝ち越せば、巨人が一気に走る可能性はある。しかし、懸念されるのが、怪我。満身創痍の選手もいるだけに、守備固めなど、選手交代もうまく使っていきたい。二位中日は正念場。福留の離脱が響き、あと一点が奪えない展開が多い。エース川上も不調で、計算できる先発は中田、朝倉とこちらも投手陣が苦しい。リーリーフの岩瀬も万全とは言えないだけに、先発要員の山本昌、昨年大活躍の佐藤など、ファーム組の力も必要不可欠だ。
全体を見渡せば、やはり投打のバランスは巨人が一歩リード。ただ首位から4位までのゲーム差は6。混戦と言えるだけに、上位4チームを叩く存在となるヤクルト、広島の奮闘もペナントの行方を左右しそうだ。
『世界陸上迫る』
世界のトップアスリートが集う真剣勝負が間もなく大阪で開幕する。IAAF世界陸上・大阪まで二週間を切った。人類史上最速が決まる100メートルや猛暑の大阪で体力の限界に挑戦するマラソン、他にも人間がその瞬間鳥人となる棒高跳びなどトップアスリートの凄みを目に焼き付けるまたとない機会。見所は満載だ。
しかし、大会の成否はどうか。現状は厳しい。大会チケットは伸び悩み、このままでは空席が目だってしまう、プロスポーツの世界大会では有り得ないような状況になりかねない。その原因として挙げられるのが世界陸上の価値の低下だ。世界陸上は開始当初は五輪と同じ4年周期の大会だった。しかし、IAAFの決定で1991年の東京大会以降は2年周期の開催に。ファンには五輪のように待ち望んでいた世界陸上が「二年に一度は見れる大会」へと価値が低下した。もともと陸上競技への関心が欧州より低い日本では価値の低下はさらに顕著になってきたのではないか。テレビ観戦にしろ、生観戦にしろ、見るのはメダルの可能性があるマラソンぐらい。これでは様々な魅力がある陸上競技、ましてや陸上大会には大衆の関心は向かない。それでも大会は二週間後に迫る。
やはり注目を集めるためには日本人の活躍、世界記録の樹立など、選手のパフォーマンスで陸上競技に目を向かせるしかない。投てき種目は別として、身体だけを使って競うスポーツが陸上だ。そこにはスポーツの原点がある。一つのバトンを四人で繋ぐリレーには走者一人一人の勝ちたい思いを込めた走りが集結する。そんな一瞬の躍動、感動を感じれることが陸上競技の魅力ではないか。素通りするにはあまりにも勿体無い大会だ。
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2006年12月15日
『松坂入団交渉』
一連のマスコミ報道を見てあまり良い気分になれなかったのは私だけだろうか。レッドソックスがポスティングシステムで独占交渉権を得た、松坂大輔投手の入団交渉だ。アレックス・ロドリゲスを筆頭に、メジャー選手の大型契約を次々と成立させた豪腕弁護人・スコットボラス氏が松坂の代理人を務めていることが交渉を難航させている。入札額が破格の60億だったこともあり、ボラス氏は球団に、新人としてはトップクラスの年俸を要求していると見られる。球団側も松坂獲得を大前提としながらも、想定する年俸とは大幅な開きがあると思われる。しかし、そこでは、松坂の存在が消されているような気がするのだ。今行われているのはボラス氏と球団との完全なるマネーゲームである。双方譲れないラインがあるとは思うが、当の本人である松坂の意見はどこに行ってしまったのだろうか。代理人交渉であるがゆえ、本人交渉よりも透明性が感じられないのは分かるが、交渉が進むにつれて松坂本人の希望や意見が双方の交渉条件からズレていってはないだろうか。松坂本人の希望条件がどんなものなのか。そこが、今交渉を進捗させる最も重要な材料ではないか。
『KID大晦日参戦』
大事な時期に殴り合いをして、大丈夫なのだろうか。それが、率直な感想だ。アマチュアレスリングで北京五輪を目指している格闘家・山本KID徳郁が大晦日の格闘技イベント「Dynamite!!」に参戦することが決定した。
