2008年02月14日

RESTART

 沈黙を破り、彼が動き出した。その男、PRIDEライト級戦線で、トップを張り続けた二冠(ライト級王者、ライト級GP王者)王者の五味隆典。
 待望の復帰戦といっていい。2007年、彼がリングに上がったのは、一度きり。それも、アメリカで行われた「PRIDE.33」でニック・ディアスにまさかの一本負けを喫して以降、一年以上リングから遠ざかっている。一時は「絶対王者」としてPRIDEで10連勝も記録した男の存在感はこの一年で確実に薄くなった感がある。「大晦日はKOじゃなきゃ!!」とリング上で叫び、毎年出場を続けてきた大晦日興行にも参戦することなく、年末はアメリカ・UFCの試合会場に表れ、電撃参戦も噂された。
 しかし、そんな五味が新しいスタートとして、選んだ場はやはり日本。それも、新団体として旗揚げされる「戦極」。対戦相手には、K-1MAXやHERO´Sにも参戦経験のあるドゥエイン・ラドウィックを五味自らが指名した。ラドウィックは、近年は精彩を欠いているとはいえ、かつては武田幸三をKOし、総合ではジェンス・パルバーや須藤元気にも勝利している、軽量級屈指のストライカーだ。スリルある打撃戦が予想されるが、五味は「打撃の選手なので打ち負けないようにして、KOを狙っていきます」と殴り合いは望むところだ。多くのファンも、「火の玉ボーイ」の異名そのっままの真っ向勝負を望んでいるに違いない。さらに、「戦極」参戦について五味は「先駆者になっていけたらなと。この階級を盛り上げていきたい」と早くも、エースらしい力強い言葉を口にした。
 RESTART・・・・。まさかの敗戦は昨年の二月。あれから確実に時間は進んでいる。しかし、時の流れは周囲だけ。五味本人の中で、まだ時計はあの時から止まったままなのかもしれない。それでも、何が必要かは分かっている。3月5日のリング上、己の拳で敵をマットに沈めた瞬間。止まっていた時間は再び動き出す。それは五味の「チャンピオンロード第2章」の幕開けでもある。



 

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posted by reikun |01:25 | 独り言 | トラックバック(0)
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