対戦相手はアテネ五輪レスリング金メダリストのイストバン・マヨロシュ(ハンガリー)。北京五輪で金メダルを狙うKIDにとっては相手が現役バリバリのメダリストなら、燃えるものはあるだろう。しかし勘違いしてはいけない。この一戦はあくまで総合ルール。当然、打撃テクニックで勝る、HEROSミドル級王者であるKIDが圧倒的に有利で、絶対に勝たなくてはいけない試合でもある。それでもこの勝利はKIDのレスリングキャリアには全くプラスにはならない。万が一不覚を取るようなことがあれば、KIDにとって失うものは「一敗」以上のものがある。一番心配されるのが、ケガだ。総合の試合は今年は1試合しかこなしていないKID。レスリングの練習中心のため、打撃練習も十分には行っていないだろう。いくら、総合の素人とはいえ、相手はオリンピックアスリート。身体能力はKIDよりも上だろう。力任せの投げ技も怖い。
無論、経験豊富なKIDだ、ブランクの怖さやケガへの注意はもちろん頭に入れての参戦だろう。会見では「ノリで出場する」と言ったが、こんな私の心配が余計なものだったと思わせるぐらいの圧勝をKIDには期待する。そして、五輪選考が本格化する2007年に向けて、気持ち良い年越しをしてもらいたい。
『ねじ伏せた北朝鮮』
カタール・ドーハで行われているアジア大会。深夜に中継されていた、サッカー女子決勝の日本と北朝鮮の一戦には驚かされた。結果はPK戦の末、日本は敗れ、銀メダルに終わった。しかし、注目すべきは同大会二連覇を果たした北朝鮮イレブンだ。PK戦までもつれたものの、試合内容は北朝鮮のワンサイドゲームのように見えた。運動量の落ちない選手たち。90分を戦い、さらに15分ハーフの延長戦でもそのボールに対する執着心や、日本選手への厳しいチャージは衰えを知らない。体格に勝る北朝鮮選手は何度もパワープレーで日本ゴールを脅かした。
何かと謎の多い国、北朝鮮。この日のサッカーを見ただけで判断するのはナンセンスだが、その身体能力には一種の怖さも感じた。そんな強敵に最後まで食らい付いたなでしこジャパンの実力はやはり評価できる。スコア以上の差は感じられたものの、全力の銀メダルには拍手を送りたい。
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2006年12月09日
「契約更改」
プロ野球のオフシーズン。選手はユニフォームからスーツに着替え、もうひとつの戦いに臨む。そう、契約更改。今年一年、自分がどれだけチームに貢献し、個人記録をどれだけ伸ばせたか。様々な要因を踏まえて、球団は選手一人一人に金額として評価を与えていく。なるべく、年俸総額を抑えたい球団もあるだろう。そんな球団と選手の交渉が時には決裂する。今年も日本ハムダルビッシュや、阪神関本などが、希望額に大幅な開きがあるとして提示額を保留した。特に関本は素人目から判断しても、評価が低すぎるのではないか。故障した今岡の穴を埋め、終盤のチームの猛追に関本は欠かせない存在であった。球団は逆に今季の関本のどこを評価したのか。昨年からの1000万円アップではそれは感じられない。選手と球団の間に溝ができれば、それはたちまちチーム内での不協和音にもなりかねない。来シーズンに互いのわだかまりを残さぬように、今一度“セキ”の06年度を振り返ってもらいたい。
「オグシオ奮闘」
カタール・ドーハで開催されている、アジア大会で、“オグシオ”が躍動している。バトミントン・ダブルスの小椋久美子と潮田玲子組が団体に続き、この競技でもメダルを獲得した。美人コンビとして、大会前もメディアで取り上げられていたが、その美貌だけでなく、実力でもアジアトップクラスであることを証明した形になった。普段は注目度の低い、バトミントン競技にこれだけ注目が集まり、日本のレベルの高さを見せられたことはスポーツとしてのバトミントンを知る上で大きい。国内の同競技の活性化にも繋げてもらいたい。
それでも彼女たちが目標とするのはあくまで、08年の北京に違いない。アジアから世界へ。オグシオから今後も目が離せない。
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2006年11月23日
『引き際の美学』
トップスイマーで、オリンピックでも数々のメダルを獲得した豪州のイアン・ソープが現役引退を表明した。24歳での早すぎる現役引退に誰もが驚いたであろう。今年はこのソープを筆頭に全盛期を過ぎてはいるが、まだまだ一線級で活躍が期待されるアスリートの引退が相次いだ。その代表格がF1のミハエル・シューマッハ。昨年同様、若き天才・アロンソに総合王者を連覇された形になったが、随所で見せる皇帝の走りに、来年以降の彼の巻き返しを描いたファンは多かったであろう。プロ野球では一躍北海道の英雄となった新庄剛志が34歳で引退。異例のシーズン当初の引退発表も球界を騒然とさせた。彼らに共通するのが「引き際の美学」の追求ではないかと思う。自分が最も輝き、その輝きに衰えが少しでも見え始めれば、退く。ボロボロになるまで現役をまっとうすることがなにもアスリートの生き様ではない。彼らのようなスター選手の活躍がもう見られないのは残念ではある。しかし、世界最高記録を叩き出したソープのスローモーションを見ているかのような独特のゆったりとした泳ぎや、新庄の涙涙の最終打席。そしてマシントラブルにも屈せず、ミハエルがラストランで見せた皇帝の意地。彼らの栄光、引き際は頭の中でしっかり刻まれている。
『アメリカツアー終了』
宮里藍のアメリカツアー挑戦の一年目が幕を閉じた。ツアー最終戦となったADT選手権では一時は首位に立つなど、最終的には8人に絞られる、変則ラウンドの今大会で見事決勝ラウンドに進出。最終成績は4位となったが、宮里本人は来季の本格参戦に向けて手ごたえを掴んだようだ。アメリカのグリーンの性質の理解やパット技術の向上。この一年で宮里が得たものは大きい。しかし、目標としていたツアー1勝と賞金ランク10位以内の公約は達成されずに終わった。初めての環境への適応が難しかったなど、環境面や過密日程などの影響もあるが、やはり世界のレベルは高かったということではないか。ADT選手権を制したのは同じ米ツアールーキーのグラナダ(パラグアイ)。賞金ランクも彼女が上だ。グラナダの存在は宮里にとって来季以降の刺激にもなるはずだ。その他にもソレンスタム、ウェブ、オチョア、クリーマーと宮里の挑戦の前に立ちはだかるライバルは多い。近いようで遠い1勝。世界の実力を痛感した宮里の来季の更なる活躍を期待したい。
『ドラフト会議』
大学生・社会人ドラフトが昨日行われた。今年のドラフトではいわゆる「強奪」が相次ぎ、改めてドラフト制度、そして高校生との分離ドラフトの意味が問われることになりそうだ。
そんな中、独立リーグ・四国アイランドリーグから初めてプロ選手が誕生するという嬉しいニュースもあった。プロを目指す若手選手のステップアップの場として設立された同リーグの存在が認められた瞬間でもあった。政府の「再チャレンジ制度」ではないが、野球界にも選手に多様な機会が与えられるように、四国に続く新リーグ設立や制度の整備などますますの発展を期待したい。
指名が期待されながらも今回夢叶わなかった選手も多いだろう。プロへの道はほんの一握りだ。指名され、晴れてプロになる選手もそんな夢敗れた男たちの分までプロの舞台で活躍してほしい。
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2006年10月21日
『ディープ薬物問題』
あのディープインパクトに世間から疑いの目が向けられている。フランスで禁止されている薬物を投与したとして、処分を受けることが濃厚になった。幸い、日本での禁止薬物には該当せず、今後の出走には影響は無いが、見るものに夢と勇気を与えた凱旋門賞での3着という記録が剥奪される可能性が高い。レースの2ヶ月前に現地入りし、万全の態勢、調整で臨んだはずの海外遠征でなぜこのようなことが起こってしまったのか。当然、開催国での薬物検査の存在も関係者は承知していたはずだ。情報の交錯、思い違い、現地スタッフとのコミュニケーション問題、様々なことが考えられるが、ターフであれだけの存在感を放つ名馬があわや引退レースを終えられないままにターフを去ることも考えられた。競争馬の管理も大事ではあるが、異国の地での情報管理の重要さも痛感する事件となった。
『さあ、頂点へ』
明日から、プロ野球・2006年日本シリーズが開幕する。中日ドラゴンズと北海道日本ハムが頂点を目指し雌雄を決する。
両チーム共にリーグ一のチーム防御率を誇り、攻撃の面でも1、2番が出塁し、中軸が返すという非常に特徴が似たチーム。リリーフ陣も抜群の安定感を誇っており、僅差での勝負となりそうだ。中日は投手陣の大崩れは想像できないだけにいかに序盤で得点できるか。荒木、井端が出塁し、首位打者・福留、二冠王・ウッズに回せるかがポイント。対する日本ハムは第一戦、二戦での先発が有力なダルビッシュと八木の若手二枚看板が初の大舞台を前に本来の力を発揮できるか。新庄、森本といった、パフォーマンスだけでなくプレイでもチームのムードを変えられる男が2人もいるだけに初戦を取れば一気にということも考えられる。
また、昨年の阪神・金本のように、シリーズには決まってシーズンの活躍が嘘のように不振に陥る選手が出てくる。その意味でも初戦でどちらの投手陣がどのように相手チームの主軸を封じ込めるか。そこにも注目したい。
『愛媛の星、メジャーへ』
東京ヤクルトスワローズの中軸打者、岩村明憲が今オフ、ポスティングシステムで米・メジャーリーグに挑戦することが確実になった。同じく、メジャー挑戦が有力な西武・松坂や阪神・井川らの先陣を切っての表明となった。
愛媛県・宇和島東高校出身の岩村はリーグトップクラスの打撃技術と類稀な身体能力で一躍、ヤクルトの主砲へと成長を遂げた。走・攻・守の三拍子を高いレベルで併せ持ち、2004年から今季までは3年連続で3割30本塁打を記録している。昨年もメジャー挑戦を希望したが、球団に慰留を求められヤクルト残留を決意。夢は一年封印した。そして今季、周囲を納得させる十分な成績を残し、晴れて夢の舞台へと進むことになりそうだ。
それでも、岩村といえどもメジャーリーガーと肩を並べれば迫力不足は否めないかもしれない。しかし、岩村の三塁での守備能力、走塁は現時点でも十分にアメリカでも通用する。同じタイプの日本の打者としては、ホワイトソックスの井口がチームの主力へと成長している。井口の2番のように岩村もまずはレギュラーを掴み、力を発揮できる打順を見つける。それが成功への第一歩になるだろう。日本が誇る和製大砲の挑戦を心から応援したい。
posted by reikun |00:54 |
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2006年10月09日
『ヤンキース敗退』
アメリカ・大リーグのプレーオフシリーズで、ア・リーグのヤンキースがタイガースに3連敗を喫し、2年連続の地区シリーズ敗退となった。レギュラーシーズンではライバルのレッドソックスを大きく引き離し、独走した常勝軍団はなぜあっけなく敗れさったのか。今季のヤンキースは打線が好調だった。新加入のデーモン、アブレイユらは期待通りの活躍を見せ、ジアンビー、ロドリゲス、ジーターら主力も年間通じて打線を引っ張った。しかし、相手のタイガースはメジャーナンバーワンのチーム防御率を誇る守りのチーム。ヤンキース得意の大味な試合展開には一度も持ち込めなかった。対象的に投手陣は高齢化が進み、プレーオフでの経験も豊富なはずの、ムシーナ、ジョンソンも打ち込まれた。地区9連覇中だが、近年のヤンキースにとって、「世界一」は遠い。来季は投手を中心に、大幅なチーム改革が予想される。今季は不本意なシーズンとなった松井の活躍と共に、新しいヤンキースの姿を楽しみに待ちたい。
『中田翔、64発』
高校野球、大阪桐蔭の新3年生の中田翔君が大阪の秋季大会・決勝戦で本塁打を放ち、高校通算本塁打数がPL学園時代の清原が放った64本に並んだ。
今年の夏の甲子園一回戦の横浜戦でも豪快なホームランを放った怪物。打球を運ぶ力や飛距離はすでにプロ級との呼び声が高い。秋季大会で優勝を飾った大阪桐蔭は近畿大会も控えており、中田君の「清原超え」はもはや時間の問題だろう。しかし、夏は優勝した早実と2回戦で対戦したが、エースの斉藤には全く歯が立たなかった。個人では数々の記録を打ちたてそうな中田君だが、高校野球「全国一」の称号を得てこそ、その輝きはいっそう増すに違いない。来年の春のセンバツ、そして夏の選手権大会。それまでの怪物の進化の度合いがますます楽しみだ。
『オシムの言葉』
就任から早3ヶ月。遅ればせながら、話題の書籍を読んだ。旧ユーゴの内戦の中、指揮する代表チームの空中分解、さらには家族と離れての異国での監督生活とオシムは激動の時代をサッカーと共に歩んだまさに名将だ。
オシムの謎かけのような言葉が就任当時は連日メディアで取り上げられたが、その言葉一つ一つも内戦中デリケートな民族感情がユーゴを取り巻く中で、監督として言葉を発することにも細心の注意を払ってきた名残とも言える。オシムの選手に対する独特の価値観やサッカー論。それらは常に指揮したチームの成績向上に結びついている。ゆえにオシムJAPANに多大の期待を抱くことは安易過ぎるが、伸び悩む日本代表を変えるだけの魅力的な可能性をオシムには強く感じる。
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2006年10月04日
『メジャーリーグ2006シーズン 投手編』
今日は投手編。日本人投手陣では救援投手として、地位を確立した選手が相次いで登場した。WBCでも守護神を務め、胴上げ投手となった大塚。今季からレンジャースに移籍し、リリーフを任された。32セーブを挙げる活躍を見せ、見事大役を務めた。ホームスタジアムのスクリーンにも口癖の「よっしゃー!」が映し出されるなど、チーム内での存在感も抜群だ。来季は自身メジャー初のタイトル獲得を目指してもらいたい。そして、もう一人。今季最も日本人で奮闘したと言っていいかもしれない、36歳の新人・斉藤だ。所属するドジャースには絶対的守護神のガニエがいる。そのため、序盤は中継ぎでの登板が多かったが、ガニエが故障してからは、中継ぎでの実績を評価され、リリーフに定着。150キロを超える直球と切れ味鋭いスライダーを駆使し、20セーブ以上をマークした。30代後半でのメジャー挑戦で、尚且つ好成績を収めた斉藤の努力と適応力は素晴らしい。
『メジャーリーグ2006シーズン 投手編』
その他の日本人投手は苦戦が続いた。野茂、森、多田野らは登板機会が極めて少なく、シーズンの大半をマイナー生活に費やした。特に森はここ数年低迷するチームを支える投手として期待されたが、オープン戦で肩を故障。メジャーのマウンドに一度も立つことなく1年目を終えた。日本では150キロを超えるストレートと落差のあるフォークで常勝・西武のセットアッパーを務めた森。来季はメジャーのマウンドで躍動してもらいたい。そして、昨年、2球団に在籍し、11勝をマークした大家も今季は不本意なシーズンとなってしまった。
ここ最近のメジャーでは日本人の中継ぎや抑え投手の活躍が目立つ。来季は松坂や井川のメジャー移籍が噂されている。メジャーのまっさらなマウンドに立つ日本人も見てみたい。
『熱戦再び』
兵庫県で開催中の「のじぎく国体」の高校野球・硬式の部の決勝戦で今年の夏の甲子園決勝戦で名勝負を繰り広げた、早稲田実業と駒大苫小牧が再戦する。夏の両校の生徒の活躍を受けて連日、野球会場には収容人数を超える多くの人が押しかけている。ここ数年の高校野球には無かった注目度の高さだ。その中でもやはり早実エースの斉藤人気は異常と言っていいほどだ。しかし、今大会の斉藤は夏の連投やアメリカ遠征の疲れがあるのか、本調子ではない。今日の準決勝でも3失点した。斉藤とは対照的に、絶好調なのが駒大のエース・田中。ストレートの伸びや変化球のキレは夏よりも遥かに上のように見える。マウンドに交互に上がる度にお互いを認め、高め合う、最高のライバルである二人の、高校生としては最後の投げ合いに期待したい。
posted by reikun |01:47 |
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